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マリベル「王さまたち…
少しは 元気になったかしら。
アルス お城に 行ってみない?
ガボ「あれから 王さま
どうなったかなあ。
少しは 元気になったかなあ。
*「よう お帰り お前さんたち。
ボルカノさんなら
家に 帰ったみたいだよ。
マーレ「お帰り アルス。
父さんが 帰ってきてるよ。
マーレ「父さんに会うのは
ひさしぶりだろ?
顔を ゆっくり 見せておやり。
ガボ「クンクン…
アルスの かあちゃんって
いいニオイするよな。
主人公が死んでいる場合
マーレ「ごめんね。
アルスは 今いないんだ。
また 来ておくれ。
ボルカノ「おお アルス 帰ったか。
王子のこと 聞いたぞ。
ボルカノ「お前も さみしいだろうが
こういう経験を いくつも重ねて
人は 大きくなっていくんだ。
ボルカノ「オレも 若いころは
いくつもの別れを 経験した。
親友が海に消えたこともあったしな。
ボルカノ「……ゴホン!
まあ ようするに 元気を出して
がんばれと いうことだ!
ボルカノ「わかったな アルス。
マリベル「ボルカノさんにも
つらい別れがあったのね。
アルスも がんばりなさいよ!
ガボ「そうか… みんな
いろいろあるんだな。
おとなになるって 大変なんだな。
主人公が死んでいる場合
ボルカノ「やっぱり わが家が一番
ホッとするよ。
ボルカノ「母さんの 魚料理が
また かくべつだしな!
マーレ「父さん あれで けっこう
お前のことを 心配してるんだよ。
マーレ「お前にとっちゃ 王子は
ものごころ ついたころからの
友だちだったからね。
マーレ「その王子に もう
会えなくなっちゃったわけだろ?
マーレ「不器用な言い方だったけど
父さんなりに お前を
元気づけようと したんだよ。
ガボ「アルスのとうちゃんって
やさしいな。オイラ
アルスのとうちゃん 好きだぞ。
マリベル「ボルカノさんって
いい人よね。アルスとは
あまり 似てないみたいだけど。
*「ほんに うちのヨメは
いつまでたっても
料理が ヘタじゃのう。
*「漁師の妻なんじゃから
魚料理ぐらい もう少し まともに
作れるようになってもいいのに。
*「海に出ていた人たちが
帰ってくると
この村にも 活気が戻るわね。
*「ボルカノさんも 帰ってきたでしょ?
ひさしぶりなんだから
元気な顔を 見せてあげるのね。
*「ぐごー ぐごー…。
*「にゃ〜ん…。
*「ゴロゴロ… にゃ〜ん。
*「わ〜い わ〜い!
みんな 漁から帰ってきたよお!
*「おや アルス。
今回も 無事に 帰ってこられて
良かった 良かった。
*「漁に出ておった 男たちも
無事に 帰ってきたし……
*「ほんに わしの お祈りは
よう 効くようじゃな。
*「キーファ王子のこと…
聞きましたよ。
*「一番の親友だった 王子との別れは
さぞ つらかったでしょう。
*「でも 出会いに別れは つきもの。
*「そして別れは
新しい出会いの 第一歩ですよ。
どうか 元気を出してくださいね。
マリベル「この村にも
キーファ王子のうわさが
伝わってきてるのね。
マリベル「ま とうぜんか
ちっちゃい島だもんね。
神父「おお アルスたち
今回も よくぞ 無事で戻った。
さて……
(教会)
*「おや マリベルちゃん。
アミットさんがねえ ものすごく
落ち着かない様子だったよ。
*「キーファ王子の話を 聞いたから
不安になったんだろうねえ。
*「にゃーん にゃーん。
*「城下町で 聞いたんだけどさ
もう 王子は
戻ってこないんだって?
*「王さま すごく
ショックだったろうなあ。
もう 大丈夫なのかなあ。
*「やあ アルスたち
ひさしぶりだな。
*「今回の漁は 南のほうに
行ってきたんだけどさ。
*「また 新しい島を
ふたつほど 発見したよ。
*「ここから南のほうに ひとつ。
そしてもうひとつは その島から
ずっと 東のほうに見えたなあ。
マリベル「今の人 どこのこと
いってるか わかる?
マリベル「フフン! あたしは
教えてあげないからね。
自分で 考えなさいよ。
ガボ「新しい島って
あの島のことかなあ…。
*「やっぱり 船は いいなあ。
オレも 早く 乗りたいよ。
ゴホ ゴホ…。
*「さあ 早く そうじを終わらせて
かわいい奥さんの待つ家に
帰らなくっちゃ!
*「よう お前さんたち。
旅はがんばってるかい?
*「お前さんたちの旅もそうだが
オレたちが 漁に出ている海も
危険なところだ。
*「だからこそ ふだん
使ってる道具の手入れや点検は
かかせないんだぜ。
*「生死のさかいが
それひとつで 変わることが
たくさんあるからな。
マリベル「たしかに 点検は 重要ね。
あたしに迷惑がかからないように
ちゃんとやっとくのよ アルス!
コック長「おお なんか ひさしぶりに
お前さんたちの顔を
見たような 気がするぞ。
コック長「お前さんにも わしらにも
やることがあるから
すれ違いが 多くなったんだな。
コック長「ま 旅は 大変だろうが
この村にいる間くらいは
おたがい のんびりできるといいな。
コック長「さて わしも ここを
かたづけたら 家に帰って
ゆっくりフロにでも入るとするか。
*「わったしは メイドっ メイドっ
わったしは かっわいい
メっイドさんっ……
*「あっ… あら みなさん
お帰りなさいまし。
*「マリベル おじょうさま…
だんなさまと 奥さまが
すごく 心配なさってましただよ。
*「マリベル お帰りなさい!
良かった……
帰ってきてくれて!!
マリベル「ホントに ママは
心配症なんだから!
大丈夫だって 言ってるでしょ!
*「ええ わかっては いるのよ。
だけどもね いつなにが起こるか
わからないでしょ?
*「心配なのよ。とつぜん
あなたに 会えなくなったら
どうしようって。
マリベル「ふう……
ママったら なんで
あんなに 心配してるのかしら。
*「お願いだから
必ず 帰ってきてね。
約束よ マリベル。
マリベル「ええ わかったわ ママ。
マリベルが死んでいる場合
*「まあ アルス
戻ってきたの?
うちのマリベルは どうしたの!?
*「まさか… もう
帰ってこないんじゃないわよね?
*「お願い アルス。
マリベルを 連れてきて!
マリベルに 会わせてちょうだい!
主人公とマリベルが死んでいる場合
*「ああ… マリベル……
早く 帰ってきてちょうだい…。
アミット「おお マリベル!
お前は キーファ王子のように
どこかに行ったきりには ならんよな?
マリベル「なによ パパ
そんなの 当たり前じゃない!
あたしの帰る家は ここだけよ。
アミット「そうか 良かった。
いや 王さまの話を 聞いて……
アミット「お前が 急にいなくなったら
どうしようと… 他人事では
ないように思えてしかたなくてな。
アミット「たのむぞ マリベル
必ず わしのところに
帰ってきてくれよ。
マリベル「キーファのこと聞いて
パパが 不安になるのもわかるけど
そんな心配 するだけムダよね!
アミット「必ず 必ず
帰ってきてくれよ マリベル!
アミット「わしとお前の 約束だぞ!!
マリベルが死んでいる場合
アミット「王さまから
王子のことを 聞いたよ。
アミット「同じく 子供に
旅をさせている親として
他人事のようには 思えなくてな。
アミット「アルス。今 ここに
マリベルが おらん理由は聞かん。
アミット「だが 今度 ここに来るときは
必ず マリベルを連れてきてくれ。
たのんだぞ アルス。
主人公とマリベルが死んでいる場合
アミット「マリベル…
ああ マリベルっ!
早く 帰ってきてくれっ!!
マリベル「ここは いつ来ても
ほのぼのしてて いいわよね。
*「前にホンダラがやってた
カケの結果を 聞きたいかい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「だれも カケにのらなかったんだ。 |
いいえ |
*「そうだよなあ。 |
マリベル「ま とうぜんの 結果よね!
あんたのおじさんの話になんて
だれも のるわけないじゃない。
ガボ「ホンダラのオッチャンのカケは
うまく いかなかったのか…。
*「フィッシュベルの
漁師さんたちから
聞いたんですけどね……
*「なんでも 今回は ふたつの島が
いっしょに復活したとか。
*「そんなことも あるんですねえ。
*「今回は だれも ホンダラに
だまされんかったようで
良かった 良かった。
*「人間 楽して暮らそうなどと
甘い考えを持ったら 終わりじゃ。
まじめに働くのが 一番なんじゃ!
*「この島の人々 みんなが
王子に 会えなくなったことを
悲しんでいます。
*「でも 王子が戻られなくなった事には
なにか 意味があるはず。
…私には そんな気がするのです。
ガボ「キーファに会えないの
さみしいって思う人
いっぱい いるんだな。
マリベル「なんだかんだ いって
キーファって みんなの
人気者だったのね。
*「ねえ 王子には もう
会えなくなったっていうけど…
お前さんたちは 会えるんだろ?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そうかい 良かった。 |
いいえ |
*「ええっ?お前さんたちでも *「それじゃあ お城の人たちが |
*「とうとう 王子が
帰ってこんようになったか……。
*「あやつは 小さいころから
ふらふらと ほんに
落ち着きのないヤツじゃったわい。
*「あんな王子が 王さまになったら
この国は いったいどうなるのかと
心配しておったんじゃが……
*「もう そんな心配は
しなくてよくなったんじゃな。
……さみしいのう。
*「うえ〜ん!
なんにもしてないのに
ホンダラさんが ぶったよう!
マリベル「あんたの おじさんって
だれにでも 迷惑かけてるのね。
ボルカノさんとは 大違いだわ。
ガボ「ホンダラのオッチャン…
あんまり いい人じゃ
ないみたいに聞こえるぞ。
*「今日も ホンダラさん
あれてるなあ…。
*「お前さんたちも
からまれないように 気をつけなよ。
*「ホンダラさんさあ……
カケの話はしなくなったんだけど
このところ グチが多くてね。
*「この商売は 他人のグチを
聞くってとこもあるから
まあ 仕方ないんだけど…
*「あんまり からまれちゃうと
ちょっとつらいなあ。
*「ホンダラさん
近ごろ やっと カケのことを
あきらめてくれたみたい。
*「でも 静かになったわけじゃ
ないのよね。はあ…。
ホンダラ「ちくしょう! ヒック…
まったく どいつもこいつも
オレの話を 聞きやがらねえ。
ホンダラ「少しは オレの話を
聞いてくれても いいじゃねえか
なあ マスター!
ホンダラ「…ん? おう!
アルスじゃねえか。
会いたかったぜえ!
ホンダラ「なあ お前らは
世界中を 旅してるんだろ?
ヒック…。
ホンダラ「超大金持ちと 知り合ったら
オレに 紹介してくれよ。
ホンダラ「この めずらしい石。
さわると ホカホカあったかい
ホットストーンを売りたいんだ。
ホンダラ「いいか! アミットさんなんか
話にならないくらいの
超大金持ちを 紹介するんだぞ!
マリベル「なによ あんた 失礼ねっ!
そんな大金持ちは あんたみたいな人
相手にしないわよっ!!
ホンダラ「………………。
ホンダラ「まあ そういうわけだ。
オレが 直接かけあうからよ。
紹介だけ たのむぜ ヒック…。
マリベル「なにが ホットストーンよ!
あんたの おじさんって
バッカじゃないの!?
マリベル「お金を 払ってまで
あんなモノを ほしがる人なんて
いるわけないでしょ!
ガボ「ホットストーンか…
寒いところを 旅するときに
あったかくて 便利だな。
ガボ「でも オッチャンは
大金持ちにしか あの石を
売るつもりが ないのかな?
マリベル「あんたの おじさんには
ほんっとに あきれちゃうわね!
楽することしか 考えてないし!
マリベル「将来 もしアルスが
おじさんみたいになったら
あたし 絶交するからね!!
*「ほんに ホンダラは
うるさいのう!
*「あいつのグチなんか
聞きたくないのに
嫌でも 耳に入ってきよる。
*「ふう… この町に
ホンダラがおるかぎり
おいしく酒を 飲めそうにないのう。
*「旅で つかれた体を
休める場所が 宿屋だからね。
*「お客さまに 気持ちよく
過ごしてもらえるように
気を配って いるんだよ。
*「キーファ王子…
もう 戻ってこないって
本当なのかい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「はあ… やっぱり |
いいえ |
*「そうだよなあ。 |
*「ボクね 毎日
いっぱい お祈りしてるんだよ。
*「神さま ちゃんと
見ててくれてるかなあ。
*「王子に もう会えないなんて
こんな日が来るとは
思わなかったよ。
*「こんなことに なるんだったら
あのときの お日さまボール…
タダであげれば 良かったなあ。
ガボ「お日さまボールか…
なんか すごく
かっこいい名前だぞ!
*「おや お前さん。
オルカなら 2階にいるよ。
*「お前さんみたいな
りっぱな少年が オルカの友だちに
なってくれるといいんだけどねえ。
オルカ「よう アルス。
うちの母さんが
なにを言ったか知らないけど…
オルカ「オレは お前と友だちなんて
まっぴらだからな。
なれなれしく しないでくれよ!
*「ホンダラから 家賃は
払ってもらえそうにないのう。
*「いつぞやの 変な石を持ってきて
借金を チャラにしてくれと
また 言ってきおったんじゃ。
*「絶対に ただの石っころじゃないと
言い続けておったが…
わしには ただの石っころじゃよ。
*「今朝 ホンダラさんが来てたみたい。
おじいちゃんと話してる声が
2階にまで 聞こえてきたもの。
*「でも あの変な石…
ホットストーンとか言ってたけど
そんな価値が あるのかしら。
*「ホンダラさんのことだし…
私は いつものインチキだと
思ってるんだけど。
*「あっ ごめんなさい アルス。
あなたの おじさまだったわね。
*「おお お前さんたち。
オレが フロそうじしてる間に
また 島を復活させたんだってな?
*「すごいなあ。
オレは カミさんの役にしか
立てないけど……
*「お前さんたちは
世界の役に立ってるんだもんなあ。
*「なんでちゅか?
レディを じろじろ見るなんて
しつれいでちゅよ!
*「この先は
グランエスタード城です。
*「あっ アルスさん。
遅ればせながら
王子のこと 聞きました。
*「城のほうには まだ
ショックをかくしきれない兵士も
たくさんいますが……
*「王子が 自分で
お決めになったことですもんね。
私は 王子を おうえんしますよ。
老人「おお お前さんたち
よう来たな。
老人「実は先日 城に行ってきたんじゃ。
王が 気を落とされているという
ウワサを聞いたからな。
老人「少し 王の話を聞いた後
わしは ユバールについて
知っとる限りのことを話したんじゃ。
老人「最初は 見るからに
痛々しいご様子の王じゃったが…
老人「神を 復活させる旅とは…
我が息子は それほど大きな使命を
背負うことになったのか…と。
老人「すべての話を 聞き終わって
そうつぶやかれた王の顔は
うれしそうに見えたよ。
マリベル「あのじいさん
意外と いいトコあるわよね。
ガボ「じいちゃん えらいなー!
これで王さまも
元気出るといいな。
老人「先日 城を訪れたときの
バーンズ王の様子は
まだまだ 痛々しいものじゃったが…
老人「王子が この世界に
帰らなくなった理由を
きちんと 理解されたようじゃ。
老人「バーンズ王や 城の者たちが
元気を 取り戻す日は
近いじゃろうて。
*「グランエスタード城は
すべての人々に 開かれた城です。
どうぞ お通りください……。
マリベル「なんか お城の中が
いつもとちがって 暗い感じが
すると思わない? アルス。
*「グランエスタード城に ようこそ…。
*「お帰りなさいませ…
アルスさん…。
兵士長「ふう… どうも 兵士たちに
元気がなくて いかんな。
兵士長「王子に もう会えないのが
ショックなのはわかるが
こうも あからさまだとな……。
マリベル「まったく みんな
しっかりして ほしいわよね!
マリベル「会えなくなったけど…
べつに キーファは
死んだワケじゃないんだし!
*「王子が もう 城に戻らないって
話があっただろ?
*「それで 城の中が
バタバタしてたもんだから
忘れてたんだよ カケのコト。
*「でも 忘れてて 良かったよ。
助かったなあ。
*「ホンダラさんに すすめられた通り
北に カケてたら
大損するところだったんだ。
*「でも もしかしたら
ホンダラさんから買ったサイフの
ごりやくで 助かったのかなあ。
ガボ「ごりやくって なんだ??
マリベル「さっきの兵士
いつも 楽しそうでいいわよね。
マリベル「あんなことだから
いつも ホンダラさんに
だまされるんだわ!
*「はあ… 城の中にいるのは
つらすぎますよ。
*「どこもかしこも
王子の思い出が いっぱいで…
*「かといって ここにいても
本当は 同じなんですよね。
*「王子のことを
思い出さない場所なんて
この島には ありませんよ。
マリベル「なんか あらためて思うけど
キーファって このお城の人たち
みんなから 愛されてたのね。
ガボ「みんな キーファと
会えなくなったこと
悲しいと 思ってるんだな。
*「最近のリーサ姫さま…
食慾が 全然ないみたいなの。
*「いつもは 残さず きれいに
召し上がられていたのに 今は
ほとんど 手もつけられないで…。
*「このままでは リーサ姫さまが
ご病気に なってしまわれますわ。
マリベル「リーサ姫…
きっと なにも ノドを
通らないのね。かわいそう…。
マリベル「これもあれも 全部
あの バカ王子のせいね!
ガボ「リーサ メシ食ってないのか?
ガボ「オイラが そんなことしたら
一日で 死んじゃうぞ!
*「王子が いらっしゃらなくなって
このお城は 灯が消えたみたいに
暗くなって……
*「だから少しでも 明るくなるように
部屋中を みがいてるの。
ムダな努力かも しれないけどね。
*「はあ… なんかこう…
胸に ポッカリ穴があいたってのは
こんな気分なんだろうな。
*「王子は人気者だったからな。
すごく さみしいよ。
*「王子が帰らないって 聞いてから
みんな あんまり 料理を
食べてくれなくなったんだよ。
*「オレの料理を ガツガツと
うまそうに食べてくれた
あの王子のすがたが なつかしいよ。
*「王さまは この上に おわします…。
*「お帰りなさいませ
アルスさん。
*「お帰りなさい アルスさん。
*「キーファ王子は 本当に
いらっしゃらないんですね。
いや わかってはいるんですけど…。
大臣「おお アルスたち。
よく帰ってきた。
大臣「ところで 今回は
心臓に悪い話は ないじゃろうな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
大臣「ふう… 良かった…。 |
いいえ |
大臣「な な なんと! 大臣「うう 聞きたくないが 大臣「アルス 心の準備はできた。 大臣「……ん? 特に 大臣「なんじゃ |
大臣「さあ 王さまにも
元気な顔を 見せてさしあげてくれ。
バーンズ王「おお 帰ったか!
キーファは… やっぱり
来ては おらんようじゃな……。
バーンズ王「じつは 先日…
エスタード島の ガケっぷちに住む
あの老人が 訪ねてきてくれてな。
バーンズ王「キーファが
守り手となったという一族について
話して聞かせてくれたんじゃ。
バーンズ王「そのユバールという一族は
神を復活させるために
旅を 続けているそうだが…
バーンズ王「そんな重要な使命を持つ
一族の守り手が あやつに
つとまっているのだろうか…。
マリベル「王さまは まだ
完全に 元気には
なってないみたいね。
マリベル「キーファが いたころの
お顔とは ぜんぜん違うもの。
ガボ「できることなら キーファを
連れてきてやりたいな。
*「王子が戻られない 今
王さまを おなぐさめできるのは
この 私だけ……。
*「王さまが 私の存在に
気づいてくださる日は 近いですわ。
おっほっほ。
マリベル「あの おばさん…
王さまの なんなのかしら?
*「キーファ王子が もう
戻られないなんて
私には 信じられないわ。
*「だから どうしても
この お部屋のおそうじ
やめられないのよ。
*「異常なし…。
*「はあ… どうも気持ちが
ピリッと しないんだよなあ。
*「今こそ オレたちが
がんばらなきゃ いけないのに。
*「もう 王子は このお城に
戻ってこられないんですってね
ざんねんだわ……。
*「この空は 世界中の空に
つながっているけれど……
*「王子がいらっしゃる 空にも
つながっているのかしら。
*「ふう… この城の人たち
暗いですよねえ。
*「王子が 自分の道を
みつけたんだから もっと
喜んであげればいいのに。
*「リーサ姫は
このところ すっかり
ふさぎこんで おられるようだな。
*「無理もあるまい。
あのご兄妹は 本当に
仲が 良かった。
*「それに ほとんど 外に出ない
姫にとって キーファ王子だけが
外とのつながりであったのだろう。
*「姫の気持ちも わかるが
一日も早く あのすばらしい笑顔を
私たちに 見せてほしいものだ。
ガボ「オイラ リーサの笑顔
好きだったぞ。
早く 元気になってほしいぞ。
マリベル「たしかに リーサ姫と
キーファは ものすごく
仲が 良かったもんね。
マリベル「リーサ姫が
ふさぎこんじゃうのも
しかたない話だわ。
*「アルスさん……
*「リーサ姫が 日に日に
やつれていかれるんです。
*「いつも 泣いていらっしゃって
夜も ほとんど
おやすみになれないようで…
*「見ているほうが つらいです!
どうか リーサ姫さまを
チカラづけて さしあげてください。
ガボ「リーサが 心配だぞ。
早く リーサのところに行こう。
マリベル「リーサ姫… そんなに
ひどい状態なのかしら……。
リーサ姫「あ… アルス……。
リーサ姫「お兄さま… 来ないね……。
リーサ姫「本当に…
もう… 会えないのかな……。
リーサ姫「もう…
会えないのかな……。
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
リーサ姫「うふふ… リーサ姫「ありがとう。 |
いいえ |
リーサ姫「うふふ… リーサ姫「ありがとう。 |
リーサ姫「お兄さまは もう
帰ってこないんだよね…。
悲しいけど… もう二度と……。
マリベル「あれが あのリーサ姫!?
信じられない! あんなに
やつれてしまうなんて…!!
マリベル「キーファのことが
それほど ショックだったなんて
責任 感じちゃうわ……。
マリベル「あのとき…
やっぱり キーファを
とめるべきだったのかしら……。
ガボ「どうしたらいいんだ?
どうしたら リーサは
元気になってくれるんだ?
ガボ「リーサが 元気じゃないと
オイラも 元気なくなっちゃうぞ。
リーサ姫「あんまり 泣いてばかりいたら
お兄さまに 怒られちゃうよね。
リーサ姫「あっ でも…
お兄さまのことだから
笑ってくれるかな バカだなって。
リーサ姫「心配かけて ごめんね…。
私 早く 元気になれるように
がんばってみるね。
*「この島の南に
島が現れたと聞いたが
あの島は もしや……。
*「いや 実は 昔 読んだ古い書物に
人々のなりわいを 帰られる島が
存在するとあったのだ。
*「もっと 調べてみないとわからんが
もし あの島がそうだとすれば
大変な発見になるな。
*「おお そこのお若いの。
よければ わしが占ってやるが
どうじゃ?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「よし。では しばし待たれよ。 *「はいほー! ほいあー! *「おおっ 見えた! *「むむむ… う〜む… *「はりゃー! *「まあ 当たるも ハッケ |
いいえ |
*「そうか 占いなど いらんか。 |
ガボ「さっきの おっちゃんの
かけ声 おもしろいよな。
オイラ 好きだぞ!
*「今 思えば キーファ王子って
太陽のような人だったよ。
*「いつも 明るくて
いっしょに いると ぽかぽかと
心が 温かくなったんだ。
*「はあ… 王子のために
別れの歌をささげていたら……
*「あやうく みんなに 袋だたきに
されそうになりましたよ。
*「みんな 王子が
もう 帰ってこないことを
よほど 信じたくないんですね。
*「私だって 同じ気持ちなのに…。
*「うわっ!
びっくりしたあっ。
*「……………………。
*「おお しゃっくりが 止まったぞ。
*「実は さっきから
しゃっくりが止まらなくて
困ってたんだ。ありがとう!
*「まったくもって
信じられないことではあるが……
*「新しい島の 地形が わかるたび
この地図が 性格であることが
証明されていくのだ。
*「やはり はるか昔は 世界に
多くの大陸があったという伝説は
本当のようだな……。
*「だとしたら それらの島々は
どうして 姿を消していたのか……
わからないことは まだまだ多いな。
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