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マリベル「あら なにかしら この袋?
マリベル「ねえ もしかして
キーファが 投げて
くれたんじゃない?
アルスは その ぬのぶくろを
開けてみた…。
なんと その中には キーファからの
手紙と キーファが もっていた
そうび品が 入っていた!
ガボ「アルス 大丈夫か??
キーファ いなくなって
さみしくないか?
マリベル「そうび品を アルスに
返したってことは… やっぱ
もう 帰る気はないってことよね。
ガボ「キーファに
もう 会えないのか?
ガボ「オイラも さみしいけど
王さまや リーサは
もっと さみしいって言うよなあ。
マリベル「王さまに キーファのこと
話しに いかなきゃね。
ガボ「アルス 王さまのところ
行くの イヤなのか?
なんか 暗い顔してるぞ?
ガボ「王さまに キーファの言葉
伝えにいこうな アルス。
アルスは キーファの手紙を
読んだ……。
”アルス そして みんな。
勝手なことをする オレを
ゆるしてくれ。
”アルスに 買ってもらった
そうび品は 返しておく。
元気でな。 キーファ”
マリベル「ここに帰ってくると
どんな気分のときでも
落ち着くから ふしぎよね。
ガボ「アルスの村って
いつも いいニオイすんな。
うまそうな 魚のニオイだぞ!
*「ここは 漁師の村
フィッシュベルよ。
あら アルス お帰りなさい。
*「あら アルス。
せっかく 帰ってきたのに
父さんに会えなくて ざんねんね。
でも アミット漁じゃないから
すぐ 帰ってくるわよね。
*「おお アルス。
父さんに べんとうを
届けに 帰ってきたんか?
*「わはは じょうだんじゃ。
いまや アルスは 大変な役目を
背負っとるんじゃからなあ。
マーレ「おや お帰り アルス。
めずらしいね 王子が
いっしょじゃないなんて。
マーレ「まあ 王子さまは
お忙しいご身分だからね。
たまに帰ってきたら 大変だろう。
マーレ「あっ そうだ!
小魚のつくだ煮を 作ったんだよ。
王子に 持ってっておやり。
マーレ「えっ いらないって?
なんだい ヘンな子だね。
王子と ケンカでもしたのかい?
ガボ「ハラへったな……
アルスの かあちゃん
なんか 食べさせてくれないかな。
マーレ「ついさっき 父さんを
漁に 送り出したとこなんだよ。
それで私も ひと休みしてるのさ。
マーレ「お前も 少し休みたいなら
部屋で 休むといいよ。
*「おや アルス
帰ってきたんだね。
良かった 良かった。
*「わたしゃ 毎日
祈っておったんじゃよ。
*「漁に出た男たちの 無事と
お前さんたちの 旅の無事をね。
*「まあ アルスさん
よく お帰りになられました。
*「これからも あなたがたの
旅のご無事を お祈りいたしますわ。
どうか 神のご加護があらんことを。
神父「おお アルスたち
元気そうで なによりじゃ。
さて……
(教会)
*「わ〜い わ〜い!
みんな 漁に 出かけたよお!
*「あら アルス。
ひさしぶりだねえ
元気だったかい?
*「お母さんには 顔見せてきたかい?
アルスが いない間
ちょっぴり 元気なかったよ。
*「やあ お前さんたち。
旅は 順調に進んでるかい?
*「役に立つ物があるか
わかんないけど
店の商品も 見てってくれよ。
*「ゴホン ゴホン!
カゼが 長びいててさ……
*「まだ いち度も 船に
乗せてもらってないんだ。
*「もしかして オレって
世界一 ツイてない? トホホ。
*「わったしは メイドっ メイドっ
わったしは かっわいい
メっイドさんっ……
*「あっ… あら
お帰りなさいまし。
*「まあ マリベル!
よく 無事に
帰ってきてくれたわね!
マリベル「ただいま ママ。
あたしに心配など ご無用よ。
*「そんなことばかり 言って…
マリベル あなたは
ふつうの女の子なのよ!
*「まあ いやだわ!
また 少し 体つきが
たくましくなっちゃったみたい…。
マリベル「ママったら
心配ばかりで困っちゃうわ。
マリベル「あたしは 大丈夫って
いつも 言ってるのにさ。
*「マリベル… わたくしは
もう とやかく言わないわ。
*「ただ… 必ず 無事で帰ってくると
約束してちょうだい。
マリベル「ええ 約束するわ ママ。
マリベルが死んでいる場合
*「まあ アルス。
戻ってきたの? うちのマリベルは
どうしたのかしら?
*「アルス 聞いてちょうだい。
あの娘は かよわい女の子なの。
*「だから できるだけ
守ってやってちょうだい。
お願いね アルス。
アミット「おお マリベル。
無事に帰ってきてくれたんじゃな。
アミット「旅は つらくないか?
危険なことは しとらんじゃろうな。
マリベル「大丈夫だって パパ!
あたしのことは 心配しないで。
マリベル「パパったら いつまでたっても
心配症なんだから。
マリベル「ま こんな かわいい娘じゃ
心配になるのも しょうがないか。
アミット「つらい旅だろうが
がんばるんだぞ マリベル!
アミット「困ったことがあったら
なんでも わしに 言いなさい。
お前のためなら なんでもするぞ!
マリベルが死んでいる場合
アミット「おお アルス。
無事で 帰ってきたか。
アミット「マリベルのこと
くれぐれも よろしく たのむぞ!
アミット「あいつは
気が強くて 口も悪いが
やはり 女の子だ。
アミット「体もチカラも
男の子にくらべれば ずっと弱い。
すまんが 気にかけてやってくれ。
*「ゴロゴロ… にゃ〜ん!
マリベル「王子のことがあるから
お城が 近くに見えると
気が重いわね ふう…。
ガボ「王さまに キーファのこと
話しに行くんだろ?
早く 行こう アルス!
*「ホンダラがやってるカケを
知ってるかい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そりゃ 知ってるよなあ。 |
いいえ |
*「えっ 知らないのかい? *「ホンダラも 次から次へと |
マリベル「ふ〜ん…
アルスのおじさん
今度は カケしてるんだ。
マリベル「つぎから つぎへと
よく やるわよね!
ガボ「カケって 悪いことなんだろ?
…ってことは アルスの
オッチャンは 悪い人なのか?
*「ホンダラは ほんに
しょうのないヤツじゃ!
*「アルスたちが 命がけで
がんばっとるというのに…
*「それをネタに カケをするとは
なんというヤツじゃ!
*「あの ガケっぷちの
ヘンクツじいさんなんですけど…
*「あいかわらずな 態度なのに
最近は この町のほうに来て
うれしそうに してるんですよ。
*「とうとう 本格的に
おかしくなっちゃったのかなあ…。
*「まあ あなたがたは…
今度の旅も 無事に
終わったようで 良かったですね。
*「でも キーファ王子が
いっしょでは ありませんね。
どうかなさったのかしら?
*「おや お前さんたち
うわさは 聞いてるよ。
すごいこと やってるねえ!
*「お前さんたちが がんばると
島が この世界に 現れるんだってね!
*「困った王子じゃと思うとったが
しばらく 顔を見とらんかったら
さみしいような気持ちになってな。
*「あの しょうもないホンダラも
しばらく 顔を見ずにいたら
さみしく感じるんじゃろうか?
*「ホンダラさんには
まいっちゃうよなあ。
*「あんまり うるさくするから
うちに泊まってくれるお客さんが
ずいぶん 減っちゃったんだよ。
*「やあ アルス。
いきなり おじさんの話で
悪いんだけどさ…
*「ホンダラさん この店のお客さんに
手当たりしだいに 声かけてるんだ
カケしようって。
*「だれも 相手にしないんだけど
ホンダラさん しつこくてさ…
みんな 困ってるんだよね。
*「あら お帰り アルス。
ホンダラさん 今 やっと
寝たとこだから 起こさないで。
*「もう さっきから
ずっと しつこくて…
まいっちゃったわ。
ホンダラ「ぐがー! ぐごー!
*「はあ… 酒が
まずくなってしもうたわい。
*「ホンダラのヤツ…
さっきから わしに
カケにのれと うるさかったんじゃ!
*「なにが カケで もうけて
明るい老後じゃ!
大きなお世話じゃわい!
*「旅で つかれた体を
休める場所が 宿屋だからね。
*「お客さまに 気持ちよく
過ごしてもらえるように
気を配って いるんだよ。
*「天気のいい日は
お城へ行って 高いところから
遠くの島々を ながめてるんだ。
*「いいよなあ。
なんか こう… 見てるだけで
わくわくしちゃうんだよなあ。
*「ぜったい トクするから
キャンディ 1ヶ月分かけろって
ホンダラさんが言うんだ。
*「でも カケって なんだろう?
*「おや お前さん。
最近 急に
大きくなった感じがするね。
*「前は もっと
子供だと 思ってたのに…
旅は 人間を成長させるのかねえ。
オルカ「あっ マリベル!
いつ 帰ってきたんだい?
いつまで いられるんだい?
オルカ「マリベルに会えなくて
オレは すっごく
さみしかったんだぜ!
オルカ「ケガとかはしてないかい?
危険な旅なんだろ?
代われるものなら 代わりたいよ!
マリベル「うるさいわね!
あたしは 好きで 旅してるの!
ほっといてちょうだいっ!!
オルカ「マ マリベル……。
マリベル「じつを いうと
あたし オルカって
あんまり 好きじゃないのよね。
マリベル「今まで このお店でしか
ドレスが 買えなかったから
仲良くしてたけど……
マリベル「今は 世界中のお店で
買い物ができるもの。もう
オルカとは しおどきかもね。
*「ボルカノどのも アルスも
がんばっとるというのに
ホンダラだけが いつものままじゃ。
*「あの男は 死ぬまで
ああ なのかのう。
ほんに 進歩のないヤツじゃ。
*「あっ アルス。
元気で やってる?
少しは 旅にも 慣れたかしら。
*「私のほうは あいかわらずよ。
おじいちゃんも ホンダラさんも
あいかわらずね。
*「今 世の中が
タイヘンなんでしょ?
*「だから いっぱい
お祈りしたほうが いいんだって!
*「やっぱり この世界には
この島だけじゃ なかったのね。
*「今は ほかの島との
交流はないけど いつかは
世界中の人と 仲良くなりたいよね。
*「オレに できるのは
フロそうじ くらいだってのに
お前さんたちは すごいなあ。
*「ま これからも
がんばってくれよ!
*「なんでちゅか? レディのおへやに
ノックもしないで!
しつれいな方たちでちゅ!
*「この先は
グランエスタード城です。
*「これは アルスさん。
王さまに 元気なお顔を
見せてさしあげてください!
*「そういえば 王子のすがたが
見えませんが……
あとで いらっしゃいますよね。
老人「おお お前さんたちか!
旅が順調なようで なによりじゃ。
老人「お前さんたちの かつやくを聞くと
うれしくてな。今も
町に 行ってきたところなんじゃよ。
老人「ところで… 王子のすがたが
見えんが どうかしたんかの?
はい/いいえ | |
---|---|
はい/いいえ |
老人「……なにか ワケが アルスは 事情を説明した。 老人「なんと! |
老人「それが やっと見つけた
自分の道と 言いおったのか…。
老人「本人が決めたことに 口を
出すつもりはないが… それでは
残された者が つらいじゃろう。
老人「まあ バーンズ王には
そのうち わしからも
話をしておくとしよう。
老人「お前さんたちも
王子が おらんようになって
旅が つらくなるやも知れんが…
老人「がんばるんじゃぞ。
マリベル「ふ〜ん… あのじいさん
ユバールのことも 知ってるんだ。
ガボ「もの知りのじいちゃんの
言うとおりだぞ。
ガボ「オイラたち
いなくなった キーファの分まで
がんばらなきゃな!
マリベル「今日ほど アルスが
いてくれて 良かったって
思った日はないわ!
マリベル「だって 私の口から
王さまに 王子のこと伝えるなんて
絶対 イヤだもの!!
マリベル「とうとう 来ちゃったわね。
アルス 王さまへの報告…
がんばりなさいよ!
ガボ「キーファのとうちゃんに
なんて 話すんだ?
オイラ うまく話せないよ。
ガボ「あっ そうか!
アルスが 話すんだもんな。
心配しなくていいんだ。良かった!
*「グランエスタード城に ようこそ!
*「ハッ! お帰りなさいませ!
アルスさん!!
*「ホンダラさんが
カケをしないかって
言ってきたんだ。
*「今度 現れる島の方角はどこか?
ズバリ 当てると
ガッポリ もうかるんだって!
*「う〜ん… ガッポリかあ。
今度の給料
つぎこんでみようかなあ。
マリベル「いいわよねえ。
みんな 王子のこと知らないから
気楽でさ!
*「新しく現れた ほかの島々では
場所によって 魔物の現れる所が
あるのだそうですね。
*「そうなると この島にも
いつ 魔物が来るやもしれません。
気をつけなくては。
*「キーファ王子が 旅に出られてから
ずっと リーサ姫さまは
ひとりきりで お食事なさってるの。
*「おさみしいでしょうに
そんなそぶりを 私たちには
少しも お見せにならないのよ。
マリベル「なんか 今日にかぎって
王子のことを 話してる人が
多いように感じるわ。
マリベル「まあ…
気のせいなんでしょうけどね。
ガボ「キーファって みんなに
好かれてたんだな。
ガボ「もう 会えないって知ったら
みんな たいへんなことに
なっちゃうんじゃ ないのかなあ。
*「王子が いらっしゃらないと
あとかたづけが 早く終わって
ヒマで ヒマで……
*「ついつい 毎日
テーブルやイスの裏まで
みがいちゃうのよねえ……。
*「やあ アルスたち。
色々 聞いてるぞ。
大変なこと してるんだって?
*「がんばってくれよな。
オレは 期待してるぜ!
*「おや お前さんたちが
いるってことは 王子も
戻ってきてるってことだな?
*「よし! いっちょ 腕をふるうか!
今夜は 王子に
うまいもん 食べてもらおう!
*「なんと 世界に現れた島は
ひとつだけじゃなく いくつも
あるんかいな!?
*「う〜む……。
こんな所におると どうも
ウワサに うとくて いかんなあ。
*「異常なーし!
*「この国は 平和とはいえ
世界が大きく動いている 今
なにが起こっても おかしくない。
*「ほんの少しでも
気を 抜くことのないようにして
見張りをしなくては。
*「きょうも 遠くの島まで
よく見えるなあ。
*「私も あの島まで
行ってみたいけど…
あぶないかなあ やっぱり。
*「次々と現れた島は
その昔 魔王によって
封印されていたらしいな。
*「このたび アルスどのたちの
働きによって 封印がとかれた島が
現代に よみがえったわけだが…
*「あといくつの島が
封印されているのか…
*「また なぜ この島だけが
封印されずに残されたのか
いまだもって 謎のままである。
*「ああ かなたに見える
美しい島々よ!
*「こうして この世界に現れたことを
心から 祝福しましょう!
*「おお そこのお若いの。
よければ わしが占ってやるが
どうじゃ?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「よし。では しばし待たれよ。 *「はりゃー! うりゃー! *「おおっ 見えた! *「んんっ これは…! *「はりゃー! *「まあ 当たるも ハッケ |
いいえ |
*「そうか 占いなど いらんか。 |
ガボ「きゃははは!
あの おっちゃんのかけ声
おもしろいぞ!
ガボ「……って 今日は
言える気分じゃないなあ。
*「アルスさんたちは
世界のために 危険な旅を
されているのだそうですね。
*「わが城も できる限り協力するよう
王より 言われております!
さあ ここは お通りください!
*「うわっ!
急に 話しかけないでくれよっ。
*「クシャミが 出そうだったのに
止まっちゃったじゃないか!
*「また 少し
成長されたようだな。
*「そなたたちの 体から
チカラを ひしひしと感じるぞ。
*「これは アルスさん
お帰りなさいませ。
リーサ姫が お待ちです。
*「とはいっても リーサ姫の
おめあては 王子なんですが…。
*「王子は 遅れて
いらっしゃるのかな?
ガボ「リーサのところにも
話しに行くのか アルス?
マリベル「やっぱさ…
リーサ姫にも 話しに行くのよね?
はああ… ユーウツだわ。
リーサ姫「あっ お帰り アルス。
あれ? お兄さまはどうしたの?
リーサ姫「どうしたの?
だまりこくっちゃって
今日のアルス ちょっと変よ?
リーサ姫「お兄さまは お父さまと
お話でも なさってるんでしょ?
うふふ 早く 会いたいな。
リーサ姫「また お兄さま
たくましくなったりしたかな?
少し 日焼けとか してたりして!
リーサ姫「…ん? なあに アルス。
さっきから 私に なにか
言いたいことでもあるの?
いいえを選んだ場合のみ | |
---|---|
いいえを選んだ場合のみ |
リーサ姫「あら じゃあ 気のせいね。 |
ガボ「話さないのか アルス?
オイラ あの人の悲しそうな顔…
あんまり 見たくない気分だぞ。
マリベル「ちょっと アルス!
なんで リーサ姫に
王子のこと 言わないのよ!!
マリベル「気持ちは わかるけどさ。
言うなら 早く 言いなさいよ
どうせ いつかは わかるんだから!
リーサ姫「ん? なあに アルス。
やっぱり なにか 私に
言いたいことでもあるの?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
アルスは 事情を説明した。 リーサ姫「え? なあに アルス。 リーサ姫「お兄さまが ちがう世界に? リーサ姫「それって…… リーサ姫「もう… |
いいえ |
リーサ姫「あら じゃあ 気のせいね。 (ループ) |
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
リーサ姫「そうだよね。お兄さまは リーサ姫「とつぜん いなくなったり |
いいえ |
リーサ姫「なんで そんなこと言うの? リーサ姫「私に さよならも言わずに |
ガボ「リーサ… かわいそうだな……。
ガボ「できることなら
また キーファに
会わしてやりたいな……。
マリベル「なんか イヤな気分に
なっちゃった…。
キーファ王子も 罪な男よね。
マリベル「大事にしてた リーサ姫と
こんな別れかたを するなんてさ。
リーサ姫「お兄さまは また
ここに 来てくれるもの…。
旅のお話を 聞かせてくれるもの。
*「あれ?
もう 行かれるんですか?
*「まあ しょうがないですよね。
アルスさんたちも
お忙しいでしょうし。
マリベル「………………。
マリベル「アルス 悪いけど
話しかけないでくれる…?
*「お帰りなさいませ。
あれ? キーファ王子のすがたが
見えないようですけど……?
*「お帰りなさい アルスさん。
王さまが おみやげ話を
楽しみにしていらっしゃいますよ。
大臣「おお アルス。
今回も 無事で なによりじゃ。
大臣「さあ 王さまにも
ごあいさつを するがよい。
バーンズ王「おお よく帰ってきた。
今回の旅は どうじゃった?
バーンズ王「ん? キーファの姿が
見えんようじゃが… あのバカは
またどこか ほっつき歩いとるのか?
はい/いいえ | |
---|---|
はい/いいえ |
バーンズ王「なんじゃ? バーンズ王「どうしたんじゃ? |
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
(下へ) |
いいえ |
バーンズ王「うそじゃ! |
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
(下へ) |
いいえ |
バーンズ王「そんなことを 言わずに (ループ) |
アルスは 事情を説明した。
バーンズ王「い いや……
そんな… まさか……!
バーンズ王「……なにが
なにが… 自分の進む道を
みつけた… だ!!
バーンズ王「子供のくせに…
わかったような口を ききおって!
10年 早いわっ!!
バーンズ王「…あの……バカが…!!
わしの気持ちも 知らずに…。
バーンズ王「本当は… キーファが
帰ってきたら これをわしの手から
渡してやるはずだった…。
アルスは ふしぎな石版青を
手に入れた!
バーンズ王「その石版はな…
先日 ぐうぜん 島の者に拾われ
この城に 届けられた物なのだ……。
バーンズ王「キーファが そんなに
冒険を続けたいのなら
わしも そろそろ許してやろう…
バーンズ王「そう思って…
帰りを待っていたのに まさか
こんな話を 聞かされるとはな……。
バーンズ王「……アルス。
バーンズ王「よく 伝えてくれた。
礼を言うぞ。
バーンズ王「すまんが… 少しだけ
わしを ひとりにしてくれんか?
バーンズ王「すまんな……。
ガボ「おっちゃん 泣いてる。
ガボ「ナミダ 出てないけど
オイラには わかる。
……おっちゃん 泣いてるぞ。
マリベル「アルス… 王さまを
そっとしておいてあげましょ。
…今は それが 一番だと思うから。
マリベル「なんかさ あらためて思うけど
キーファ王子って けっこう
このお城に 必要な人だったのね。
バーンズ王「すまんが… 少しだけ
わしを ひとりにしてくれんか?
バーンズ王「すまんな……。
ガボ「キーファのとうちゃん…
すごく つらそうだったな……。
ガボ「大丈夫かな…
早く 元気 出してほしいぞ。
大臣「アルス!
今の話は 本当なのか!?
大臣「王子が ほかの世界から
二度と もどらないなどと…
そんなことが あってなるものか!
大臣「王は 王子のことを信じ
アルスたちと 旅ができるよう
はからったというのに……。
大臣「……そんなバカな!
王子には 王のやさしさが
わからなかったというのか……!
マリベル「アルス…
この部屋 出たい。
こんな空気… 耐えられない!
ガボ「みんなの話 聞いてたら
なんか オイラまで
悲しくなってきちゃったぞ…。
マリベル「ほかの人たちも
王子のこと知ったら とても
今のようには いられないわよね。
大臣「王さまの胸のうちを思うと
わしには お掛けする言葉が
みつからん。
大臣「今の王さまを
おチカラづけできる言葉など
この世界に あるんじゃろうか…。
*「すみません アルスさん。
王さまとの話…
聞こえてしまいました。
*「もう… もう キーファ王子は
二度と このお城に
戻ってこられないんでしょうか?
*「私は… いつか キーファ王子が
この国を 立派に治めてくださると
信じていました。
*「その気持ちは
今も 変わりません。
*「でも… 王子はもう……。
マリベル「みんな 平和そうでいいわね。
あたしたちや王さまの
気持ちも 知らないでさ!
ガボ「この町の人たちも もう
キーファに 会えないって
知ったら 悲しむよな。
*「まったく ホンダラのヤツ…
ずっと 寝ておってくれれば
良かったのに……。
*「うるさくて かなわんわい!
*「ふう… 近ごろのホンダラさん
だれにでも あんな調子なんだよ。
*「まいるよなあ。
オレは カケはやらないって
何度も 言ってるんだけどね。
*「はああ… 起きちゃった。
*「ホンダラさんが
カケの話 始めちゃったら
だれにも とめられないのよね。
ホンダラ「なあ マスター…
ヒック… だからさあ
オレと カケしようって!
ホンダラ「今まで 北が 多いからさあ
今度も北だよ きっと ヒック…。
北に カケなよ ねえ マスター。
ホンダラ「おお アルス。
ヒック… 来てたのか
ちょうぢいい ちょっと 耳貸せ。
ホンダラ「島が 出てくんのって
お前らに 関係あんだろ?
ホンダラ「今度は 南のほうに
出してくれよ ヒック…。
お前らなら 簡単だろ?
ホンダラ「たのんだぜ アルス。
もうけたら わけまえ やるからな。
だれにも 言うんじゃねえぞ。
マリベル「あんたの おじさんって
ホントに しょうのない人ね!
あんなお願い きくことないわよ!
ガボ「ホンダラのオッチャン
ズルするつもりなのか?
それって すごく 悪いことだぞ!
ホンダラ「なあ マスター。
仕事ばっかしてないで
オレの話を 聞いてくれよ。
ホンダラ「損させないからさあ。
北にカケなって ヒック…。
絶対 大丈夫だって!
ガボ「キーファのやつとは もう
本当に 会えねえのかなあ……。
マリベル「キーファ王子 あれから
どうしてるかしら。
マリベル「あいつに ユバールの
守り手なんて とても
つとまるとは 思えないけど。
マリベル「すっかり テントも
かたづけられてたし みんな
どこに 行っちゃったのかしらね?
マリベル「なんだか ユバールって
本当に いたのかしらって
気分になるわね。
ガボ「ユバールのみんな 今ごろ
どこを 旅してんのかなあ……。
ガボ「ホントに キーファとは
もう 会えねえんだな。
マリベル「それにしても いつになれば
神さまが復活する その時ってのが
来るのかしらね?
ガボ「なあ アルス。 ここには
神さまは いないんだろ?
早く もどろうぜ。
マリベル「あたしも 気分 変えたいし
どっかに行くなら 大賛成よ!
王さまにもらった 石版もあるしね。
ガボ「つぎは どこに行くんだ?
行き先は アルスにまかせたぞ。
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