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*「おい あんたらっ!
それ以上 すすんじゃ ダメだっ!
はやく こっちへっ!!
*「まったく!
ヤツらに 見つかったら
どうするつもりなんだっ!
キーファ |
キーファ「ヤツらって だれのことさ。 |
マリベル |
マリベル「ヤツらって なによ。 |
ガボ |
ガボ「ヤツら? |
*「ヤツらってのは もちろん
からくり兵のことさ!
いいかっ ちょっと まってろ!
*「ふううーっ
どうやら ヤツらには
気づかれなかったようだな。
*「おれは あそこが ほんとうに
からくり兵どもの アジトなのか
しらべているんだ。
*「まったく!
たのむから よけいなことを
しないでくれよ。
*「だいたい あんたらみたいな旅人が
つっこんでいったって ヤツらに
かなうわけ ないんだからさ。
*「ここは おれにまかせて
西にある フォーリッシュの町へ
ひなんしていてくれよ。
マリベル「アルス まさか
あんた ムリヤリ つっこんで
行こうなんて 思ってないわよね?
マリベル「あんなに いたんじゃ
いくら あたしたちでも
あぶないわよ!
ガボ「あれ 生き物じゃないのか?
それじゃあ 食えないのかなあ。
残念だよな アルス。
キーファ「今のが からくり兵?
ありゃあ いったい どういう
しかけで 動いているんだろうな?
*「なにを している!
はやく 西にある
フォーリッシュの町へ いくんだ!
キーファ「ふーん この城は
いかにも 戦い向きの作りに
なっているようだな。
マリベル「なによ このお城
はなやかさってものが
ぜんぜん ないじゃないの!
マリベル「まあ 遊びに来たわけじゃ
ないんだから いいんだけどさ……。
*「うりゃっ!
とりゃっ!
*「ふむ。
この よう兵 なかなかのウデ。
しかし! まだまだ!!
*「うりゃっ!
とりゃっ!
*「なんのっ!
ハアッ!!
*「どうだい オレのウデまえは?
やとって ソンは ないぜ。
へへへへ。
*「オラオラッ!
ガボ「なあなあ アルス
ふたりのおっちゃん なんで
戦ってるんだろうなあ。
キーファ「この城の兵士は なかなか
戦いなれ しているようだな。
キーファ「うちの 平和なれした
連中とは えらいちがいだ。
*「ここは 兵士つめ所だよ。
ぼくら兵士が なにかのときに
そなえて たいきする部屋さ。
*「作戦会議なんかも ここで
することが ほとんどさ。
*「もっとも 最近の会議は
長びくばかりで ちっとも
役に たってないんだけどね……。
*「おぬしたち 兵士長どのを
どこかで 見かけたことはあるか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「なに 見かけたのか! *「ぶじで なにより。 |
いいえ |
*「そうか…… フォーリッシュの町へ *「まさか とちゅうで…… いや! *「きっと 王のところへ |
*「もし 兵士長どのを見かけたら
この ヘインズのところへ
くるよう つたえておいてくれ。
ガボ「なあ アルス
オイラ 兵士長ってヤツに
会ってみたいぞ。
キーファ「兵士長か……。
それらしい人には 会ってないな。
キーファ「フォーリッシュの町へ
探しに行ってみるか? アルス。
マリベル「兵士長って 兵士の中で
いちばん強い人が なるのかしらね。
マリベル「それとも 見た目が
えらそうな人が なるのかしら。
たしかめましょうよ アルス!
*「うーん……
からくり兵が……
からくり兵の音が するよう……。
*「ギー ギー ギギー
*「おっ こりゃ めずらしいな。
あんたら 旅の者か?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「北東にある 川の橋が *「もっとも いまの この時に *「あんたらの旅には よっぽど |
いいえ |
*「そうか。 *「戦力は 多いほうが いい。 |
*「フォロッド城へ ようこそ!
*「……と いいたいとこだけど
いま この国は 大変なことに
なってるんだ。
*「だから ふつうの人は
お城へは はいれないんだ。
ごめんね。
*「城に はいっていいのは
王族のかたや 城へ はたらきに
来ている者……
*「あとは 兵士や よう兵だけだ。
それ以外の者は 城に
いれるわけには いかんな。
ガボ「くんくん……。
なんか 油くさいな ここ。
キーファ「ん なんだ ここは。
こんな森の中に 小屋があるなんて
妙だと 思わないか アルス。
マリベル「こんな へんぴなところに
住んでいるなんて 物好きが
いるものよねえ。
*「ガー ガー
からくりそうじき ゼボット3号
けっかん品につき 改良予定
と かかれたメモが はってある……
からくり洗たくき ゼボット1号
と プレートに かかれているようだ。
キーファ「からくり洗たく機?
こんなものまで 作られて
いるのか? おどろいたな。
マリベル「へー 洗たくしてくれる
からくりも あるのねー。
ちょっと ほしいかもね。
からくり調理き ゼボット2号
と プレートに かかれているようだ。
キーファ「からくりが 作った
料理の味ってのは どんな
感じなんだろうな?
ガボ「あれ なんか ボタン押したら
食い物 出てくんのか?
マリベル「うーん からくり調理機は
ぜひ うちにも ほしいわ……。
何か むずかしそうな
設計図が はってある。
アルスは 本だなをしらべた。
本と本の間に 手紙のようなものが
はさまっていた。
”ゼボットさまへ
明日 あなたの兄上のトラッドさまと
森へ狩りに 行きます。
”大きな鹿が つかまえられたら
あなたのところにも お届けします。
”だから おなかをすかせて
楽しみに 待っていてください。
”わたしも あなたと
お会いできる日を 楽しみに
しています ―エリー
*「よし…… この回路をこう……
この歯車の かみあわせが
いまひとつ……
*「で ここのバネを これと
とりかえれば…… うーん……
*「いや もうすこし 強めの
こっちに したほうが……
キーファ | キーファ「いそがしいところ |
マリベル | マリベル「ちょっと! |
ガボ | ガボ「なあなあ この おいちゃん |
*「おまえたちと 話すことなど
なにも ない。
ぼくのジャマを するな。
*「さっさと でていってくれ。
人間のカオなど 見たくもない。
キーファ「こりゃ どうしようもない。
ほかのところへ 行こうぜ。
アルス。
マリベル「なによなによ!
お客が来たってのに あのたいどは
ないんじゃない?
ガボ「あの おっちゃん
オイラたちが キライみたいだ。
なんでかな?
ぴくりとも動かない。
まだ くみたての とちゅうのようだ。
*「おいっ エリーに
かってに さわるんじゃない!
マリベル「ぷぷっ エリーだって!
名前なんか つけちゃって
おかしいんじゃないのかしら。
マリベル「なによ この町。
あたしみたいな かわいい女の子が
来るところじゃ ないわね!
キーファ「なんだか ずいぶんと
ものものしい町だな。
*「むむっ!
なんだ おまえたちはっ!?
名を 名のれいっ!
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「……ふむ なるほど 旅の者か。 |
いいえ |
*「あやしいヤツ……。 |
*「悪いことは いわん。
そうそうに この地を
はなれられるが よかろう。
*「やつらが おそってきたら
ここから 弓矢をうって
やっつけるんだ。
*「もっとも オレのうでじゃ
百本うって やっと 一本
あたるってとこだけどな。
ガボ「あんな せまい穴から
外の敵を ねらえるのかあ。
すっごいなあ。
キーファ「町の人たちも 戦いに
かり出されて いるようだな。
キーファ「なんとか してやらなきゃ
いけないよな アルス!
マリベル「あたしだって バリバリ
戦っているのよ。
マリベル「町のみんなだって 少しは
自分で自分の身を 守ることを
覚えたほうが いいんじゃない?
弓矢がカベに かけられている。
すぐに 使えるように
手入れが なされているようだ。
*「ううーん さっき見張りを
交替したばかりなんだよー。
もっと ねかせてくれよー。
マリベル「どこへ 行っても
こんなカンジなのね この町は。
キーファ「からくり兵から
町を守るために こんな建物を
建てたんだろうな。
*「わたしゃ 旅の商人です。
いやー 薬草が よく売れて
ウハウハでしてなー。
*「おっと こりゃ ふきんしん
でしたかな。
*「やつらのカラダは
鉄のように かたい。
矢など はじいてしまうんだ。
*「でも 弱点はあるんだ。
目の部分とか 手足のつぎめなら
なんとか 効果がある。
*「なん十本も うちこめば
やつらも さすがに
動けなくなるのさ。
*「うーん うーん!
*「ハアハア だめだわ。
やっぱり 私には 弓矢は
ムリみたいね。
*「私も戦えれば
男の人たちも すこしは
楽に なるのに……。
*「わしらのような おいぼれでも
武器の手入れくらいは できる。
*「わしらが 生まれ育った この町を
からくりどもの 好き勝手に
させるわけには いかんのじゃよ。
アルスは 望遠鏡を
のぞきこんだ!
町の外の 風景が見える。
今は 静かなようだ……。
*「南西のほうに見えるのが
フォロッド城だ。
*「われわれが このフォーリッシュの
町を守るために やってきてから
もう いく日 すぎたことか……。
*「おれは 今まで いっぺんたりとも
店を 休んだこたあ ねえんだ。
*「からくりだか へそくりだか
しらねえが おれの商売の
じゃまは させねえぜ!
*「あたしゃ 商売より
命のほうが 大事だと
思うけどねえ。
*「しかたないから
つきあってあげてるのさ。
*「うう……
外まわりは つらいなあ……。
*「いつ やつらが おそってくるか
ヒヤヒヤものだよ。
*「やつら?
もちろん あの にっくき
からくり野郎のことさ!
キーファ「なるほど この国は
さっきの からくり兵に
おそわれて いるってわけか……。
マリベル「からくり野郎なんて
しょせん 作り物でしょ。
マリベル「あたしたちの敵じゃ
ないわよね アルス。
*「外にゃ へんな キカイの兵隊が
ウロウロしてるし……
*「聞けば 北東の川にかかる
橋も 落とされたって
いうじゃ ありませんか。
*「あの橋を 渡らなきゃ
となりの国へ いけないんですよ。
商売あがったりだ!
キーファ「橋を落とされたってことは
やはり この国も ほかから
孤立してるってことだな。
*「ガー ガー
マリベル「なに これっ ヘンなの!
どうやって 動いてるのかしら。
おもしろいわねー。
キーファ「なあ アルス
あの小さな からくりは
敵……じゃないよな。
マリベル「からくり兵も あんな
ちっこいんだったら 楽勝なのにね。
アルスも そう思うでしょ。
*「まあまあ こんなときなのに
お客さんが 来るなんて……
お店あけといて よかったわ。
*「くうーん……。
*「防壁の中へは ここからしか
入れないよ。
*「外に とびらをつけたら
やつらに 侵入されちゃうからね。
からくりの兵隊は ぴくりとも動かない。
どうやら こわれているようだ。
キーファ「しかし びっくりしたぜ。
いきなり 町が ヘンな魔物に
おそわれてるのかと 思ったよ。
マリベル「この町にいる からくり兵
ほんとに こわれてるのかしら?
マリベル「とつぜん 動き出して
おそってきたり しないでしょうね!
*「うわーん こいつが
ボクの父ちゃんをっ!
*「こいつっ こいつっ!
このっ このっ!
ガボ「父ちゃんが どうしたんだ?
なにか あったのか?
マリベル「……。
しょせん からくりじかけね。
マリベル「人の心の 痛みなんて
わからないんだわ。
キーファ「かわいそうに……。
アルス オレたちで
カタキを とってやろうな!
*「私たちの教会が こんなブコツな
建物に かわっていまいました。
*「でも これも 町の人たちを
守るため……
神も おゆるしくださるでしょう。
*「……以上で 作戦会議を おわる!
なにか 質問は あるか?
*「ハッ!
ありません 兵士長どの!
兵士長「うむ…… よいか
くれぐれも はやまったことを
するんじゃ ないぞ。
*「ハッ!
しょうちして おります!
兵士長「では わたしは
フォロッド城へ もどるとしよう。
*「ハッ!
お気をつけて お帰りください!
兵士長「うむ?
おまえたちは なに者だ?
町がやとった よう兵か。
兵士長「命のない からくりなどに
ムダに命を くれてやる必要はない。
おまえたちも ムリは するなよ。
キーファ「そうか よう兵か。
なあ アルス それも
ひとつの手かも しれないぞ。
ガボ「くんくん……。
ん! ここには なにか
食べ物が ありそうだぞ。
マリベル「さっきの人 すっごい
えらそうだったと 思わない?
マリベル「悪い人じゃ ないみたいだけど
なんか やなカンジ。
*「くそっ!
敵のアジトが わかったってのに
手も足も 出せないってのか!?
*「東にある すりばち状の大地……
あそこが からくりどもの
アジトに ちがいないんだ!
*「ていさつにいった 兵士の話では
アジトのまわりを なん十体もの
からくり兵が かこんでいるらしい。
*「たった数体を 相手にするのも
つらいのに なん十体も……
とても 手を出せるもんじゃあ……。
*「こう見えても オレっち
弓のあつかいは とくいなのよ。
*「外で おっちんでる からくりの
なん体かは オレっちが
しとめたんだぜ。
*「こっくり…… こっくり……
*「はっ しまった!
いねむりしてしまったか。
そ そういえば 作戦会議が……
キーファ「もう とっくに
おわったみたいだぜ。
マリベル「兵士長さん
帰っちゃったわよ。
*「あああ 城に もどったら
兵士長に どやされるー。
※死んでいる場合セリフなし(ガボは喋らない)
*「あなたたちは 旅の人?
*「ふーん よく 生きて この町へ
たどりつけたわね。
*「いま この フォーリッシュの町は
なぞの からくりの兵隊たちに
おそわれてて 大変なのよ。
*「どうせなら フォロッドのお城まで
いったほうが いいわ。
あっちのほうが まだ安全よ。
*「ここも いつまで もつか
わからないもの……。
*「腹がへっては いくさはできぬと
いうだろ?
*「どんなに おいつめられたときでも
メシを食う よゆうは
もちたいものさ。
ガボ「オイラは いつでも
どんなときでも メシが食えるぞ。
えらいだろ アルス!
*「おせんたく おせんたくっ!
*「おせんたくは わたしの
おしごとなの。
*「こんなときだから
たいした食材も なくってねえ。
*「でも こんなときだからこそ
くふうと愛情が 料理を
おいしく するんだわ。
*「はっ! なにヤツだっ!
*「……おっと これは すまん。
ねていても ヤツらに対する
けいかいは おこたれないんだ。
*「こんなときでも ぐーすか
ねむれる者が うらやましいよ。
*「ずごー ずごーっ。
*「やっつけた からくりどもから
血のように 油が 流れておる。
*「この泉の水も なんだか
油くさく なってきたようじゃ。
マリベル「えー ちょっと やだー。
アルス 早く ここを
はなれましょうよ。
マリベル「ニオイが うつったら
たまんないわ。
ガボ「くんくん……。
ほんとだ ものすごく
油くさいぞ!
*「ちょっと まってくれ。
*「ふう すっきりした。
で おれに なんの用だ。
おまえらも しょんべんか?
マリベル「ヤダ もう
デリカシー ないわねー。
*「のんだら でる!
食ったら だす!
*「これこそが おれらが
生きてるって あかしよ!
からくり野郎にゃ マネできねえ。
*「おまえらも しとけ しとけ。
ガボ「あ オイラも なんか
しょんべん したくなっちゃったぞ。
ここで してもいいかなあ。
マリベル「まったく もう
下品なんだから……。
男って やーねー!
*「キミたちは もしかして
よう兵の志願者ですか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「これは ありがたい。 *「強い者なら なお けっこう! |
いいえ |
*「それは 残念。 *「キミたちは 素質が |
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そう こなくては! *「ほう こいつらが あたらしい *「はい そうです。 *「ふむ…… こいつは なかなか *「では ひとつ お手合わせを |
いいえ |
*「ならば おひきとり願いましょう。 |
いいえの場合
ガボ「ウデの一本くらい 見せても
いいじゃんか アルス。
ケチだぞ。
キーファ「どうしたんだ アルス
ここで引いたら 男がすたるぜ!
マリベル「アルスのバカ!
ここで ことわるなんて
みっともないじゃないの!
フォロッド兵戦
ガボ「がるるる……。
マリベル「あたしたちのチカラ
見せてやりましょう アルス。
キーファ「相手は ひとりだが
気を抜くなよ アルス!
負けた場合
*「勝負あり! そこまでです!!
マリベル「あーあ 負けちゃった。
くやしーい!
*「ふっふっふ。
まだまだ 青いな…… だが……
*「わたしに 負けたとは いえ
なかなかのウデと いえるだろう。
まあ 足手まといには なるまい。
*「おめでとう。
キミたちは とりあえず
よう兵として みとめられました。
※以下は勝った場合と同じ
*「勝負あり! そこまでです!!
マリベル「へへーん。
ちょろいもんよ。
*「ぬぬう…… おまえたちのウデ
しかと 見とどけた!
*「そのウデならば からくりどもとも
ごかくに わたりあえるだろう。
ぜひとも チカラを かしてくれ!
*「おめでとう。
キミたちは 優秀な よう兵として
みとめられました!
*「これから この国を守るため
ともに 戦っていきましょう。
よろしく たのみます!
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「うむ! よい返事だ。 |
いいえ |
*「なんだ 気のない返事だな。 *「まあまあ。 |
*「では ひとまず
部屋へ もどりましょう。
*「さて……。
とりあえず いますぐ キミたちに
やってもらうことは ありません。
*「まもなく 兵士長のトラッドどのが
フォーリッシュの町から
おもどりに なるはずです。
*「その前に 城へ行き
王さまに ごあいさつしておくと
よいでしょう。
ガボ「なあ アルス
よう兵って なんだ?
オイラ よくわかんないや。
キーファ「なんだか なしくずしに
よう兵に なっちまったけど
これで よかったんだよな。
マリベル「よう兵なんて 呼びかた
このあたしには 似合わないけど
ガマンして あげるわよ。
*「おっ あんたら みごと
よう兵に なれたみたいだな。
*「おめでとうと いってあげたいけど
ほんとに めでたいか どうか
あやしいもんだからな。
*「おまえたちのような
ウデのたつ者が もっと
あらわれてくれれば……
*「からくりどもとの戦いも
すぐに おわらせることが
できるだろう。
*「くっそーっ
オレだって! オレだって!!
ハア ハア……。
*「さっきの戦い 遠目で見てたよ。
あんたたち やるじゃないか!
*「どうやら よう兵になることが
みとめられたようだな。
*「ならば あんたたちは
おれたちの仲間だ。
さあ はいってくれ。
キーファ「やれやれ やっと
城に 入れるようになったな。
はやく 王さまに会いに行こうぜ。
マリベル「よう兵に なったんだから
大手をふって お城の中を
歩けるってわけね!
*「フォロッド城へ ようこそ!
*「おれたちと いっしょに
からくり野郎を ぶっ飛ばそうぜ!
*「おっ あんたたち 見ないカオだな。
あたらしい よう兵さんか。
*「王さまは この上に おられるよ。
あいさつしておくと いい。
*「わたしは 旅の神父です。
この地は 終わりのない戦いに
あけくれていると 聞きました。
*「少しでも 戦いに疲れた
みなさんの お役に立てればと
思って 来たのですが……
*「わたしでは チカラには
なれないようです……。
*「王さまも 大変 つかれておられる。
話は 手みじかにな。
*「すみっこで 動いている あれも
からくりの ひとつなんだそうだ。
*「ん? あれかい?
あれは からくりそうじき
ゼボット3号とか いうらしいぞ。
*「ほっといても よごれたところを
見つけて そうじしてくれるんだ。
ときどき 調子 悪くなるけどね。
キーファ「そうか あれって
そうじ機 だったのか。
キーファ「アルスは 知ってたか?
オレは 気づかなかったよ。
マリベル「あんなのが ちゃんと
そうじ できるのかしらね。
マリベル「あれなら アルスが
やったほうが いくらか マシよね。
*「この城も 以前は おおぜいの
旅人で にぎわっていたものですが
いまは すっかり……。
*「兵隊さんたちばかりが
目立つように なってしまって
さみしいかぎりです。
*「その兵隊さんたちも ほとんどが
北東のフォーリッシュの町へ
いってしまって なおさらですよ。
*「おれは まだ やとわれたばかりで
よく しらないんだが
からくり兵ってのは どんなのだ?
*「からくりって ひびきからすると
楽勝な感じが するんだが……。
*「からくり兵は われらと ちがって
つかれを しらない。
数も やたら おおい。
*「このままでは いつか
われらは……。
いや 考えないでおこう……。
*「見張りの兵隊さんが なにか
見つけた そのとたん!
*「そこの穴に バッと飛びこんで
ほかの兵隊さんに 知らせにいくの。
*「それが カッコよくって
わたし ずーっと ここで
なにか おこるのを まってるの。
マリベル「穴から 落っこちるのが
かっこいい? わかんないなあ。
キーファ「なるほど 非常時用の穴か。
そいつは いいな。
うちの城にも 作ってみようか。
*「鉄のウデ 鉄のカラダ〜♪
命やどらぬヒトミは
なにを 見るのか〜
*「かたいアタマ〜♪
鉄のノウミソ〜
*「いま からくりの兵隊を
さげすむウタを つくってるんです。
ジャマしないで くださいね。
マリベル「変な 歌よねえ。
だいたい 歌詞が なってないわ。
*「この先は 地下ひなん所だ。
もしものときには 王族のかたが
ひなんされることに なっている。
*「よう兵が 行く場所じゃない。
どうしてもというなら そこにある
レバーを引けば トビラは開くがな。
マリベル「やーねえ 王族って。
自分たちのことしか かんがえて
ないんだから。
キーファ「なんだよ マリベル
オレに あてつけてるのか?
マリベル「べっつにー。
ねー アルス。
*「いざってときのために
食材やら なんやらを
ためておくの。
*「もしかしたら なん日も ここに
かくれなきゃ ならないことも
あるかも しれないものね。
ガボ「じゃあ ここの食い物に
手をつけたら おこられるよなあ。
マリベル「かくれても ムダだと
思うけどね あたしは。
*「あの からくり兵たちには
心と いうものは
ないのでしょうか。
*「たとえば この花を見て
美しいと 思う心……。
*「この きらめく流れのように
すんでいく 心……。
*「わたしたちに とって
心のない者ほど おそろしい敵は
いないと 思うのです。
キーファ「そうだよなあ。
相手の心を見ぬけば 戦いも
やりやすいもんな。
ガボ「オイラ 動物たちの心は
わかるけど からくり兵のは
ぜんぜん わかんないぞ。
マリベル「お姫さまの いうことも
わかるんだけど……。
マリベル「人間の中にだって
すさんだ心の持ち主は 少なからず
いるものよ。
*「きたるべき 大決戦に そなえて
たくさん メシを食って
チカラを つけておかんとな。
*「おーい おかみ!
メシは まだか メシは!
*「やだよ もう。
ここは 料理屋じゃないんだよ。
まったく……。
*「食うだけ 食って いざってときに
役に立たなかったら
ゆるさないからねっ!
ガボ「オイラは 食ったら
食った分 ちゃんと働くぞ!
王「ここへ これたということは
そなたたちが 先ほど よう兵に
志願したという者たちだな。
王「本来なら 旅の者のチカラを
かりるなど 王家のハジと
いわれても しかたないことだが……
王「いま この国が
ナゾの からくり兵団の侵略を
うけていることは 知っておろう?
王「わしは どのような手段を
つかおうとも この国を
守らねば ならぬのだ。そこで……
王「おお そういえば まだ
そなたたちの名を 聞いて
いなかったな。
マリベル「わたしは マリベルよ。
よろしくね 王さま!
キーファ「オレは キーファ。
キーファ・グランと いいます。
ガボ「おいらは ガボって いうんだ。
おいらと なかよく してくれ。
王「そなたは…… ふむ。
アルスと もうすか。
王「この国を 守るため
そなたたちのチカラ
かしてくれるな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
王「うむ かたじけなく思う。 王「そなたたちの はたらきに *「兵士長トラッド 王「おお トラッド兵士長か。 トラッド「はっ…… トラッド「兵士たちや 町の民の 王「なるほど…… トラッド「はっ…… 王「よい。 トラッド「ハッ! 王「うむ…… ついては 本日 王「かれらに 指示を あたえ トラッド「ハッ! トラッド「よう兵の しょくん。 トラッド「しょくんらを まじえて |
いいえ |
王「そういうな。 (ループ) |
ガボ「オラ むずかしい話は
よく わかんなかったけど……。
ガボ「からくり兵を やっつければ
いいってことだろ アルス!
マリベル「いちおう あたしたちも
よう兵なんだから いうことを
聞かなきゃ ダメよね。
マリベル「兵士つめ所とやらに
行くわよ アルス。
キーファ「作戦会議か。
いそがしくなるぞ アルス。
王「からくり兵団を なんとかせねば
この国に 未来はないのだ。
王「アルスよ。
そなたたちの はたらきに
期待しておるぞ!
キーファ「はやく 兵士つめ所に
行こうぜ アルス。
マリベル「兵士つめ所って どこかしら。
きっと兵士たちが たくさん
いるところが そうなのね。
*「トラッド兵士長の いうことを
よく聞いて がんばるのだぞ。
*「ここは 王さまの寝室です。
みだりに はいられたり
なさらぬように……。
*「ウギギギ……
*「ありゃりゃ また あいつ
ひっかかってやがる。
*「まったく ゼボットさんも
どうして こう ちゅうとハンパな
モノを つくるのかなあ。
キーファ「ゼボット? はじめて聞く
名前だな おぼえておこう。
マリベル「あの そうじ機
こわれちゃったんじゃない?。
しょせん からくりよね。
(誤字まま)
*「トラッドさんが フォーリッシュの
町から もどってきたそうですね。
*「町のようすは どうなんだろう。
みんな ぶじなのかな……。
*「はひっ!
ひじょう はりません
兵士長どのっ!
*「あれっ なんだ…
兵士長どのじゃ ないのか。
おどろかさないで くれよ。
*「うーん…… やっぱり ホンモノの
からくり兵を この目にしないと
いいウタが できないなあ。
マリベル「からくり兵の ホンモノ
見たいんだったら フォーリッシュへ
行けば いいのよ。
*「ウィーン ウィーン
*「いつか からくり兵が
この城に なだれこんでくるかも
しれないと思うと……
*「おそろしくて こうして
見張りをせずには
いられないんだよ……。
*「なんだ!
見張りのジャマを するな!
*「まったく…… からくり野郎の姿を
見のがしちまったら
大変なことに なるんだぞ。
*「おまえさんがた 旅の者か。
姫さまには もうお会いしたか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「このところ 姫さまは |
いいえ |
*「やはり そうか。 *「水路の向こうに 通路があってな。 |
*「ふあーっ 食った 食った!
*「おや? そういえば
兵士長さんに よばれてたような
気が したが…… まっ いいか!
*「なんだかんだ いってもね。
あたしの つくった料理を
食べてくれる人がいて うれしいよ。
*「そのうち ひとりも
いなくなるかも……なんて
思ってたからね。
マリベル「そうよね……。
食べてもらえない料理ほど
悲しいものは ないわよね。
*「コイツのせいで イヤな夢を
見ちゃったよっ!
*「こんど ゼボットさんに会ったら
ひとこと モンクいって
やらなくちゃ 気が すまないぞ。
*「ギ…… ギギ……
*「王さまへの ごあいさつは
おわったようですね。
*「兵士長のトラッドどのとは
お会いしましたか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「では あとは トラッドどのの |
いいえ |
*「おや? 先ほど 作戦会議を |
*「おや あんたら?
兵士つめ所は こっちじゃないぞ。
反対側の たてものだぜ。
マリベル「ほら なにやってんのよ。
兵士つめ所は こっちじゃないって!
しっかりしてよ アルス。
*「ふう……
なんとか オレも よう兵として
みとめてもらえたぜ。
*「長い戦い だったよ。
*「おお おまえたちか。
さっそく おまえたちの出番が
やってきそうだな。
*「か からくり兵って
キカイじかけの 鉄の兵隊の
ことだったのか!
*「ししし しらなかったよ。
や やっぱり よう兵になるの
やめよっかなあ……。
マリベル「敵のことも 知らないで
よう兵に 志願するなんて
バカな人も いるもんね。
キーファ「やれやれ よう兵といっても
ピンからキリのようだな。
*「これから 作戦会議が
はじまるそうだ。
いい作戦が きまるといいがな。
*「また 長い長い作戦会議が
はじまると思うと もう
ウンザリだよ。
ヘインズ「フォーリッシュの町での
作戦会議では あまり よい作戦は
きまらなかったようだな。
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ヘインズ「そうか…… やはりな。 |
いいえ |
ヘインズ「兵士長どののカオに |
トラッド「おお まっていたぞ。
ふむ これで おおかたの
メンバーは そろったようだな。
トラッド「では これより
作戦会議を はじめたいと思う。
トラッド「わたしは 先ほど
最前線である フォーリッシュの
町へ おもむいてきた。
トラッド「みなも しってのとおり
あの町は からくり兵の侵攻を
とめる とりでとなっており……
トラッド「この城より おくった兵士や
町の者たちの つかれも
限界まで たっしている。
トラッド「このままでは やがて
フォーリッシュは 突破され
この城も おそわれることとなろう。
トラッド「そして このフォロッドが
おちたなら この国には もう
未来は ない……。
トラッド「ゆえに! なんとしても
からくり兵の侵攻を われわれの
チカラで はばまねばならない!
トラッド「しかし からくり兵の
チカラと その数による侵攻を
とめるためには 戦力がたりない!
トラッド「そこで 作戦が必要だ!
しょくんらに なにか
よい考えは ないか!?
トラッド「……。
トラッド「しばらく まつとしよう。
みなで 意見を かわしてくれ。
ガボ「みんな むずかしいカオ
してるなあ どうしたんだ?
マリベル「会議なんか してないで
とにかく やっつけに行ったほうが
いいんじゃない?
キーファ「みんなで からくり兵の
かぶりものをして……ってのは
ダメだよなあ。
出ようとすると)
トラッド「どこへ いく。
まだ 作戦会議は おわって
いないぞ。
マリベル「ひとつずつ おびきだして
地道に やっつけるのも 手だけど
それじゃ 日がくれちゃうわね。
キーファ「やつらの好物を ばらまいて
注意をひく……ムリか。
*「作戦ねえ……。
オレは ただひたすら戦う!
……ってのしか 思いつかんな。
*「正攻法で いどんでも
玉砕するのは 目に見えて
おるからな。
*「ここは ひとつ からめ手で
なんとか ならんものか……。
ヘインズ「からくり兵には これといった
弱点は ないようなのだ。
ヘインズ「からくり相手では 心理戦や
兵糧ぜめも 意味はない。
ヘインズ「かといって まともに
戦える 相手ではない。
作戦など あるのか……。
*「兵士長には 悪いけど
こうなったら もう
ゼボットさんに たのむしか……
*「からくりのことは やっぱり
からくりの専門家に
聞くべきだよな……。
*「キ キカイなんだったら
スイッチとか
切ったりしたら とまんないかな?
*「ほら あの からくりそうじき
みたいにさあ。
*「からくり兵どもが あらわれえる
アジトの場所は わかっているのだ。
*「だが こちらから うってでる
戦力は われわれには ない。
なにか手は ないものか……。
トラッド「どうだ?
しょくんにも ぜひ
意見を うかがいたいが。
マリベル「うーん さすがの
あたしたちも そんなに
たくさんが 相手じゃねー。
キーファ「そうだな…… 連中が
生き物ではなく 作り物だって
ところに つけこめないかな。
ガボ「おいら よく わかんない。
トラッド「うーむ そうか……。
ほかの者は どうだ?
*「兵士長どの。
トラッド「なんだ。
*「あの その……
ゼボットさんに 協力を
たのんでみては いかがでしょう?
ヘインズ「おお!
あの からくり技師の
ゼボットどのかっ!
*「なるほど ゼボットどのなら
からくり兵を なんとか
できるかも しれんなっ。
トラッド「ふん……
あんな へんくつ
なんの役にも たたんよ。
ヘインズ「しかし こうなった以上
ゼボットどのの知恵を
おかりするしか ありませんぞ!
*「そうです!
たのんでみても ソンは
ないと 思いますっ。
トラッド「ならば 好きにしろ。
作戦会議は これで おわる!
各自 解散!!
ヘインズ「兵士長どのっ!
キーファ「どうやら 兵士長と
ゼボットという人の間に
なにか あったようだな。
マリベル「まったく 兵士長ったら
なにを おこっているのかしら。
勝手なもんよね。
ガボ「オイラ あの おっちゃんを
おこらせるようなこと なんか
いっちまったかな……。
*「あんなに いかりを あらわにする
兵士長は はじめて見たな。
*「なにが そんなに
気に いらなかったのだろう……。
*「ゼボットって あの
からくりそうじきとか
作った人だろ?
*「じゃあ なんとか
してくれるんじゃ ないかな。
*「兵士長 おこっちゃいましたね。
ぼく なにか ヘンなこと
いっちゃったかな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「ええーっ そうかなあ。 |
いいえ |
*「そうだよね! *「きっと からくり兵の弱点とか |
*「やれやれ……。
*「なんだよ けっきょく
なんにも きまんなかった
じゃねえか。
ヘインズ「兵士長と ゼボットどのの間で
なにか あったのであろうか。
じんじょうでは なかったが……。
ヘインズ「なにはともあれ ゼボットどのの
協力は 必要となるであろうな。
さて どうしたものか……
ヘインズ「おおっ そうだ。
おぬしたちは 先ほど よう兵に
なったばかりで あったな。
ヘインズ「初しごととして
ゼボットどののもとへ
使いにいって もらえぬかな。
ヘインズ「ゼボットどのは
この城より西に いったところに
研究所を かまえている。
ヘインズ「そこにいき ゼボットどのに
われわれに 協力してくれるよう
たのんできてくれまいか。
ヘインズ「おぬしたちならば ぶじに
研究所まで たどりつけよう。
たのんだぞ!
ガボ「その ゼボットって人の
研究所は 西にあるんだな。
マリベル「最初の仕事としては
物たりないけど しかたないわね。
研究所に 行ってきましょ。
キーファ「ゼボットさんて
どういう人なんだろうな。
キーファ「行こうぜ アルス。
とにかく 会ってみなけりゃ
わからないからな。
キーファ「アルス まだ城に
なにか 用があるのか?
ゼボットさんのとこへ 急ごうぜ。
マリベル「からくり研究所に
行くんでしょ? 忘れたの?
マリベル「フォロッド城の
西のほうだって 聞いたでしょ!
まったく アルスったら。
キーファ「アルス 今は
この町に 用はないだろう?
ゼボットさんのとこへ 急ごうぜ。
*「むむっ!
なんだ おまえたちはっ!?
名を 名のれいっ!
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「なんと フォロッド城で |
いいえ |
*「あやしいヤツ……。 *「悪いことは いわん。 |
キーファ「アルス 今は
こんなとこに 用はないだろう?
ゼボットさんのとこへ 急ごうぜ。
*「おい あんたらっ!
それ以上 すすんじゃ ダメだっ!
はやく こっちへっ!!
*「まったく!
ヤツらに 見つかったら
どうするつもりなんだっ!
*「ふううーっ
どうやら ヤツらには
気づかれなかったようだな。
*「あんたらは いったい なに者だ。
旅人ってわけじゃ なさそうだが
もしかして よう兵か?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そうか じゃあ おしえといてやる。 *「あんたら数人が いったところで *「だから 見張りのジャマをせずに |
いいえ |
*「だったら いますぐ *「そして 二度と ここへ |
*「ここは おれに まかせておけ。
さあ はやく いった いった!
キーファ「どうやら ここが
ゼボットという人の 研究所の
ようだな。
マリベル「やっと 着いたようね。
で ゼボットさんは 中に
いるのかしら?
マリベル「ここまで来て るすってのは
カンベンしてほしいわ。
*「よし…… この回路をこう……
この歯車の かみあわせが
いまひとつ……
*「で ここのバネを これと
とりかえれば…… うーん……
*「いや もうすこし 強めの
こっちに したほうが……
キーファ | キーファ「いそがしいところ |
マリベル | マリベル「ちょっと! |
ガボ | ガボ「なあなあ この おいちゃん |
*「おまえたちと 話すことなど
なにも ない。
ぼくのジャマを するな。
キーファ | キーファ「あんた ゼボットさんだろ。 |
マリベル | マリベル「あなた ゼボットさんでしょ。 |
ガボ | ガボ「おいらたち ゼボットって人に |
*「ああ ゼボットは ぼくの名さ。
ふっ そうか トラッドのヤツの
さしがねで やってきたんだな。
ゼボット「ぼくに からくり兵を
なんとか させようと
いうのだろう?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ゼボット「……かえってくれ。 ゼボット「ぼくとしては ゼボット「真に 悪といえる存在が ゼボット「さっさと城へ かえって |
いいえ |
ゼボット「ほう…… ゼボット「悪いが いまは ゼボット「そうじきのほうは |
いいえの場合
キーファ「おい アルス ちゃんと
ヘインズさんに たのまれたこと
つたえないと ダメじゃないか。
マリベル「からくりそうじ機の
注文なんか してる場合じゃ
ないでしょ アルス。
ゼボット「まだ なにか用があるのか?
ふん…… そうか やはりな。
ゼボット「ぼくに からくり兵を
なんとか させようと
いうのだろう?
(ループ)
*「おお おまえたち
ゼボットどののところへ
いってきたのだな。
*「兵士つめ所へ ほうこくをたのむ。
兵士長どのも もう
もどっておられるかも しれん。
*「おや?
もう ゼボットさんのところへ
いってきたんですか。
*「道中 よく ごぶじで。
さすがですねえ。
マリベル「ぶじなのは 当たり前よ。
あたしたちが からくり兵なんかに
負けると 思っているのかしら?
*「このっ このっ!
*「ちぇっ やっぱり ダメか。
けったら なおるかと
思ったけどな。
マリベル「あんなケリじゃ
あまいわよねー。
もっとガツンと いかなきゃ。
*「ぐう ぐう……。
*「兵士長どのなら つめ所のほうへ
むかったようだが……
*「思いつめたようなカオを してたが
なんか あったのか?
キーファ「とりあえず ゼボットさんの
ことを 報告しといたほうが いいな。
マリベル「どうも あやしいのよね。
あの兵士長 ゼボットさんと
ぜったい なんか あったんだわ。
*「やあ おかえり。
とちゅうで からくり兵に
おそわれたり しなかったかい?
*「あんたたちも がんばってくれよ。
おれも がんばるからさ。
*「この城の兵士たちのように
戦いに あけくれる者にこそ
神の教えが 必要と思ったのに……。
*「ありゃ そうじきのヤツ
いつのまにか なおってやがる。
*「まったく ゼボットさんも
どうして こう ちゅうとハンパな
モノを つくるのかなあ。
マリベル「ふーん ゼボットさんも
たいしたこと ないのね。
マリベル「あんな えらそうなクチ
聞いといて そうじ機ひとつ
ちゃんと 作れないんじゃない!
キーファ「どうやら ゼボットさんの
ウデも まだまだのようだな。
キーファ「こんなことで からくり兵の
弱点なんか 探しだせるんだろうか?
*「フォーリッシュの町の みんな
元気に してるかなあ……。
*「ううむ……。
見張りを していないと
なにか おちつかん。
*「よう兵なんぞに だいじな見張りを
まかせて よいものか……。
*「ふわあーっ
見張りなんて かったるくて
やってっらんないぜー。
*「フォーリッシュの町が
おちないかぎり この城が
おそわれることは なかろうが……
*「それも 時間のもんだいかも
しれんな……。
*「いつになれば この国は
むかしのような 平和な時を
とりもどせるのか……。
*「作戦会議を さぼったら
みごとに おこられちまってな。
*「ここの武器を ぜんぶ
みがいとけ だってさ。
*「見張りなんて オレには
むいてねえんだけどなあ……
*「どうせなら フォーリッシュへ
いって からくり兵と
戦ってみたいぜ!
*「姫さま?
そろそろ お部屋へ おもどりに
なられたほうが……。
*「ゼボットさまなら きっと
からくり兵の心が わかるのかも
しれません。
*「あのかたに いわせれば
わたしたち 人間の心のほうが
よほど……
*「うつろいやすく 信じられない
それこそ つくりものだ……と。
ガボ「オイラも からくり兵の心
わかるように なりたいぞ!
どうすれば いいんだ アルス?
マリベル「もし からくり兵に
心が あるんだとしてもよ?
マリベル「なにを 思ってるんだか
知りたくも ないわね。
キーファ「そりゃあ そうさ。
人の心は かわっていくものだ。
キーファ「だから おもしろいんじゃ
ないのか? そうだろ アルス。
*「だしたら 食う!
おれらは 生きてる。
だから 食わなきゃ ならんのさ。
*「フォーリッシュの人たちは
ちゃんと ゴハン食べることが
できてるのかねえ……。
*「よいしょ よいしょ。
*「ふう…… ゼボットさん
からくりベッドメイカーとか
つくってくれないかしら。
マリベル「バカねー ゼボットさんが
ベッドメイカー作っちゃったら
仕事なくなっちゃうのに。
ガボ「ベッドメイカー?
それって なにするものだ
アルス?
*「あっ きみたち!
ゼボットさんは どうだった?
協力してくれそうかい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「ほんとうかい!? |
いいえ |
*「そんなあ…… |
はいの場合
キーファ「おいおい アルス
お前には あれが 協力して
くれそうに 見えたのか?
マリベル「アルス へたな希望は
もたせないほうが 彼のためよ。
そんなことも わからないの?
いいえの場合
キーファ「とても 協力して
くれそうには 見えなかったよな。
ゼボットさんの たいどは。
マリベル「ゼボットさんの 協力なんか
なくたって あたしたちが
なんとか してあげるわよ。
マリベル「ねっ アルス。
あんたが がんばるのよ!
ヘインズ「おお おぬしたち
ごくろうで あったな。
ヘインズ「して どうであった。
ゼボットどのは 協力して
くれそうで あったか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ヘインズ「おおっ そうか! トラッド「アルスよ。 |
いいえ |
ヘインズ「うーむ…… |
トラッド「ふん…… あいつが
われわれに 協力するなど
ありえんこと なのだよ。
トラッド「わたしは あいつを
よく しっている。
だから わかっていたことなのだ。
ヘインズ「しかし 兵士長どの
われわれには ほかに
これといった 手がなく……
トラッド「それについては
これから かんがえれば よい。
ヘインズ「……。
トラッド「アルスよ。
しょくんらには つづいて
見張りの任を あたえる。
トラッド「この上の見張り塔に むかい
兵士と こうたいするように。
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
トラッド「うむ。 |
いいえ |
トラッド「理由は どうであれ (ループ) |
キーファ「ほら アルス
見張り塔に 急ごうぜ。
ガボ「オイラ 目には自信あるぞ!
見張りは まかしとけ!!
マリベル「見張りなんて かったるいわ。
アルス あんた ひとりで
やっといてよ。
ヘインズ「なぜ 兵士長どのは
あんなに ゼボットどのを
おきらいに なるのか……。
マリベル「どうも あやしいのよね。
あの兵士長 ゼボットさんと
ぜったい なんか あったんだわ。
キーファ「兵士長とゼボットさんは
知り合いのようだな。
*「うーん。
やっぱり ぼくたちが 命をかけて
戦うしか ないのかな……。
トラッド「この上の見張り塔に むかい
兵士と こうたいするように。
トラッド「いつ なんどき 敵が
あらわれるやも しれん。
たのんだぞ。
*「あれは!?
*「こりゃ たいへんだ!
キーファ「アルス!
ぐずぐずして いられないぞ!
はやく この下へ!
マリベル「あの兵士 ケガしてたみたい。
死んじゃってなきゃ いいけど。
ガボ「なんだ なんだ。
いったい なにが おこったんだ
アルス?
*「キャー カッコいいー!
なに! なにか 事件なのねっ!!
トラッド「なにっ すると
フォーリッシュの町が
おちたと いうのか!?
*「はっ……。
全滅では ありま…せんが
もはや からくり兵を……げふっ!
ヘインズ「しっかりしろ!
気を たしかに もつのだっ!
*「もはや からくり兵を
ふせぐだけのチカラは なく……
すでに この城へ……うぐっ!
トラッド「わかった もういい。
そのカラダで よく しらせに
きてくれた。
トラッド「全兵士と よう兵に
戦いの用意を いそがせろ!
いけっ!
*「ハッ!
トラッド「アルス しょくんらには
もういちど わたしとともに
ゼボットのところへ いってほしい。
トラッド「もう 時間がない。
こうなった以上 あいつのチカラを
かりるのも しかたない……。
トラッド「さあ いそぐぞ!
ゼボットの研究所は 西にある。
わかっているな。
トラッドが 仲間にくわわった!
トラッド「さあ 急ぐぞ アルス!
ゼボットの研究所は 西にある。
わかっているな?
マリベル「えー 兵士長つれて行くの?
あたし ちょっと いやかも。
キーファ「なんてこった!
フォーリッシュの町が おちた
だって!
マリベル「ゼボットさんのとこなんて
あたし あんまり行きたくないけど
しかた ないわよね。
キーファ「フォーリッシュの町も
心配だが 今は ゼボットさんの
ところへ 急ごう アルス!
*「ついに この城まで
からくりどもの 魔の手が
のびようと いうのか……。
*「しかし!
かならずや かえりうちに
してくれようぞ!!
*「へ 兵士長どのっ
われわれだけで からくり兵に
かてるのでしょうか?
トラッド「だいじょうぶだ。
わたしが なんとかする!
トラッド「からくり兵に おそわれるまで
戦いらしい戦いは なかったからな。
兵士たちも 不安だろう。
トラッド「しかし 訓練を
かかしたことは いちどもない。
きっと だいじょうぶだ。
*「へへっ や やっと
オ オレの じつりょくを
みみみ 見せるときが きたぜ!
*「ふふ ふるえてるわけじゃねえぞ。
こいつは ムシャぶるいって
やつだぜ!
トラッド「さいきんの よう兵も
質が落ちたものだ……
わたしが よう兵だったころは……。
マリベル「くすくす どう見たって
むしゃぶるいには 見えないわよ。
カッコわるーい!
キーファ「オレも はじめて剣を
もったときは 身体がふるえたさ。
キーファ「アルスだって
けっこう ブルってたぜ フフフ。
*「うわあ からくり兵がっ!
ぼくの町がっ フォーリッシュがっ
もえて…… うーん うーん……。
*「おや…… おかしいですね。
母から もらった お守りは
どこへ しまったのでしょう……。
*「ごそごそ……。
*「からくり兵なんか 1体も
この中へ いれるもんか!
*「この城門は おれたちが
死んでも 守りぬいてみせるさ。
*「あんたたちも がんばってくれ。
たのんだぞ。
*「また 戦いが はじまるのですね。
わたしに できることは みなさんの
無事を 祈ることだけです……。
*「フォーリッシュの町が
やられちゃったってことは
つぎは この城ってことよね?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「ガーン! |
いいえ |
*「ほ ほんと? |
トラッド「民間人まで 戦いに
まきこむわけには いかない。
なんとか しなければ……。
*「フォーリッシュの町が
からくり兵に おそわれて
全滅したって 本当かい!?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「なんてこった! |
いいえ |
*「えっ? 全滅じゃないって? |
*「ヤツらは どちらから
せめてくる……。
手うすな こちらか……。
*「詩人にとって 死す者に
そんけいの念を こめて
うたうことは たいせつなことです。
*「でも それが 自分の死となると
やはり うたうことが できない。
わたしは みじゅく者です。
*「王さまたちは すでに
ひなんされたあとだ。
*「たとえ 城がおちようとも
ここは 守られるだろう。
トラッド「そうか 王は
すでに ひなん されたか。
まずは ひと安心だ。
マリベル「さすが 王さまねー
さっさと 逃げ出すなんて。
王族は 楽でいいわよね。
キーファ「なんか ひっかかる
いいかただな マリベル?
マリベル「べっつにー。
ねー アルス。
*「ひなん所のつぼに かくれてれば
あたしも たすかるかなあ……
なんて 思ったけど……
*「やっぱり そんなこと
できないわよね。
*「わ わしは?
わしは ひなん所に
いれてもらえんのじゃろか?
*「トラッド兵士長どの
ここは われわれに おまかせを。
*「でも できれば ここまで
からくり兵が こないように
してくださいね。
トラッド「まかせておけ。
城には 1体たりとも
いれは せんよ。
王「トラッド兵士長。
ようすは どうだ?
トラッド「ハッ。
まだ からくり兵が この城へ
あらわれる気配は ないようです。
王「そうか…… しかし それも
時間のもんだいで あろうな。
王「トラッドよ。
おまえだけが たよりだ。
この国を 守ってくれ。
トラッド「ハッ……。
トラッド「ゼボットの協力があっても
からくり兵を しりぞけることが
できるだろうか……。
トラッド「いや わたしが
こんな弱気では いかんな。
マリベル「ふーん 兵士長も
けっこう つらいのねー。
中間管理職って やつかしら。
*「トラッド兵士長……
ゼボットさまとは……?
トラッド「ハッ。
いまより この者たちと ともに
むかうところで あります。
*「この危機を すくえるのは
もしかしたら ゼボットさま
だけかも しれません。
トラッド「心えております。
*「たのみましたよ
トラッド兵士長。
トラッド「ハッ!
おまかせください 姫さま。
*「くわばら くわばら……。
*「どうせ 死ぬんなら
うまいもん ハラいっぱい
食ってから 死にたいもんさ。
*「がつがつがつ……。
*「あたしの最後の料理に
なるかも しれないよ。
しっかり 味わって 食べな。
*「よしっ これで
準備は オーケーだな。
*「せっかく きれいに
みがいた武器を もう
よごすことに なるとはな。
*「はいっ!
いじょう ありません
兵士長どのっ!
*「見張りなら いきなり
からくり兵と 戦わなくて
すむよな? へへへっ。
マリベル「見張りやってる人が
あれじゃあ 先が思いやられるわね。
*「兵士長どのっ
いまのところ からくり兵の姿は
かくにん できませんっ!
*「本当に…… 本当に
からくり兵が この城に
くるのか……。
*「わたしも なにか ブキを
そうびしといたほうが
いいのかしらね?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そ そうよね。 |
いいえ |
*「そ そうよね。 |
マリベル「いきなり 武器を
もったって 使えるわけないでしょ。
素人は これだから こまるわ。
キーファ「女性が 剣を振るうのは
あまり 好ましくはないな。
マリベル「あら キーファ
あたしは いいっていうの!?
キーファ「い いや マリベルは特別さ。
な なあ アルス?
トラッド「ここは からくり兵の
アジトなのだ。
トラッド「いまの われわれに
勝ちめは ない。
ゼボットのところへ いそぐぞ。
*「おい あんたらっ!
それ以上 すすんじゃ ダメだっ!
はやく こっちへっ!!
*「まったく!
ヤツらに 見つかったら
どうするつもりなんだっ!
*「ふううーっ
どうやら ヤツらには
気づかれなかったようだな。
*「ダメだって!
とてもじゃないが ヤツらには
手を だせないぜ!
トラッド「フォーリッシュの町が
ついに おちてしまったのだ。
ここのようすは どうだったのだ?
*「兵士長どの!? ハッ!
数刻前 いつもより おおくの
からくり兵が でていきました。
*「町には すぐに しらせを
おくったのですが……
まにあいませんでしたか……。
*「兵士長どの われわれは もう
おしまいなのでしょうか……?
トラッド「そんなことは ない!
おまえは このまま 見張っていろ。
いいか ヤケは おこすなよ。
*「ハッ!
*「ここは 私に おまかせください!
*「えっ…… あ 泊まるの?
(宿屋)
*「ひいい!
おた おたすけをっ!
お金なら いくらでも あげます!
トラッド「民間人にまで
被害者を 出してしまうとは……。
マリベル「からくり兵に お金を
わたしたって しかたが
ないでしょーに。
*「そっ そこに おられるのは
兵士長どの……か? うぐぐ……
*「もうしわけ ありませぬ。
われわれのチカラでは
ふせぎきれずに……うう……。
トラッド「いまは やすめ。
生きていれば いつか また
戦うことが できるのだからな。
*「うう……。
トラッド「……。
マリベル「また ずいぶん
こっぴどく やられたものね。
ちょっと かわいそうかな。
キーファ「ひどいケガだな……。
*「……。
*「キャン キャン キャン!!
*「わたしの もってる
薬草なんかじゃ もう
とても おいつかないんですよ。
(どうぐ屋)
*「うう…… いたい……
いたいよう。
たてが おかれている。
たてには 大きなキズが
ついているようだ。
*「ねえっ しっかりしてよっ!
もういっかい あいつらが きたら
どうすんのよっ? ねえっ。
*「だいじょうぶ……
なんとか するから……さ。
*「この町も もう おしまいか……。
わしは じゅうぶん 生きたが
ほかの者たちは……。
*「まだまだ やりたいことも
たくさん あったじゃろうにのう。
トラッド「われわれが もっと
しっかり していれば
こんなことには……くっ!
キーファ「まだ 町は 完全に
ほろんだわけじゃ ないんだ。
きっと やり直せるさ!
*「うちの人ね あたしを守って
大ケガ しちまったんだよ!
なのに まだ商売って……
(防具屋)
*「はあ はあ……
い いらっしゃい。
(武器屋)
*「なんてこった……。
こんな光景 見たくなかったよ。
*「あっ 兵士長どの。
いまから 城へ ほうこくに
もどろうと 思っていたところです。
トラッド「うむ……。
*「この町には もう……
ヤツらをふせぐ チカラなんか
かけらも のこっていませんね……。
トラッド「わかっている。
ごくろうだった。
*「おれたちの城も
こうなっちまうのかな……。
アルスは カンオケを 調べた。
カンオケは まだ あたらしく
フタは クギで うちつけられていた。
*「うわーん こいつがっ
こいつが おにいちゃんをっ!
*「おにいちゃんを かえせっ
バカァ!
ガボ「父ちゃんが どうしたんだ?
なにか あったのか?
※おそらくミス
*「ああ わたしの祈りは
神には とどかなかった……。
シスター すまない……。
(教会)
マリベル「あっ そういえば
ここにいた シスターが
いないみたい……。
*「あれだけ いた 兵士たちが
ほとんど やられてしまった。
*「われわれでは もう からくり兵を
とめることは できない。
*「ヤツらは この町をぬけ つぎは
フォロッド城を おそうだろう。
すでに 数体が ぬけていった。
トラッド「それは ほんとうか!?
こうしては おれんぞ。
トラッド「アルスよ。
すぐに ゼボットのもとへ
むかうのだ!
トラッド「アルス たのむ!
ゼボットのもとへ 急いでくれ。
西へ 向かうんだっ。
キーファ「アルス!
急がないと フォロッド城も
あぶないぞっ。
マリベル「ここにいても しかたないわ。
とにかく ゼボットさんのとこへ
むかうわよ アルス。
*「ひっく ひっく……
ぐす……。
*「おいっ 目をあけろ!
死んじまっちゃ ダメだ!
*「おまえと おれで 兵士長の座を
とりあうって 約束したろ!
おまえが 死んじまったら……
*「おまえが 死んじまったら
おれが かんたんに 兵士長に
なっちまうぜ?
*「それじゃ おもしろくないだろ?
そうだろ おい?
返事しろって おいっ!
トラッド「……。
マリベル「ライバルが へって
よかったじゃない……
マリベル「なんて いえるフンイキじゃ
なかったわね……。
返事がない……。
ただのしかばねのようだ。
ヤリが たてかけられている。
ヤリは ひどく いたんでいるようだ。
*「また わしみたいな としよりが
生きのこって しまったよ。
わしに どうしろと いうのか……。
トラッド「生きのこったことを
こうかいしては いかん。
死んだ者が 聞いたら 悲しむ。
*「そうじゃな。
あんたの いうとおりじゃな。
やれやれ……。
トラッド「城の守りは ほかの兵たちに
まかせておけば よい。
トラッド「われわれは ゼボットの
ところへ いそいで むかうぞ!
トラッド「もう ここへは くるまいと
あのとき ちかったはずなのに……。
また くることに なるとはな。
キーファ「さてと あとは
ゼボットさんが 協力してくれるか
どうかだな……。
マリベル「ゼボットさんは きっと
研究所の中に いるわよ。
マリベル「ああいうタイプは ずっと
部屋に こもって 外に出ないと
あたしは 見たわ。
*「……。
こんにちは! わたしは エリーです
と かかれたパネルが
むねに あらわれた。
トラッド「まだ 妙なからくりを
作っているのか ゼボットめ。
エリー……か。
マリベル「きゃはは 書いてあるー。
あっ そうか しゃべれないのね。
からくりって。
キーファ「ほう 完成したんだな。
まだ 動いてないみたいだけど。
トラッド「ゼボット!
トラッド「ゼボットとは わたしが話す。
アルスたちは ここで
まっていてくれ。
トラッド「ゼボット もういちどだけ
おれの話を 聞いてくれ。
トラッド「ついに フォーリッシュの
町の守りが くずれてしまった。
つぎは 城が おそわれるだろう。
ゼボット「……。
トラッド「もういちど たのむ。
からくり兵を たおすために
おまえのチカラを かしてくれ!
ゼボット「しつこいな トラッドは。
前に いっただろう?
そんな気は さらさら ないって。
トラッド「おれたちの 生まれ育った
この国が ほろびようとして
いるんだぞ! わからないのか?
ゼボット「いいじゃないか。
人間は どうせ いつか死ぬ。
いま死んでも いつ死んでも同じさ。
トラッド「おまえ……。
くっ!
トラッド「アルス。
やはり この男に 協力など
たのんでも ムダなようだ。
トラッド「すぐに 城へもどるぞ!
こうしている間にも 城にヤツらが
せまってきているかも しれん!
トラッド「すぐに 城にもどるぞ
アルス!
ガボ「おっちゃん 死にたいのかな。
オラには そう聞こえたぞ。
キーファ「やっぱり 協力は
してくれそうに ないな。
あきらめるしか ないのか……。
マリベル「あー やだやだ。
なんて わからず屋なのかしら。
マリベル「アルス こうなったら
あたしたちだけで なんとか
するわよ!
ゼボット「そうさ……。
人間は 死んでしまうのさ。
彼女みたいに……。
ゼボット「死んだら それっきりさ。
もう 動くことは ない。
もう しゃべることは ない……。
トラッド「ゼボットめ エリーのことを
まだ 気に病んでいるのか。
あれは お前の……。
マリベル「死が かならずしも
その人の価値を なくしちゃうとは
かぎらないわよ。
マリベル「もし アルスが死んでも
あたしは きっと アルスのこと
忘れないもの。
ガボ「オイラは まだ死にたくないぞ!
食べたい物 いっぱい あるしな!
キーファ「彼女? もしかして
ゼボットさんは 誰か
たいせつな人を なくしたのか?
トラッド「なんということだ!
こんなところにまで からくり兵が
やってきているとはっ!!
トラッド「とまった!?
どうしたのだ……。
ゼボット「なにを 大声をだしている。
さわぐなら よそで…… うん?
ゼボット「ほう!
こいつが 例のからくり兵か。
ふむ…… なるほど これは……。
ゼボット「かなりのダメージを
うけているようだな……。
しかし これなら…… うむ。
ゼボット「トラッド 手つだえ。
こいつを ぼくの部屋へ はこぶぞ。
トラッド「なにを する気だ ゼボット?
……ふむ そういうことか。
よし わかった 手つだおう。
トラッド「アルスたちは
ひと足さきに 城へ もどれ。
もしものときは たのんだぞ。
キーファ「アルス とりあえず
兵士長の いうとおりに
城へ もどったほうが よさそうだ。
マリベル「あのからくり兵 ほっといて
だいじょうぶ なのかしら。
まあ トラッドさんも いるし……。
ガボ「なんだー もう 兵士長の
おっちゃんとは おわかれかー。
トラッド「ゼボットは からくり兵に
きょうみを もったようだ。
トラッド「うまくいけば なにか
わかるかも しれん。
城のほうを たのむぞ アルス。
ガボ「兵士長のおっちゃん
バイバーイ!
マリベル「からくり兵に 弱点なんて
ほんとに あるのかなー。
あやしいわよね……。
ゼボット「これは すばらしい。
これが からくりなのか……。
キーファ「オレ 機械は苦手でなあ。
こまかい部品見てると 頭が
クラクラしてくるんだ。
キーファ「アルスは そういうの
得意そうだよな。
マリベル「急に やる気が出しちゃって
現金よねー ゼボットさん。
からくりの兵隊は ぴくりとも動かない。
戦ったばかりなのか できたばかりの
キズが いくつも ついている。
ガボ「うわー からくり兵って
食ったら まずそうだな。
マリベル「からくり兵の中身って
けっこう スカスカなのね。
なんか ひょうし抜けだわ。
トラッド「これで からくり兵の
弱点でも わかれば
それで じゅうぶんだ。
トラッド「アルスたちは
いそいで 城へ もどってくれ。
わたしも すぐに もどる!
ゼボット「すごいぞ……。
こんな よくできた思考回路は
見たことが ない!
ゼボット「それなのに!
くみこまれているのは
破壊のコトバだけだ……。
からくりの兵隊は ぴくりとも動かない。
カラダの いたるところに
コードが つながれている。
ガボ「うわっ なんか
みんなで 戦ってるぞー!
マリベル「きゃー!
なによ どうしたの これー!
キーファ「こ これは!
とうとう 城にまで からくり兵が!
ガボ「なあ アルス オイラたちは
戦わなくて いいのか?
マリベル「この からくり兵を
ぜんぶ たおさないと いけないの?
そんなの ムリよー。
キーファ「なんとか 城の外で
くいとめて いるようだが……
城内は 無事なのか?
*「だめです! あなたは とても
戦えるような カラダじゃない。
死ぬ気なんですかっ!
*「それでも いいんだ。
もう ひとが死んで 町が
ほろびていくのを 見たくないよ。
キーファ「兵士たちにも かなり
ケガ人が 出ているようだ。
なんとか しないと アルス!
マリベル「ここの 兵士さんたちも
がんばって いるみたいだけど
このままじゃ ヤバイわね。
*「へへへ…… そこの からくり兵は
おれが たおしたんだぜ。
*「でも おれも もう
うごけねえ……や。
*「ひいいっ!
も もうダメだっ。
まけちまうよっ!
*「いやっ まだだ。
まだ 死ぬわけにはっ!
*「おのれっ!
この城は ぜったいに
こやつらには わたせぬっ!
*「アルス!
おまえたちは 城門へ むかえ。
城に からくり兵を いれるなっ!
*「メツボウ……セヨ
メツボウ……セヨ……。
マリベル「あの人 からくり兵相手で
だいじょうぶ なのかしら……。
キーファ「アルス オレたちは
相手のいない からくり兵を
やっつけようぜ!
ヘインズ「くっ 兵士長どのの るすを
ねらって せめてくるとはな!
ヘインズ「しかし 敵の数を見ると
これは まだ ていさつレベルの
戦力でしか ないようだ。
ヘインズ「これを ふせぎきったとしても
つぎは 本隊が くるな……。
むっ?
ヘインズ「おお アルスたちか!
兵士長は どうしたのだ。
まだ ゼボットどののところか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ヘインズ「そうか。 ヘインズ「ここは 兵士長どのに |
いいえ |
ヘインズ「ウソを いうな。 ヘインズ「ゼボットどのの せっとくに |
ヘインズ「おぬしたちは 城の中へ。
からくり兵を 1体たりとも
いれるで ないぞ。
マリベル「だいじょうぶよ。
城の中に はいって来たって
あたしたちが 追い払うから!
キーファ「アルス オレたちは
城の中へ 急ごう!
*「どうしよう どうしよう。
ぼくも やっぱり
戦わなくちゃ まずいですよねえ。
*「あっ そうだ。
ぼくは この部屋を守ろう。
うん そうしよう!
返事がない。
気をうしなって いるようだ。
*「ちぇっ やっぱり
こいつらと 戦うハメに
なっちまったか。
*「こうなったら カクゴをきめるぜ。
うりゃあっ!
*「コウゲキモード
コウゲキ ゾッコウ……。
*「テキ ハッケン。
コウゲキモード オン。
からくり兵戦
マリベル「こんな からくりに
負けるわけには いかないわよ!
キーファ「アルス はやいとこ
こいつら やっつけないと!
ガボ「かむと 歯がいたいから
こいつら キライだぞ!
*「うわっ バカやろうっ
はなしかけんじゃ ねえよ。
手もとが くるうだろうが!
*「オラオラッ!
*「ハカイ……セヨ
ハカイ……セヨ……。
*「おおっ よく もどってくれた。
あんたたちは 城の中の
守りを うけもってくれ。
*「もし おれたちが 城門を
守りきれなかったときは……
あとを たのむぞ!
ガボ「兵士のおっちゃん がんばれよー!
*「からくり兵なんか 1体も
この中へ いれるもんか!
*「へへっ さすがにヤツらも
この堀は こえられないようだ。
*「正面の橋さえ わたらせなければ
城に はいられることは ないさ。
*「へ 兵士長どのは どこだ?
兵士長どのーっ!
*「ついに 戦いが はじまりましたか。
おお 神よ!
戦士たちに ごかごを……。
*「この階段は わたしが
命をかけて 守りますから
城門のほうを たのみます!
キーファ「上の階には 行けないようだ。
どうする アルス?
マリベル「ここまでは からくり兵は
はいって来てないみたいね。
*「ぐはっ!
*「うわあっ!
*「テキ ハッケン
コウゲキ ゾッコウ。
キーファ |
キーファ「くそっ 新手かよ! |
マリベル |
マリベル「はあはあ……。 |
ガボ |
ガボ「おいら もう つかれたよ。 |
キーファ |
キーファ「くるぞっ! |
マリベル |
マリベル「くるわよっ! |
ガボ |
ガボ「うわー こっち くるなーっ。 |
キーファ |
キーファ「なぜ きゅうに |
マリベル |
マリベル「ラッキー! |
ガボ |
ガボ「あれー どうしたのかな? |
(出ようとすると)
キーファ「おい アルス!
この城を ほったらかして
どこへ いくつもりだっ?
マリベル「ちょっと ちょっと!
いま よそへ いってるバアイじゃ
ないでしょ。
ガボ「なあなあ アルス
もうちょっと ここに
いようよー。
*「うう…… なさけないな。
あんたたちが いなかったら
どうなって いたことか……。
返事がない。
気をうしなって いるようだ。
*「グルグルグル……。
*「コウゲキもーど
コウゲキ ゾッコウ……。
ガボ「からくり兵 みんな
おかしく なっちゃったぞ。
どうしてだ? アルス。
キーファ「とりあえず からくり兵とは
戦わなくて すみそうだぜ。
ひと安心だな アルス。
マリベル「ぷぷっ ああなると
からくり兵も かわいいものよね。
*「なんだよ とつぜん
仲間われを はじめやがって。
*「モクヒョウ カクニン
モクヒョウ カクニン……。
*「なんで アイツ
カベを なぐってやがるんだ。
おれの いっぱつが きいたのか?
*「モクヒョウ カクニン
コウゲキ……セヨ。
*「あやうく 城門が
やぶられるかと 思ったが……。
なにが おこったんだろう。
*「どうしよう どうしよう。
ぼくも やっぱり
戦わなくちゃ まずいですよねえ。
*「えっ 戦いは ひとまず
おわった……ですって?
それは ラッキー!
*「せっかく カクゴをきめたのに
これは いったい……?
ヘインズ「先ほどの みょうな音は
いったい なんだったのだ?
これまで 聞いたこともないが。
*「うっ! うぐぐ……。
*「あなたは 休んでいてください。
なーに この城は カンタンに
おちは しませんよ。
*「ボウガイオン ハッシンチュウ。
シュツリョク 80ぱーせんと。
キーファ「ゼボットさんの 研究所に
やって来た からくり兵なのか?
マリベル「みょうな音の原因が
からくり兵とは 思わなかったわね。
アルスも そうでしょ?
ガボ「うわー うるさいぞ!
トラッド「おお アルス!
よく もちこたえてくれた。
もう だいじょうぶだ。
トラッド「ゼボットが 研究所に
やってきた あの からくり兵を
改造してくれたのだ。
トラッド「そして われわれの
味方として よみがえったのだよ。
ガボ「おおー からくり兵の
味方なんて おもしろいぞ!
キーファ「なるほど あのからくり兵は
味方に なったってわけか。
これは 心強いな。
マリベル「そんな かんたんに
改造なんて できるのかしら。
ゼボット「こいつの思考回路から
破壊のコトバを すべて
とりのぞいた。
ゼボット「もう こいつは 人を
おそうことは ない。
自由に なったんだ。
ゼボット「ついでに からくり兵は
なに者かに とくべつな音で
あやつられていると わかったんでね。
ゼボット「ちょっと こいつをつかって
その音を いじってみたんだが
どうやら うまく いったようだ。
トラッド「この からくり兵をつかえば
敵のからくり兵は もう敵ではない。
ゼボット「ふん……。
トラッド「これで 敵のアジトへ
のりこむことが できる!
作戦会議を ひらくぞ いいな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
トラッド「よし! ……と その前に |
いいえ |
トラッド「なに? なるほど そうだな。 |
トラッド「よし!
では 作戦会議は 明日の朝
いちばんに おこなうことにする。
トラッド「アルス ごくろうだった。
きょうは ゆっくり 休んでくれ。
ゼボットもな。
ゼボット「ああ。
どうやら また たくさんの
仲間が つくれそうだからな。
トラッド「明日の朝 いちばんだぞ。
わすれるなよ アルス。
キズついた兵士たちは
城内へはこばれ 手当をうけて
一命を とりとめた。
アルスたちは 手つだいをおえると
くずれおちるように 城の一室の床に
カラダを横たえ 眠った……。
そして 夜があけた!
*「あっ おはようございます。
ごめんなさい こんなところで
お休みさせちゃって……。
*「兵士の宿舎のほうが
つかえなくなってしまったのよ。
ほんとに ごめんなさいね。
マリベル「ああ もう!
床なんかで ねたから
身体が あちこち痛いわよ。
*「きのうの戦いで ケガをした
兵隊さんたちも 休んでるから
しずかに してね。
*「これから 本隊が くる……。
フォーリッシュが おそわれたときも
そうだったんだ。
*「その前に なにか
手を うたないと…… うう。
キーファ「そういえば 兵士長が
作戦会議を 開くって いってたな。
キーファ「はやいとこ 兵士つめ所に
行こうぜ アルス。
*「うう…… なさけない。
からくり兵のヤツを 1体も
たおせなかった……。
キーファ「この城の戦力も だいぶ
落ちてしまったな。
キーファ「はやく からくり兵を
なんとかしないと ここも
あぶないぞ。
*「イテテテ…… からくり兵め
ハデに やってくれたよ。
まだ キズが ふさがらないぜ。
*「これじゃあ つぎの戦いには
参加できそうも ないな。
すまない……。
返事がない。
ふかい眠りに ついているようだ。
*「ゼボットさんが つくった
からくり兵は 人間の味方を
してくれるって いうじゃないか。
*「それって ほんとに
信じて いいのかなあ……。
ガボ「オイラ なんとなく わかる。
味方のからくり兵 いいヤツ!
マリベル「ゼボットさんのウデが
たしかなら だいじょうぶだと
思うけど どうかしら。
キーファ「改造したとはいえ
相手は からくり兵だ。
安心は できないかもな。
*「やはり からくり兵は
おそろしく 強い相手だったよ。
*「ゼボットの からくり兵が
みょうな音で あいつらを
ヘンに してくれなかったら……
*「オレは いまごろ 天国に
いってたかもな。
*「よく かんがえたら
こんな おもいブキ わたしが
ふりまわせるわけ ないわよね。
*「ゼボットさんの お手つだいでも
していたほうが いいかしら。
マリベル「バカねー 女にだって
仕える武器ってのが ちゃんと
あるのに。
マリベル「あたしのを ゆずって
あげようかしら ふふふ。
*「からくり兵の 進軍が
あんなに はやいとは
しらなかった。
*「見張りの わたしが
気づいたときには やつらは もう
城の入口まで せまっていたよ。
*「城壁 西側 異常なーしっ!
*「ここだけの話なんだけどさ……
*「からくり兵が おそってきたとき
おれ おっかなくて 足が
ふるえちまって うごけなかった。
*「あんたたちは すげえなあ。
あんなのと 戦えるなんてさ。
つぎも よろしく たのむよ。
キーファ「オレたちだって
ふつうの人間だぜ。
キーファ「ようは 気合の問題だよな。
そうだろ アルス?
マリベル「ふふん あたしたちに
まかせておけば なーんにも
心配いらないわよ。
*「ああ とうとう
この城にも からくり兵が
やってきちゃったのね。
*「やっぱり ひなん所のつぼに
かくれようかなあ……。
マリベル「つぼに かくれたってムダよ。
あたしたちが わっちゃうもの。
ねー アルス。
*「王さまは ぜったい
わたしが 守ってみせますっ!
*「わ わしだって
王さまを 守ってみせるとも!
王「おお アルスか。
城が からくり兵に
おそわれたと聞くが まことか!?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
王「ふむ…… そうか。 王「からくりに くわしい ゼボットが |
いいえ |
王「なに? そうか。 |
*「あの…… ゼボットさまが
チカラを かしてくれることに
なったというのは 本当ですか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そうですか……。 *「これで きっと この国も |
いいえ |
*「そうですか……。 |
マリベル「お姫さま ゼボットさんと
なにか 関係あるのかしら。
気になるわねー。
*「また こうして 料理が
できるなんて うれしいねえ。
ずーっと 料理していたいものだよ。
*「これが 最後の戦いに
なることを 祈っています。
戦士たちに ごかごを……。
*「やあ あんたたちか。
きのうは ほんとうに
たすかったよ。
*「あんたたちが あの からくり兵を
やっつけてくれなければ
いまごろ この城は……。
*「こいつ ほんとうに
だいじょうぶ なのか?
*「とつぜん コウゲキ!
とかいって おそいかかってきたり
しないだろうな。
*「オハヨウゴザイマス
コンチニハ コンバンハ……。
アイサツ…… アイサツ……。
*「ヘンになった からくり兵には
オレが ちゃーんと トドメを
さしておいたぜ。
*「そしたら なんか トラッドさんと
ゼボットさんに ダブルで
おこられちまって やれやれだぜ。
*「こんな ちかくで
コイツを見るのは はじめてだぜ。
*「こんなモンが あるきまわるなんて
見れば見るほど なっとく
いかないモンが あるぞ。
*「ここで 気をぬくわけには いかぬ。
すぐにでも つぎの からくり兵が
おそってくるだろう。
*「しかし 城の兵たちも キズつき
戦力は かなり おちてしまった。
つぎは もちこたえられるか……。
トラッド「しょくんの おかげで
この城は 守られたと聞く。
礼を言うぞ アルス。
トラッド「だが 守るための戦いは
もう おわりにするのだ。
トラッド「ゼボットの改造した
からくり兵のチカラは
しょくんも 見たであろう?
いいえを選んだ場合のみ | |
---|---|
いいえを選んだ場合のみ |
トラッド「あの からくり兵には トラッド「わたしには くわしい |
トラッド「あのチカラをつかえば
敵のアジトへ のりこむことも
けっして 不可能では ない!
トラッド「そのための作戦を
いそいで ねらねば ならんのだ。
トラッド「作戦会議の じゅんびを
するように つめ所のヘインズに
つたえて おいてくれ。
ゼボット「ちっ こいつもダメだ。
ぼくじゃ もう なおせない。
あの バカ戦士め!
ゼボット「もしや あいつの仲間が
ふやせるかも しれないと思って
道具まで はこんできたってのに。
ゼボット「まあ ケガした兵士たちを
この部屋から おいだすってのは
なかなか おもしろかったがな。
ゼボット「この からくり兵は
いったい だれが どうやって
つくったのか しってるか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ゼボット「ふん ウソをつくな。 |
いいえ |
ゼボット「ふん…… だろうな。 |
ゼボット「こいつは おそらく
魔のチカラを もつ者が
つくったんだろうな。
ゼボット「だからこそ すべてをこわし
人を おそう……
そんな命令が くだされていたんだ。
ゼボット「ほんとうに あわれで
かわいそうなのは こいつらさ。
この国の人間たちじゃ ない。
ガボ「もしかしたら からくり兵って
いいヤツかも しれないぞ。
オラ そんな気が するんだ。
ガボ「アルスは そう思わないか。
オラだけ なのかな。
キーファ「そうか からくり兵には
自分の意思ってものは なさそう
だったもんな。
キーファ「どこかに ヤツらを
あやつってる 魔物がいるのか。
油断ならないぞ アルス!
マリベル「からくり兵が 魔物の
仲間なんてことは とっくに
わかっていることじゃない。
マリベル「あいつらのせいで
何人もの人が 苦しんでいるのよ。
かわいそうなんかじゃ ないわ!
からくりの兵隊は ぴくりとも動かない。
カラダの いたるところに
コードが つながれている。
アルスは 本だなを調べた。
「からくりのしくみと応用」と
書かれた 本がある。
”「からくり」とは 人の手を借りず
みずから動き 仕事をおこなう
しかけのことを さす。
”わたしは 研究をかさね
単純な作業を こなせる
からくりの開発に 成功した。
”しかし わたしの最終目的は
まだ 果たされてはいない……。
*「ねえねえ あなたも見たでしょ?
ゼボットさんの からくり兵が
かつやくする さまを!
*「ぼくの思ったとおり
ゼボットさんのチカラは
この危機に 必要だったんですよ!
ヘインズ「おお アルスたちか。
さきの戦い ごくろうだったな。
ヘインズ「あとすこしのところで
城の中に カラクリ兵の進入を
ゆるしてしまう ところであった。
*「もう しばらくしたら
作戦会議が はじまるそうだ。
*「これが さいごの会議に
なると いいな……
あっ 悪い意味じゃ ないぞ。
キーファ「最後の作戦会議か……。
そうなると いいな。
こんにちは! わたしは……
むねに あらわれたパネルの文字は
らんぼうに 消されていた。
ヘインズ「作戦会議の じゅんびは
もうすでに できているぞ!
ヘインズ「兵士長どのは むかいの宿舎に
おられるのだろう?
すぐに よんできてくれ。
マリベル「兵士長は たしか
兵士の宿舎に いたわよね。
キーファ「アルス さっさと
兵士長を よびに行こうぜ。
トラッド「なに? そうか わかった。
では すぐに会議を はじめよう。
しょくんも きてくれ。
マリベル「ほら アルス
さっさと 兵士つめ所に行って
会議 おわらせるわよ!
キーファ「きっと こっちから
うって出るって作戦に
なるんだろうなあ。
*「ゼボットさんの からくり兵を
つれていけば もう それだけで
オーケーだと 思うんですけど。
ヘインズ「からくり兵の うごきさえ
ふうじれば あのアジトへ
せめこむのは ぞうさもなかろう。
トラッド「うむ きたな アルス。
では 作戦会議を はじめよう。
トラッド「きのう ついに
この城が からくり兵どもに
おそわれる じたいとなったが……
トラッド「みなのチカラと
ゼボットの からくり兵のおかげで
なんとか しのぐことが できた。
トラッド「しかし すぐに
あらたな からくり兵が
やってくることは 明白である。
トラッド「そこで われわれは
いっきに 敵からくり兵の拠点を
たたくべく 行動をおこしたい!
トラッド「ゼボットの からくり兵には
敵からくり兵の うごきを
くるわせる チカラがある。
トラッド「これを つかえば
敵からくり兵に はばまれずに
拠点に 侵入できるはずだ!
トラッド「そして 拠点に ひそんで
いるであろう 敵の親玉をたたく!
そうすれば この国はすくわれる!
ヘインズ「おお!
トラッド「そこで アルス!
しょくんには わたしとともに
拠点へ おもむいてもらいたい。
*「へ 兵士長どのっ
われわれは つれていっては
もらえないのですか?
トラッド「しょくんらには 城をたのむ。
いれちがいに 敵からくり兵が
おそってくるかも しれんからな。
トラッド「これは 潜入作戦となる。
人数は すくないほうが よい。
よいな アルス?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
トラッド「よし! トラッド「敵の拠点はフォーリッシュの トラッド「会議は 終了! *「ハッ!! トラッド「わたしは ゼボットと トラッド「できるだけ はやく |
いいえ |
トラッド「このごに およんで (ループ) |
ガボ「からくり兵の 親玉かあ。
きっと でっかくて すっごく
強いんだろうなあ わくわく。
マリベル「アルス 戦いの用意は
もう できてるの?
マリベル「まだなら パッと すませて
ゼボットさんのとこへ 行くわよ。
キーファ「からくり兵の 動きさえ
とまってくれれば 拠点に
入りこむのも 楽だろう。
キーファ「そして 親玉をやっつける。
ウデが なるよな アルス!
ヘインズ「アルス たのんだぞ。
おまえたちが 敵の親玉をたおせば
この戦いは おわるのだ!
*「オレが トドメを ささなきゃ
あの からくり兵たちも 味方に
改造できたかも しれないんだとよ。
*「そんなこと いわれたってなー。
いまさら どうしようもねえぜ。
*「敵の親玉か……。
いったい どんなヤツなんだろうな。
からくりのバケモノか それとも……
*「ゼボットさんみたいな
からくり技師だったりしてな。
キーファ「そうか 親玉ってのは
からくり兵を 作ったヤツの
ことなんだっけ。
キーファ「だったら 本人の強さは
たいしたこと ないかもな。
マリベル「ゼボットさんみたいなのが
相手なら 楽勝よね。
マリベル「いっちゃ 悪いけど
ゼボットさん 弱そうだもの。
アルスよりもね!
*「ついに 敵のアジトへ
のりこむんだってな。
*「この城は おれたちに まかせて
大あばれ してきてくれよなっ。
トラッド「アルスか。
出発の用意は できたようだな。
だが もう しばらく まってくれ。
トラッド「ゼボットが からくり兵の
調整を しているのだ。
エリー「ワタシノ ナマエ えりー。
えりー デス ヨロシクネ。
ガボ「オイラ ガボ!
こっちこそ よろしくだぞ!
マリベル「ゼボットさんの 目的って
まさか エリーっていう人を……
ううん そんなのムリよね。
キーファ「あれ? エリーって名前
どこかで 聞いたような……。
おぼえてないか アルス。
ゼボット「それにしても こいつの
動力源は いったい なんなんだ。
永久に うごきつづける装置……
ゼボット「この装置のナゾが とければ
ぼくの夢は かなうのか……。
永遠の命が……。
ゼボット「よし エリー もういいよ。
……トラッド 調整は おわったぞ。
キーファ「永遠の命……?
そんなことが できるのか。
キーファ「でも それは 人間を
捨てるってことじゃ ないのか……。
マリベル「そうねえ あたしは
永遠の命なんかより 死ぬまで
変わらない 美しさが ほしいかな。
トラッド「エリーか……。
やはり まだ あのときのことを
わすれることは できんのだな。
トラッド「エリーは もう
いないと いうのに……。
トラッド「さて 調整も おわったな。
では そろそろ 出発しよう。
これが さいごの戦いだ。
トラッド「ゼボット!
からくり兵は かりていくぞ。
いいな?
ゼボット「ぼくも いくぞ。
エリーを ひとりには
しておけない……。
トラッド「ふん…… かってにしろ。
おまえの命の ほしょうは
できんからなっ!
ゼボット「おまえが 守れた命など
いままでに いくつ あった?
トラッド「……。
マリベル「エリーって いったい
だれなのかしら 気になるー!
キーファ「ふたりが あの調子じゃ
なんだか 先が思いやられるなあ。
*「敵の親玉と あったら
ひとこと いっといてくれよ。
*「この 大バカヤローってな。
マリベル「大バカヤローじゃ
ものたりないから あたしが
いろいろ つけ加えといたげるわ。
*「ゆうかんにも 死地へ おもむく
あなたがたのために うたうことを
おゆるしください!
*「おお〜 戦いに おもむく〜
ゆうかんなる者〜 その名〜
アルス〜。
*「その名は〜 とわに〜
みなの心に〜 き〜ざまれえ〜るう〜。
キーファ「よーし やる気が出てきたぜ。
ぜったい 勝つぞ アルス!
マリベル「まあ あたしたちに
まかせて おきなさいって!
ガボ「わくわく……。
*「この城の守りは わしらに
まかせておけ!
*「おまえたちは よけいなことは
気にせず 敵の親玉の首を
とることだけ かんがえろ!
*「ふーむ あれが ゼボットさんの
つくった からくり兵なのか?
*「見たところ 敵のからくり兵と
かわんねえみたい だけどなあ。
それに たった1体だけじゃなあ。
*「いてもたっても いられなくて
見おくりに きちゃったよ。
*「あんたたちも いくんだろ?
あの からくり兵のアジトとかに。
がんばって おくれよ……。
*「敵のアジトへ のりこむのに
たった これだけの人数で
だいじょうぶなの?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そのコトバ 信じていいのね。 |
いいえ |
*「そんな…… 不安になること |
トラッド「さいごの戦いに
おもむくと いうには
さびしい 見おくりだが……
トラッド「それも いたしかたない。
アルスも みなに あいさつして
おくが いいな。
ゼボット「あれだけの からくり兵を
つくりあげ あやつるチカラには
きょうみが ある。
ゼボット「敵の親玉が そんなチカラを
もっているとすれば……だがな。
エリー「めもりー カクニン。
オハヨウ ゴザイマス
アルスサン。
トラッド「では そろそろ
いくと しようか。
トラッド「いったん フォーリッシュで
おちあうと しよう。
では 先に いくぞ アルス。
*「兵士長どの!
よい しらせを
おまちして いますぞ。
*「しっかりねえ〜。
*「がんばってねー!
*「おまえら ぜったい
生きて かえってこいよー。
*「あんたたちが 敵の親玉を
たおしてくれるのを おれたちは
ただ まってるしか ないんだ。
*「なさけないが それしか
できないんだよな おれたちには。
キーファ「オレたちが がんばらないと
ここの人たちには 未来がないんだ。
気合いれろよ アルス!
マリベル「人に頼られるのも
悪くはないけど ちょっと
気が重いわね。
*「あれっ キミたちは?
まっ まさか もう
敵の親玉を たおしたとかっ!?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「ほんとかい? |
いいえ |
*「そうか…… でも まだ |
*「ここの武器も この間の戦いで
だいぶ いたんでしまったな。
また 手入れを しなくては……。
ヘインズ「おお アルスたちではないか。
おぬしたちは 敵からくり兵の
アジトへ むかったはず。
ヘインズ「よもや おそれをなして
にげだしてきたと いうのでは
あるまいな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ヘインズ「なんと! ヘインズ「なさけない! |
いいえ |
ヘインズ「ならば よいが……。 ヘインズ「すぐに 兵士長どののもとへ |
*「本音をいうと もう
からくり兵とは 戦いたくないな。
*「つぎは 生きのこれる自信が
ないよ。
*「ゼボットさんのチカラを
もっと はやく かりることが
できていれば よかったんですよ。
*「そうすれば あんなに
ケガ人を だすことも
なかったでしょうに……。
*「ゼボットさんも いっちゃったしー。
わたし やること
なくなっちゃったなー。
*「あんたたちに 戦いを
おしつけちまって すまないな。
*「でも たよれるのは
あんたたちしか いないんだよ。
*「いつ また からくり兵が
この城を おそってくるか
わからないわよね。
*「今度こそ ひなん所のつぼに
かくれなきゃ……。
*「ゼボットさまが わたしたちに
心をひらいて くださらないのには
わけが あるのです。
*「でも…… あなたがたに
お話するようなことでは
ありませんわね……。
マリベル「気になるーっ!
うーっ!!
王「おお アルスか。
聞けば 敵からくり兵の拠点へ
せめこむと いうことであるな。
王「国外の者である そなたたちに
命を かけさせるなど
心ぐるしい かぎりなのだが……。
王「いまは そなたたちに 国の命運を
あずけるしか ないようだ。
たのんだぞ アルスよ!
ゼボット「うわっ なんだ。
おまえたちか おどかすな。
ゼボット「ん? なんで こんなとこに
いるのか……だと?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ゼボット「この町のやつらに ゼボット「だから こーんな |
いいえ |
ゼボット「そうか? |
エリー「ラン ララン。
*「兵士長どのに 聞いたぜ。
あんたら からくり兵のアジトに
のりこむんだってな。
*「たのむぜ!
おれたちの カタキを
うってきてくれよなっ!
*「はああ…… わたしは これから
どうすれば いいのでしょう。
とても 商売どころじゃないし……。
マリベル「なんか ふつふつと
からくり兵を やっつけるって
気持ちが わいてきたわ!
*「聞いたよ…… フォロッド城も
おそわれたんだってな。
*「なんでも ゼボットさんが
味方の からくり兵をつくって
敵を おいはらったとか。
*「とてもじゃないが
信じられないな……。
*「この町の人あいてじゃ
商売が やりにくいんですよ。
なにか 買っていってくださいな。
*「なん回か あいつらが
この町を すどおりして いったわ。
*「きっと お城を おそったのは
あいつらね。にくったらしいわ!
*「ぐう ぐう……。
*「おぬしたち 敵の拠点に
のりこむそうじゃのう。
*「じゃが ムリは するでないぞ。
死んでしまったら なんにも
ならんのじゃからなあ。
ガボ「オイラたちが からくり兵の
親玉 ぶっ倒してくるまで
まっててくれよなー。
キーファ「よーし やる気が出てきたぜ。
ぜったい 勝つぞ アルス!
マリベル「まあ あたしたちに
まかせて おきなさいって!
*「いつまでも ねてられないさ。
この町には まだ 守らなきゃ
いけない人たちが いるんだもんな。
*「くーん くーん。
*「あいつは 死んじまった。
いま おれが できることは
あいつのかわりに…… いや。
*「あいつと いっしょに
兵士長に なることだ。
そのために 手がらをたてるんだ。
*「1体でも おおく
あいつらを ブッたおしてやる!
*「シスターや 町の者たちの墓を
はやく たてて あげたいのですが
いまの この状況では…… ああ。
(教会)
キーファ「今は 死んでしまった者より
まだ 生きている者のことを
考えて ほしいな……。
*「わかりました。
では われわれは この町で
おかえりを おまちしています。
トラッド「うむ たのんだぞ。
*「ハッ ご武運を
おいのり いたしております!
*「こわれた からくり兵をならべて
防壁がわりに してみたんだが
どうかな?
*「しょせん 気休めだが
ないよりは マシだろう。
*「わしに できることと いえば
こうして 外のようすを
見張るくらいのものじゃ。
*「さいわい まだ 目は
おとろえて おらんのでのう。
*「よいしょ よいしょっ!
*「ぐすっ みんな おもすぎて
あたしじゃ もてないよう ひっく。
*「おにいちゃんのカタキを
とりたいのに…… ひっく ひっく!
*「料理なんか つくっても
だれも ろくに 食べようと
しないんだよ。
*「死んじまった連中のぶんも
食べてやろうって気に
なれないもんかねえ。
*「すや すや……。
トラッド「アルスたちか。
うむ そろそろ 出発したほうが
よいころだな。
トラッド「わたしは ひきつづき
ゼボットとともに 敵の拠点へ
むかうことに しよう。
トラッド「アルス しょくんらも
すぐに 出発してくれ。
マリベル「からくり兵の拠点は
この町の東って 忘れてない?
もう おぼえたわよね アルス。
キーファ「よし オレたちも
からくり兵の拠点へ むかおう。
いそぐぞ アルス。
ガボ「さあ からくり兵の親玉を
ぶっ倒しに 行こうぜ アルス!
*「ダメだっ!
それ以上 すすむなっ。
*「見ろっ!
ヤツらの数が 前にも まして
ふえて いやがるんだ。
*「くそっ ヤツらのアジトが
すぐ目の前に あるっていうのに
手も だせないなんて!!
*「このままじゃ やっぱり
おれたちは みんな やつらに
やられっちまうのかな……。
トラッド「おお アルス
しょくんらのほうが 先に
ついていたとは さすがだな。
*「兵士長どのっ
うしろに からくり兵が!
トラッド「案ずるな。
この からくり兵は
われわれの 味方なのだ。
トラッド「このゼボットの協力でな。
われわれは 勝利をもたらす
カギを 手に いれたのだよ。
*「われわれの 勝利……。
ゼボット「ふん……。
トラッド「よし アルス!
すぐに この敵拠点へ のりこむぞ。
カクゴは できているな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
トラッド「うむ! トラッド「そのスキに しょくんらは トラッド「では 作戦開始! |
いいえ |
トラッド「おじけづいたのか? ゼボット「敵も マヌケでなければ トラッド「ここで 勝利せねば (ループ) |
マリベル「さあ さっさと親玉を
やっつけて 帰りましょ。
キーファ「いよいよだな アルス。
気合いれて 行こうぜ!
ガボ「作戦開始―。
いっくぞー アルス!
*「こりゃあ いったい
どうなってるってんだ?
*「からくり兵のヤツらが
おかしくなっちまったぞ!
トラッド「なにをしている アルス!
はやく 拠点へ突入するのだっ。
ゼボット「ふむ…… どうやら
敵は まだ このエリーの存在を
しらないようだな。
ゼボット「ふん…… 拠点の中まで
この妨害電波が とどいているか
どうか わからんぞ。
キーファ「まあ その時はその時だ。
やっつけてしまえば いいだけさ。
なあ アルス!
マリベル「もとから ゼボットさんには
そんなに 期待してないから
気にしないわよ。
エリー「ボウガイオン ハッシン。
シュツリョク 100ぱーせんと。
*「ショウガイブツ ナシ……
ゼンシン ゼンシン……。
キーファ「エリーの妨害電波は
ちゃんと 効いているようだ。
今のうちだぞ アルス。
ガボ「アルス このからくり兵は
ほっといて いいんだろ。
はやく 先へ行こうぜ!
マリベル「こうなっちゃうと
からくり兵も マヌケな
ものよねー。
*「グルグルグル……。
*「ビー! ビー!
からくりの兵隊は ぴくりとも動かない。
どうやら こわれてしまったようだ。
*「シュツリョク サイダイ
トツゲキもーど……。
*「ガー ガー。
*「コウゲキもーど
コウゲキ ゾッコウ……。
*「ハカイ……セヨ
ハカイ……セヨ……。
*「サクテキもーど……
イジョウ ナシ……。
*「キカン メイレイ……
キカン セヨ……。
*「タイキもーど
シュツリョク 3ぱーせんと。
*「コウゲキ ゾッコウ
コウゲキ ゾッコウ……。
*「サクテキもーど……
シンニュウシャ ハッケン。
コウゲキ カイシ!
からくり兵戦
マリベル「しょせん 作り物ね。
これなら 楽勝よ アルス!
キーファ「よし こいつらには
エリーの妨害電波が 効いてるぞ!
チャンスだ アルス!!
ガボ「あれ こいつら なんか
変だぞ アルス。
アルスは 目の前の物体を調べた。
液体を入れる 入れ物のようだが
アルスには くわしいことは
わからなかった。
アルスは 目の前の物体を調べた。
しかし アルスには これが
なにに 使われるものなのか
さっぱり わからなかった。
*「でーた カクニン……。
ブ…… マシンマスター カクニン。
ろっく カイジョ。
りふと サドウ カイシ。
マリベル「さーて この下には
なにが いるのかしらね。
キーファ「どうやら リフトを使って
下に 降りられるみたいだぞ。
ガボ「リフトって なんだ?
それで 下に行けるのか?
*「ゲイゲキもーど カイジョ。
タイキ メイレイ。
からくりの兵隊は ぴくりとも動かない。
しかし こわれては いないようだ。
キーファ「こいつらは とりあえず
ほうっておこう アルス。
マリベル「動きは しないみたいね。
あとで うしろから おそわれたり
しないでしょーね!
*「なに!
きさまたち どうやって
ここへ やってきたのだあ?
*「まさか あれだけの数の
マシン兵たちを すべて
たおしたと いうのかあ?
*「いやっ バカな! 人間ふぜいが
いくら たばに なったとて
そんなことは ありえんー!
*「いや…… それは ためしてみれば
たやすく わかることだ。
いけっ マシン兵たちよお!
*「なにっ どうして
マシン兵たちが いうことを
きかんのだあっ?
*「ぬぬう……
こうなったら しかたないい!
*「きさまらごとき このワシ みずから
いんどうを わたしてくれるわあっ!
マシンマスター戦
キーファ「こいつが からくり兵を
あやつって いやがったのか!
こいつを たおせば……!
マリベル「ふん からくり兵の
親玉にしては 弱っちそうじゃない。
ガボ「ん こいつは からくりじゃ
ないみたいだな アルス。
*「ぬっ はああっ!
*「ぐぐう…… 魔界で最強の
マシンマスターと よばれた
このワシが まけるとはあっ。
*「魔王さまより あずかった
マシン兵団で 人間を きょうふの
どん底に たたきおとす この計画!
*「よもや こんなカタチで
失敗するとはあっ ぐふうっ!
*「こうなれば もう どうにでもなれ。
この大陸ごと けしとぼうと
ワシの しったことでは ないわあ。
*「きたれえ
最強のマシン兵よおっ
わはははははあっ!!
*「きた! きたぞおっ
わはははははあっ!
*「魔王さまの命令など 知ったことか!
人間どもなど すべて
ほろびてしまうが よいわあっ!
*「わはははははあっ!!
*「ハカイ……セヨ
スベテヲ ハカイ……セヨ。
デスマシーン戦
マリベル「こ こいつは ちょっと
今までの からくり兵とは
ちがいそうね……。
キーファ「くそっ こんな
かくしダマが いやがったとはな……。
いけそうか? アルス!?
ガボ「うわっ すっげえ こわいカオ
してっぞ この からくり兵!
*「ダメージこんとろーる フノウ。
キノウ テイシ……。
トラッド「先ほどの すさまじい
音を聞いて もしやと思ったが……
いや さすがは アルスたち!
トラッド「こうも みごとに
敵の親玉を たおしてしまうとは
なんという 強さよ。
トラッド「礼を いうぞ アルス。
これで この国から からくり兵の
きょうふは きえさったのだ。
トラッド「わたしは この よろこびを
みなに つたえるため 城へ
ひと足先に もどるとしよう。
トラッド「しょくんらは しばらく
やすんでから ゆっくり
かえってくれば よい。
マリベル「やれやれ ほんとに
長い戦い だったわねー。
マリベル「アルス さっさと
こんなとこ はなれましょ。
キーファ「やったな アルス!
これで この国は 救われたんだ!
ガボ「ウガーっ!
オイラたち 勝ったぞー。
ゼボット「ふん……修理用の道具だけか。
あの からくり兵たちは ここで
つくられていたわけでは ないのか。
ゼボット「やはり この世界で
つくられたモノでは ないと
いうことか……。
ゼボット「おまえたち 強いんだな。
人間が そこまで強くなれるなんて
しらなかったよ。
ゼボット「もっとも ぼくには
マネできそうも ないけどね。
ゼボット「ぼくは もうすこし
ここを しらべたい。
だから ほうっておいてくれ。
ガボ「ゼボットのおっちゃんの
おかげで オイラたち
楽できたんだよな。
キーファ「あいかわらずだな。
ゼボットさんは……。
マリベル「ほらほら アルス
ゼボットさんなんか ほっといて
さっさと 行きましょ。
*「からくり兵も こわれちまえば
タダの人形みたいなモンだな……。
*「ああ 兵士長なら おおよろこびで
城へ もどって いったよ。
町にも よるって いってたな。
*「兵士長にしてみりゃ
おりそうも なかった 肩の荷が
おりたんだもんなあ。
*「それにしても あんたら強いなあ。
いちいち おれが とめる必要は
なかったかもな。
エリー「ぜぼっと ユクエフメイ
ぜぼっと ドコ?
*「聞いたよ! ついに
からくり兵を あやつってた親玉を
やっつけたんだってなっ。
*「兵士長どのが 血相かえて
とびこんでくるから
なにごとかと 思ったんだが……
*「うれしい 知らせで
よかったよっ ほんとにな。
*「うふふ これで 心おきなく
おしごと できるわ。
(宿屋)
*「そうか…… おぬしたちが……。
よく やってくれた……。
*「いやあ たすかりました。
これで また 商売が
できますよ。
*「あっ でも 北東の橋が
なおらないと となりの国へ
いけませんね…… まいったなあ。
マリベル「この国の人たちも これで
安心して 暮らせるってわけね。
キーファ「オレは あんなふうに
みんなの よろこぶ顔が見たくて
旅をしているのかもな。
*「手がらは あんたたちに
とられちまった みたいだな。
だけど おれは あきらめないぜ。
*「兵士長に なるっていう
あいつとの やくそくは
かならず はたしてみせるさ!
*「こわされた橋が なおるまで
しばらく ここで 商売することに
しましたんで ごひいきに。
(どうぐ屋)
*「この町も たいぶ ひとが
へっちゃったわね……。
*「でも だいじょうぶ!
わたしが たくさん 子ども
うんじゃうから!
*「あっ でも その前に
イイひと 見つけなきゃ……。
※誤字まま
マリベル「あたしにも イイひとが
あらわれないかなー……
なーんてね。
*「からくり兵の 恐怖が
ほんとうに さったのか
まだ わからないじゃないか。
*「とうぶんの間 見張りは
つづけることに するよ。
*「ありがとよ あんたたち。
うちのひとの カタキを
うってくれて……。
*「……なーんてね。
うちのひと もう すっかり
よくなって ピンピンしてるさ。
*「ああ こんな じょうだんを
とばしたのは ほんとに
ひさしぶりだねえ。
*しっかし すごいよなあ。
からくり兵の親玉を
たおしちゃうなんてさあ。
*「まさか あんたらのカラダも
からくりで できてるなんてこと
ないよね?
*「これで もう からくり兵の足音に
おびえなくても いいのよね?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「夜も 安心して ぐっすりと |
いいえ |
*「えっ だって あなたたちが (ループ) |
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「ああ…… |
いいえ |
*「えっ だって あなたたちが (ループ) |
*「よくぞ 生きて もどられた。
わしゃ おぬしたちなら きっと
だいじょうぶじゃと 思っとったよ。
*「からくり兵が いなくなったって
おにいちゃんは かえって
こないもん……。
ゼボット「まだ こんなところに
いたのか アルス。
ゼボット「はやく 城へ
もどったほうが いいんじゃ
ないのか?
*「うわーん!
*「うわーん!
おにいちゃんのカタキー!!
エリー「ボウギョもーど。
たーげっと ニンゲン。
ハンゲキ デキマセン。
ゼボット「なにするんだ このガキ!
おまえたちが たすかったのは
このエリーの おかげなんだぞ!
*「からくり兵じゃ……。
*「からくり兵の いきのこり?
まさか……。
ゼボット「ちがう!
エリーは ぼくが 改造した!
ぼくの ともだちだ!
*「信じられるもんか。
どう見たって からくり兵だぞ。
*「うちのひとに ケガをさせた
あの からくり兵と おんなじだ!
*「うわーん!!
ゼボット「くっ!
*「エリーって あれの名前なの?
はん わらっちゃうわね。
*「あの からくり兵は
ゼボットのやつが
つくったわけじゃ ないんだろう?
いいえを選んだ場合のみ | |
---|---|
いいえを選んだ場合のみ |
*「いや…… ゼボットのやつは |
*「だったら いつ また
おれたちを おそうか
わかったもんじゃ ないぜ!
*「うわーん おにいちゃあーん!
ひっく ぐすっ……。
*「へへっ!
いつまでも うんうん うなって
いられねえってもんだ。
(武器屋)
*「わおーん!
*「あなたがたの おかげで
シスターや 町の者たちも きっと
やすらかに 眠れるでしょう。
*「いつ また からくり兵のような
おそろしい敵に 町が
おそわれんとも かぎらない。
*「おれは この町の守備を
もっと かためる計画を
たてようと 思うんだ。
*「この国が ほんとうに
大変なのは これからじゃ。
*「むかしのような 活気を
とりもどすには だいぶ 年月が
かかりそうじゃのう。
マリベル「じっとしていたって
時は すぎていくのよ。
自分も 動かなきゃね。
キーファ「この国の未来は
いったい どうなって
行くんだろうな……。
*「平和が もどったとなりゃ
みんなも ハラが へってる自分に
気が つくだろうさ。
*「さーて うでに よりを
かけると するかね。
*「この みょうな工具とかは
もう 必要ないのだろう?
さっさと かたづけて
もとの兵士宿舎に もどさねば。
ヘインズ「あやつる者の いなくなった
からくり兵など もはや
デク人形でしかない。
ヘインズ「いまだ 外をうろつく
からくり兵も もはや
われわれの敵では なかろう。
ヘインズ「おぬしたちも ほんとうに
よく がんばってくれた。
これで よう兵の任は とかれる。
ヘインズ「王に ことのしだいの報告を
すませたら ここへ もういちど
きてくれ。
*「ゼボットさんは すごいですよね。
彼の からくり兵が いなければ
この戦いは 勝てなかったんでしょ?
*「でも みんな ゼボットさんのこと
きらっているみたいなんですよ。
どうしてだろ?
*「ゼボットさんのほうも あまり
ぼくらと 話したがらないし……。
*「おおう アルス!
おまえたちの かつやく
兵士長から 聞いたぞ!
*「さすが この わしが
見こんだだけのことは あるな!
わっははははっ。
*「兵士長は それは もう
すごい いきおいで
王さまのところへ 走っていったよ。
*「キミたちも はやく
いったほうが いいよ。
王さまが おまちかねだからね。
*「これでまた 平和な毎日が
もどって くるのね……。
なんか ちょっと たいくつかも。
*「あんたたちなら やってくれるって
おれは ずーっと 信じてたよ。
*「信ずる者は すくわれるってな。
今日ばかりは カミさまとやらに
カンシャしちまうぜ。
*「かの地より あらわれし
ゆうかんなる者〜 ラララ
この国を すくいたもう〜♪
*「うん! やっぱり
こういった 英雄物語のほうが
うたいやすいですよ。
マリベル「ふん なかなか いい歌ね。
でも 美少女マリベルっていうのを
入れなきゃ ダメね。
*「救国の英雄のカオを ひと目
見たくて こっそり お城を
ぬけだして きちゃいました。
*「あなたがたのこと ただの
よう兵さんかと 思ってたけど
すごいひとたち だったのね!
*「あんたたちが いなかったら
この国が どうなっちまってたか
わかったもんじゃないな。
*「心から 礼をいわせてもらうよ。
ありがとう!
*「あの戦いのとき おれは すぐに
気をうしなってしまって よく
しらないんだが……。
*「さっき 兵士長たちと いっしょに
城へ はいっていった からくり兵は
いったい なんなんだ?
*「ついに 戦いは終わりました!
わたしの祈りも ムダでは
ありませんでした!!
*「おお あなたたちは!
さあ はやく 上へ。
王さまが おまちですよ。
*「あんたら からくり兵の親玉と
戦ったんだってな。
*「くっそー おれも
戦ってみたかったなー。
かてるわけないと 思うけどな。
王「おお アルスよ!
やっと もどってきたか。
まっておったぞ。
王「たったいま トラッド兵士長より
ことのしだいの報告を えた!
そなたたちの かつやくもな。
王「オホン!
よう兵アルスと その仲間
キーファ マリベル ガボ
王「そして わがフォロッド王国兵団
兵士長トラッド ならびに
その弟 ゼボットよ。
王「今回の戦いでの そなたたちの
かつやく じつに みごとであった!
王「この国の王として 民を代表して
礼を いわせてもらうぞ。
まことに ごくろうであった!
トラッド「ハッ!
わが使命を まっとうでき
うれしく 思っております。
ゼボット「フン……。
王「そこで そなたたちに なにか
ほうびを とらせたく思う。
なにが よいかな?
トラッド「わたしは 使命を
はたしただけで あります。
ほうびなど うけとれません。
トラッド「そのぶん このゼボットと
よう兵の者たちに あたえて
いただきたく 思います。
ゼボット「ほうびなど 必要ない。
めんどうだから ぼくは
かえらせてもらう。
*「ゼボットさま……。
王「あー ゴホン。
では よう兵アルスよ。
そなたたちには これをおくろう。
王「わが王家に つたわる
どくがのナイフじゃ。
王「これで 切りつけると
敵が マヒするという
すぐれものじゃぞ!
アルスは どくがのナイフを
うけとった!
王「かさねて いうが トラッド兵士長
ならびに よう兵アルスたち
ごくろうであった!!
トラッド「ハッ!
では 失礼いたします!
王「今をもって アルスたちの
よう兵の任を とくものとする。
ごくろうであったな アルスよ。
*「もう さがってもよいぞ。
たっしゃでな アルス。
*「王さまも 気がねなく お休みに
なることが できるように
なったんですもの。
*「ベッドを きちんと
しておかないとね。
*「ほんとうに よくやってくれた
ありがとう アルス!
*「ゼボットさんと エリーとかいう
からくり兵なら むこうの階段を
おりていったよ。
*「でもさあ あの からくり兵は
もう 用ずみだよねえ。
さっさと こわしてくれないかな。
マリベル「エリーを 壊したりしたら
ゼボットさん なにするか
わからないわよ。
マリベル「ああいう人が 本気で
怒ると こわいんだから。
キーファ「そういや ヘインズさんにも
あいさつをしないと いけないな。
キーファ「兵士つめ所に 行こうぜ
アルス。
マリベル「なによ 王さまから
給料もらえなかったじゃない。
マリベル「アルス こうなったら
ヘインズさんから もらいましょ。
*「ふああ〜。
やっぱり 見張りなんて
つまらないよなー。
*「ほかの よう兵のクチでも
さがしに いくかな。
*「まだまだ 気は ぬけない。
あらたな敵が あらわれんとも
かぎらんからな。
*「この国での よう兵のしごとも
これで おわりだな。
*「おっと そういや 兵士つめ所に
こいって いわれてたっけ。
給金 もらってこないとな。
*「姫さまは なんで ゼボットさんを
追いかけて いったんだろう?
はっ まさか! いやいや……。
*「今日も 見張り〜
明日も 見張り〜と。
*「さーて これから あたいたちも
いそがしく なるよ!
*「もう 食欲ない なーんて
いうヤツは いないだろうからねっ。
*「今日は このババも ひさしぶりに
ウデを ふるうと しようかね。
*「けっきょく この ひなん所も
たいして 役に たたなかったな。
*「いや おまえたちのおかげで
役だてずに すんだ……と
いうべきだな。
*「また この ひなん所を
つかう日が くることが
あるのかしらね……。
とびらのむこうから
声が 聞こえてきた……。
*「そうですか。
この からくり兵に
エリー姉さまの名を……。
ゼボット「いいんだぞ わらっても。
おまえが わらっても ぼくは
気に しない。
*「いえ……
エリー姉さまのこと まだ
ゆるして いただけないのですね。
*「あれは 事故だったのですよ。
エリー姉さまだって あなたを
おいて ひとりで いくなんて……。
ゼボット「わかっているさ。
でも ぼくは エリーを
ゆるせない……。
ゼボット「ぼくを おいて
いってしまうなんて
ゆるせるわけが ない……。
*「だから からくり人形で
自分を なぐさめているのですね。
ゼボット「そうさ! 彼女は死なない。
ぜったいにだ。
*「……。
マリベル「ふーん だんだん
ゼボットさんの ナゾが
解けてきたわね……。
*「あの からくり兵には
心が あるのでしょうか……。
ほんとうの心が……。
ゼボット「なんだ おまえたちか。
ゼボット「おまえたちと
話すことなど なにもない。
エリー「ハナ…… キレイナ モノ。
キレイ…… ウツクシイ……。
ゼボット「もう いくぞ エリー。
それでは 姫さま ごきげんよう。
*「かわいそうな ゼボットさま……。
*「あいたたた……。
くそう また キズが
うずきやがるぜ。
*「このキズは きっと
死ぬまで のこるんだろうな。
王「そなたたちさえ よければ
ひきつづき よう兵として ここに
とどまっても よいのだぞ?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
王「わっはっは じょうだんだ。 |
いいえ |
王「そうか……。 王「そなたたちの 道中のぶじを |
はいを選んだ場合
キーファ「おいおい アルス
オレたちの旅は まだまだ
続くんだぜ?
*「荒れてしまった この国を
たてなおすのに どれくらい
かかるのか 見当も つかんな。
*「しかし わしらは
やらねば ならんのだ。
この国の 未来のためにも。
*「戦いは 終わりましたが
わたしは この地にとどまり
祈りつづけようと 思います。
*「王さまは この上に
おわします。
*「フォロッド城へ ようこそ!
……って なんだ。
あんたたちか ははは。
*「あんたたちは この国を
すくってくれた 英雄だ。
気がねなく とおってくれ。
*「やっぱり キカイじかけの
からくり野郎に 人間さまが
負けるわけ ないってこった。
*「おれたちゃ 自分で かんがえて
自分で うごく。
だからこそ 生きてるってわけさ。
*「おお アルス。
おまえたちとは また いつか
手あわせ したいものだな。
*「兵士長なら 兵士つめ所に
いると 思うよ。
トラッド「アルスたちには
ほんとうに 世話に なったな。
トラッド「しょくんらが いなければ
どうなっていたかと 思うと
トリハダが たってしまうよ。
キーファ「がんばったのは オレたち
だけじゃ ないよな アルス。
マリベル「まーね あたしたちに
まかせておけば いいのよ。
ねっ アルス。
ヘインズ「なには ともあれ これで
おぬしたちの よう兵としての
任は とかれることに なる。
ヘインズ「いままで ごくろうであった。
その はたらきに おうじて
給金を わたそう。
アルスは ○○ゴールドを
うけとった!
ヘインズ「また いつか この国に
なにか あったときには ぜひとも
かけつけてきて ほしいものだな。
※からくり兵の撃破数などで変化?
マリベル「えー これっぽっちなの?
命かけて 戦ったわりには
安いわよねえ。
キーファ「これは ありがたい。
金は いくらあっても
こまらないからな。
ガボ「なあ アルス
このお金で なんか
うまいもん 食おう!
エリー「ラン ララン……。
ゼボット「また おまえたちか。
もう この国にも このぼくにも
用は ないだろう?
ゼボット「もう だれのカオも
見たくないんだ。
ぼくのことは ほうっておいてくれ。
ゼボット「ぼくには エリーがいる。
それだけで いいんだ。
もう ほかには なにも必要ない。
マリベル「うーん 結局
ゼボットさんの ナゾは
すべては 解けなかったわね。
*「こんにちは。
ここは フォーリッシュの町よ。
*「ゼボットさんの つくった
からくり兵は ほんとうに
われわれを たすけてくれたのか?
*「信じたいのは やまやまだが
どうにも……な。
キーファ「町の人にとっては
からくり兵は どれも同じに
見えるんだろうな……。
マリベル「あたし 今から
ゼボットさんの味方に
なろうかしら……。
からくりそうじきは
ひどく キズついている。
どうやら こわれているようだ。
*「あら あんたたち
よく きてくれたね。
*「今ある 防壁じゃ
すきまだらけで ダメだよな。
*「やっぱり ぐるりと まわりを
かこんでしまうくらいの
防壁でないと イミないよな。
*「モグモグ……
たくさん食べて おにいちゃんの
ぶんも おっきくなるんだ!
*「心なしか 油くさかった
この池の水も きれいになって
きておるようじゃ。
*「さてと これから大変だな。
ふーむ まずは こいつらを
かたづけるのが 先だな。
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