前(その後) | トップ | 次(海賊船) |
*「なんてこった!
火山のマグマが 消えちまってる!
*「まさか 炎の神さまが
死んじまったとか?
そんな バカなことが!?
*「おわりだ! 世界の おわりだー!
うわー!!
マリベル「ほんとうだわ 火山が……。
どうりで 暑くないと 思ったわよ。
アイラ「そんな バカな……。
神さまは そんなに
かんたんに 死んだりはしないわ!
*「こ これは なんという……
なんと おそろしい気配なのだ!
*「いままでの魔物などとは
くらべものに ならないほどの
おそろしい 魔物の気を 感じる!
*「あんたたちも この奥へは
はいらないほうが いい。
……そうだ!
*「あんたたち いそいで
村へいって このことを
みなに しらせてきてくれ!
*「オレは ここを 見ていよう。
なにが でてこないとも
かぎらんからな。
ガボ「感じる! オラも感じるぞ!
前に来たときとは ぜんぜん
ちがう感じだぞ!
アイラ「ここを 調べるのは
あとに しましょう アルス。
マリベル「アルス とりあえず
エンゴウの村へ 行ってみましょ!
村の人たちが 心配だわ。
*「な なにが おこったんです?
とつぜん あたりが 暗くなったと
思ったら ま 魔物が!
*「魔物が おそってきたんですよっ。
今まで こんなことは
なかったのに。
*「命からがら ここまで
にげてきましたが ここだって
安全じゃ ないかもしれない……。
アイラ「アルス 気をひきしめて
いかないと いけないわね。
マリベル「なんですって 魔物が?
こりゃ マズイわよ アルス。
やっぱり ここは また……。
マリベル「メルビンの いってた
精霊って いったい どこに
いるのかしらね。
ガボ「アルス 精霊を
探すんだぞ 忘れんな!
アイラ「この地には きっと
炎に関係した 精霊さまが
いるのでしょうね……。
*「きゃー きゃー なによ これ!
夜でもないのに こんなに
暗くなっちゃったわっ。
*「この寒さの上に 魔物が
あらわれるように なったって?
*「なんてこったい。
客が ふえたなんて
よろこんで いられないよ!
*「おっと…… 合い部屋でよければ
泊まって いくかい?
(宿屋)
*「そこに ねている女性は
旅のとちゅうで 魔物に
おそわれたのだ。
*「たまたま 私が 通りかかったから
よかったが もし そうでなければ
命を おとしていたかも しれん。
*「いったい この世は
どうなってしまったと いうのだ!
ガボ「あの お姉ちゃん
だいじょうぶかなあ……。
マリベル「アルス まさかとは
思うけど これって……。
*「うーん うーん
魔物が! 魔物が……!
*「行商をはじめて 十年になりますが
魔物に おそわれたことなんて
いちども ありませんでした。
*「これまでは 身を守るための
武器を もちあるいていたのに
今日は つい うっかり……
*「神があらわれて 安心しきっていた
私が おろかだったのでしょうか?
アイラ「神が あらわれて安心……。
わたしたちだって そうだわ……。
*「さささ 寒い……。
そうだ こういうときこそ
温泉で あったまれば いいのよ。
*「あら? でも 井戸から
ゆげが 出てないわ。
どうしたのかしら……。
井戸の中
*「くそっ いったい
なにが おこりやがったんだ!
*「温泉のお湯が とつぜん
水に なっちまうなんて
フツウじゃねえぜ。
*「ちょっと!
きがえてるんだから そんなに
ジロジロ 見ないでよっ。
*「せっかく 勇気だして
ハダカになろうって
決心したのに……
*「あんなに お湯が つめたくちゃ
入れやしないわよ!
*「ブルブルブル……
さ さむい……。
*「でも お湯が つめたかろうが
魔物が出ようが 若い女の子が
はいってくるまでは……
*「ぼくは ここを うごかないぞ!
ブルブルブル……。
マリベル「すけべ根性も あそこまで
来れば りっぱなものね……。
*「温泉が こんなじゃ
あたしの商売 あがったりだよ。
どうしてくれるんだい!
*「ああ ごめんよ。
あんたたちに いっても
しかたなかったね。
*「うーん うーん……。
*「ちょっと ちょっと!
料理なんて やってる場合じゃ
ないわよっ!
*「外のようすが なんか おかしいわ。
ちょっと 見てきてよ!
*「このっ このっ!
なんだ? なんで 火が
つきやがらねえんだ?
*「これじゃ おれっちの
デリシャスシチュー エンゴウ風が
できねえじゃねえかよー。
*「しっかりしてくれよ 炎の神さま!
*「このあたりの魔物は 炎の神が
ぜーんぶ 自分とこの火山に
とじこめて くれてるはずです。
*「だから 魔物が
外をうろつく なーんてことは
ありゃしないんです。
ガボ「魔物が 外にいるのは
ほんとだぞ。
マリベル「たしかに 火山には
魔物は いたけどさ。
マリベル「そこから 出てきたとは
かぎらないわよね アルス。
*「ほんとうですって!
村に来るとちゅう 魔物に
おそわれたんですよっ。
*「お客さーん よってますね?
魔物なんて 村のまわりに
出るわけないでしょ。
*「うう…… ほんとなのに。
*「げほげほ……。
どうしたんだろう 急に。
*「やっと 温泉のチカラで
かれかけた声が なおったと
思ったのに……ごほっ。
*「また 声が……かれ……
げほげほっ!
*「ういー ひっく。
あれー もう こんなに
外が 暗くなってらあ。
*「まだ そんなに 飲んで
ないんだけどなあ ひっく!
*「ダダンスダンス
ダンスダンス……っくしょんっ!
*「ど どうして?
こんなに情熱的に おどってるのに
こんなに さむいの?
*「……っくしょんっ!
*「えらい神さまが 武器を売っちゃ
いけないって おふれを
出したんだってな。
*「これから この村に 武器屋を
作ろうと思ってたのにさ。
ひでえよなあ。
*「神父さんに かけあいに
来たんだけど どうも
それどころじゃ ないらしい。
マリベル「武器を売っちゃ
いけないって おふれも
こうなっちゃ 意味がないわね。
アイラ「武器が必要ない 平和な
世の中に なると わたし
信じてたのに……。
*「あたりに 邪悪な気配が
感じられます……。
なにかが この地におきたようです。
*「炎の神に 祈りましょう。
われわれには それしか……。
(教会)
*「神さまからの おふれで
武器は 売っちゃいけないことに
なったんだけど。
*「こうなっちゃ おふれだなんだと
いってられないからね。
(武器と防具の店)
イルマ「う うらない師 パミラさまは
ただいま おでかけ中です。
イルマ「つい 先ほど
あわてて 村長さまの家へ
走って いっちゃいました!
*「あれれ…… この火
なんだか とても 苦しそうだ。
おにいちゃんにも そう見える?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そうでしょ? *「この火も 炎の神さまから |
いいえ |
*「そっか おにいちゃんには *「とっても 苦しそうに |
ガボ「そういえば 火がついてるの
ここだけだぞ……。
はいの場合
アイラ「アルス わたしにも
なんとなく わかるわ。
炎が 苦しそう……。
マリベル「アルス あんた
ムリして ウソついてなーい?
いいえの場合
アイラ「わたしには なんとなく
わかるわ アルス……。
マリベル「まあ アルスに
わからなくて 当然ね。
あたしに わからないんだもの!
*「だめだわ どうやっても
火が おおきくならないわ。
*「これじゃ 奥さまに
栄養のある お食事を
お出しできないわ……。
*「奥さまが とつぜん
たおれられたんです。
*「どうも このところの
ひえこみが おカラダに
さわったようなんです。
*「うう……さむい……。
もっと……もっと 炎を……。
*「温泉のことで 村長に 相談に
来たんじゃが 上で なにやら
大事な話を しとるようじゃ。
*「温泉のことくらいで
声をかけるのは 気がひけるのう。
*「なにが おこったんだ これは!
はっ ま まさか!?
*「あんまり 祭りをやんなかったから
炎の神が へそをまげたってか?
*「ははは まさか そんな……
*「ぬおっ なんだ コイツは!
*「ぐぎゃーっ!
マリベル「村の中まで 魔物が
入りこんで くるなんて
ふつうじゃ ないわよ!
アイラ「村の人が あぶないわ。
アルス はやく たすけないと!
ガボ「アルス あいつ
やっつけちまおうぜ!
*「てめ このやろ!
村から 出ていきやがれっ。
*「ぐぎゃぎゃぎゃ!
魔物の群れ戦
マリベル「村の中まで 入ってくるなんて
こいつら ふつうじゃないわよ!
アイラ「はやく やっつけないと
村の人たちが あぶないわ
アルス!
ガボ「だいじょうふだ アルス
こいつら たいしたことないぞ!
※「だいじょうふ」は誤字
*「へへっ おかげで たすかったぜ。
しかし 魔物が 村に入って
きやがるなんて……
*「魔物なんて このあたりじゃ
火山の中にしか いなかったはずだぜ。
どうなっちまったってんだ!
アイラ「どうして…… どうして
こんなことが……。
アイラ「神さまは この世に
復活なされたのに どうして!?
アイラ「アルス 村の人たちを
どこかに かくれさせたほうが
よくない!?
マリベル「と とにかく 今の状況を
村長さんに 知らせておいたほうが
いいんじゃない アルス!
ガボ「がるるる……。
ガボ「よっし 魔物を
やっつけたぞ!
*「どうして 魔物が……。
神さまが 魔物から 守って
くれるんじゃ なかったの?
*「そ そんなことより にげなきゃ。
でも どこへ…… どうしよう!
*「魔物が出るなんて
そんなバカな話が あるもんか。
でも……。
*「この目で 見ちゃった以上
信じるしか ないわよね。
とりあえず かくれなきゃ!
井戸の中
*「ここに かくれてれば
きっと だいじょうぶよね?
魔物 はいってこないわよね?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「ほかの人たちも かくれさせないと。 *「あ あんたたちなら 平気よね。 |
いいえ |
*「そ そんな…… *「そうよ そうだわ。 |
マリベル「おばさんの いうとおり
村長さんに 会ったほうが
よさそうよ アルス。
アイラ「村長さんの家 もちろん
知っているでしょ アルス?
*「ちょっと!
きがえてるんだから そんなに
ジロジロ 見ないでよっ。
*「せっかく 勇気だして
ハダカになろうって
決心したのに……
*「あんなに お湯が つめたくちゃ
入れやしないわよ!
*「えっ ま 魔物が出たですって!
は はやく にげなきゃっ。
*「え えーと これで服は
ぜんぶ きたわよねっ。
アイラ「あらあら あの娘のこと
話したら メルビンが
くやしがるわね ふふふ。
ガボ「めんどくさかったら 服なんて
着なくても いいと思うぞ。
なあ アルス。
マリベル「やだー 人前で ぬぐなんて
あたし 信じられなーい!
*「くそっ いったい
なにが おこりやがったんだ!
*「温泉のお湯が とつぜん
水に なっちまうなんて
フツウじゃねえぜ。
*「もしかして 魔物か?
魔物があらわれた せいなのか!?
*「神さまは いったい なにしてる。
世界は平和に なったんじゃ
なかったのか?
*「な なんだ
炎が 消えちゃったぞ。
おれ なんにも してないのに!
*「うわ! ままま 魔物?
魔物だあっ!
*「な なんで 魔物が……
おた おたすけーっ!
*「ギギー!!
*「炎が…… 炎が消えてしまった。
炎の神から もらった
たいせつな 炎が……。
*「ぜったいに 消しちゃ
いけないって いわれてたのに!
*「どうして こんな……
*「ばっ ばけもの?
*「グオオオオッ!
*「うわーっ!
*「オオオッ!
*「ハァハァハァ……。
聖なる炎が なくなったから?
だから 魔物が?
*「炎の神よ われらを
お守りください!
*「どうしたんじゃ あわてて。
なんぞ あったんか?
*「……な なんと 村に魔物が!
それは おおごとじゃ!
*「はやく 村長に しらせに
行くんじゃ!
*「はやく 村長に しらせに
行くんじゃ! ほれ いそげ!
マリベル「ほら アルス
ボーっとしないで 村長さんは
この上よ!
パミラ「……なにが おこったのか
わしにも よく わからん。
パミラ「しかし この地が なんらかの
わざわいに おおわれたのは
まちがいないんだよ。
村長「それは わたしにも わかる。
炎の山のようすが おかしいのも
見れば わかる。
村長「だが 今のところ なにを
どうすれば いいのか
さっぱり わからんのだ。
パミラ「まだ そんなことを……
このまま ほうっておいたら
なにが おきるか わからんぞ!
パミラ「おや あんたたちは……
こんなときに どうしたんだい。
なにか あったのかい?
いいえの場合 | |
---|---|
いいえの場合 |
パミラ「そうかい 今 村長と |
村長「もう これ以上
なにも おこってほしくは
ないのですが……。
パミラ「なんだい じゃまをするなと
いったのが 聞こえなかったか。
それとも なにか あったのかい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
パミラ「なんじゃと! 村に魔物が? パミラ「なに? 火山のマグマも パミラ「村長! パミラ「あんたたちも わしに |
いいえ |
パミラ「そうかい 今 村長と (会話終了) |
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
パミラ「よし では いそいで |
いいえ |
パミラ「なんと! こんな年寄りに (ループ) |
パミラ「アルス 一刻もはやく
炎の山へ むかうのじゃ!
パミラ「わしのことは 心配いらん。
それよりも 炎の山へ急ぐんじゃ!
マリベル「ねえ アルス
占い師のおばあさん つれてって
ほんとに だいじょうぶ?
ガボ「おおー ばあちゃんが
いっしょに 来るのか。
アイラ「さあ アルス
炎の山へ 急ぎましょう!
村長「神の城で 神の姿を見たとき
わたしは 確信したはずなのです。
村長「この世の平和は
永遠に 守られるのだと。
それが どうして こんな……。
村長「村を おおきくすることばかりを
かんがえていた わたしが
悪かったと いうのでしょうか。
村長「いったい このエンゴウの村は
どうなってしまうのだろう……。
*「おお パミラさま。
いったい なにが おこっていると
いうのですじゃ?
パミラ「わしにも わからんよ。
それを いまから しらべに
行くんだからね。
*「まさか 炎の山へ?
おお そんなキケンなことは
おやめくだされ。
パミラ「行けば なにかが
わかるかも しれないだろう?
ならば 行くしかないんだよ。
*「おお お気をつけて……。
ごぶじを お祈りしていますじゃ。
*「パミラばあちゃん どこ行くの?
ぼくも つれてってよ。
パミラ「ダメじゃ。
おとなしく るす番しておくれ。
村を たのんだよ。
*「……わかった。
もし 魔物が おそってきても
ぼくが ぶっとばしてあげるよ!
アイラ「あんな 小さな子を
戦いに まきこんでは
いけないわ アルス。
*「えらい神さまは 魔物も
やっつけちゃダメって
いってるんだってな。
*「でも むこうが おそってきたら
こっちも 立ちむかうしか
ないよな。
*「でなきゃ こっちが
やられちまうよ。
アイラ「なにも キズつけないで
すむのなら それに こしたこと
ないのだけれど……。
マリベル「神さまが なんといおうと
あたしは ぜったいに タダじゃ
やられないわよ。
*「これは パミラどの。
パミラどのが 出向くとなれば
やはり 炎の神に なにかが……。
パミラ「おそらくは……な。
この者たちの話によれば 火山も
活動を やめてしまったようだね。
*「わたしに できるのは
これくらいのことですが……
(教会)
*「パミラさま 炎の神は
どうなって しまったんですか!?
*「炎の神に なにか あったから
きっと こんなことに
なってしまったんでしょう?
パミラ「炎の神は……わからんよ。
わしの うらないでも
見えなかった……。
パミラ「だから じかに この目で
見に行こうと 思ってるんだよ。
炎の山にね。
*「旅のかた パミラさまを
よろしく お願いしますよ!
*「ふう どうやら 魔物も
ここまでは はいって
これないみたいね。
*「ほかの人たちも ここに
よんだほうが いいかしら……。
*「なんだって 魔物なんかが……。
*「神さまは いったい なにしてる。
世界は平和に なったんじゃ
なかったのか?
パミラ「いまさら 神にたよろうなんて
虫が良すぎたのかも しれんな。
*「温泉のお湯が ひえたってことは
火山のほうに なにかが
あったってことだろ?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「やっぱりね。 *「でも それって 炎の神さまに |
いいえ |
*「火山は 平気なのかい? *「やっぱり 魔物ってのは |
*「あせあせ……。
よし きがえ おわったわ。
*「あれ? なんか 下が
スースーするわね……。
*「きゃー!
マリベル「あきれたわ……。
アイラ「……。
*「やだー もう。
あたしって ドジー。
*「この世は もう おわりなんだー。
ういっ ひっく!
*「お酒 おかわり!
どうせ死ぬなら 死ぬまで
飲んでやるー。
パミラ「やれやれ あいつには
村を守ろうなんて気は
おこらないんだろうね。
ガボ「オイラも 死ぬまで
食ってみてえなあ……ごくっ。
*「魔物が出たってのは
本当らしいじゃないですか。
*「火山に とじこめられていた
魔物が 外に出てきたってことは
あれですよ。
*「炎の神に なにか あったって
ことですよね?
*「こりゃ 店を開いてるバアイじゃ
ないかも しれませんねえ。
*「あ……。
*「げほげほげほっ!
*「……。
*「ういー ひっく。
なんでえー ますます 外が
暗くなってきたなあ。
*「いつの間にやら 夜に
なってたんだなあ ひっくっ!
*「炎の神さま たのむから
火を つけてくれよー。
*「あっ パミラさまじゃないですか。
炎の神さまは いったい
どうしちまったんです?
パミラ「くわしいことは まだ
わかっておらんよ。
*「はやく なんとかしてくださいよ。
おれっちの デリシャスシチューが
ダメに なっちまいますよー。
パミラ「シチューくらいで
すめば いいがね……。
*「ほらっ いそいで にげなきゃ!
魔物に おそわれたら
どうするつもりなのよー。
*「あたりの暗さといい
魔物の出現といい
どうも 悪い予感が しやがるぜ。
*「そういや ほかの国は
だいじょうぶ なんだろうか。
まさか このエンゴウだけ……。
*「なんてことは ないだろうな。
たのむぜ おい!
マリベル「メルビンの話が たしかなら
ここの他にも 落とされた地が
あるってことよね アルス。
アイラ「精霊さまを はやく
よみがえらせましょう!
そうすれば きっと……。
*「だめだわっ どこへ にげても
魔物に 見つかりそうな気がするわ。
どうしよう どうしよう!
*「た たすけて 炎の神さま
いや ほんとの神さま……
えーい どっちでも いいや。
*「とにかく 魔物が 村に
はいってこないように
してくださいー!
*「まったく こいつは
この村 はじまって以来の
おおごとだよ。
*「でも あたしに できるのは
炎の神に 祈ることくらいさ。
……おっと。
(宿屋)
*「なに 炎の山へ行くのか?
ならば じゅうぶん 気をつけろよ。
*「なにせ あそこは もともと
魔物のすみか なんだからな。
どうなってるか わからんぞ。
*「この村のことは まかせておけ。
ザコなら おれひとりでも
なんとかなるさ。
*「神の ごかごが あるはずなのに
なぜ とつぜん 魔物が
人里に あらわれたりするんです?
*「神の試練とでも いうんですか?
私たちは なにも 悪いことなんて
していないのに!
パミラ「人里まで 魔物が出る
ということは 魔のチカラが
大きくなったと いうことじゃ。
アイラ「神さまは そんな試練を
あたえたりは しないわ!
出ようとすると
パミラ「おっと アルス
いそいでいるところ 悪いが
ちょっと うちへ よってくれ。
パミラ「イルマに用を たのんで
おきたいんだよ。
イルマ「あっ パッ パミラさま!
わたしは なにをすれば
いいんでしょうか?
パミラ「ふむ いざというときのために
アレを さがしだしといておくれ。
イルマ「アレ……ですか?
パミラ「そう アレだよ。
イルマ「わかりました。
部屋を ひっくり返してでも
さがしだしておきます。
パミラ「今は 気にするでない。
あとで 必要になるかもしれんと
思うただけじゃ。
ガボ「むむっ アレって
もしかして うまいもんか?
マリベル「アレって なによ
気になるわねー。
イルマ「アレか……。
うーんと どこへ しまったかなー。
*「今のところ この道には
魔物の姿は 見えませんが……。
*「このまま ここにいても
どうしようもないですし……
あっ そうだ!
*「よろしければ なにか
買っていかれませんか?
(よろず屋)
パミラ「こ これは!
パミラ「火山のマグマが すっかり
消えうせてしまっておるのか?
パミラ「むむ……
これでは 炎の神は……。
パミラ「いや かすかに……
見えるね……。
パミラ「さあ アルス
もっと奥へ 行ってみるとしようか。
パミラ「火山の奥から なにか
大きなチカラを 感じるよ。
行ってみるんじゃ アルス。
旅の扉に入ると
パミラ「むっ なんだい
その あやしいウズまきは?
パミラ「そんなとこへ とびこもうなど
どうかしておるぞ アルス。
パミラ「今は そんなものは
あとまわしに せねば。
*「おわりだ……
世界は もう おわりなんだー!
パミラ「そんなことは ないよ。
*「あっ パミラさま。
ダメです 世界は おわりなんです!
パミラ「いや まだだ。
まだ希望は のこっているよ。
*「パミラさま……。
パミラさまが おっしゃることなら
おれ 信じますけど……。
*「でも 希望って なんだろう……。
*「わかった!
きっと あなたたちが
なんとかして くれるんですねっ。
パミラ「まあ たぶん
そういうことに なるだろうね。
アルスたちのチカラが 必要さ。
*「やっぱりだ!
よろしく たのみましたよ
アルスさんっ。
パミラ「わしも たよりに
しておるぞ アルス。
マリベル「アルス あたしたち
なんか たのまれちゃったわよ。
ガボ「おう! オラたちに
まかせとけー。
*「おお あんたたちか!
どうやら 村へは しらせに
いってくれたようだな。
いいえの場合追加 | |
---|---|
いいえの場合追加 |
*「なぜ ウソをつく。 |
*「それで 村の者たちは……
なにっ 村にも魔物が
あらわれただと!?
*「むむむ……
いったい どうすれば よいのだ!
パミラ「今から わしたちが
この火山の奥を しらべてくるよ。
そこで なにか わかるはずだ。
*「なんとっ
それは ムチャですぞ ご老人!
パミラ「なーに 平気さ。
アルスたちも ついていて
くれるしな。
*「……しょうちした。
なにか あったときのために
オレは ここに のころう。
パミラ「ふむ たのんだよ。
じゃあ 先へ行こうか アルス。
パミラ「油断するでないぞ アルス
魔物が どこから おそってくるか
わからんでな。
ガボ「火が 消えてっから
ちょっと すずしいぞ。
アイラ「火山の中って
けっこう 広いのね……。
マリベル「あーあ また この火山に
入ることに なるなんて。
*「ここのことは 心配しなくてもいい。
オレと そこの男ふたりで
見張っていよう。
*「魔物が でてきたら
ふたりで むかえうつぞ。
いいな!?
*「な なんだってっ!
おれに 魔物と たたか……
あっ!
*「うわああああーっ!!
*「これは…… たすからんな。
あわれなヤツ……。
*「イテテテ……。
*「おや? 平気なようだな
やれやれ……。
*「まあ ほうっといても 平気だろう。
あいつだって 魔物と
たたかうくらい できるハズさ。
パミラ「なるほど 火口に
飛びこめば すぐに 下まで
着けるかもしれんな アルスよ。
ガボ「オイラも あそこから
落っこちて みたいぞ!
マリベル「あら あの人
けっこう じょうぶみたいね。
*「やれやれ ドジなヤツだ。
まあ あいつが いなくても
ここはオレに まかせておけ。
*「あんたたちも 気をつけろ。
ここの魔物は おそろしい気を
はなっているからな。
パミラ「うっ!
パミラ「こ こいつは すごいね。
ものすごいチカラを この奥から
感じるよ!
パミラ「……この先に とてつもない
チカラをひめた なにかが
ねむっているみたいだね。
パミラ「ふむ…… ここから先は
くれぐれも 油断は
しないほうが よさそうだね。
パミラ「さあ いこうか アルス。
その なにかは どうやら
わしたちを まっているようだよ。
パミラ「アルス この先は
魔物たちのチカラも 強くなって
おるようじゃから 気をつけろ。
マリベル「とてつもない チカラを
ひめた なにかって……。
なんなのよ それは!
アイラ「いったい なに者が
わたしたちを まっていると
いうのかしら……。
ガボ「おおー まだ こんなに
先が あったんだなー。
*「火山の奥にこんな道が
つづいているなんて ぜんぜん
しらなかったよ。
*「この奥には いったい なにが
いるんだろう……。
※男が落ちるイベントを見ていなくてもここにいる
パミラ「この火山は まだ
死んでしまったわけでは
ないようじゃな。
アイラ「奥のほうでは まだ
溶岩が にえたぎっているのね……。
マリベル「うわー なによ。
ここ とても暑いじゃない!
ガボ「ふうふう……。
アルスは とびらを
開けようとした!
しかし 押しても引いても
とびらは ぴくりとも うごかなかった!
パミラ「ふーむ どうやら この先に
わしの感じていたチカラの
みなもとが ありそうなんだが……
パミラ「これは いよいよ
アレをつかうときが 来たのかも
しれないね。
パミラ「……。
パミラ「これで よし。
アルス 今 イルマをよんだから
このまま ちょっと まっとくれ。
パミラ「イルマが 来るまで
わしの昔話でも 聞かんかね?
いいえの場合追加 | |
---|---|
いいえの場合追加 |
パミラ「まあ そういわずに |
パミラ「わしら エンゴウの民が
あがめていた炎の神は かつて
もっと いだいな神の一部だった……
パミラ「……という 昔語りがある。
かつて神は 魔王と たたかい
そして やぶれた。
パミラ「そのとき神は みずからが
ほろびる前に 四つの分身を
うみだしたと いうんだ。
パミラ「四つの分身は この世界の
自然をつかさどる 地水火風の
四元素になったと いわれている。
パミラ「この火山は その火の元素が
世界で もっとも集中した場所だ。
だから 炎の神は ここにいる。
パミラ「わしら エンゴウの民は
そう信じて 生きてきたんだよ。
パミラ「おや やっと来たようだね。
イルマ「ハァハァ……
パミラさま おまたせしました。
パミラ「ごくろうさん。
あれは もってきてくれただろうね。
イルマ「はい ここに。
しゃくねつのカギと もえる水の
はいったビンです。
パミラ「よし これは とりあえず
アルスに わたしておくよ。
アルスは しゃくねつのカギと
もえる水を うけとった!
イルマ「パミラさま もう村へ
もどっても いいですか?
パミラ「ああ こんなところまで
よびつけて 悪かったね。
気をつけて お帰り。
イルマ「いえ パミラさまたちも
お気をつけて……。
イルマ「戦士さん すみませんが
帰りも よろしくお願いします。
*「うむ まかせておけ。
では 行くとしようか。
パミラ「さあ アルス
そのカギをつかって 先へ
すすむと しようかね。
パミラ「どうした アルス。
そのカギなら このトビラが
開くはずだぞ。
マリベル「なによ こんな いいモノ
持ってるなら あたしたちに
先にくれれば いいのに。
アイラ「このトビラの むこうに
たしかに なにかが いるわ。
気をつけて アルス。
ガボ「あの でっかいトビラの先には
なにが いるのかなー わくわく。
パミラ「これが わしの感じていた
チカラの みなもとだね。
パミラ「すっかり 消えてしまっていた
マグマも 地下深くでは
こんなに はげしく もえている。
*「そこに いるのは だれだ……
パミラ「これは まさか……
炎の神……なのかい?
*「チカラが たりない……
熱が たりない……
パミラ「ふむ チカラか。
おお そうだよ アルス!
今こそ もえる水の出番じゃ。
パミラ「アレをつかえば このマグマを
もっと もえたぎらせることが
できるハズなんだ。
パミラ「さあ アルス もえる水を!
そうすれば きっと なにかが
おこるハズだよっ。
パミラ「もえる水を 使うんだよ!
そうすれば 炎のチカラが
増すはずなんだ。
マリベル「なに!? 今の声は。
もしかして 炎の精霊ってわけ?
アイラ「いよいよ 炎の精霊と
ご対面 できるのね……。
ガボ「うっひゃー すっげえな。
あっついのが ゴボゴボ
いってるぞ。
アルスは もえる水を
マグマに なげいれた!
パミラ「こ…… この熱気たまらないね。
カラダが とけちまいそうだよ!
ガボ「あつい…… あついよう。
アイラ「い いったい
なにが おこったの!?
*「……時は みちた。
チカラが…… チカラが
みなぎるぞ!
*「おおおおーっ!!
*「……長い眠りであった。
あれから いったい どのくらいの
月日が 流れたのかも わからぬ。
*「人間よ きさまたちが
このオレを 目覚めさせたのか。
パミラ「おお…… あなたは
炎の神なのですか
*「ちがう。オレは 炎の精霊だ。
神では ない。
パミラ「炎の精霊か それでもよい。
われらを お救いくださらんか。
この闇から ときはなってくだされ。
炎の精霊「ことわる。
人間ふぜいの いうことなど
聞く耳は もたぬわ。
ガボ「えー なんでだ。
せっかく おこしてやったのに!
炎の精霊「ふむ ならば こうしよう。
オレは なによりも
チカラをもった者が 好きだ。
炎の精霊「きさまたちのチカラを
オレに 見せてみろ。
このオレを うちたおせるか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
炎の精霊「ふふふ そうこなくてはな。 炎の精霊「いくぞ!! |
いいえ |
炎の精霊「ならば ここから |
いいえの場合
パミラ「炎の精霊といえば
神も同然じゃぞ アルス。
油断するでないぞ!
ガボ「なんで 戦わないんだ
アルスの 弱虫ー!
マリベル「そ そうね。
ちょっと 相手が悪いかも……。
アイラ「アルス 炎の精霊に
わたしたちのチカラ
ぞんぶんに 見てもらいましょうよ!
炎の精霊「どうしたのだ。
気が かわったのか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
炎の精霊「ふふふ そうこなくてはな。 炎の精霊「いくぞ!! |
いいえ |
炎の精霊「ならば ここから |
炎のせいれい戦
マリベル「こ これが 精霊なの……。
あたしたち こんなのに ほんとに
勝てるの アルス!?
ガボ「アルス こりゃ
やべえかも しれねえぞ……。
炎の精霊「なに! このオレが
ここまで おいつめられるとは。
炎の精霊「オレが 眠っている間に
人間も 強くなったものよ。
炎の精霊「では 約束をはたそう。
ふむ……。
炎の精霊「これは……
大陸ごと 切りとられて どこかに
とじこめられて いるようだな。
炎の精霊「よし では いくぞ
ぬうううんっ!
炎の精霊「なにっ オレのチカラが
通じないとは どういうことだ!
炎の精霊「むっ こ こいつは!
この地をおおう 邪悪な波動は
まさか ヤツが……。
炎の精霊「であるならば このオレ
ひとりのチカラでは たりないな。
炎の精霊「地水火風 四つのチカラが
集まれば なんとか できるはずだ。
パミラ「ほかの精霊たちは どこに?
炎の精霊「かれらは まだ眠って
いるようだな…… ふむ。
炎の精霊「ふむ 大きな神殿が
もうひとつ とじこめられて
いるようだな。
炎の精霊「時が満ちるのを 見守るには
ちょうど よい場所のようだ。
炎の精霊「オレは そこで
すべての精霊の目覚めを
待つとしよう。
パミラ「炎の精霊か……。
神ではないとはいえ やはり
人間以上の存在なんだね。
パミラ「おや?
アルスは 炎のアミュレットを
手にいれた!
パミラ「炎の精霊の 落としものか。
まあ もらっておいても
いいじゃろう。
パミラ「さて わしらも 村に
もどるとしよう。
みなに このことを しらせねば。
パミラ「さあ アルス
いったん 村へ もどるとしよう。
ガボ「オイラ つかれたぞー!
村に帰って 休もう アルス。
マリベル「ふうーっ なんとか
勝てたみたいね やれやれだわ。
アイラ「さすが 精霊さまね。
すごいチカラを 持っていたわ。
*「おお あんたらか
ぶじ だったか!
*「とつぜん 火山が ふたたび
活動を はじめたので なにか
あったんだろうと 思っていたが。
*「どうやら あんたたちが
なにか やらかしたようだな。
よければ 聞かせてくれないか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「なんと 炎の精霊だと? *「しかし 精霊のチカラを |
いいえ |
*「そうか…… |
アイラ「精霊さまといえども
万能じゃないわ。
マリベル「ほんとに 精霊が
4人そろえば この落ちた大地も
もとに もどるんでしょうね?
*「さっき とんでった 炎の玉は
いったい なんだったんです?
*「ええ 炎の精霊? それって
炎の神さまって ことですか?
ひえー ありがたや ありがたや。
*「なぜか とつぜん
空が 明るくなったんですよ。
*「魔物も でなくなってれば
いいんですけど……
外に出るのは こわいですから……
(よろず屋)
パミラ「さて わしは 村長のとこへ
ほうこくへ 行ってくるよ。
あんたたちは 先をいそぐだろ?
いいえの場合追加 | |
---|---|
いいえの場合追加 |
パミラ「のこりの精霊たちを |
パミラ「がんばって おくれよ。
あんたたちに わしらの未来が
かかってるんだからね。
パミラ「それじゃ わしは 行くよ。
アイラ「さあ アルス
わたしたちは わたしたちの旅を
続けましょう。
ガボ「ばあちゃん 行っちゃうのか。
ちょっと さびしいぞ。
マリベル「パミラさんが いてくれて
ほんとに たすかったわね。
アルスより 役に立つかも。
*「あたりが 明るくなって
魔物のなき声も 聞こえなく
なったわ。
*「いったい なにが おこったの?
もう わけが わからないわ。
*「あたしの祈りは 炎の神に
とどいたかねえ……。
(宿屋)
*「ぶじだったようだな。
あれから 村が魔物に
おそわれることは なかったよ。
*「そこの女性も おちついたようだ。
ひとまず やれやれだな。
*「すやすや……。
*「あたりは 明るくなったけど
まだ なにか 変なんだ。
*「よく わからないけど
こう おしつぶされそうな
気分に なるんだよ。
*「こんどは とつぜん
炎が もえだしやがった。
*「どうやら 炎の神のきげんが
なおったみたいだが……。
これで 安心できるのか?
*「もう 村が魔物に
おそわれることは ないって
話だけど ほんとうかしらね。
*「どっちにしたって
にげるところなんて ないけど。
*「おっ ついた ついた
*「よっしゃー これで
おれっちの デリシャスシチューが
あっためられるぜ。
*「おっ お客さんか。
どうだい あんたらも
食ってくかい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「あ わりい。 |
いいえ |
*「そうかい まあ ムリにとは |
ガボ「えー オイラ
食いたいぞー!
マリベル「あたしは えんりょ
しておくわ。
*「フンフンフン……。
*「炎の神さまが 光を
とりもどして くれたんですってね。
*「やっぱり 炎の神さまは
あたしたち エンゴウの民の
味方なんだわ。
*「こないだ 出てきた
ほんとの神さまなんて
なんの役にも 立たないじゃない!
マリベル「そういえば 神さまは
いったい なにを してるのよ!
手をかしてくれても いいのに!
アイラ「神さまと 精霊さま……。
*「あれえ なんだよ
やっぱり まだ明るいじゃないか。
まだ 飲めるな ひっく!
マリベル「あの戦士さん
ずーっと 飲んでなかった?
*「うわさによると 旅の者たちが
封じられていた 炎の神を
よみがえらせたとか。
*「でもって こんどは
大地の神と 風の神を
よみがえらせに 行くらしい。
*「いやあ 神にも いろいろ
いるんだねえ。
*「……。
*「あーあー……うん すこしだけど
声が出るように なったぞ。
*「まだまだ 本調子じゃないけど
このまま いけば また
うたえるように なるかな……。
*「ダンスダンス
ダダンスダンス!
*「ノッてきたわ。
カラダも ポカポカしてきて
いいかんじ!
*「そのまま 武器を売ることにしたよ。
神さまの おふれなんて
もう どうでもいいさ。
(武器と防具の店)
イルマ「炎の山の奥って
あんなふうに なっていたんですね。
魔物も いっぱい いたし……
イルマ「あ 思い出したら
ひざが ガクガクしてきちゃった。
マリベル「アルス イルマさんにも
お礼 いっときなさいよ。
ガボ「おっ 弟子の姉ちゃん
あんとき オイラたちに
いいモノ くれた人だな。
*「おんせんで あったまりゃあ
イヤなことも わすれられるかな。
*「村に 平和が もどったって?
おれは 信じないぜ。
*「ぜったい また なにか
おこるに ちがいないんだ。
*「ぐうぐう……。
*「また なにか おこると
いけないから 今のうちに
たっぷり はいっておくとするよ。
*「ハアア…… きもちいい……。
*「ほう……。
温泉が もとにもどって よかった。
*「もうすこしで こごえて
死ぬとこ だったよ。
*「あとは 若い女の子が
はいってくるのを まつだけだ!
*「せっかく 服きたんだけど……
温泉 また あったかく
なったみたいね。
*「どうしよっかなー。
はいっちゃおっかなー。
*「炎の神から もらった炎が
ふたたび もえだしました。
*「これで もう まものが
村に はいってくることは
ありませんよ。
*「なんたって 聖なる炎
なんですから!
*「あたりに みちていた
邪悪な気配は うすくなりました。
しかし 消えては いないようです。
*「炎の神への祈りを つづけましょう。
(教会)
*「魔物に おそわれることが
神の試練なんて あるはずない!
*「神が 人の生命を
おびやかすわけが ありませんよ。
アイラ「そうだわ そんな試練を
神さまが あたえるわけが ないわ。
*「ほら 見てみて。
この炎 元気になったみたいなの。
でも まだカンペキじゃないみたい。
*「だって 前は もっともっと
炎に いきおいがあって
あったかかったんだよ。
*「パミラさまに 聞いたんですけど
あなたたちが 炎の神さまを
よみがえらせて くれたそうで。
*「奥さまのぐあいが よくなったのは
あなたがたの おかげです。
ありがとうございました。
パミラ「おお あんたたちか。
こんなところで 油を
売っている場合では ないじゃろう。
パミラ「ほかの三人の精霊も
復活させてもらわないと
こまるんだからね。
パミラ「なにか あったら
わしのとこへ おいで。
うらなって あげるよ。
パミラ「さて じゃあ わしも
自分の店に もどるとするかね。
*「すやすや……。
村長「みなさんの ごかつやくで
ひとまず 村は おちつきを
とりもどしました。
村長「しかし この地をおおっていた
闇は とりはらわれたものの
空のむこうは まだ闇のまま。
村長「聞けば この地は
世界より 切りとられ どこかへ
封じられたというでは ないですか。
村長「アルスさん おねがいします。
この地を もとの世界に
もどしてください。
村長「そうしなければ この地は
世界から わすれさられてしまう
そんな気が するのです。
ガボ「オイラたちに まかせとけ!
なっ アルス!
マリベル「フィッシュベルの
みんなは だいじょうぶかな……。
アイラ「大地の封印……。
そんなことが できる者が
どこかに いるっていうの?
*「ふーむ 海のむこうは
まだ あんなに どんよりと
黒い雲に おおわれたままじゃ。
*「この地に 光は もどったが……。
ほかの地は いったい
どうなって おるんじゃろうか……。
パミラ「おお あんたたちか。
精霊たちのほうは どうだい?
はい/いいえ | |
---|---|
はい/いいえ |
パミラ「なんだい まだ ひとりも |
パミラ「時間が ないんだ。
わしの うらないによれば いま
世界は大変なことに なっておる。
パミラ「それを 救えるのは
あんたたちだけ なんだよ。
がんばって おくれ!
マリベル「精霊を全員 復活
させなきゃ ならないのかあ……。
アイラ「はやく 精霊さまを
すべて 復活させましょう!
ガボ「アルス 精霊って
神さまとは ちがうのか?
前(その後) | トップ | 次(海賊船) |