前(謎の遺跡) | トップ | 次(現代ウッドパルナ) |
キーファ「あいたたた……。
キーファ「ふう……やれやれ。
なんだったんだ? 今のは。
キーファ「アルス。
マリベルも 大丈夫か?
マリベル「大丈夫なわけ ないでしょ!
なんだったのよ 今のはっ!?
キーファ「さあ……?
あの神殿にいて なにかが
起こったのは たしかだけど……
キーファ「そういえば……
見たことのない 場所だな。
島に こんな所が あったのか?
マリベル「なに言ってんのよ。
あったに決まってるじゃない。
現に こうしてあるんだし。
マリベル「……にしても
どうして ここって
こんなに 空が暗いのよっ!?
マリベル「それでなくても
気分がわるいのに もうホントに
サイテーな気分だわ。
マリベル「……さてと じゃあ
あたしは 家に帰るからね。
マリベル「アルス キーファ
遊んでくれて ありがと。
つまらなかったわ。じゃあね。
キーファ「さて……オレたちも
いつまでも ここにいても
しかたないしな。
キーファ「行こう。アルス。
キーファ「マリベルのヤツ
ひとりで どんどん行っちゃったけど
あいつ 道わかってるのかな……?
キーファ「……にしても ここって
本当に どこなんだろうな?
アルスは ここを知ってるのか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
キーファ「ふ〜ん……じゃあまあ |
いいえ |
キーファ「だよなあ……。 |
キーファ「まあ いいや。
とにかく さきをいそごうぜ。
マリベル「キャ〜〜〜ッ!!!
キーファ「今の声は……
マリベルの声だ!
キーファ「行くぞ! アルス!
マリベル「な…なんなの〜!?
(スライム戦)
キーファ「なっ……なんなんだ!?
この ヘンな生き物はあ!
マリベル「アルス!
あっ…あんた どうでもいいから
はやく なんとかしなさいよっ!
マリベル「な…なんなのよ! ここは!
マリベル「どうして
魔物なんか いるのよ!
キーファ「……魔物?
今のが 魔物なのか?
マリベル「じゃなかったら
今の うす気味わるい生き物は
なんだっていうのっ!?
キーファ「……………………。
マリベル「とっ…とにかくっ!
こんなことになったのは
あんたたちの せいだからねっ!
マリベル「あんたたちが ムリヤリ
あたしを こんな所に
つれてきたから いけないのよ!
マリベル「アルス! あんた
ちゃんと責任をとって あたしを
ぶじに家まで送りとどけるのよ!
キーファ「魔物……。
キーファ「お…おい!
アルス! ちゃんと見たよな!
今のは 本物の魔物なんだぞ!
キーファ「……クウ〜ッ!
なんだか知らないけど
ワクワク してきたぜ!
マリベル「バカッ!
どうして こんなときに
あんたは よろこんでんのよっ!
マリベル「とにかく
あたしは いつまでも
こんな所に いたくないわ。
マリベル「さっさと あたしをつれて
家に帰るのよ! いいわね!
*「あなたたちは ……だれ?
キーファ「おどろかせてしまって
すいません。ボクたちは
あやしい者じゃ ありません。
キーファ「ボクの名前はキーファ。
グランエスタードの王子です。
*「……エスタード?
まさか……
キーファ「あ……それと うしろに
いるのは アルスとマリベル。
ボクの仲間たちです。
マリベル「それはそうと
このあたりは ずいぶんと空が
暗いのね。えっと……
*「……申しおくれました。
私の名前は マチルダです。
マリベル「マチルダさん?
マチルダさんは こんな暗い所で
草むしりでも していたの?
マチルダ「いえ……
この草は そこにある墓に供えようと
摘んでいたものです。
マリベル「お墓に供える……って
ねえ それって雑草じゃない?
マリベル「雑草を わざわざ
お墓に 植えなおすの?
マチルダ「この草は 花の代わりです。
見てのとおり このあたりには
花が 咲かないのです。
マチルダ「なので……
せめて 雑草でもと思って……。
マリベル「あ! そうだ!
花ならあるわよ!
マリベル「……って タネだけど。
マチルダ「花の……タネ……。
マリベル「グランエスタードの森で
ひろったの。
家の周りにでも まこうかと思って。
マチルダ「……すみません。
もしよければ そのタネを
すこし わけていただけませんか。
マリベル「もちろん!
ぜんぶ あげるよ!
マチルダ「ありがとうございます!
では さっそく このタネを
お墓のそばに まいてみますわ!
マチルダ「これで 死んだ者の
たましいも すこしは
いやされましょう。
マリベル「死んだ者……。
マチルダ「ところで……
あなたがたは これから
どこに向かう おつもりでしょう?
キーファ「ん〜……どこって言うか
とりあえず それぞれの家の方に
戻りたいと 思うんですけど……
マチルダ「……申し上げにくいのですが
今すぐに あなたがたの住む場所に
戻ることは できませんわ。
マチルダ「ですが…… この森を抜けた
先にある村なら あなたがたの
休める場所も ありましょう。
マチルダ「タネをいただいた お礼に
その村につくまで あなたがたの
おともを いたしますわ。
マチルダが 仲間にくわわった!
マチルダ「さて では行きましょう。
村は この森を出てすぐ東ですわ。
マリベル「なんだか
よっぽど おかしな所に
まぎれこんじゃったみたいね。
マリベル「これも あんたたちが神殿に
つまらない イタズラしたせいよ。
ちょっとは 反省しなさいよね。
キーファ「マチルダさん 変なこと
言ってたよな。すぐには
もとの場所に 戻れないとか……
キーファ「あれって
どういうことだろ?
……気になるな。
アルスは 墓石を調べた。
だれかの名前が きざまれているが
汚れていて 読むことは できなかった。
マリベル「すごぉ〜い!
マチルダさんってば
むちゃくちゃ 強いのね!
マリベル「アルスなんかより
何百倍も たよれるって感じね。
キーファ「な……なあ アルス!
さっきの マチルダさんの
剣さばきを ちゃんと見たか!?
キーファ「すっげえ……。
よっぽど 修行しないと
なかなか ああはできないぜ!
村以外に入った場合
マチルダ「アルスさん。
向かうべき村は ここでは
ありません。
マチルダ「村は ここよりも西の方角。
ここは魔物が多く 危険です。
すぐに 村に向かいましょう。
マリベル「ねえ アルス!
ちょっと待って!
マリベル「マチルダさんの姿が
見えないわ。
どこに行っちゃったのかしら。
キーファ「……本当だ。
いそいで 家に戻ったのかな?
どうせ この村の人なんだろうし。
マリベル「ふ〜ん……?
一言もなく? 冷たいわね。
キーファ「マチルダさん ほんとに
どこ 行っちゃったんだろうな?
キーファ「なんだか 消えるみたいに
いなくなっちゃったけど……。
マリベル「ねえ アルス。
ここって どこなのよ?
マリベル「こんな暗い村に
用はないでしょ? はやくあたしを
フィッシュベルに 帰してよね。
マリベル「この村の人たちって
なんだって みんなして
家を こわしたりしてるわけ?
マリベル「変なの。
きっと 頭のわるい人が多いのね。
キーファ「なんだか 知らないけど
暗い村だな……。
みんな つかれた顔してるし。
キーファ「これって 空が 暗いせい
ばかりでも なさそうだな。
*「もう おしまいだべ……。
オラの ほがらか農園も
これで おしまいだ……。
*「あんたたち 見てほしいだよ。
オラの畑のまん中に あんな
でかい穴が あいちまっただ……。
キーファ「本当だ! いったい だれが
こんなひどいことを したんだ!
*「……なに言ってるだ。
これは オラがやったに
決まってるだよ。
*「いくら 嫁っこと娘っこの
ためとはいえ……
これでオラは おしまいだべ。
キーファ「な……なんだよ
今の おっさんはあ!?
キーファ「自分で 畑をダメにして
それを かなしんでるなんて……
どっか 悪いんじゃないだろうな?
*「オラの ほがらか農園が……。
いくら 嫁っこと娘っこのためでも
オラは もうおしまいだべ。
*「バウバウバウッ!
*「なにを やってるのかだって?
見りゃわかるだろ。
オレっちの家を こわしてんのさ。
*「なんのためにだと!?
おまえ オレにケンカでも
しかけてんのか!?
*「カミさんのため以外に どうして
オレっちが 自分の家をこわす
理由があるんだ? おい!
*「こうでもしなきゃ カミさんが
殺されちまうかも しれねえ。
そう思えば 家の1つや2つ……
*「ここは 村の中にひっそりとある
おとなしく 平和な村だったのじゃ。
*「しかし ある日とつぜん魔物たちが
あらわれ……村の女を どこかへ
連れさってしまいましての。
*「そして 残された男たちに
魔物は こう命令したのですじゃ。
*「自分たちの手で この村を
二度と立ち直れないくらいまでに
こわしつづけろ。さもなくば……
*「連れさった女たちの命は
ないものと思え……と。
*「もはや この村はどうにもならん。
あんたらも はやく自分のすみかに
帰ったほうが よろしかろう……。
マリベル「ふ〜ん そういうことか。
ちょっとだけ かわいそうかもね。
マリベル「あれ?
でも さっきのマチルダさんって
女の人だったわよね。
キーファ「魔物に 女の人を
さらわれたか…… ちょっと
信じられない話だな。
キーファ「だけど 外で
本物の魔物を 見たわけだし……
きっと 本当のことなんだろうな。
キーファ「魔物が こんなに人々を
くるしめてる場所が
島に あったなんてな……
キーファ「……いや ちょっと待てよ。
そんなことも 知らなかったなんて
どうかんがえても おかしいよな。
キーファ「ここは だれも知らなかった
遠くの島…… なのかあ?
う〜〜〜ん……
マリベル「この村が かわいそうなのは
わかったけど……それで あたしは
いったい いつ家に帰れるのよ!
*「ここには 大きくて立派な教会が
建つはずだったのです。
*「いや このような場所でも
神に祈れるだけ 幸福と
思わねばなりませんな。さて……
*「ようこそ 旅の方。
ここは ウッドパルナ
英雄パルナの 伝説の村です。
*「しかし そんな勇ましい伝説も
今では かえって…… はあ。
*「あああ……。せっかく建てた
ボクの家を 自分のこの手で
こわさなくちゃ ならないなんて。
*「とてもじゃないけど
がんばろうなんて気には
なれないですよ……。
*「がんばったって しょうがねえよ。
どうせ いいことなんて
なんにも ありゃしねえもん。
*「にゃーん
*「この家は じつは私の家じゃなくて
ハンクさんの家なんですよ。
*「だけど ここじゃハンクさんが
魔物に見つかりやすいだろうから
私の家と交換を……
*「……って あわわわわわ!
私は よその人に いったい何を
話してるんだ!
*「す…すいません!
今の話は忘れてください!
そう そんなことより……
*「どうも昔から 話しはじめると
とまらないタチでして。
まあ それはさておき……
*「どうせ もうじきこの宿屋も
自分の手で こわさなきゃ
ならない日が 来るでしょう……。
*「でも しょうがないですよね。
かけがえのない 妻のためですもの。
さて……
*「グランエスタードから来たですって?
へえ…… そんな名前の国は
聞いたことが ないですね。
*「あれ? エスタード?
たしか そんなような地名が
あった気もしますが はて……。
*「木はエライよな……。
*「人間に火をつけられても
文句も言わず こうして
立ちつづけてるんだもんな。
*「なんだ お前たちは!?
まさか ここより奥に
行くつもりじゃないだろうな!?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「い……行くだけムダだぞ! |
いいえ |
*「そうか……。ならば いいんだ。 |
マリベル「ねえ アルス。
今の人 なんか いかにも
あやしかったよね。
マリベル「きっと あの先に
なにか すごいものがあると
あたしは 見たわよ。
*「だれっ!?
*「な…なんだ…… 人間だよね。
とにかく 中に入ってよ!
*「おどろかせて ゴメン。
この家が 魔物に気づかれたのかと
思って ビックリしちゃってね。
*「ボクは パトリック。……そうだ!
それより おにいちゃんたち
旅のひとなんでしょっ!?
パトリック「だったら どこかで
マチルダっていう 女の人に
会わなかった?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
パトリック「ホント!? |
いいえ |
パトリック「そう……。 |
パトリック「マチルダは 今 この村を
魔物から 守ってくれてる人なんだ。
だけど 最近 姿を見なくて……
パトリック「お父さんも
ケガをしてる こんな時に
マチルダまで いなくなったら……。
ハンク「う……
うああっ!!
パトリック「お父さん……。
大丈夫? キズが いたむの?
パトリック「ああ ごめんね。
話の途中で……。そこに寝ているのは
ボクの お父さんなんだ。
パトリック「お父さんは この村の戦士。
女の人を助けるために
魔物と戦って こんなケガを……。
パトリック「このケガを治すには
緑色の宝玉の輝きが 必要だって
お医者さまが 言ってたんだけど……
パトリック「それがとれる 南東の鉱山も
今は 魔物がいっぱいで
誰も 取りに行けなくってね。
パトリック「だからマチルダに会ったら
緑色の宝玉を 取ってきてほしいって
お願いしようと 思ってたんだ。
パトリック「おにいちゃんたちも
どこかで マチルダに会ったら
そう 伝えてくれないかな?
パトリック「ボクも なるべく
マチルダを さがしてみるから。
お願いだよ。
パトリック「南東の鉱山でとれる
緑色の宝玉なら お父さんの
ケガに 効くかもしれない……。
パトリック「もしも どこかで
マチルダに会ったら ボクがそれを
ほしがってると 伝えておいてね。
マリベル「マチルダさんか……。
さっき 急に いなくなってから
どこに 行っちゃったのかしらね?
マリベル「アルスが ぼーっと
してるから マチルダさんを
見うしなったんだからね。
キーファ「南東の鉱山か……。
魔物が多いんじゃ たしかに
オレらじゃ 役に立たないかもな。
キーファ「でも マチルダさんの
居場所もわからないし 行くだけ
行ってみた方が いいのかな?
*「せっかく この村に来られたのです。
村の英雄 パルナの伝説を
お聞かせしましょうか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「じつは この村は *「私たちは話し合い *「そして まず最初に *「私たちは 魔物のもとへ向かう *「しかし 村の人間は だれも *「後から来るはずの 助けが *「その魔物とともに 自分も *「その死んでしまった青年こそが *「それから 私たちは *「この村を ウッドパルナと |
いいえ |
*「そうですか……。 |
キーファ「村を助けた 英雄の伝説か。
なんか かっこいいなあ。
キーファ「グランエスタードじゃ
平和すぎて 英雄になんて
なりようが ないものな。
マリベル「村の人たちが 助けに
行かなかったから パルナって人は
死んじゃったのよね……。
マリベル「なんだか 暗い話ばっかり。
少しくらい 明るい話は
ないのかしら……。
マリベル「マチルダさん……。
さっきは ここに いたのに
もう いないみたいね。
*「ん? どうした?
この中に 用でもあるのか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「こんな時に こんな所に *「今 この中には 多くの魔物がいる。 |
いいえ |
*「そうか。 *「今 この中には 多くの魔物がいる。 |
*「グオオ……。
なんだ きさまたちは…?
*「人間ごときが この塔に近づくと
ようしゃせんぞ……。
*「命が惜しくば ただちに この場から
立ち去るのだ……。
マリベル「アルス!
こんなとこで ぼけっとしてないで
は…はやく 逃げるのよ!
*「……うう。
*「……ん? なんだ おまえたちは?
こんな時に こんな所に
何か用でも あるのか?
*「鉱山の中には 多くの魔物がいる。
悪いことは言わんから よほどの
用がないなら 引き返すのだな。
*「さっきまでは 鉱山の入り口で
人が 中に入らないようにと
見張っていたのだが……
*「突然 ひどい眠気に やられてな。
ううう…… まるで 魔法にでも
やられたような 眠さだ……
*「ゴガー……ゴガー……。
マリベル「ここが
カラーストーンの 採掘所かしら?
なんだか さみしい所ね。
キーファ「もしも マチルダさんが
見つからなかったら オレたちで
緑のなんとかを 探すしかないし……
キーファ「とりあえず 行けるとこまで
行ってみるか。アルス。
マチルダ「アルスさんたち。
また こんな所で
お会いするとは……。
マリベル「こんな所でって…
そういうマチルダさんこそ
こんな所で 何してるの?
マチルダ「私は…… この奥から
魔物の気配を感じたので
こうして 見にきたのです。
キーファ「あっ そうだ!
マチルダさん そういえば……
キーファは パトリックの願いを
マチルダに告げた。
マチルダ「そうですか……。
あの少年が 父親のために
緑色の宝玉を……
マチルダ「緑色の宝玉ならば
緑色のカラーストーンがあれば
必ず 採れるはずですが……
マチルダ「はたして この鉱山に
まだ緑色のカラーストーンが
残っているかは わかりません……
マチルダ「……では
私は 急ぐ身ですので
ここで 失礼いたします。
マリベル「……って マチルダさん!
パトリックの頼みは
聞いてあげないの!?
マチルダ「……冷たいと
思われるかも 知れませんが……
マチルダ「私も あの少年だけに
かまっては いられないのです。
では……。
キーファ「……う〜ん。
マチルダさんって
本当に 冷たいかもなあ。
キーファ「……仕方ない。
オレたちだけで 緑色の宝玉を
探してみるとするか。
マリベル「う〜ん……
本当に マチルダさんって
よく わからないわね。
マリベル「まあ とにかく
あたしたちだけででも
緑色の宝玉を 探すわよ。
マリベル「とにかく
緑色の宝玉を
探さなきゃならないのね。
マリベル「アルスも ちゃんと
しっかり まわりを見てなさいよ。
キーファ「緑色の宝玉か……
もしかしたら よっぽど奥まで
行かないと 見つからないのかもな。
アルスは 立て札を 読んだ。
カラーストーンは こわれやすいので
とりあつかいに 注意。
マリベル「ねえ アルス。
あんた こんなところで
何を やりたいわけ?
*「なんと!
パトリックと 会ったですと!?
*「ならば お教えしましょう。
この家は もともと パトリックと
その父親 ハンクさんの家なのです。
*「ハンクさんが 魔物に
見つからないように 私の家と
交換してるというわけです。
*「そんなわけで このことは
人にしゃべっちゃダメですよ。
まあ それはさておき……
*「なんだ…… ハンクさんの隠れ家を
見つけてしまったのか。
*「あそこは 村人がみんなで
魔物に 見つからないように
隠している場所なのだ。
*「だから あそこに出入りするときは
くれぐれも めだたないようにな。
キーファ「緑色の宝玉か……
う〜ん…… そんなの
ホントに あるのかあ!?
キーファ「やったぜ! こいつが
緑色のカラーストーンだな!
キーファ「……って
こんな でかいのを
どうやって 持って帰るんだ?
マチルダ「アルスさん!
マチルダ「……よかった。
どうやら ご無事のようですね。
マチルダ「あの後… あなたたちだけで
奥に 向かわれたのではと
不安になり 戻ってきたのです。
マチルダ「……さきほどは
どうも すみませんでした。
私も どうかしていたようです。
マチルダ「…あの少年が 緑色の宝玉を
探しているのでしたね。ならば
ぜひ 私にも 協力させてください。
マチルダは 緑色のカラーストーンに
手をかざし 意識を集中している……。
緑色のカラーストーンから
ひとつの破片が こぼれおちた!
マチルダ「さあ これを
あの少年の所に お持ちください。
アルスは 緑色にかがやく
美しい宝玉を 受け取った!
アルスは 緑色の宝玉を
手に入れた!
マチルダ「……急ぐ身であることは
変わりませんので すみませんが
私は ここで 失礼しますわ。
マチルダ「辺りには 魔物がいます。
帰り道も お気をつけてください。
では……。
マチルダ「忘れるところでしたわ。
アルスさんたちに これを
もらっていただきたいのです。
アルスは マチルダから
木の人形を もらった!
持ち物がいっぱいの場合
マチルダ「あら? もう持ち物が
いっぱいですね。ならば
そのふくろに 入れておきましょう。
マチルダ「その人形は……
私がまだ 少女のころ
兄から もらった物です。
マチルダ「ずっと お守りとして
大事にしてきたのですが……
今の私には 似合いませんから……
マチルダ「気に入らないようなら
捨ててください。
それでは 本当に失礼します。
キーファ「マチルダさん……。
また 行っちゃったか。
なんか ふしぎな感じの人だよな。
マリベル「なんか……
変な人形を もらっちゃったね。
マリベル「花のタネの お礼の
つもりかしら……。だったら
気を つかわなくていいのにね。
キーファ「やったな アルス!
この宝玉を はやくパトリックに
とどけてやろうぜ!
マリベル「ねえ アルス。なんか
あたしたち どんどん 変なことに
まきこまれていってない?
マリベル「なんでもいいから
あたしは はやくフィッシュベルに
帰りたいわ。
キーファ「さあ アルス!
この宝玉を はやくパトリックに
とどけてやろうぜ!
*「オラはもう 自分の家も
こわしちまったし じまんの農園も
この手で ダメにしちまっただ。
*「これで もし嫁っこと娘っこに
もしものことがあったら……
オラは 立ち直れないだよ。
*「なに? 緑色の宝玉が
見つかっただって?
そりゃ よかったな!
*「パトリックも よろこぶだろう。
はやく ハンクさんの隠れ家に
持ってってやんな。
*「こんなに暗い空の下で 自分の家を
こわさなきゃ ならないなんて
どうして こんな目に……
*「せめて 妻が無事でいてくれれば
この苦労も ムダにならずに
すむんですけど……。
*「今のこんな状態では
人をはげますことすら
嫌気がさしてくる。
*「人間など無力だ……。
こんなとき 寝る以外に
何ができよう。
*「このまま 女たちが戻らなければ
この村は どのみち滅びちまうんだ。
*「ハンクさんのケガが
治るかどうかに オレたちの
未来が かかってるってことだな。
*「私たちが 魔物と戦ったって
ハンクさんの足手まといに
なるだけですからね。
*「私たちは 私たちの方法で
魔物と 戦ってるんですよ。
まあ それはさておき……
*「パトリックから
あなたがたの 今夜の宿のお代を
いただいてますよ。
*「ですが 今は掃除中ですので
またあとで いらしてください。
パトリック「あっ アルスさん!
どうだった?
どこかで マチルダには会えた?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
パトリック「えっ 鉱山の中で会ったの? |
いいえ |
パトリック「ええっ! |
パトリック「ありがとう アルスさん!
すぐに その緑色の宝玉を
お父さんのそばに 置いてみよう!
アルスは パトリックに
緑色の宝玉を わたした。
パトリック「じゃあ これを
お父さんに……。
パトリック「これで お父さんのケガが
はやく 治るといいんだけど……。
パトリック「それにしても
鉱山の中に 入っていくなんて
アルスさんたちも 強いんだね。
パトリック「……そういえば
まだ マチルダのことを
話してなかったよね。
パトリック「マチルダはね……
ボクとお父さんの 命の恩人なんだ。
パトリック「お父さんが 魔物と
戦った時 ボクは 心配で
ひとりで 東の塔まで行ったんだ。
パトリック「そしたら 塔の入り口で
お父さんが 倒れていて……
そのとなりに マチルダが。
パトリック「マチルダはね
お父さんを 助けるために
魔物と 戦ってくれたんだよ。
パトリック「もし マチルダが
いなかったら 今ごろ……
パトリック「いや そんなことよりも
今は お父さんが はやく治ることを
考えたほうが いいね。
パトリック「アルスさんたちも
今日は つかれたでしょ?
パトリック「アルスさんたちが
泊まるって 宿屋に言ってあるから
今日は そこで休むといいよ。
マリベル「ちゃんと 宿屋にお金を
払っといてくれるなんて
あの子 けっこう気がきくわよね。
マリベル「………………。
キーファ「ぐおー…… ぐおー……。
マリベル「ほんと キーファってば
どこでも すぐに寝れるんだから
まったく うらやましいわよ。
マリベル「………………。
マリベル「……さてと ムダ話は
このくらいにして あたしも
そろそろ 寝ようかな。
マリベル「じゃあ おやすみ。
キーファとアルス。
マリベル「………………。
マリベル「……ねえ アルス。
マリベル「あたしたちって もしかして
このまま もうフィッシュベルに
帰れないのかな?
マリベル「アルスは 家に帰れなくて
さみしくないの?
マリベル「あたしはもう……
家に 帰りたいよ。
パパとママに 会いたい……
マリベル「………………。
マリベル「……なんちゃって
ウソよ。
マリベル「あたしが
そんなこと 言うわけないでしょ。
じょーだんよ。じょーだん。
マリベル「さっ アルス。
いつまでも 起きてないで
あんたも さっさと寝なさいよ。
*「……ちゃん!
*「待ってよお!
おにいちゃん!
*「どうした?
まだ なにか 言い残したことが
あるのか?
*「だって…… やっぱり一人でなんて
あぶないわ。行くのなら
みんなと一緒に 行くべきよ。
*「はっはっは。
そうしたいのは やまやまだ。
*「だがな すぐにだれかが
行かなくては また あの魔物を
見失ってしまうかもしれない。
*「まず オレがあの魔物を足止めし
村のみなが 戦いの準備を
ととのえて すぐ加勢してくれる。
*「みなが チカラをあわせれば
魔物といえども それほど
恐れることはない。わかるな?
*「うん……。
*「では もう行くぞ。
……おっと そうだ。
*「おまえにやろうと思って
これを作った。ほら。
*「これは……
おにんぎょう?
*「見てくれは 悪いかもしれんが
それでも がんばって作ったんだ。
大切にしろよ。
*「うん! 大切にする!
おにいちゃん ありがとう!
*「うん それじゃあ
行ってくる。
*「いい子にしてろよ。
マチルダ。
*「おはようございます。
では いってらっしゃいませ。
キーファ「ふああぁぁ……。
すっげー よく寝たな……。
マリベル「どうしたの?
アルス。朝っぱらから
浮かない顔しちゃって。
マリベル「なに? 変な夢を見た?
なによ そのくらいで
アルスってば ほんと子供ね。
*「今日はいい日だと信じて
おたがい 元気で
がんばりましょうね!
*「グガガガガ〜……。
*「あっ! もしかして
武器屋に なにか ご用ですか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「だったら 私が代わりに。 |
いいえ |
*「だったら いいんですけど。 |
*「ぐー……ぐー……。
*「鉱山で見つけた 緑色の宝玉は
もう パトリックに
わたしたんだろ?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そうか。 |
いいえ |
*「はあ? まだ わたしてないのか? |
*「女たちが いなくなってから
このあたりには
花も咲かなくなっただよ。
*「魔物は オラたちから
キレイなものを みんな
取り上げちまっただ……。
*「ハンクさんの家に 行くのか?
だったら くれぐれも
めだたないようにな。
パトリック「アルスさんたち 見てよ!
お父さんのケガが 治ったんだよ!
パトリック「さあ!
はやく こっちへ!
パトリック「あのケガが 治ったのは
アルスさんたちの おかげだよ!
パトリック「お父さんが
アルスさんたちに
お礼を言いたいって!
*「私の名は ハンクといいます。
私が ケガで伏せていたときの話は
パトリックから 聞いております。
ハンク「見ず知らずの 私のために
危険を おかして 緑色の宝玉を
取ってきて くださったとか。
ハンク「ただただ 心から
礼を 言わせていただきます。
パトリック「お父さん!
それと マチルダもね!
パトリック「マチルダは ケガをした
お父さんを 塔からこの村まで
運んでくれたんだから!
ハンク「……マチルダというのが
さっき お前が言っていた
女戦士のことか。
ハンク「そうだよ!
マチルダは強くてね この村と
お父さんを 守ってくれたんだ!
ハンク「……そうか。
ならば いずこかで会ったときには
礼を 言わねばならんな。
ハンク「……それはさておき
アルスさんがたは なにゆえ
このような村に まいられたのか?
マリベル「え〜っと……
どこから 話せばいいのかしら。
マリベルは これまでの
いきさつを ハンクに話した。
ハンク「……そうでしたか。
自分の国に 戻ることができず
困っておられたとは……。
ハンク「私も あなたがたのチカラに
なりたいと思いますが はたして
何をどうすれば よいやら……。
ハンク「しかし この地に根づいた
悪しきチカラを払えば あるいは
活路が 見出せるやもしれませんな。
ハンク「よし! アルスさんがたへの
礼となるかわかりませんが すぐに
魔物退治に 出るとしましょう!
ハンク「アルスさんがたの おかげで
キズは 完全にいえております。
心配は ご無用です。
ハンク「それより アルスさんがたが
自分の国に 戻れる機会が
いつ あるやも しれません。
ハンク「アルスさんがたのことは
私が守ります。東の塔まで 私に
ついてきてくださいますな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ハンク「このハンク 今度は 決して ハンクが 仲間にくわわった! ハンク「魔物のいる塔は 東の岩山を |
いいえ |
ハンク「なんと! まだ 準備が ハンク「ならば 準備ができたら |
いいえを選んだ場合
キーファ「ハンクさんといっしょに
魔物退治か……。クゥ〜っ!
なんか ワクワクするぜ!
キーファ「とにかく そんなわけだ。
アルス はやく 準備を
済ませちまえよな。
マリベル「な〜に?
アルスってば まだ
準備も できてないの!?
マリベル「なら はやく しなさいよ!
ハンクさん 待ってくれてるのよ!
パトリック「アルスさん。
準備 できた? できたら
お父さんに 話しかけてね。
ハンク「もう 準備は
よろしいですかな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ハンク「このハンク 今度は 決して ハンクが 仲間にくわわった! ハンク「魔物のいる塔は 東の岩山を |
いいえ | (ループ) |
パトリック「お父さん。
お願いだから 今度は
無事で 帰ってきてね……。
ハンク「わかっている。
だが おまえも今度は 私を
追ってきたり するんじゃないぞ。
ハンク「私は 無事に帰る。
いいな。約束だ。
パトリック「うん!
わかった! 待ってるよ!
ハンク「これから このあたりを牛耳る
魔物のすむ 塔に向かいます。
ハンク「アルスさんがたは
こわくはないですな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ハンク「うむ……。さすがですな。 |
いいえ |
ハンク「心配は ご無用。 ハンク「さあ では行きましょう。 |
マリベル「これで ようやく
フィッシュベルに 帰れるのかな?
う〜ん……まだ分からないわよね。
キーファ「なんにしても
まずは ハンクさんのケガが
治って よかったな。
*「ハ…ハンクさん!?
おケガは もう治ったのですか?
ハンク「ああ。見てのとおりだ。
これから すぐに東の塔へ行き
村に 女たちを取りもどす。
*「す……すぐにですか!?
がんばってくださいね!
ハンクさん!
*「ハンクさん がんばってください!
村のことは オレたちで
守ってみせますから!
*「うるせえぞ。だれだか
しらねえけど オレは寝てんだ。
話しかけるんじゃねえ。
*「ハンクさん……。
そうですか。すぐに魔物退治に
向かわれるのですか……。
*「気をつけて行ってください。
私たち みんなで ハンクさんの
無事を お祈りしてますから。
*「ハンクさん……ッスよね?
おばけなんかじゃ
ねえですよね?
*「……そうでしたか 旅の者の
おかげで 治ったんですか……。
まったく オレたちは役立たずで…
*「オレたちは 役立たずだけど
パトリックのことは 守ります!
心配せずに 行ってくだせえ!
*「ハンクさんから お代をいただく
わけには いきませんって!
休んでいかれますか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「だったら ご一緒の旅の方も! *「さあ ハンクさん! |
いいえ |
*「だったら いつでもいらして |
*「ハンクさん お願いです!
どうか ボクの彼女を……
彼女を 取り返してください!
*「ハンクさん!?
身体は なおったんですか?
ということは……
*「いよいよ また東の塔に
乗り込むんですね!
*「アルスさんと いいましたね
どうか ハンクさんの助けに
なってやってください。
*「ハンクさん! オ…オラの
ほがらか農園があ〜……。
*「オラの かわいい野菜たちの
カタキを ギッタンギッタンに
やっつけちゃってくだせえ!
*「ハンクどのの おチカラで
この村に ふたたび 女がもどり
花の 咲きほこらんことを……
*「ハンクさま……。とうとう
ケガが 治られたのですね。
*「これでこそ 毎夜 ハンクさまの
ご回復を 神に祈ったかいが
あったというもの。さて……
ハンク「アルスさん。
不安な気持ちは わかりますが
ここは 私を信じてください。
ハンク「アルスさんがたを
危険な目には あわせませんぞ。
マリベル「ヒャッ! キャ〜〜〜!!
マリベル「アルス! あ…あんた
次に 急に話しかけたら
本当に おこるわよっ!!
キーファ「なんだか……
いかにも 魔物のすみかって
感じだな……。イヤな感じだ。
*「グオオオォォ……。
いちばん うしろにいる男……
きさまのカオ どこかで……
*「グオオオ…。思い出したぞ。
いつだったか 親方さまに倒された
バカな人間か……。
*「せっかく 死なずに済んだものを…
わざわざ 殺されにくるとは……。
*「どこまでも おろかな男め……。
今すぐ この場で
死に絶えるがいい……。
ゴーレム戦
キーファ「つっ…つよそうだけど……
ハンクさんも いるんだし
ビビらず いくぞ! アルス!
マリベル「こんな バカでかいヤツに
ほ……本当に 勝てるのぉ!?
*「グ… グアアア……。
ハンク「この程度の相手は
ほんのザコに すぎません。
さあ 中に向かいましょう。
*「うぐぐぐぐ……。
まったく 人間というのは
どこまで ひきょうな生き物だ!
*「おまえたちぃ!
親方さまが いないと知ってて
わざと こんな時に来やがったな!
*「だがな…… たかが人間ごとき
親方さまの 手を借りなくとも
オレさま一人で つぶしてやるぜ!
チョッキンガー戦
マリベル「……こんなのが
悪いヤツの 親玉なの!?
ウソでしょぉ〜?
キーファ「アルス!
こいつくらいなら オレたちでも
ちょっとは いけそうだぞ!
*「グウウ……。チッ…チクショウ!
親方さまさえいれば こんなことに
ならなかったのに……。
*「あ…! ああっ!?
お…親方さまぁ!
ハンク「ようやく
元凶が あらわれたようだな。
*「親方さま! とどめをお願いしやす!
アッシが だいぶ
痛めつけて おきやしたんで!
*「親…方……さま?
*「ひぃっ! そっ…そんな……!
お…親方さまぁ〜!!
マチルダ「……アルスさんたち。
おどろかせて しまいましたね。
マチルダ「しかし……
その者の 言うとおり
私こそが このわざわいの元凶。
マチルダ「村の女が 戻らぬよう
あの方より カギの役をさずかった
魔物の一人……
マチルダ「これが……
今の私の 本当の姿。
マチルダ「ですが… アルスさんたち
できることなら あなたがたには
これだけは 信じてほしいのです。
マチルダ「あのとき 私が
だれのものとも知れぬ墓に
花を供えたいと 思ったこと……。
マチルダ「その心までも
ウソだったわけでは ないのです。
マチルダ「私の心に 人間だったころの
想いがよみがえり 自然と
ああせずに いられなかったのです。
マチルダ「そして…… この私に
人間の心を 思い出させたのが……
ハンク あなたの息子です。
ハンク「だまれ! 元凶が それ以上
きれいごとを言うな!
すぐに この場に斬りすてるぞ!
マチルダ「……あなたの息子は
あなたを助けるため たった一人で
この塔まで 来たのです。
マチルダ「危険を かえりみず……
私が幼かったころ 死んだ兄を
追ったのと 同じように……。
ハンク「…………。
ハンク「マチルダ……?
そうか……どこかで聞いた名だと
思っていた……。
ハンク「おまえは 死んでしまった
村の英雄 パルナの妹……。
マチルダ「兄を追った私は
あの方に とらわれ……
言いくるめられ……
マチルダ「そして いつしか
兄をうらぎった 村の人間を
うらむように なっていたのです。
マチルダ「心のまよいは やがて
この姿までも 魔物のものとし……
マチルダ「ハンク……。
あなたの息子には 私と同じ運命を
せおわせたく ありませんでした。
ハンク「……英雄パルナの妹よ。
息子との約束だ。
おまえに 礼を言わねばならん。
ハンク「そして 願わくば
おまえを 斬りたくはない。
……一度だけ言おう。
ハンク「連れさった女たちを
無事に村に戻し この島を
すべて もとの姿に戻せ。
ハンク「そうすれば 息子と
アルスどのに めんじて
命だけは たすけてやる。
マチルダ「………………。
マチルダ「……それは かないません。
マチルダ「村の女たちを
この世界に 解き放つカギは
……私の命。
マチルダ「この命を絶たねば
女たちが 村に戻ることは
ありません。
ハンク「そういうことなら
えんりょはせん。
斬らせてもらうぞ。
マチルダ「……かくごの上です。
マチルダ戦
マリベル「……どういうこと?
なんなのよ これは……。
キーファ「…アルス!
い… いいのか!? 本当に
マチルダさんと 戦うのか!?
ハンク「これ以上 あなたがたを
つらい目に あわせるわけには
いきませんな……。
ハンク「とどめは……
私が さしましょう。
キーファ「な…なあ アルス!
本当に これでよかったのか!?
キーファ「いくらなんでも
このままじゃ マチルダさんが
かわいそすぎるだろ!
帰ろうとすると
マリベル「大バカっ!!
あんたは こんなときに
どこに行こうっていうのよ!
マチルダ「アルスさんがた……
どうか…… 気になさらないで。
すべて これでよかったのです。
マチルダ「あの方の……配下と……
なったときから…… すでに命は
なくしていたと 同じですから……
キーファ「アルス!!
なんとか しようぜ!!
キーファ「いくらなんでも
このままじゃ マチルダさんが
かわいそすぎるだろ!!
マリベル「ちょ…ちょっと アルス!
このままじゃ ハンクさん
本当に マチルダさんを……!
マリベル「あんたも 男でしょ!?
な…なんでもいいから とにかく
なんとか しなさいよ!
マリベル「アルスのバカッ!!
あんた 本当に見そこなったわよ!
マリベル「こんなときに どうしたら
いいかぐらい いちいち
人に聞かなきゃ わかんないの!?
ハンクを止める場合
ハンク「……アルスどの。
私を 止めようというのですか。
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ハンク「…………。 ハンク「理解してください……。 ハンク「しかし……誰のさしがねかは ハンク「村を救い……この島の闇を マリベル「ちょっ……ちょっと マリベル「あ……あんた マチルダ「マリベルさんと…… マチルダ「ありがとう……。 マチルダ「アルスさんたち……。 マチルダ「あの森の奥を もう一度 マチルダ「マリベルさん……。 マチルダ「花のタネ…… マチルダ「ぐふっ……! |
いいえ |
ハンク「……ならば 私の近くには |
ハンクを止めなかった場合
ハンク「……言い残したいことは
ないか。
マチルダ「……アルスさんたち。
マチルダ「はじめて 私と出会った
あの森を おぼえていますね……?
マチルダ「あの森の奥を もう一度
おたずねください……。
これが 私にできる すべて……。
マチルダ「それと マリベルさん……。
マチルダ「花のタネ……
うれしかったです。
ありがとう……。
ハンク「……次に 生きるときは
幸福な人生を あゆむといい。
……ゆるせよ。
ハンク「……さあ 行こう。
ここにはもう 用はない。
ハンク「空が…
きれいに 晴れわたりましたな。
ハンク「しかし……とてもではないが
心まで すっきりと晴れた
気分には なれん……。
ハンク「いや…… ここで
グチを言っても 始まりませんな。
ハンク「村に 女たちが
戻っているかも しれない。
……行きましょう。
ハンク「英雄パルナの妹……
できることなら
死なせたくは なかった……。
ハンク「……いや ここで
かんがえても 始まりますまい。
まずは 村に向かいましょう。
キーファ「……なあ アルス。
たしかに 空は晴れたけど
本当に これでよかったのかな?
キーファ「それに…… マチルダさんが
言ってた あの方って……
いったい だれのことだろうな。
マリベル「…………。
マリベル「………………。
マリベル「……わるいけど
あたしに 話しかけないでくれる?
……今 何もしゃべりたくないの。
ハンク「アルスさんがた……。
英雄パルナの妹の言葉が
気にかかるのは わかりますが……
ハンク「まずは 一度村に戻り
女たちの無事を いそいで
確認したいのです。
ハンク「すみませんが とにかく
今は 村に向かいましょう。
ハンク「英雄パルナの妹……
できることなら
死なせたくは なかった……。
ハンク「……女たちが。
そうか。みんな 無事に
村に 戻ったのか……。
ハンク「つまり これでよかったと……
そう 自分に言い聞かせるしか
ありませんな……。
*「まあ! ハンクさま!
無事に 戻られたのですね!
*「主人より 話は聞いております。
魔物に連れさられた 私たちを
おたすけ くださったとか。
*「魔物に 連れさられていたときの
記憶はないのですが ともあれ
本当に ありがとうございました!
*「ハンクさん! 見てほしいだ!
オラの 嫁っこと娘っこが
ぶじに 帰ってきただよ!
*「私と娘の命をまもるために
ウチの人ったら 家と畑を
台なしにしてまで……
*「うだつの上がらない人だとばかり
思ってたけど こんな男気も
あったなんてねえ……。
*「ワーイ! ワーイ!
キャッキャッ!
*「ばあさん……。
わしはもう 死んでも
ばあさんを はなさんからな。
*「い…いやですよ この人ったら。
ほら 人が見てるじゃ
ありませんか。
*「人が出会い 別れ 再び出会う……
これらはすべて
神の おぼしめし なのです。
*「あなたがたの人生にも きっと
神は 幾多の出会いと別れを
用意されていることでしょう。
*「信じられません。あれほど
暗かった空が また こうして
青さを 取りもどすとは……!
*「ハンクさまと アルスさんたちに
神の 心からの祝福のあらんことを!
さて……
*「ハンクさん!
無事に 戻られましたか!
*「塔にいた魔物は ハンクさんと
アルスさんたちで
倒して くださったんですね?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そのおかげで うちの奥さんも |
いいえ |
*「ええっ! ということは…… |
*「なんにしても 今度は
家を 建てなおさなくちゃ!
大変だけど うれしいですよ!
*「ハンクさん! カミさんも ぶじに
帰ってきたし 見てのとおり 空も
きれいに 澄みわたりましたぜ!
*「明日からは がんばって
この村を 立てなおしましょう!
ウオ〜! 燃えるぜ〜!
*「魔物に連れさられてから
なんだか 暗いところに
ずっと 閉じ込められていてね。
*「おどろきはしたけど
ちょっと 刺激的だったし
たまにはいいかな……なんてね。
*「女たちが帰ってきて
オレは おもしろくねえ。
寝るしかねえぜ……。ったく。
*「大きくなった木が 倒されても
生まれたばかりの 小さな木が
やがて また大きくなる。
*「命ってのは そうやって
つながれていく ものなんだな。
*「かつて 命をかけて
この村を守った 英雄パルナには
一人の妹が いたのです。
*「英雄パルナが 魔物と戦った
混乱のときに この村から
いなくなってしまいましたが……
*「願わくば どこかで生きていて
この村に 戻ってきてくれたらと
私は 思ってるんですよ。
*「ああっ! ハ…ハンクさん!
*「ハンクさんのおかげで 妻が無事に
帰ってきて くれましたよ!
*「妻も帰ってきたし おまけに家も
こわさずにすんだし! なんだか
他の人たちに 申し訳ないです!
*「ハンクさん! 聞いたよ!
あたしら女の命が 無事なのは
ハンクさんのおかげ だってね!
*「まったく あんな男さえいなけりゃ
あたしが あんたの妻になって
あげたいくらいだよ!
*「あ! ハンクさん!
今 彼女にボクの詩を
聞かせていたところなのです。
*「もしよかったら ハンクさんと
アルスさんたちも
聞いていかれますか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「じゃあ 行きますよ……。 *「どうですっ!? |
いいえ |
*「そうですか……。 |
*「ハンクさま……
このたびは 本当にどうも
ありがとう ございました。
*「村は こわれてしまいましたが
人が生きているのだから きっと
すぐに もとどおりになりますわ。
*「キミと はなれるなんてこと
もうボクには 1秒だって
ガマンできない。
*「結婚してくれ。
そして このことを
村のみんなにも 発表しよう!
*「うれしいっ!
あなた やっと そういう気持ちに
なってくれたのね!
*「ハ…ハンクさん!
村人みんな ハンクさんの無事を
祈っておりましたよ!
*「ハンクさんが 塔に行っている間
パトリックが 不安そうな顔で
歩いているのを よく見ました。
*「パトリックが ハンクさんの帰りを
心待ちに してます。
さあ 早く行ってあげてください。
*「ですがまあ それはそれとして……
(武器と防具の店)*「ハンクさん!
よくぞ ご無事で……
*「ごらんになったと 思いますが
村の女たちも みんな無事で
戻ってきました。
*「あのまま 女たちが
戻らなかったら この村は
ほろんでいたかも しれません。
*「つまり ハンクさんは
女たちだけでなく この村の未来も
すくってくださったんですよ。
パトリック「お父さん! よかった……!
無事に 帰ってきてくれたんだね!
ハンク「ああ…… パトリック。
心配をかけて すまなかったな。
ハンク「だが これでもう
魔物におびえる 必要はない。
パトリック「うん!
アルスさんたちも
本当に ありがとう!
パトリック「……そうだ!
お父さん 外でマチルダに
会わなかった?
パトリック「マチルダにも
教えてあげたいんだ! もう 魔物に
おびえる必要は ないんだって!
ハンク「マチルダか……。
ああ…… 会えた。
ハンク「おまえとの約束どおり
彼女には 礼を言っておいた。
パトリック「ホント!?
じゃあ ボクはマチルダを
さがしに行ってくるよ!
パトリック「マチルダも ぜったいに
よろこぶと思うな!
ハンク「さて……
ここに立っていても しかたがない。
ハンク「とりあえず
中に入りましょう。
ハンク「闇は払われ……
女たちも 無事に村に戻ってきた。
すべては 元に戻ったのです。
ハンク「……だというのに
この むくわれない気持ちは
いったい なんなのでしょうな。
ハンク「英雄パルナの妹……。
できることなら この村で
平和に 生きさせてやりたかった。
ハンク「……さて いつまでも
私のムダ話に あなたがたを
つきあわせるわけには いきませんな。
ハンク「英雄パルナの妹が
あなたがたに 言っていましたな。
出会った森の奥へ行け……と。
ハンク「そこに行けば あるいは
あなたがたが 自分の国に帰る
てがかりが あるやもしれません。
ハンク「もしも 何もなければ……
そのときには 私が あなたがたを
生涯 お守りいたしましょう。
ハンク「アルスさんがた。
命を救っていただいた ご恩は
このハンク 決して忘れません。
ハンク「さみしいですが あなたがたが
自分の国に帰り これが長い別れに
なることを 祈っております。
ハンク「さあ 行かれるといい。
さようなら アルスさんがた。
ハンク「英雄パルナの妹が
あなたがたに 言っていましたな…
出会った森の奥へ行け……と。
ハンク「さあ……行かれるといい。
さようなら アルスさんがた。
キーファ「出会った森の奥……か。
キーファ「なやんでても しかたない。
行こう……。 フィッシュベルに
帰れるのかもしれない。
*「さっき パトリックが あわてて
ここをとおって行ったが きっと
よほど うれしかったのだろうな。
*「カミさんも ぶじに帰ってきたし
見てのとおり 空も きれいに
澄みわたった!
*「あとは アルスたちが
自分の国に 帰れるといいな!
*「ハンクさん!
無事に 戻られましたか!
*「塔にいた魔物は ハンクさんと
アルスさんたちで
倒して くださったんですね?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そのおかげで うちの奥さんも |
いいえ |
*「ええっ! ということは…… |
*「なんにしても 今度は
家を 建てなおさなくちゃ!
大変だけど うれしいですよ!
*「なんでも 魔物を倒して
塔から帰ってきた ハンクさんは
ちょっと 落ち込んでたらしいね。
*「あたしらは こんなに
うれしいのに ハンクさんは
イヤなことでも あったのかねえ…
*「あ! アルスさんたち!
今 彼女にボクの詩を
聞かせていたところなのです。
*「もしよかったら ハンクさんと
アルスさんたちも
聞いていかれますか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「じゃあ 行きますよ……。 *「どうですっ!? |
いいえ |
*「そうですか……。 |
*「空がこんなに きれいなんです。
枯れてしまった花も きっと
また 咲きはじめるでしょう。
*「村は こわれてしまいましたが
人が生きているのだから きっと
すぐに もとどおりになりますわ。
*「魔物に連れさられた 私たちを
ハンクさんと ともに
おたすけ くださったとか。
*「魔物に 連れさられていたときの
記憶はないのですが ともあれ
本当に ありがとうございました!
*「明日から また
ほがらか農園を 立てなおすだ。
オラも 一から 出なおしだ〜よ。
マリベル「花が ……咲いたね。
マリベル「……これなら
マチルダさんも
きっと よろこんでくれるね。
パトリック「あ アルスさんたち。
見てよ。このへんにだけ
花が 咲いてるんだ。
パトリック「あーあ マチルダにも
これ 見せてあげたいのに
どこ行っちゃったのかなあ。
木の人形を 渡しますか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
パトリック「……え? パトリック「………………。 パトリック「ありがとう アルスさん。 |
いいえ | (何も起こらない) |
前(謎の遺跡) | トップ | 次(現代ウッドパルナ) |