＊「いやあ　あんたたちか！
また　プロビナに寄ってくれて
うれしいよ。

＊「魔物が　去ったからとはいえ
まだまだ油断するわけにはいかん。
あれからずっと　警戒中なのさ。

＊「やあ　あんたたちか。
どうだい　ちょうしは。

＊「おれも　魔物にやられたとはいえ
寝てばっかしじゃ　たいくつでな。

＊「こうして　店に立ってないと
落ちつかないんだよ。
はははっ　貧乏性ってやつだな！

＊「わたし　自分が倒れているのを
空から見たのよ！

＊「魂が　身体から抜けたから
自分を外から　見れたんだわ。

＊「う〜ん……　今になって思えば
きちょうな体験だったわね！

＊「すやすや……。

＊「しーっ……。うちの奥さん
やっと眠ってくれたんですよ。

＊「魔物に　襲われてからずっと
こわくて叫びっぱなしだったので
よほど　疲れたんでしょうね。

＊「さあ　お目覚めの時までに
食事の用意を　しておかなくちゃ！

＊「あれれっ　オラは牛だか？

＊「なんか　どっかで
まちがえただかなあ……。

＊「んももーっ！

＊「こうして時間が　たってみると
魔物に　おそわれたなんて
ウソみたいですが……

＊「でもあれは　まぎれもない
おそろしい事実だったのです。
生きていただけでも　不思議ですよ！

＊「どんなときでも　寝てられるって
うちのカミさんの特技なんです。

＊「わははっ　おそらく魔物に
魂を　抜かれたことだって
わかっちゃいないでしょうよ！

＊「グーッ　グーッ……。

＊「魔物は去って行ったけんど
オラの大事な　ウシは
帰ってこねえだ……。

＊「くそおーっ　魔物め！
オラの　ポチを返せーっ！

＊「どうやら　ラグラーズ国が
村を襲って来るっていうのは
魔物の流したデマだったようだね。

＊「変だとは　思ったよ。
いくら何でも　こんなちっぽけな
村を襲うわけないものなあ。

＊「おっと　商売　商売！
うっかりしてちゃ　いけないやな。
（防具屋）

＊「本当に　みなさんのおかげで
この大陸は　封印されずに
すんだのですじゃ。

＊「ありがたや　ありがたや。
これは　まさしく
神のお導きに　ちがいない！

＊「わたし　聞いちゃったの！

＊「なんでも　黄金の女神像は
壊れてしまったそうよ。

＊「この先また　どんどん魔物に
襲われるんじゃないかって
とっても心配だわ……。

オルドー「おおっ　旅のお方！

オルドー「恐ろしい　魔物どもから
プロビナ村を　救ってくださり
ありがとうございました！

オルドー「あの時は　息子のラズエルが
女神像を　壊してしまうやらで
まったくハラハラさせられました。

オルドー「神父さまは　残念だったが
みなさんの活躍で　村は救われた。

オルドー「村を代表して　心から
お礼を言わせてもらいますぞ。
本当にありがとうございますじゃ！

ラズエル「これは　アルスさん！
よく来てくれましたね！

ラズエル「あのときは　本当に
みなさんの　おかげで
私たちは　助かりました。

ラズエル「でも　私たちを守るために
神父さまが……。
ラズエル「でも　きっとどこかで
いつまでも　この村と私たちを
見守っていてくださる事でしょう。

ラズエル「わたしには
そう　思えてならないのです。

＊「ふう……。見ておくれよ。
またひどく　ぶっこわされちまった
もんだろ？

＊「どこから　手をつけていいやら
さ〜っぱり　わかんないんだよ。

＊「だけど　おいらは　やるよ！
何が何でも　この教会は
直して見せるんだ！

＊「神父さま！
みててくれよー！

＊「神父さまが　毎日通っていらした
このほこらから　何かあたたかい
不思議なチカラを　感じます……。

＊「きっと　神父さまの
やさしい気持ちが　この中に
満ちているのでしょうね。

＊「あらっ　いけない！
わたしったら　おつとめするのを
すっかり　忘れていましたわ。

＊「神父さまの　意志をついで
しっかりと　つとめませんとね。
（教会）