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*「はあ はあ…。
ようこそ 旅の方 この谷は……
はあはあ……。
*「かつて 大空を自由にかけた……
伝説の リファ族が……
ひいふう……
*「暮らす 谷です……。
ふう……。ようやく 息が
ととのってきました……。
*「われわれが かつて 自由に空を
飛んだなど ただの伝説だと
思われるでしょう?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「ですよね。でも この谷で *「だって そうでもなければ *「おかげで 毎日 この坂を |
いいえ |
*「ええ? 本当ですか? *「でもまあ 伝説は信じた方が |
ガボ「リファ族のみんな
もう 空を飛んでねえんだな。
ガボ「なあ アルス。
リファ族のみんなは
どうしちまったんだろうな?
*「空を 自由に飛べたら
空からは いったい どんな景色が
見えるのかしら。
*「私も 一度でいいから
空を飛んでみたいなあ……。
*「神さま お願いです……。
*「おかあさんが ボクにもブーメランを
買ってくれますように……。
*「旅先でも 教会に 立ち寄ることを
忘れなければ きっと神の祝福を
受けられましょう。
*「この谷から 北の先には 大きな
神殿が あります。そちらにも
ぜひ お立ち寄りくださいませ。
*「族長さまが われわれの前に
お姿を 見せなくなってから
ずいぶんに なります……。
*「お体の具合でも 悪いのかしら。
心配だわ……。
アイラ「族長さんが 姿を見せない……
ちょっとだけ 気になる話ね。
アルス おぼえておきましょ。
*「おっ! 旅の人かい。
ここは われわれリファ族の
族長の家 なんだがね……
*「わけあって 中に入れることは
できないんだ。すまないが
ここは あきらめてくれ。
アイラ「中に入れないって言うんじゃ
とりあえず ここは
あきらめるしかないわね。
*「この谷の少年の間で
なにか 変わったものが
はやっているようですね。
*「さっきも 外を歩いていたら
頭に ぶつけられちゃいましたよ。
*「にゃ〜ん。
*「うわあ……。
川に向かって投げるなんて
勇気あるなあ。
*「失敗したら
ブーメラン 流されちゃうかも
しれないのに……。
*「さあ おまえも やってみな。
*「川に向かって 投げるのは
こわいなあ……。せっかく
買ってもらった ばかりだし……。
*「そうやってやらなきゃ
うまくなんか ならないさ。
さっ いいから!
*「……うん。
よし! やってみるよ!
*「…………。
*「はあ〜〜〜。
やっぱり こわいなあ……。
*「どうして 男の子って
一人がはじめると みんな
同じことを するのかしら。
*「ふしぎよね。わたしは
そういう 個性のないことは
きらいだわ。
*「人にぶつけるなんて
ほんとうに ヘタッピだなあ……。
*「なのに もう 練習を
やめちゃうし……。
*「せっかく 買ってもらった
ブーメラン。なくすのがこわくて
もう 投げれないよ。
*「やあ。あなたも 旅の方ですね。
わたしは 旅の商人です。
*「ここに来る前に 北の神殿を
見てきました。
じつに 立派な 神殿でしたよ。
*「とくに あの精霊の像……
たしか 呼び名が マリア……
あれ? ユリアだったかな?
*「……とにかく あなたも一度
行った方が いいですよ。
まあ それはさておき……
(どうぐ屋)
*「この谷には かつて 人を空に
浮かべる石が あったという
言いつたえが あるのだ。
*「本当ならば 手に入れたいが
はたして そんな石が
どこに あるのか……。
*「ブーメランじゃと? それなら
そこの武器屋に 売っておるぞ。
*「いいのう。ブーメラン。
わしも 欲しいのう。
*「リファ族は かつて自由に 空を
かけた……。私には それが
ただの伝説とは 思えないのです。
*「かつて 空をかけたリファ族は
進化の過程で 地に足をつき
生活をはじめた……。
*「……つまり こうして 地の上を
歩くことこそが 神の教えだと
私は そう考えているのです。
*「ウチの子ってば ブーメランを
買ってあげたら 勉強もしないで
外に 行ってばかり。
*「本当にもう。帰ってきたら
取り上げちゃおうかしら。
*「ルンタく〜ん!
*「あ あなた どこかで
ルンタくんを 見なかった?
かわいい 小ブタなんだけど……。
ルンタ「ブーっ! ブーっ!
*「族長は もう ずいぶん長いこと
われわれの前に 姿を見せんな。
*「人づてに聞いた ウワサでは
なんでも 族長は……
*「いや。
よその方に 話すことではないな。
今の話は 忘れてくだされ。
*「神殿は 谷をこっちから出て北。
風の塔は 反対から出て南東です。
*「今日みたいに 天気のいい日は
どちらも ここから
見えるんですよ。
*「きっと はるか昔から この景色は
変わってないんでしょうね。
*「谷を抜ける風は この地の
花や野菜を 育てているべ。
*「ありがたいもんだ。
感謝せねばならんね。
*「ようこそ 旅の方。
リファ族の神殿へ ようこそ。
*「ここに来たからには ぜひ
フィリアさまの お姿も
見ていってね。
*「えっ? フィリアさまのこと?
この神殿にある 精霊さまの像を
みんな こう呼んでいるのよ。
アイラ「フィリアさまですって……
あの精霊の像が 今では
そう呼ばれているのね。
アイラ「あのときの フィリアの勇気が
リファ族の間で ずっと
語り継がれてきたってことよね。
*「今日は これからも ずっと
家族が 幸せに暮らせることを
お祈りに きました。
*「この神殿で お祈りをすると
本当によく 願いがかなうんです。
*「神さま……。
つい できごころで この神殿から
神の石を 盗もうとしてしまいました。
*「しかし それは 伝説の話で
ここには すでに ないそうです。
ああ 神の石は いったい どこに…
*「神さま どうか 教えてください。
それがあれば はるか東のほこらより
天国に いけるのですよね。アーメン。
*「このトビラの奥は この神殿に
暮らす者が 生活をする場所です。
*「フィリアさまの お姿を見たい方は
階段から上に おあがりください。
*「こちらには いろいろと調べものを
されてる方も いるので
できるだけ お静かにね。
*「わかった!
ついに わかったぞい!
*「おお 旅の方! ちょうどいい!
私の 発見を聞いてくだされ!
*「…………。
え〜とじゃな……。
*「……やれやれ。
こうふんしすぎて 何がわかったか
忘れちまったわい……。
*「う〜ん……。
この古文書の意味が
どうも よく わからんぞ……。
*「神殿にある 精霊の像は
やわらかな 風のローブを
まとい……じゃと?
*「フィリアさまは ローブなど
まとっておらんし この古文書も
あやしいもんじゃな……。
*「古い書物を調べて わかったのですが
この神殿には かつて 浮遊する
神の石が まつられていたそうです。
*「それは 神と魔王の戦いの際
地上におちた 天空の神殿の
かけらとも 伝えられています。
*「神殿は 4つの小神殿からなり
そのひとつは はるか東の地に
落ちたと ありますが……。
*「この地に 災いの降りかかりし時は
風の祭壇にて 祈りをささげよ……
*「これは フィリアさまが
書かれたという 本の一文です。
*「しかし われわれには
風の祭壇の場所さえ はっきりと
わかってはいないのです……。
*「もしも おつかれでしたら
こちらで 休んでいかれては
いかがですか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「では ごゆっくり *「おはようございます。 |
いいえ |
*「では おやすみになりたいときは |
*「ああ 旅の人だね。
もうフィリアさまの お姿は
間近に 見たのかい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そりゃよかった。この地に来て |
いいえ |
*「あらら……。なら こんな所で |
*「神につかえる者でも
時間がたてば おなかがへるわ。
*「だから ごはんを作ることも
りっぱな 神さまのための
仕事なのよ。
*「グオオ……。
すぴー……。
*「この部屋には ちょっとした
しかけがあって ボタンを押すと
床が 回る場所があるんです。
*「すぐそこにある ボタンも
そのためのもの。先に行くのなら
自分で押してくださいね。
*「フィリアさまの おそばに行くには
いろいろと 大変な道を
通らなくて ならないの。
*「大昔に この神殿を作った人が
フィリアさまを 守るために
こうしたのでしょうね。
*「このトビラは リファ族にしか
開くことが できないように
作られています。
*「この先に 行かれますか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「ならば すこしお待ちくださいね。 *「トビラは 通るとすぐに |
いいえ |
*「そうですか。 |
*「その まるい柱の奥に
ふしぎな部屋がある。
*「いったい だれが 何のために
作ったのか……。古い建物は
ふしぎなことが 多いものだ。
*「フィリアさまは 太古より
ここから リファ族の大地と
風の塔を ながめつづけています。
*「そして この地に吹く聖なる風を
フィリアさまは ずっと
守りつづけているのです。
*「旅の方。この精霊さまの像が
どうして フィリアさまと
呼ばれているか わかりますか?
*「はるか昔…… まだ リファ族が
自由に 空を飛べたと
いわれる頃のこと。
*「この地に 悪のつかいが舞い降り
人々を 絶望のふちに
おいやったのだそうです。
*「そのとき 4人の英雄とともに
この地をすくった 幼き少女。
*「その方の名を フィリアといい
今も 精霊さまの像の名として
私たちに 親しまれているのです。
*「4人の英雄というのが
だれのことなのかは 今でも
わかっていないそうです。
*「ただの神話かも しれませんが
私は この話が大好きなのです。
*「あなたがたも ぐうぜん4人。
フィリアさまの ご加護が
あらんことを……。
アイラ「この時代まで フィリアが
語り継がれているってことは……
アイラ「あの子が あれからもずっと
しあわせに暮らしたっていう
一番の証拠ね。
ガボ「4人の英雄だってよ。
オイラ なんか くすぐってえぞ。
アルス。
メルビン「こうして 今になって
過去の聖風の谷での できごとを
かんがえると……
メルビン「止まらない風……
過去のリファ族の人々は 便利な
生活を もとめたでござる。
メルビン「だが 便利であることが
必ずしも 人のためでは
なかった……と。
メルビン「う〜む……
思い返せば じつに意味深い
できごとでござったな。
アイラ「おどろいたわ。
ものすごく 高い塔ね……。
ガボ「アルス。
ここって どこだ? オイラ
こんな所 見た事ねえぞ。
*「あ 旅の人。見てくださいよ。
本当に 立派な塔だと
思いませんか?
*「きっと ずっと昔から この場所に
たってるんでしょうね。
歴史を 感じさせるなあ。
*「でも 古くて危険なので
今は だれも 中には
入れないらしいんです。
*「中は どうなってるんだろう?
う〜ん 気になる……。
メルビン「むう? そこの兵士の
言うとおり たしかに この塔は
かなり 古いようでござる。
メルビン「しかし フィリアどのの
時代には このような物は
存在しなかったはずでござる……
メルビン「これは いったい
どういうことでござろうな?
*「ん? 中に入りたいのか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「残念だが あいにく この塔への *「なに? こんなところに 塔など *「この天をつくような 巨大な塔が |
いいえ |
*「ならば すぐに立ち去るがいい。 *「宿を さがしているなら |
*「永き時を 私は 待ちつづけている。
かつて この地を 照らした光が
今は なくとも…。
*「この世に 永遠は ない。
やがては 私の役目も
終わるときが 来るはず。
*「どこかに眠る 神の遺産……
浮遊すると伝えられる 神の石が
その時を 知らせてくれるだろう。
*「そなたは 私に
時を 知らせるものか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「おお… それは まさしく *「ここから先は あなた方に *「湖に浮かぶ花は 神のしもべ。 *「そして 神の紋章の地で *「さあ 今 トビラは 開かれた。 |
いいえ |
*「ならば 立ち去るがいい。 |
いいえを選んだ場合
アイラ「時を 知らせるって
その 神の遺産っていうのを
見せてあげれば いいのよね。
アイラ「これまでの旅で
手にいれたものの中に 何か
あったような……。
メルビン「あの兵士どのは おそらく
わしと同じように 長い時を
待ちつづけてきたでござる。
はいを選んだ場合
アイラ「湖に浮かぶ花が
わたしたちを みちびく?
アイラ「とにかく 外へ
行ってみましょう アルス。
メルビン「やはり あの兵士は
神の兵だったでござるな。
メルビン「さあ アルスどの
次なる地 神の紋章の地へと
急ぐでござるよ!
ガボ「神の石って 聖風の谷の
あの石の ことだったのか!
アイラ「海の底に 来たみたいね。
きれい……。
ガボ「………………。
ガボ「ぷはーっ! もうダメだ!
息がつづかねえよ!!
……あれ?
ガボ「なんだ ここ
ふつうに 息できんのかあ。
あははははは!
メルビン「サンゴとは なんとも
うつくしい ものでござるな。
アイラ「ここが 出口なの?
ガボ「ふへーっ こんな所に
つながってんのか!
おっどろき〜。
*「こう見えても オレは
魔物じゃねえ。
*「死の苦しみを のりこえて
改心したのさ。
*「けどよ この姿じゃ だれも
オレを まともには
見てくれねえ。
*「なあ あんたら
海底王の すみかを
知ってるか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「おお! だったらよう オレを *「お礼に いいものやるからさ。 |
いいえ |
*「ちっ! |
はいの場合
アイラ「アルス 魔物なのに
改心するなんて エライわね。
メルビン「うむ! 魔物といえども
あっぱれなヤツでござる!
メルビン「ぜひ 海底王どのに
たのんでやらねばのう。
ガボ「あいつ 魔物だけど
魔物じゃなくて でも
見た目は やっぱ 魔物で……。
ガボ「ああ もう!
オイラ ややこしくって
わかんねえよ!
アイラ「荒れはてて いるけど
ここが 神の紋章の地ね。
メルビン「石を 神の紋章の地で……
たしか あの兵士どのは
そう言っていたで ござるな。
ガボ「あの まんなかの
神さまの紋章っぽいよな。
ここじゃねえか?
アルスは 足もとの床を 調べた。
床には 立派な紋章のような
飾りが 彫りこまれている。
アルスは 神の石を
天に かざした!
メルビン「どうやら あれに乗れと
いうことらしいで ござるな。
ガボ「なんか 光ったぞ!
なんか 降りてきたぞ!
うひょーっ!!
アイラ「空の上の 神殿。
まさに 神の御業と
言うしかないわね。
ガボ「ここ もしかして
空の上なのか!?
うわ うわっ どうしよう!?
メルビン「おお おお この空気。
なつかしいでござる。
メルビン「ここには 神のチカラが
満ちているで ござるよ。
ガボ「みんな こんな所で
よく住んでられんなあ。
オラ どうも落ちつかねえよ。
*「なんと まことに 地上より
神の石を もつ者が
現れるとは!
*「しかし もはや 時は
遅すぎたかも しれぬが…。
*「ともあれ 神に みちびかれし
方々よ。われら 生き残りの
神殿へ ようこそ。
メルビン「生き残りの神殿……。
メルビン「…………。
アイラ「もはや遅すぎた って
なんだか 気になるわね。
*「ここは はるか 上空の神殿。
しかし いつまで こうして
浮きつづけられるものか…。
*「われら 神の兵の 神殿へ
ようこそ おいでくださいました。
*「われわれの 祖先は 神のチカラで
これら 上空の神殿へと 逃がされ
魔王より 守られました。
*「しかし 支柱をささえる 神の石の
チカラが すこし 足りずに
落ちてしまった 神殿もあるのです。
アイラ「地上で見た 神殿は
空から 落ちたものなのかしら。
ガボ「神さまって すげえなあ。
こーんな でっかいモンも
空に 浮かべちまうんだ。
*「私たちに 残された道は
復活への望みを たくせる
あなた方の おチカラに なること…
(教会)
女神像は あたたかい
ほほえみを うかべている。
神官「神は 魔王との決戦のとき
われらの祖先 神の兵の一族を
小さな神殿へ 逃がしました。
神官「それら4つの神殿に 神の石を
埋め込み 浮遊のチカラを そそぎ
はるか上空へと 封印したのです。
神官「しかし 魔王のチカラは 強大で
神は 全てのチカラを 神の石へ
そそぐことは できませんでした。
神官「そのため やがて ひとつの神殿が
地上へと 落ちてゆき
そしてまた もうひとつ…。
神官「現在 残っているのは ここと
この先にある 復活の台座の神殿。
その ふたつだけなのです。
メルビン「この方々の 祖先が
あの戦いの 生き残りとは。
メルビン「……長い 長い時が
流れてしまったので ござるな。
アイラ「今ある神殿の チカラが
失われてしまう前に
復活の台座を 完成させなくちゃ。
*「おお これは 神にみちびかれし
方々よ! われらの 希望は
絶えては いなかった!
*「しかし 時間は 残り少ない…。
どうか この先の 神殿にある
復活の台座を 完成させてくだされ!
ガボ「なんだか わかんねえけど
時間がねえみてえだぞ!
アルス 走らなきゃ!
アイラ「復活の台座……。
もしかして 神さまを
復活させるためのもの……?
アルスは 本だなを調べた。
本だなには 神の兵の一族が
何代にもわたって 書きのこした
日記が びっしりと おかれている。
この棚は 神の兵の一族
1代目〜10代目の記録のようだ。
アルスは 本だなを調べた。
本だなには 神の兵の一族が
何代にもわたって 書きのこした
日記が びっしりと おかれている。
この棚は 神の兵の一族
11代目〜20代目の記録のようだ。
アルスは 本だなを調べた。
本だなには 神の兵の一族が
何代にもわたって 書きのこした
日記が びっしりと おかれている。
この棚は 神の兵の一族
21代目〜30代目の記録のようだ。
アルスは 本だなを調べた。
本だなには 神の兵の一族が
何代にもわたって 書きのこした
日記が びっしりと おかれている。
この棚は 神の兵の一族
31代目以降の記録のようだ。
*「私は 神の祭事を とりしきっていた
一族の生き残り。あなた方に
大切なものを さずけましょう。
*「これは 神の祭事のとき
われら一族の 踊り娘が
身につけた 神聖な衣装です。
アルスは しなやかに輝く
美しいころもを うけとった。
アルスは 清きころもを 手に入れた!
*「清きころもは 私たちの祖先が
聖なる七色の水で 染めた糸を
使って 織り上げたもの。
*「えらばれし 踊り娘だけが
身につけることを ゆるされます。
どうか 大切に お待ちください。
アイラ「わたしたち ユバールも
この 神の神殿から
旅立ったのかしら?
ガボ「あの ねえちゃん
ちょっとだけ アイラに
似てなかったか?
*「神殿を 浮かびあがらせている
神の石は それぞれのチカラが
えいきょうしあって 成長します。
*「もし 4つの神殿が 上空に
残されていたのなら かなりのチカラを
たくわえていたはずです。
*「しかし 残っているのは ここと
あと ひとつのみ。
*「そこに いきたくば
あなたがたを 地上より ここに
はこんだ 石座に乗り……
*「上下左右
あるべき方向に すすむのです。
*「神の兵とは 神と共に そして
英雄と共に 魔王と戦った一族。
*「その 神の兵を 上空へ逃がすとは
神は やはり 魔王への
敗北を 予感されていたのか?
*「今いちど 真実を問いたいものだが
われわれ 一族の神殿も
すでに ふたつが 失われ…
*「長い時の間で 祖先の記憶も
しだいに うすれてきて
しまっているのだ。
メルビン「……神が 魔王めに
敗北するなど そのようなこと
考えるはずがないでござる。
*「あなたには この
音無き 音楽が 聞こえますか?
*「この神殿の 4つの竜に 抱かれし
神の石が たがいの
チカラをよせあう 命の響き。
*「もし 4つの神殿が すべて
そろっていたなら 想像をこえる
チカラが 生まれたことでしょう。
メルビン「今となっては もう
失われたチカラは
戻らないでござるな。
ガボ「ひとりより ふたり!
ふたりより たくさん!
ガボ「神サマの石も やっぱ
仲間が そろってねえと
ダメなんだなあ。
はめこまれた 神の石が
静かに 光をたたえている。
*「ここは 復活の台座の神殿です。
さあ どうぞ 神の紋章へ!
ガボ「あれ グランエスタードの
神殿にあんのと いっしょだ!
アイラ「ここにも 台座が。
でも いったいどこに
つながっているの?
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