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ガボ「シーブルのおっちゃん
元気にしてるかなあ……。
アルス 会いにいってみようぜ。
*「おや みなさん。
ルーメンへ ようこそ。
なんだか ひさしぶりですな。
*「私も あれから まわりの者に
説得されましてね。
シーブルさんとも 和解しましたよ。
*「あの時は 私も 少々
意地になっていましたからな。
今 思い出すと はずかしいです。
メルビン「人間とは 時として
あやまちをおかす 弱い者。
それを 責める事はできんでござる。
*「あの夢を 見なくなって
おかげさまで 毎日ぐっすり
ねむれるようになりました。
*「あのころは いろいろ 悪いことが
かさなって きっと その不安が
悪夢を 見せていたんでしょうね。
*「シーブルさんも 最近
ようやく 以前の明るさを
とりもどしてきたよ。
*「やっぱり 心のキズを
いやすには 時間が必要なんだな。
*「よう 大将じゃねえか!
なんだ なんだ また この町に
来てくれたのかよ。
*「それも わざわざ オレを
たずねてきてくれるなんて
うれしいじゃねえか。
*「ああ でも 悪いけどサービスは
できねえぜ。ウチは 宿屋みたく
もうかってないんでね。
*「こうして のんびりしていると
あの悪夢の日々が 遠い昔のこと
みたいに思えてくるねえ。
*「主人も元気だし
平和すぎて たいくつなくらいだよ。
あっ ところ何か 入り用かい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「はいはい。 |
いいえ |
*「そうかい? |
※誤字まま
*「あれ以来 ちょっとした地震が
あるたびに すわ! 魔物のせいか?
……と ビクビクしておるよ。
*「こういうのは 気にしすぎるのも
考えものじゃな。
*「毎日かかさず こうして
チビィのお墓まいりに
きてるんです。
*「これが つぐないになるとは
思いませんが こうでもしないと
わたしの気がすまないんですよ。
*「まあ 気休めってヤツですかな。
シーブル「やあ みなさん。
お元気でしたか?
わたしは……うん まあ元気です。
シーブル「最近になって ようやく
立ち直ったと いうべきですかな。
いや まったく 情けない。
シーブル「チビィのことは……
ああなる運命だったのでしょうな。
あいつは 神の使いだったんだ。
シーブル「この町を守るために
やってきた……近ごろでは
そう考えるようになりましたよ。
シーブル「さあ せっかく
来てくださったんだ。どうぞ
ゆっくりしていってください。
メルビン「シーブルどのも 完全に
立ち直られた様子でござったな。
メルビン「やはり 時間だけが
人の心のキズを いやすことが
できるのでござる。
ガボ「シーブルのおっちゃん
元気そうだったな。
オイラ ちょびっと安心したよ。
シーブル「また なにかモンスターを
かってみたいもんですな。
町の者には めいわくでしょうが。
シーブル「どこかに 安心して
モンスターとくらせるような場所が
あればいいんですがねえ……。
アイラ「ふうん……。
ここが 魔法王国ね。
アイラ「もっと すごい所を
想像してたけど
案外 ふつうの町なのね。
メルビン「うむ。あの後 人間同士で
あらそうなど バカげたことは
していないようで ござるな。
ガボ「この町に来ると
いろいろと 痛い目にあったのを
思い出すぞ。
ガボ「あの王さま
元気にしてっかなあ?
*「お城に戻られた ディノさまは
今ごろ どうしているでしょう……
*「王さまと 仲たがいなく
すごしておられるのか……
気がかりで 夜もねむれません。
*「近ごろじゃ 武器や防具も
けっこう 売れるように
なってきたんだ。
*「今まで 魔法一色だったヤツらの
意識が すこしずつ
変わってきてる 証拠かもな。
*「がんばって はたらいてる
ウチの人のために がんばって
おいしいものを つくらなきゃね!
*「兵士の人たちが ラグラーズに
復旧資材を もらいにいったり
すっかり 友好ムードで……
*「1年前まで 戦争をしてたなんて
なんだか ウソみたいです。
*「王も 気のどくだとは思うけど
だからって しかえししても
いいってもんじゃないよ。
*「人間同士で 殺し合うなんて
そんな バカげたこと
あたしゃ ぜったい反対だね。
*「なんでも 世界のどこだかには
からくりじかけの メイドが
あるって 話じゃないか。
*「これからは 魔法なんかじゃなくて
そういう 主婦の味方になるものに
チカラを つかってほしいね。
*「オレは あのプカプカ浮かんでる
お城が 好きだったから
ちょっとだけ さみしい気分だぜ。
*「主人は あいかわらず
勉強ばかりですが 前とちがって
今は なんだか楽しそうです。
*「魔法研究所にはいる 夢がとざされ
しばらくは 落ちこんだものだが……
*「ものを学ぶのは 自分のため。
夢を かなえるばかりが
目的ではないと 気づいたのだ。
*「あれ〜? 受付にいた
あの かわい子ちゃんは いったい
どこに 行っちゃったんだろう?
*「ここはすでに 活動中止になったが
することもないので こうして
毎日 かよっているのだ。
*「魔法を 平和に生かすことも
できように なにも活動中止に
せんでもええと 思うがのう……。
所長「おお 旅の方。
また ここに見えられるとは。
所長「あれから 王のキズもいやされ
すっかり 元気を
取りもどされました。
所長「最近では 絵なども始めたそうで
まったく 以前の王からは
かんがえられない ことですなあ。
*「ここの受け付けの仕事って
みんな チヤホヤしてくれるし
けっこう 気に入ってたんだけど…
*「あ〜あ 今度は
どんな仕事を しようかなあ……。
ディノ「キズも すっかり
よくなったようだな。
安心したぞ……。
ゼッペル「なに。
はじめから かすりキズだ。
ゼッペル「王になどなると まわりが
さわぎすぎて いかんのだ。
ディノ「国のみなが おまえを
信頼している あかしだ。
文句は 言えんだろう。
ゼッペル「……おまえの
言うとおりかも しれんな。
さて……
ゼッペル「城をこわした 張本人が
いつまでも ここで油をうっている
わけにも いくまい。
ゼッペル「兵士たちの 指揮をとらねば。
私は もう行くぞ。
ディノ「ああ……。
ディノ「そうだ ゼッペル。
ディノ「ずいぶん 以前から
かんがえては いたんだが……
ディノ「せっかくの機会だ。
ここに ルーシアの墓を
たてては どうだ?
ゼッペル「…………。
ディノ「ここは 見晴らしもいい。
ルーシアも きっと
それを よろこんでくれよう。
ゼッペル「…………。
ゼッペル「墓は 不要だ。
ゼッペル「ルーシアは きっと
どこかの国の だれかの妻となり
今も 元気で生きていよう。
ゼッペル「すくなくとも……
今の私は そう信じている。
ディノ「うむ……。
そうか……。
ゼッペル「みとめられない者は
みとめなくても いいことだ。
……さて 私は行くぞ。
ゼッペル「おお!
アルスたち ではないか!
ゼッペル「またしても こんな所に
来るとは どうやら ほとほと
こりない 連中らしいな。
ゼッペル「……おっと
国の恩人に この言い草では
失礼だったかも しれんな。
ゼッペル「せっかく来たのだ。
たいした もてなしもできんが
せめて ゆっくりしていくがいい。
メルビン「どうやら 王は完全に
立ち直ったようで ござるな。
ディノ「おひさしぶりです。
きっと また来ていただけると
思っていました。
ディノ「私も あれから城に戻り
どうにか ぶじにやっています。
ディノ「ゼッペル……いえ 王は今でも
無口ですが かんがえていることは
わかるようになってきました。
ディノ「王は 気持ちを整理するのに
ほんのすこし とまどっただけと……
今では そう思うのです。
ディノ「この国のことは もう心配は
いりません。王ゼッペルのもと
どんどん いい国になるでしょう。
ディノ「アルスさんたちも どうぞ
いい旅を つづけてください。
旅の無事を いのっています。
*「おお おまえたちは!
いつかは よくぞ
この城を まもってくれたな!
*「おまえたちなら
とうぜん 出入り自由だ。
好きなように 見てまわるがいい。
*「王さまが 見ててくださるんだから
こんな作業でも
やりがいが ありますよ!
*「ゼエ…… ゼエ……。
もうダメだ……。
*「復旧作業を 手伝うのを条件に
ロウヤから 出してもらったんだが
こんなに くるしいとは……。
*「う〜ん。
これでは まだまだ 資材が
不足ぎみだな……。
*「この前 ラグラーズに行ったとき
うつくしい娘に 出会ってな。
どうにも 頭からはなれんのだ。
*「チカラ仕事は ニガ手だ……
と 長いあいだ 思っていたが……
*「なれてくると これはこれで
じつに さわやかなものだな。
大臣「王さまが 先頭に立って
現場を 指揮しているのです。
私だって チカラ仕事くらい!
ゼッペル「おまえたちか。
こんなところまで来て
作業の 手伝いでもしたいのか?
はい/いいえ | |
---|---|
はい/いいえ |
ゼッペル「はっはっは! 冗談だ! |
ゼッペル「そう言えば おまえたちが
ここを去るときに 私は
おまえたちに こう約束したな。
ゼッペル「これからは 国を平和に
するために チカラをつくす……と。
ゼッペル「そのために 何ができるか
わからんが まずは信じることから
はじめようと 思っている。
ゼッペル「この国の者も
敵国だった ラグラーズの者も
すべての人間をな。
ゼッペル「私は すなおに
礼も言えない めんどうな性格だが
おまえたちには 礼を言いたい。
ゼッペル「今の 私があるのは
おまえたちの おかげだ。
この恩は 一生 わすれん。
ゼッペル「また 気が向いたら
ここに来るがいい。
いつでも 心から 歓迎するぞ。
*「お城がこわれたことが あってから
どういうわけか 王さまの人気が
急に 上がったの。
*「だれが 王さまのハートを
いとめるかで とうぶん
話題が つづきそうな感じよ。
*「先日 王が じきじきに
私のもとに おとずれまして……
*「わが娘のルーシアのことを
死んだ娘と言いましたら 王は
ひどく お怒りになられました。
*「娘は 見つかってもいないのに
どうして 母である そなたが
死んだと 決めつけるのか……と。
*「まったく 王の言われる
とおりです……。私は つくづく
自分をはずかしく 思いました。
*「娘は どこか異国の地で
きっと 元気に生きている……と
今は そう思うことにしています。
*「はやく 仕事を終わらせて
王のお姿を 見に行きたいな。
*「私ってば 最近になって
大発見してしまったの……。
*「王さまってば
無口で クールで
ちょーかっこい〜!
*「そう言えば 大神殿とのあいだの
関所が なくなったのよね。
*「魔法も必要ないっていうし
あ〜あ 大神殿にでも行って
シスターでも めざそうかな……。
*「城が こわれてしまったのに
こんなことを言うのは
おかしいかも しれませんが……。
*「そのおかげで
この国は 今 平和なのだなと
やけに 実感できるのです。
*「なんでも 王さまが
最近 絵をはじめたという
ウワサがあるんです。
*「う〜ん ボクは これから
何をめざそうかなあ。
詩人もいいけど 画家もいいなあ。
*「王は 今も無口なままだが
ときおり 発する言葉には
その分だけ 深い重みがある。
*「ムダに ペラペラしゃべる男より
よほど 信用できるというものだ。
*「どうせ 城をたてなおすなら
有名な建築家に たのむってのも
ひとつの手だと 思うんですが……
*「ぼくの提案は あえなく
却下されちゃいました。
とほほ……。
先代国王「おお アルスたち。
また ゼッペルの顔でも
見に来なさったか。
先代国王「先日まで 大神殿の
大神官どのが ここに来ておってな。
先代国王「ささやかながら
このあいだの一件の 礼の宴など
ひらいて おったのだ。
先代国王「その席で 大神官どのは
再三 アルスたちの 話を
しておったぞ。
先代国王「もしも まだ 大神殿に
行ってないのならば
一度 行かれてみてはどうかの。
先代国王「大神官どのも
きっと よろこばれよう。
皇太后「さすがは あれだけの
神殿をおさめる 大神官……。
年はとっても あなどれんな。
皇太后「よもや あの年にして
あれほど 食べようとは……。
*「娘が いなくなったことは
さみしいですが 私には
できの悪い弟子が おりますしな。
*「生きてさえいれば
永久につづく さみしさなど
ありえないということです。
*「魔法の強化が なくなったとはいえ
杖をつくる 技術まで
不要になったわけじゃない。
*「おれが お師匠さまから
学んで…… それで いつか
おれが 弟子に教えて……
*「いい杖ってのは そうやって
時間をかけて できていくもんだ。
*「兵士たちの食事だけじゃなくて
これからは 王さまのお食事も
ここで 作ることになったのさ。
*「メイドのひとりが サボって
王さまを 見にいっちゃったの!
私だって 行きたいのに〜!
*「…………。
*「すまないが 今は料理に
集中している。
あとに してくれ。
*「ここは ラグラーズ城だ。
旅の人 ついてなかったね。
*「このあいだまでは 武闘大会で
もりあがっていたんだ。もう少し
はやく来れば 見れただろうにな。
*「このお城は マーディラスとの
戦争によって 見てのとおり
こわされてしまったの。
*「そして そのマーディラスのお城も
おやつを取られた 王さまが
あばれて こわれてしまったのよ。
*「このあいだの 武闘大会は
本当に すごかったのだ!
まさに 逆転につぐ逆転!
*「ま 私は 一回戦負けだったがな。
*「マーディラスの連中が
ときどき 城を復旧するための
資材を 取りにくるのですが……
*「これだけあれば 足りるかなあ。
なんだか 心配になってきました。
*「長年のあいだ 武闘大会の優勝は
兵士長のものだったのだが……。
*「兵士長が死んだ今
いったい だれが優勝するのか
予想が つかなかったのだ。
*「しかし 終わってみれば 兵士長の
愛弟子だった 若い兵士が
あらたな 武闘王の座についた。
*「兵士長のたましいは まだまだ
死んでいないという あかしだな。
*「そこのベッドで 寝ている兵士は
このあいだの 武闘大会で
準優勝を おさめたのだ。
*「しかし 決勝戦で負ったキズが深く
まだ 回復しないのだ。
*「戦いには 技とチカラと……
なにより その人間のもつ気迫が
大切なのだ……。
*「私が 負けたのは……
技やチカラが あの若い兵士に
おとったためではない……。
*「なんとしても 兵士長の無念を
晴らそうという あの男の気迫に
負けたのだ……。
*「なんでも ここからすぐ東にも
もうひとつ 大きな国が
あるんだそうですね。
*「格闘大会で 優勝した日の夜
ぼくは 一人でちかったのです。
*「もう二度と 人間同士で
あらそうようなことは
すまい……と。
*「けれど同時に 兵士長を殺した
あの国を 死ぬまでゆるすまい……
そう 決めたのです。
*「次回の武闘大会からは
マーディラスの腕ききをまねいて
勝負をする企画があるとか……
*「武闘はスポーツだから
これは どっちの国にとっても
有意義なことだよな!
*「敵兵とはいえ ちゃんと語り合えば
わかり合えないことなど
あるはずがないのだ。
*「当たり前のことだ。
同じ人間なのだからな。
大神官「おお おまえさんたち!
よくぞ また来よったな!
大神官「わざわざ ここまで
来たということは わしに
なにか 用でもあったのかの?
はい/いいえ | |
---|---|
はい/いいえ |
大神官「いや 何も言わんでも |
大神官「……しかし 言いにくいのだが
あの魔法は まだ完成には
いたって おらんのだ……。
大神官「なに?
あの魔法は すでに会得しただと?
なにを バカを言っておるか。
大神官「あの魔法は まだ研究の必要な
夢の魔法じゃ。そう やすやすと
会得できるものではないぞ。
大神官「しかし
ちゃんと会得した じゃと?
……とっと 待たれい。
大神官「おまえさんの言ってる
あの魔法 というのは
マジャスティスのことじゃろうな?
大神官「まちがっても
ホイミや ベホイミのことを
言ってるんでは ないな?
はい/いいえ | |
---|---|
はい/いいえ |
大神官「う〜む……そこまで言うなら 大神官は バイキルトをとなえた! 大神官「もし 本当にマジャスティスを マジャスティスを となえますか? |
いいえを選んだ場合のみ | |
---|---|
いいえを選んだ場合のみ |
大神官「ほれ 見たことか……。 大神官「いくら 待ちきれんのでも 大神官「いずれ この魔法が 大神官「アルスたちも それまで |
ガボ「大神官のおっちゃん ホントに
魔法の研究してるのかなあ?
なんか オイラ心配だぞ。
メルビン「う〜む……
まだできていないと言うのでは
仕方がないでござる。
メルビン「アルスどの。
また いずれ ここに
来るでござるよ。
大神官「おお アルスたち。
また 来よったか。
大神官「……しかし 言いにくいのだが
あの魔法は まだ完成には
いたって おらんのだ……。
大神官「なに?
あの魔法は すでに会得しただと?
なにを バカを言っておるか。
大神官「あの魔法は まだ研究の必要な
夢の魔法じゃ。そう やすやすと
会得できるものではないぞ。
大神官「しかし
ちゃんと会得した じゃと?
……とっと 待たれい。
大神官「おまえさんの言ってる
あの魔法 というのは
マジャスティスのことじゃろうな?
大神官「まちがっても
ホイミや ベホイミのことを
言ってるんでは ないな?
はい/いいえ | |
---|---|
はい/いいえ |
大神官「う〜む……そこまで言うなら 大神官は バイキルトをとなえた! 大神官「もし 本当にマジャスティスを マジャスティスを となえますか? |
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
アルスは マジャスティスを 大神官「うおおお!? 大神官「ゲホッ! ゲホッ! 大神官「……おまえさんたちが 大神官「わしが 長年 夢見てきた 大神官「わしが使ったのを 大神官「なに? 大神官「そんな バカなことが 大神官「……いや。 大神官「とにかく こうなったら 大神官「わしは わしなりの方法で 大神官「アルスたち! 礼を言おう! 大神官「では わしはすぐに |
いいえ |
大神官「ほれ 見たことか……。 大神官「いくら 待ちきれんのでも 大神官「いずれ この魔法が 大神官「アルスたちも それまで |
メルビン「大神官どの。その書物を
書いたのが 自分であると
知ったら おどろくでござろうな。
メルビン「これできっと 魔法の完成も
早まるでござろう。
大神官「う〜む つまり……
あ〜なって…… こ〜なって……
大神官「なるほど なるほど。
ようやく あの魔法の完成が
見えてきた 気がするわい……。
*「大神官さまは よく 部屋で
何かを書いてる みたいだけど
何を 書いてるんだろう?
*「大神官さまは 今も ときどき
魔法の研究を つづけられて
おるようじゃ。
*「年をとっても 向上心を
うしなわない あのしせいを
わしも ぜひ 見ならわねばな。
*「このあいだね ドワーフのもとに
お嫁にいった友達が
ひさしぶりに あそびにきたのよ。
*「彼女の 幸せそうな顔を見てたら
やっぱ 私も 結婚したく
なっちゃったわ。
*「む? なんのようだ?
私はただ ここから 大神殿を
ながめていただけだぞ。
*「そろそろ ここを出て
くにに帰ろうと 思ってな。
これで 見おさめのつもりなのだ。
*「あんれ? いつぞやの旅人だか?
こんなとこさ 何度も来るなんて
つくづく 変わりもんだなや。
*「何度も来たって 残念だけど
ここには 何もないっぺよ。
*「何もないから オラたちは
ここで 暮らしてるんだかンね。
*「このあいだ 何年かぶりで
神殿にいる友達に
会いに 行ったんです。
*「みんな ちっとも変わってなくて
とっても なつかしかったわ。
さて……
(宿屋)
アルスは 墓をしらべた!
そこには こう 書いてあった……。
”知恵あるものよ なんじに
さらなる知恵を さずけよう。
”わたし マーディラス大神官が
一生をかけて 研究した
魔法 マジャスティス。
”アルスという 者たちの
協力を えて わたしはさらに
けんきゅうをかさねた。
”これこそが きゅうきょくの魔法。
……ギガジャティス。
”願わくば 清き心のものが
これを 使うように……。
”マーディラス 大神官
アルスは ギガジャティスを
おぼえた!
大神官「おお! アルスたち!
また 来よったな!
大神官「あの魔法の研究は
ばっちり 進んでおるぞ!
完成の日を 楽しみに待つがいい!
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