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アイラ「ふうん……。
ちょっと いなかだけど
なんか いい感じの村ね。
*「ここは エンゴウの村だよ。
ん? あれれ あんたたち
どこかで 見たような……。
*「あっ 思いだしたよっ。
あんたたち この村を
すくってくれた 救世主さまだ!
*「また この村に きてくれたんだ。
いやあ うれしいねえ。
ゆっくりしていって おくれよ。
アイラ「この村も アルスたちが
救ってあげたみたいね。
*「母さんの話を 聞いたときは
ちょっと おどろいたけど
もう 平気さ。
*「愛する人を 見つけたんだ。
もう 旅に でたいなんて
思わないよ。
アイラ「愛する人か……。
わたしにも そんな人が
いつか あらわれるのかな。
*「あんたたち あたしのこと
おぼえてる?
あたしは おぼえてるけど?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「あは ちょっと うれしいな。 *「おどりを すてたわけじゃないわ。 |
いいえ |
*「やだなあ なん年か前の |
アイラ「わたしも きっと
結婚したって おどりを
すてたりは しないと思うわ。
*「ふう…… そろそろ
おっかけっこも あきてきたなあ。
もう そんなトシでも ないしね。
*「なにか あたらしい あそびを
見つけないとなー。
アイラ「かわいいわね 子どもたちは。
このまま のびのびと 育って
ほしいものだわ。
*「彼ったら さいきん
あたしを おっかけるのに
気合いが はいってないのよね。
*「ケンタイキって やつかしら?
アイラ「ほんと かわいいわね。
くすくす……。
長老「ほう…… 今日も
炎の山は おちついたものじゃ。
なにより なにより……。
長老「なんと! アルスどのたちかっ。
これは よくぞ おいでくださった。
いや おなつかしい。
長老「あの日のことを わしらは
ぜったいに わすれんよ。
炎の神へ いのるたび 思いだす。
長老「そして よりいっそう
炎の神への かんしゃの心を
強めていって おるんじゃ。
アイラ「神さまへの かんしゃを
忘れなければ 神さまは きっと
わたしたちを 救ってくれるわ。
アイラ「人々が みんな石にされて
もどれない町か……。
本当に さみしい所ね。
アイラ「行きましょ アルス。
ここにいても さみしい気分に
なるだけだわ。
*「お父さんも おにいちゃんも
死んじゃったけど わたしは
だいじょうぶ。
*「だって わたしまで
死んじゃったら ふたりとも
悲しむものね。
アイラ「けなげなものね……。
わたしたちは なにもして
あげられないのかしら……。
*「あれから からくり兵が
おそってくることも なくなって
この町は 平和そのものさ。
アイラ「そうか からくり兵に
おそわれていたから こんなに
守りを 固めているのね。
*「うふふ イイひと
見つけちゃった……。
*「彼 今度 兵士長に
なるかも しれないの。
うふふふ……。
アイラ「わたしにも いつか
そんな人が あらわれるのかな。
*「おぬしらは たしか……。
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「おおっ やはり あのときの *「おぬしたちの カツヤクは |
いいえ |
*「むっ そうか。 |
アイラ「へえ アルスたち
よう兵なんて やってたんだ。
ちょっと かっこいいわね。
*「町の守備を 固めるために
防壁の強化を 王に たのんで
いるのだが……。
*「金も かかるからな。
なかなか 受け入れて
もらえんのだ。
アイラ「こんな防壁が 必要ない
世の中に したいものよね
アルス。
*「からくり兵の 恐怖は
みんな まだ 忘れちゃいないよ。
*「でも ムダに 思い出しても
しかた ないからね。
あえて クチには しないのさ。
アイラ「いやなことは いっそ
忘れてしまうのも ひとつの
手だと わたしは 思うけどな。
*「この町も だいぶ
以前の静けさを とりもどして
きおったよ。
*「あれは きっと 悪い夢か
なにか じゃったんだな。
アイラ「そうね どんな夢も
いつかは さめるもの。
いい夢も 悪い夢もね。
*「ここんとこ ヒマでね。
ピリピリしてた あのころが
ちょっと なつかしいよ。
アイラ「あらあら 気が
抜けちゃってるみたいね。
*「おや あんたたちは
旅に出たんじゃ なかったのか。
*「まあ いいや。
あんたたちなら いつでも
大歓迎さ!
アイラ「すごいわね アルス。
大歓迎だって!
*「国民全員が ひとつになれば
国を たてなおすなど
造作も ないこと。
*「わが国は それが できると
わしは 思っている。
アイラ「わたしは 国っていうの
よく わからないけど……
アイラ「たくさんの人の願いは
とても強いチカラに なるわ。
*「ガー ガー。
アイラ「わー かわいい。
わたしも ひとつ欲しいなあ。
*「ふうふう……
ベッドメイクも つかれるわ。
*「今度 ゼボットさんにあったら
絶対に からくりベッドメイカーを
たのんでおかなきゃ!
アイラ「ゼボットさんて
そんなものまで 作れるの!?
*「おおー 美しき少女 マリベル〜
ラララ うるわしのキミ〜。
*「……やっぱり イマイチだな……。
アイラ「イマイチかしら?
わたしは いい歌だと思ったけど?
*「平和は いいのう。
なにもない日が いちばん
幸せじゃ。
アイラ「ふつうを 望む人もいれば
ふつうでないことを 望む人も
いるということね。
トラッド「(セリフは以前書いたので略)
アイラ「人の心を救うなんて そんな
かんたんに できるものかしら。
*「(エリーの話。書いたので略)
アイラ「人が死ぬのって いつも
とつぜん なのよね。
前ぶれなんて ひとつもなく。
アイラ「ずいぶんと 機械的な
ところなのね ここは。
アイラ「アルスたちから 話は
聞いてるけど 自分のなじみの
ある場所の 過去を見るなんて…
アイラ「なんだか とっても
ふしぎな 気分だわ。
アイラ「この湖の祭壇で わたしの
ご先祖さまが 踊ったのね。
わたしも その人に会いたかったわ。
アイラ「それに 伝説の守り手となって
一族を守りぬいた キーファ王子。
その人ともね。
アイラ「ここが 魔物に
支配されていたって聞いても
すぐには 信じられないわ。
*「おそれを知らぬというか
せっそうがないと言うべきか。
*「魔物が つくった決闘場を
修行の場に するなどと
だれが言い出したのだろう。
アイラ「ここで ワザを みがくより
旅に出たほうが いいわ。
よっぽど いい修行になるはずよ。
アイラ「アルスって すごいわ。
ユバールである わたしよりも
いろんな所を 旅してるのね。
アイラ「わたしが かつて見てきた
ほろびを目前にした 町や村の
ふんいきを 感じるわね。
アイラ「レンガだけで よくもまあ
これだけの建物を 作ったわね。
信じられないわ。
アイラ「地下に お城があれば
たしかに 暑さから
身を守れるわね。
アイラ「この明るい村が
かつては 封印されてたなんて
想像も できないわね。
アイラ「ふーん ここでは 毒水で
みんなが おかしくなっちゃう
事件が あったんだ。
アイラ「ひどい話ねえ……。
でも それで よく 村人たちを
助けられたわね。
アイラ「明るくて きれいな町だけど
……なんだか 妙な建物が
いくつか あるみたいね。
アイラ「なんだか すごい橋が
あるわねー。 大きさもだけど
デザインが 変わってるわ。
*「屋敷を失ったころのイワンは
手の つけようがないほど
あれてましたからねえ。
*「その とばっちりを いちばん
受けたのが 妻のリンダでね。
よく怒鳴られてましたよ。
*「オレと結婚したことを
こうかいしてるんだろ とか
まだペペを好きなんだろ とか。
*「あんなに 苦しめたんだから
リンダに出ていかれるのも
ムリありませんよ。
アイラ「うさばらしに 自分の妻に
あたりちらすなんて 男として
サイテーだわね。
ペペ「ああ みなさん。
私は今 どうしようもなく
とほうにくれているんです。
ペペ「あのとき リンダの気持ちに
こたえて あげられなかった 私に
できることなど もう何もない。
ペペ「今は ただ リンダの冥福を
心から祈るばかりです……。
アイラ「ペペなら だいじょうぶ。
日を追うごとに かならず
元気になるはずよ。
アイラ「だから アルスが
気にやむことは ないわ。
*「さいしょは おやかた様も
リンダを 修道院にでも
あずけるつもりだったらしいよ。
*「だけど リンダが 自分の名を
言ったとたんに おやかた様は
養女にするって言い出したのさ。
*「リンダっていう名前に
なにか 強い思い入れでも
あったんですかねえ。
アイラ「やさしいひとね。
親を なくした子を 引き取って
じぶんの娘にするなんて。
*「ハーブ園の そばを通るとき
なぜだか知らないけど ベシアは
いつも コソコソしてたわね。
*「とても つらそうな表情で
いっこくもはやく ハーブ園から
はなれたがっていたっけ。
アイラ「ベシアっていう シスターは
生前 みんなに とっても
愛されていたのね……。
アイラ「へ〜っ ここら辺 ぜんぶが
海に 沈んじゃったんだ。
それって ちょっと すごいわね。
アイラ「ここが アボンの村ね。
ずいぶん 山奥にあるのね。
*「あの楽師のじいさん 名前は
ジャンと いうんだってな。
*「まあ よくきく ありふれた
名前だから ひょっとしたら
偽名かもしれんがな。
アイラ「ジャンて わたしの一族に
伝わる 伝説の弾き手と 同じ名ね。
……もしかして!
アイラ「いえ そんなわけないわよね。
きっと タダのぐうぜんなんだわ。
ジャンなんて ありふれた名前……。
アイラ「ホントに トンネル1本で
山の向こうと つながってるのね。
アイラ「ここが くずれたりしたら
どうするのかしら?
アイラ「この教会って この地方の
村や 町をつなぐ 旅人の休息所の
やくわりを はたしてたのね。
アイラ「ここは 漁村なのね。
でも フィッシュベルのほうが
ちょっと 大きいわよね。
アイラ「この町は どっちの時代も
あんまり 変わりばえしないわね。
*「あら あなたたちも 旅のかたね。
ようこそ エンゴウの村へ。
*「温泉に はいりたいなら
村の まんなかにある 井戸の下よ。
アイラ「あら 温泉があるの?
それは いいわね。
*「あんたらは しらねえかも
しれねえが この村には
ほむら祭りって 祭りが あってな。
*「なんでも 炎の山にすむ
炎の神に ささげる それはもう
盛大な祭り なんだってよ。
*「だが オレが すみついてから
もう なん年も たつのに
祭りなんか ありゃしねえのよ。
アイラ「神への お祭りを
やめてしまうなんて……。
パミラ「(アルスへの占い。内容は略)
アイラ「この占い師さん すごいのね。
わたしは 占ってもらうの
やめておこうかな……。
パミラ「(アイラの占い。内容はガボやマリベルと同じ)
アイラ「……アルス
気をひきしめて いきましょうね。
*「おや あんたらは 旅の人だね。
もう 温泉には はいったかい?
まだなら ぜひ いってごらん。
*「あの温泉の ききめは すごいよ。
おハダは スベスベ
カラダの悪いところも バッチリさ。
アイラ「混浴だったら わたしは
えんりょ しておくわね。
アイラ「残念だけど わたしは
温泉に入るの えんりょ
しておくわ。
*「はあ……。
混浴だって 聞いたから
ちょっと キタイしてたのに。
*「まあ 温泉は 気もちいいし
それだけでも この村に来たかいは
あったけどね。
アイラ「ふけつ……。
*「ダダンス ダンス
ダンダン ダンス!
*「見て!
わたしの この情熱的なダンスをっ。
アイラ「お客さんの前で おどるって
どんな気分なのかしら……。
*「カレの料理って 味は まあまあ
なんだけど 見た目が ちょっと
男っぽいというか なんというか……
*「この間のシチューなんて
おイモとか ニンジンとか
丸ごと はいってたのよ。
アイラ「料理は 見た目じゃないもの。
愛情が こもってれば きっと
おいしいはずだわ。
アイラ「ふう わたし 暑いのは
そんなに 苦手じゃないけど
さすがに ここは すごいわね。
*「おっと 旅の人!
ここは 炎の神さまが すむという
神聖な山なるぞ。
*「なーんてね。
今どき 神さまも へったくれも
あるもんか。
*「なんで おれが こんなところの
番人みたいなマネを しなくちゃ
いけないんだよ。
アイラ「神さまは 今でも
みんなのことを 見ているわ。
忘れないで アルス。
*「オレは 修行中の旅の戦士だ。
あんたたちも ここの魔物あいてに
修行中かい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そうか…… この平和な世の中だ。 *「それに ここには いろんな |
いいえ |
*「そうか…… この山には *「へんな たたりに あわないうちに |
アイラ「もう少し 戦いの経験を
積んでおくのも いいかも
しれないわね アルス。
アイラ「わあ 広い町じゃない。
ここが オルフィーね。
*「ここは オルフィーの町じゃよ。
*「町の者はみな 動物たちへの
感謝の気持ちを 忘れずに
暮らしているのじゃ。
*「それだけ 動物たちには
大きな借りが あるんじゃよ。
ほっほっほ。
アイラ「へえ えらいんだ〜。
町の人は ちゃんと動物たちに
感謝してるんだね。
*「もぐもぐ……。
*「ペッ! ペッ!
うひゃあ まずい!
*「ウマや ウシたちって
よく こんなものを
食べられるなあ。
アイラ「ああ そっか!
ここが ガボのいた納屋なのね。
ふ〜ん。
*「ゴゴゴ ゴヒーン……。
アイラ「う…馬が…
ベッドで寝てる……。
アイラ「ここの洞窟って
けっこう広いんだわね。
アイラ「あたし ひとりじゃ
迷っちゃうかもしれないな。
*「せっせ せっせ!
*「やあっ みなさん!
わざわざ こんな山の上まで
私に会いに 来てくれたんですね!
*「こうして毎日 自分のねどこを
きれいに 磨いておくと
夜ぐっすりと 寝られるんです。
*「自分がこんなに きれい好きだとは
思いませんでしたよ。
えへへへ。
アイラ「うっそ〜!
あの人 本当に魔物だったの!?
*「やっぱりボクも フロに入って
せいけつに したほうが
いいと思うかい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「ちぇっ! フロに入ったほうが |
いいえ |
*「そう言われると なんだか *「でも フロに入らなくたって |
アイラ「お金持ちなんだから
おフロぐらい いつでも
入れるでしょうに……。
*「ブオン ブオン!
アイラ「へえ すごいわね!
これって ひとりで
そうじして くれるんだあ。
*「うちは代々 兵士の家系なの。
でも いまは女の子ひとりしか
子供が いないでしょ。
*「もうひとり
あの子に 弟が欲しいんだけど……。
*「お城づとめの 主人が
いそがしいから なかなかね。
*「あら わたしったら!
何を 言っているのかしら。
いや〜ん!
アイラ「いや〜んって
言われても……ねえ。
アルマン「おおっこれは みなさん。
また こんな遠くまで
よく来てくださったのう。
アルマン「そのせつには 本当に
お世話になりましたな。
アルマン「このアルマン
みなさんのことは
一生 忘れませんぞ!
アイラ「アルマンさんって
思っていた通りの すてきな
おじいさんだったわ。
*「あ! おにいちゃんたち!
また遊びに来てくれたのね!
*「おじいちゃんから 聞いたよ。
おにいちゃんたちが うちの
ご先祖さまを 助けてくれたって!
*「えへへ。
よく わからないんだけど
ありがとうね!
アイラ「きっと あの娘さんも
先祖の血を引いて かしこい
女性になりそうだわね。
*「わたしは この国の城
フォロッド城で
兵士をつとめています。
*「休みのときは こうして必ず
フォーリッシュの町に
遊びにくるんですよ。
*「この辺は本当に のどかで
いいところでしょう。
わたしも 大好きなんですよ!
アイラ「本当に のどかで
いいとこじゃない
好きだなあ こういうとこ。
*「これは うわさなんですがね
どうも からくり人間を作るのに
行き詰まっているらしいんですよ。
*「あ〜あ……。わたしは
ぴちぴちの からくりギャルを
楽しみにしていたんですがねえ。
アイラ「まったく 男って
あんなこと ばっかり
考えているのかしらね!?
*「あのね ぼくね。
そこのお水に 落っこちちゃったの!
*「だから ズボンが
びしょびしょなんだよ。
ほんとだよ!
*「ち…ちがうもん!
おねしょじゃ ないもん!
アイラ「あらら かわいそうに
そこの水に 落っこちちゃったのね。
……ホントに?
*「むうっ やっぱりだめじゃ。
いったい何が 悪いというのか!
アイラ「この人たちを 見ていると
なんだか 未来が
不安になっちゃうわね……。
*「ここは フォロッド城だ。
*「見学するのは かまわぬが
くれぐれも王さまには
そそうの ないようにな!
アイラ「ここが フォロッド城ね。
へえ〜 思っていたより
すてきじゃない。
フォロッド王「(セリフは略)
アイラ「へえ。あの若さで
しっかり 国を治めているなんて
すごいことだよね。
大臣「あれ以来 禁断の地には
足を踏み入れた者はいない。
大臣「ゼボットと エリーの二人も
あれからは きっと静かに
暮らしているに ちがいなかろう。
大臣「それもこれも
国王陛下の あたたかい
思いやりがあってこそであるな。
アイラ「国王思いの いい大臣ね。
きっと この国は発展するわよ。
うん!
*「サッサッ サッサッ!
ひぃ〜。
オラア お城の そうじ番だあよ。
*「あの タル野郎めが
ちっとも 休まねえもんだから
オラも 休めねえだ。
*「でも 負けちゃ いられねえだよ。
そこ どいてくんな。
それっ サッサッ サッサッ!
アイラ「おじさんったら
あの からくりそうじ機と
張り合ってるんだ!
エリーが ゼボットのそばに
まるで寄りそうようにして 倒れている。
どうやら もう 動かないようだ……。
しかし その表情は やすらかで
やさしく ほほ笑んでいるように見える。
アイラ「なんだか つらいけど
エリーは きっと
これで 幸せなんだよね。
アイラ「この場所には なにか
聖なるチカラを 感じるわ。
*「永き時を 私は 待ちつづけている。
かつて この地を 照らした光が
今は なくとも…。
*「この世に 永遠は ない。
やがては 私の役目も
終わるときが 来るはず。
*「どこかに眠る 神の遺産……
浮遊すると伝えられる 神の石が
その時を 知らせてくれるだろう。
アイラ「やっぱり この建物は
神さまに 関係するものなのね。
”神は その姿が ほろびようとも
そのチカラは 永遠の時を
伝えられる。
”神は われら 民の復活への奇跡を
この世に 遺産として 残された。
”われら 神の兵は そのひとつを
永遠に 守りつづける民。
”かならずや 神の石を もって
復活への案内人と ならん。
アイラ「この神殿は 神さまが
作られたものだというの?
そして あの人は……。
*「くやしい!
あと たったの6周だったのよ。
*「ご主人さまに つかまらずに
テーブルを300周すれば
ごほうびが もらえたのに……。
アイラ「好みの男性になら いくらでも
追いかけてほしいって 思うけど
ここの主人には おことわりよ。
*「まったく ご主人ときたら
昼間っから 若いメイドを
追いかけまわして!
*「いったい だれに似たのやら……。
アイラ「わたしが メイドだったら
ぐうたらな主人に あきれて
ハーブ園を出ていくけどな。
*「わたくしは 丘の上にある
修道院で暮らす シスターです。
*「もし 修道院へ行きたいのなら
この先の山道を のぼってゆけば
たどりつけますよ。
アイラ「わたし 修道院に行きたいな。
つれってってよ アルス。
アイラ「わたしも いろんなところを
旅してきたけど 修道院を見るのは
今回が はじめてなんだよね。
アルスは 墓石を調べた。
しかし 文字のほとんどが かけていて
名前しか 読むことができなかった。
ペペ という人の墓らしい……。
アイラ「さあさあ 墓のまえで
思い出に ひたってないで
旅を続けましょうよ。
アイラ「ふーん こんな荒野にも
昔は 町があったのね。
アイラ「アルスと 旅をするまで
わたしは いちどもダーマ神殿に
来たことがなかったわ。
アイラ「ここに住んでる 男たちって
いったい 何ヶ月ぐらい おフロに
はいってないのかしら?
*「エテポンゲのヤロウ ひとを
だましやがって!
油断も スキも ありゃしねえ。
*「だいたい オレは 最初から
あのぼうしが クセえと
にらんでたんだ。
アイラ「ここの山賊たちって
仲がいいのか 悪いのか
よく わかんないわね。
*「1度 お金を コインに
かえてしまったら もう2度と
お金には できないからね。
*「冒険であまった お金だけを
コインに かえるようにするのが
かしこい 遊び方よ。
アイラ「アルス あの人の言う通り
あまってる お金だけ 使って
遊びましょう。
アイラ「ここでしょう。
アルスが言っていた村は。
アイラ「たしか ニセの英雄と
そのパトロンである詩人が
住んでるって 話だったわよね。
ニコラ「(セリフは略
アイラ「きっと ニコラさんには
悩みなんてないんでしょうね。
アイラ「……ふう。
アイラ「わたし 汗くさくない?
だいじょうぶかしら。
*「ママー! こわいよー!
ママー!
どこ いっちゃったのお!?
アイラ「あら かわいそうに。
お母さん どこへ行ったのかしら?
アイラ「ハスの花が きれいね。
アイラ「それにしても 砂漠って
ずいぶん暑いのね。
アイラ「このあたりの服って
かわってるわね。
わたしも 着てみたいわ。
アイラ「それにしても 大きな像ねえ。
アイラ「すごい いきおいね。
そんなにしてまで 買わなきゃ
いけないものかしら?
アイラ「売り切れちゃったの?
運が 悪かったみたいね。
アイラ「お疲れさま アルス。
なんだか 悪かったわね。
ひとりだけ 並ばせちゃって。
アイラ「明るくて きれいな町だけど
……なんだか 妙な建物が
いくつか あるみたいね。
アイラ「この塔を 見たら
バロックって人の うむを言わせぬ
偉大さが わかった気がするわ。
アイラ「少なくとも まわりから
天才とかんちがいされて いい気に
なってただけの人じゃないわね。
アイラ「なんだか すごい橋が
あるわねー。大きさもだけど
デザインが 変わってるわ。
*「(老楽師の伝説の話。長いので略)
アイラ「ふしぎなチカラを あやつる
老楽師……それって まさか……?
アイラ「アルスたちは 以前
ここに来たらしいけど その時も
こんな風だったの?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
アイラ「そうなの? |
いいえ |
アイラ「そう……それじゃあ ここは |
アイラ「わあ! この塔って 外から
見ると 立派だけど
なかに入ると ボロボロねえ。
アイラ「なんか 今にも くずれそうで
こわいわ。
アイラ「以前は この辺りに 村が
ふたつ あったの?……ずいぶん
さみしくなっちゃったのね。
*「プルプルッ!
ぼく 悪いスライムじゃないよ。
*「ここのあるじの メダル王さまと
みんなで仲良く暮らしているんだ。
*「せっかく来たんだから 王さまに
ごあいさつして おいきよ!
アイラ「きっと メダル王さまが
やさしい方だから この子たちも
なついているのね きっと。
*「この町は 過去になんども
危険な目にあってるからね。
*「平和になった今でも 武器や
防具は いいものそろえてるよ。
ど〜ぞ 買ってってください。
アイラ「ふ〜ん この町は そんなに
何度も 危険な目にあったんだ。
不運な町ねえ。
*「あんたがた 知っておるかね?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そうか 知っておったか。 |
いいえ |
*「フムフム……。 *「じつは この人は わしの *「だから わが家は ゆいしょ正しい |
アイラ「勇者の家系が 残ってるなんて
すごいわね。
アイラ「アルスたちは 勇者チビィに
会ってたことが あるんでしょ?
どんな人だった?
*「わしは ここに 世界一の
モンスターパークを作るのが
夢なんじゃ。
*「ここに来れば
すべてのモンスターに会える!
*「はやく そうなるよう
お前さんたちの かつやくを
期待しておるぞ。
*「それと モンスターを送った時は
必ず わしに 知らせるようにな。
アイラ「世界一のモンスターパーク…。
なんだか 夢があっていいわね。
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