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メルビン「さあさあ 急ぐでござる。
わしは ニコラという青年に
会うのが 楽しみでござる。
マリベル「ふふふ 楽しみだわ。
メルビンを つれていったら
ニコラさん どんな顔するかな。
*「聞いて おどろくなよ。
*「なんとなんと この村に
復活した英雄が やってきたんだ。
*「ウソだと思うなら ニコラの
屋敷へ行って 自分の目で
たしかめてきな。
ガボ「村のみんなが ウワサしてる
英雄も オイラたちの仲間に
なってくれっかな。
メルビン「わしのいた時代では
わし以外にも たくさんの
英雄が いたのでござるが……。
メルビン「わしのほかにも 神に
封印された英雄が いるとは
考えられんでござるよ。
マリベル「どういうこと?
ここの人たちは いったい
なにを言ってるの?
マリベル「メルビンいがいに
英雄が いるわけないじゃない。
*「伝説では 世界の未来のために
神さまは みずからの手で
最強の英雄を 封印したのよ。
*「それで今 復活した英雄が
村を おとずれてるって
わけなんだけどね……。
*「そういや 村にやってきた
ふうがわりな戦士を 英雄だって
決めつけたのはニコラだったっけ。
*「あの子も こうと決めたら
まわりが見えなくなるタチだから
すこし 心配になってきたよ。
*「ここはメザレ。
神の兵の まつえいの村です。
*「神の兵とは 遠いむかし
英雄とともに 魔王と戦った
ゆうかんな 兵士たちのことです。
メルビン「信じられん。
本当に ここは あの神の兵の
子孫たちの村なのでござるか?
メルビン「ゆうかんな神の兵を
祖先にもつ者たちの村が なぜ
こんなにも のどかなのか……。
*「ありがたや ありがたや。
さっき 英雄さまに かたを
もんでもらったんじゃ。
*「あの親切なかたが おるかぎり
世界の未来も あんたいじゃて。
*「大昔の戦争で 神は魔王に
やぶれたんだってよ。
*「伝説では魔王も 世界を
闇に封印したあと チカラつきて
消えちまったそうだぜ。
メルビン「アルスどの 言うとおり
神は ずっと昔に 魔王に
やぶれていたのでござるな。
メルビン「もし わしが 神のおそばに
いたなら 神を お守りすることが
できたかもしれぬのに……。
*「あの戦士こそ まちがいなく
神に未来をたくされた英雄じゃ!
*「身のあかしを たてるために
村人のまえで 大木を黒コゲにして
みせたのじゃからな。
*「その魔法の いりょくときたら
村人全員の ドギモをぬくほどの
スゴさじゃったよ。
*「神の兵の まつえいが住む
このメザレに 復活された英雄が
おいでになるとは……。
*「なにか さだめられた
運命のようなものを感じますな。
*「あら あんたたちは ニコラに
じゅうたんを ゆずってもらった
人たちじゃないかい。
*「ということは 英雄さまを
復活させたのは あんたたちだね。
ありがとう ご苦労さま。
*「むかし話にでてくる英雄が
この世にいるなんて オレっちも
信じてなかったけどよ……。
*「村にやってきた あの戦士には
英雄と名のるだけの風格と
チカラが そなわってるぜ。
*「みんな あの戦士の外見に
まどわされてるのよ。
*「めずらしい剣や よろいを
持っているからって あの戦士が
英雄とは かぎらないでしょうに。
ニコラ「これはこれは みなさん。
英雄を復活させていただいて
どうも ありがとうございました。
ニコラ「ラグレイどの。
アルスさんたちが
おみえになりましたよ。
ラグレイ「へ? だれが来たって?
ニコラ「いやだなあ〜 もう。
英雄とも あろうおかたが
とぼけないでくださいよ。
ニコラ「このかたたちが 水晶に
封じられていた あなたを
ときはなった 冒険者でしょう。
ラグレイ「や やあ みなさん。
そのせつは ホントにどうも
お世話になりました。
ニコラ「さあ ラグレイどの。
話のつづきは テーブルを囲んで
くつろいでからにしましょう。
ラグレイ「ま まだダメです。
私は このかたたちに
だいじな話があるのです。
ニコラ「それなら なおのこと
席に ついてかたのほうが
よろしいのでは?
ラグレイ「いやいや この話は
世界の平和にかかわる
重大かつ 内密なものゆえ……。
ラグレイ「ニコラどのといえども
お聞かせするわけには いかない。
てなわけで ちょいと失礼。
ラグレイ「すみません!
出来心だったんです!
悪気は なかったんです!
ラグレイ「みなさんのことは
ニコラさんから うかがってます。
とにかく 話を聞いてください。
ラグレイ「私は 英雄をかたって
そぼくな村人を だまそうなんて
ミクロも思っちゃいません。
ラグレイ「ただ 村に立ちよった私を
ニコラさんが 復活した英雄と
かってに かんちがいしまして……。
ラグレイ「で 私も調子にのって
村人のまえで 見かけだおしの
魔法を つかってみせたのです。
ラグレイ「すると 村のみんなの
私を見る目がかわって 私を
英雄あつかい しだしたんです。
ラグレイ「私のほうも いまさら
ウソでしたとは 言い出せなくて
英雄のフリを してるってわけです。
ラグレイ「どうか お願いです。
私を英雄だということにして
この先 話をあわせてください。
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ラグレイ「ありがとう。 ラグレイ「そのうち 旅のつかれが ラグレイ「ですから このことは |
いいえ |
ラグレイ「そんな 冷たいことを ラグレイ「だから お願いします。 (ループ) |
マリベル「たしかに ラグレイの方が
外見だけは メルビンなんかより
ずっと 英雄っぽいわ。
メルビン「アルスどのは
ラグレイの方が わしよりも
英雄らしいと思うでござるか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
メルビン「そ そんな……。 |
いいえ |
メルビン「正しいでござるよ。 |
ガボ「くっそ〜 あのニセ英雄め。
毎日 うまいもんを たくさん
食わせてもらってるんだろうな。
ガボ「ホントなら メルビンを
つれてきた オイラたちが ごちそうに
ありつけるはずだったのに!
*「英雄が 寝とまりするように
なってから 食費が かさんで
やりくりが たいへんなの。
*「でも ニコラさまは 英雄を
お気にいりのようだし……
あ〜 アタマいたいわ。
ラグレイ「くれぐれも内密に。
世界の平和と この村の
ちつじょのために。
ラグレイ「いや なによりも
私の身の安全のために。
ニコラ「みなさん ラグレイどのと
いったい どのような会話を
しておられたのです?
ニコラ「いや これは失礼。
世界の平和にかかわる
たいせつな話ですものね。
ニコラ「とうぜん ボクなどに
話せる内容では ありませんね。
いやしいマネをして すみません。
メルビン「わしが 英雄だという
真実を みなには ないしょにして
ほしいでござる。
メルビン「わしは さわがれるのが
キライでござるゆえ……。
マリベル「いまさら メルビンこそが
伝説の英雄ですって 言っても
信じてもらえそうにないわね。
ニコラ「まるで 夢のようだ。
英雄と 英雄を復活させた勇士が
ボクの家に あつまるなんて!
マリベル「知らぬ間に ニセの英雄が
メザレに やってきて 村人に
ちやほやされてるんだもんな。
マリベル「なんだかなあ。
あたしたちの苦労ってさ
わりと むくわれないよね……。
メルビン「ニセの英雄 ラグレイか。
わしは どうも あの男を
にくめないでござるよ。
メルビン「英雄だ英雄だと 村人に
もてはやされては この先
旅に 支障をきたすかもしれん。
メルビン「だから ラグレイには
わしの影武者として しばらく
がんばってほしいでござるよ。
ガボ「本当は ニセの英雄のかわりに
オイラたちが もてなされる
はずだったのにな……。
マリベル「ラグレイを 英雄だと
思いこむなんて ニコラさんの
バカさかげんも相当なモンね。
メルビン「ここは 教会でござるか。
ずいぶん ヘンピなところに
建っているのでござるなあ。
*「この大陸の 南の海に
沈んでいるという 名もなき都市。
*「この辺りで おおうずを
見かけたという ウワサがあるが
はたして 本当だろうか。
*「もし 本当なら わたしも
見てみたいものだな。
*「このような所に 旅の方とは
めずらしい。
わが神に なんのご用でしょうかな?
(教会)
マリベル「この町に来ると
あの楽師のおじいさんを
思い出すわね。
ガボ「相変わらず この町は
変わった形してんなー。
メルビン「ここは ハーメリアと
いうのでござるか。なかなか
堅固そうな町でござるな。
*「ようこそ ハーメリアの町へ。
*「ここは 大洪水と老楽師の伝説が
語られる町です。
*「ようこそ 旅のお方。
神の使いを かたどったという
石像は もう ご覧になられました?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そうですか。あのような伝説をもつ |
いいえ |
*「それは いけませんね。 |
*「あそこの家には かの有名な学者
アズモフ「はかせと 助手の
ベックが 住んでいるんだ。
*「はかせは 今 この町に伝わる
伝説を 研究しているそうだよ。
*「旅の人。
このハーメリアの町に 伝わる
古い 伝説を ききたいかね?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「おお そうかね そうかね。 *「もう ず〜っと 昔のこと。 *「この老楽師は ふしぎな楽器を *「町の者たちが 目を覚ますと そこは *「人々は これから 自分たちが *「ところがじゃ その時 あたりに *「そのごう音は じつは ここいらを *「本来なら その洪水で 多くの人が *「じつは 老楽師は 人々を *「これが この町に 伝わる *「だいいち そんな とんでもない |
いいえ |
*「なんじゃ つまらんのう。 |
マリベル「ちょっと ちょっと
今きいた伝説 ずいぶん
話が ちがってるじゃない!
マリベル「あたしたちの活躍は
どうなっちゃったのよー!
ガボ「ふわぁ さっきのじいちゃんの
話きいてたら 眠くなってきたぞ。
*「アズモフ「はかせは そりゃあ
頭が いいんだぜ。
*「ウチの商品の中には
はかせが 発明したものも
あるくらいだからなあ。
*「なんだい? 裏口から
入ってきたりして。
*「買い物したいんだったら
カウンターの方へ まわっとくれ。
*「この地方には ハーメリア以外にも
昔 2つの村が あったんだよ。
*「アボンと フズっていう村なんだが
長い間に 人が へっていってな。
今じゃ カゲも形も ないんだよ。
マリベル「へえ あのふたつの村
なくなっちゃったんだ。
マリベル「まあ ヘンピな村だったから
仕方ないってもんよね。
ガボ「アボンとフズの村は
なくなっちまったのか。
つまんねえなあ。
メルビン「長い歴史のなかでは
魔物とは かかわりなく ほろびる
町や村もあるのでござるな。
*「この大陸の南西には
海底に沈んでる 大きな町が
あるんだぜ。
*「なかに 入ってみたいもんだが
もぐっていっても あの深さじゃあ
とても 息がつづかねえよな。
*「この町には はじめて きましたが
お堀の上に 建物が たってるなんて
変わったところですねえ。
*「でも おもしろくて わたしは
好きですね こういうの。
*「この町に 伝わる伝説だがね。
じつは なくなった 2つの村でも
同じような伝説が あったそうだよ。
*「そうして 考えると やっぱり
伝説のようなことが 本当に
あったのかもしれないねえ。
*「だいいち そう考えた方が
ロマンチックってモンじゃないか。
*「この町の さらに山奥に
それは古い だれが 建てたかも
知れない塔が あるのさ。
*「ウワサじゃあ あの塔こそ
伝説に語られる 塔ってことだけど…
まあ マユツバもんだね。
アルスは 本だなを調べた。
「世界のふしぎな民族・種族」と
書かれた 本がある。
”砂漠の民…その名の通り 砂漠にくらし
独特な文化を 持っている。
特に 精霊の像は 必見である。
”ユバール…世界中を めぐりながら
神の復活を 目指している 一族。
踊りと 音楽に すぐれている。
”ホビット族…地中に 好んで住む
人間とは 異なる種族。しかし
まれに 人間と結婚することもある。
”リファ族…背中に 羽を持つという
幻の種族。風に乗って 空を
飛ぶというが くわしいことは不明。
*「う〜ん 今日は ちっとも
大物が つれねえだよ。
晩メシのオカズ どうするべえか。
*「アズモフ「はかせって
いろいろなこと おしえてくれて
とっても おもしろいのよ。
年老いた楽師の石像だ。
*「この石像は この町の伝説に
でてくる 老楽師を モデルに
つくられたそうですよ。
*「ただの伝説という人もいますが
音楽というものは たしかに
ふしぎな チカラを 持つもの。
*「じっさい この老楽師のような
チカラを 持つ人がいたとしても
おかしいとは 思えませんね。
*「伝説じゃあ あの老楽師は
神の使いって話だけど 神の使いが
あんな あやしい格好でくるかねえ?
*「案外 ぐうぜん いあわせた
よそ者のじいさんが たまたま
人助けしたって所じゃないかい?
*「本当に 伝説なんて
あてに ならないモンさね。
*「おかあさまったら ああして
1日中 あそこに すわって
いらっしゃるのよ。
*「なんだか 見張られているみたいで
気分わるいわ。
*「最近 夜ねてると どこからか
ネコの鳴き声が きこえるのよね。
*「亭主は ぜんぜん
気にならないみたいだけど……
わたしは なんだか こわいわ。
*「ぐお〜 ピュルル。
ぐお〜 ピュルル。
う〜ん ネコちゃ〜ん……。
*「この町の 北の山奥にある塔には
なんでも 凶悪なモンスターが
住みついているそうだ。
*「しかし まあ あんな所に
わざわざ 近づく物好きも
いないだろうからな。
*「それが 不幸中の幸いってモンだ。
*「ここは アズモフはかせが
さまざまな 研究の材料を
しまっておられる場所だ。
*「一般人には 関係ないどころか
なにに使うかも 知れんものばかり。
そうそうに 立ち去るがよい。
マリベル「関係ないなんて 言われると
よけい 気になっちゃうわね。
いったい なにがあるのかしら?
アズモフ「ほら ベックくん。
引いてますよ がんばってください。
ベック「ハ ハイッ! はかせ。
アズモフ「ふむ これは 石版ですね。
なかなか 古い物のようですが。
いつ頃のものでしょうか……。
アズモフ「いや いや そんなことより
今は サカナです。
ベックくん がんばってください。
ベック「ハ ハイッ! はかせ。
ベック「は…はかせ どうですか?
アズモフ「……おお まちがいありません。
やはり ここのお堀のサカナは
この近海にいるものと 同じです。
ベック「はかせ……ということは!
アズモフ「ええ ベックくん。
これは この辺りが 昔 海に
しずんだことを しめすものです。
ベック「やはり 伝説に 語られる
大洪水は 本当に あったのですね?
アズモフ「ベックくん けつろんを
いそいでは いけませんよ。まだ
そこまで断定は できませんからね。
アズモフ「とりあえず この研究も
1歩ぜんしんです。
さあ 次の調査に 移りましょう。
ベック「ハ ハイッ! はかせ。
マリベル「ちょっと アルス。
あの人たち 石版が どうとか
言ってるわよ。
ガボ「あのふたり なんか
楽しそうで いいなあ。
ベック「はかせ〜 つりって
むずかしいものなんですねえ。
アズモフ「はい? なにか用ですか?
今 いそがしいのですが……。
アズモフ「……ふむ この石版が
ほしいと おっしゃるのですか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
アズモフ「……そうですねえ。 アズモフ「この石版は その仕事を アズモフ「くわしい話は また後ほど アズモフ「あなたがたは なかなか ベック「はかせ。 アズモフ「それでは とりあえずは |
いいえ |
アズモフ「おや ちがいましたか。 アズモフ「そういうことなら |
*「オレは 知ってるんだ。
アズモフはかせの 頭がいいのは
かぶっている ボウシのせいだって。
*「あれは ちしきのぼうしといって
かぶっている者に いろいろな
ちしきを 授けてくれるんだとさ。
*「はかせの助手の ベックから
きいたんだから まちがいないぜ。
ガボ「そんなボウシが あんのか。
それかぶったら オイラも
アタマ良くなんのかなあ?
マリベル「へえ ちしきのぼうしねえ。
かぶるだけで アタマが
良くなるなんて いいわね。
*「アズモフ「はかせは 本当に
すごい人だよ。
*「この間なんかさ この見張り台の
屋上から 大きな石と 小さな石を
同時におとす 実験をやったんだぜ。
*「で 当然 大きな石が 先に
地面に おちたと 思うだろ?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そうだよな。 *「ところがだ。じっさい *「オレは 物のおちる はやさが |
いいえ |
*「なんだよ。あんたたちも *「まあ それなら 結果のほうは |
*「今日は 天気が いいから
ず〜っと 山奥にある 古い塔が
よく 見えるよ。
*「あそこには こわ〜いモンスターが
いるんだって。知ってた?
ベック「どうか はかせのたのみを
きいていただけませんか。
ベック「大切な研究のためなんです。
ボクからも おねがいします。
アズモフ「おお 来てくれましたか。
やはり あなたたちは 私が
見こんだ通りの人たちだ。
アズモフ「……そういえば 自己紹介が
まだでしたな。私はアズモフ。
学者をやっております。
アズモフ「で そっちにいるのが
助手をしてくれている ベックくん。
ベック「ベックです。
よろしく お願いします。
アズモフ「あなたたちは……ほう
アルスさんとおっしゃるのですか。
いい名前ですな。
アズモフ「さて それでは さっそく
本題に うつりましょうか。
アズモフ「私は 今 この町に伝わる
老楽師と大洪水の伝説を
研究しておりましてね。
アズモフ「世間では 単なる作り話と
されている伝説ですが 私は
そうではないと 考えているんです。
アズモフ「で それを 証明するための
研究をしているのですが……これが
どうにも 研究材料が足りなくて…。
アズモフ「そこで アルスさんたちに
研究のお手伝いを ねがえないかと
考えたわけなんですよ。
アズモフ「じつは この町の北の山奥に
伝説と 関係あるといわれている
古い塔が あるのですが……。
アズモフ「そこには 凶悪なモンスターが
出るらしく 調査に行きたくとも
行けずに 困っていたのです。
アズモフ「アルスさん。
見たところ あなたたちは
戦いに 長けてらっしゃるようだ。
アズモフ「どうか そのおチカラで
塔に巣くう モンスターを
退治してもらえないでしょうか?
アズモフ「もちろん お礼はいたします。
先程の石版を さしあげるという
約束は 忘れていませんよ。
アズモフ「どうです。
山奥の塔の モンスター退治。
引き受けていただけませんか?
いいえを選んだ場合のみ | |
---|---|
いいえを選んだ場合のみ |
アズモフ「……そうですか。 アズモフ「仕方ありませんが |
アズモフ「しつこいとは思いますが……
モンスター退治の件 やはり
引き受けていただけませんか?
はい | |
---|---|
はい |
アズモフ「やっていただけますか。 ベック「よかったですね はかせ。 アズモフ「うん うん。 |
マリベル「なによ アルス。
勝手に 変な仕事 引きうけて!
マリベル「あーあ アルスのせいで
また 面倒なことするハメに
なっちゃったわ。
ガボ「モンスターが出る塔って
あの山奥のやつだよな。
ガボ「よーし アルス。
さっそく いこうぜ!
メルビン「このような平和な時代にも
凶悪な魔物が 残っているもので
ござるなあ。
アズモフ「山奥の塔に 巣くう
モンスターは それは おそろしい
姿をしていると ききます。
アズモフ「さらに その1匹に
引き寄せられて ほかにも 多くの
モンスターが 出現するとか……。
アズモフ「くれぐれも 油断など
せぬよう 気をつけてくださいね。
ベック「たのんでおいてなんですが
モンスター退治なんて ボクには
とても マネできないや。
ベック「アルスさんたちって
勇気あるんですねえ。
なんか ソンケーしちゃうな。
メルビン「ずいぶん古い塔でござる。
アルスどの 足元には
気をつけるでござるよ。
マリベル「フウ……アルスが
変な約束したせいで こんな山奥に
来るハメになったのよねえ。
ガボ「怪物って どんなヤツかな?
強えーのかなあ?
穴は 小さくて アルスの体では
通りぬけられそうにない。
マリベル「これじゃ 通れないわね。
過去の世界では ここのトビラ
どうやって 開けたんだっけ?
ガボ「ウ〜。 この穴じゃあ
いくら オイラでも 通れねえぞ。
*「フガー!!
キングスライム戦
マリベル「なによ こいつ
かんむりなんか かぶっちゃって。
スライムのくせに ナマイキね。
メルビン「キングスライムでござるな。
何匹かのスライムが 合体して
この姿になると 聞いているが……。
ガボ「いきなり おそってくるんだもん
オイラ びっくりしたぞ。
*「くっそ〜 オイラたちも
ここまでか……うん?
よく見りゃあ 人間じゃないか。
*「おい 人間。
この塔は オイラたちの住みかだぞ。
いったい なにしに来やがった。
*「……。
*「……ふ〜ん この塔に巣くう
モンスターを 倒しにきたって?
*「そりゃ きっと てっぺんにいる
アイツのことだな。
それなら ちょうどいいや。
*「もともと この塔は オイラたちが
くらしてたんだけど アイツが
後から来て のっとりやがったんだ。
*「オイラたちも アイツには すげえ
めいわくしているし
倒してくれんなら ありがたいよ。
*「……それにしても なんだか
たよりない連中だよなあ。
こんなんで大丈夫かね ホント。
*「……よっしゃ ここは ひとつ
オイラが協力してやろう。戦いは
ムリでも 道案内くらいできるぜ。
*「オイラ スラっちていうんだ。
よろしく たのむぜ。
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
スラっち「よ〜し それじゃ いっちょ スラっちが 仲間にくわわった! |
いいえ |
スラっち「そうカタいこと いうなよ。 スラっちが 仲間にくわわった! |
スラっち「へえ おまえはアルスって
言うのか。まあ よろしくな!
マリベル「スライムなんか つれてって
ホントに 役に立つのかしらね?
足手まといにならなきゃいいけど。
スラっち「失礼な女だな!
オイラは10年に1度の
天才スライムだぜ。
スラっち「役に立ちまくるに
決まってんじゃねえか!
ガボ「このスライム オイラより
しゃべるの うめえや。
*「…………。
スラっち「ああ そいつは
人間の言葉 はなせないんだよ。
スラっち さあ ズンズン行こうぜ!
メルビン「人の言葉をしゃべる
スライムとは また
めずらしいでござるな。
ガボ「合体っての カッコイイなあ。
オイラにも できねえかなあ。
*「キミたちが つよいのは
さっきの戦いで
よくわかったけどさ……。
*「塔のてっぺんにいる 怪物も
とっても つよいんだ。だから
あんまり ムリはしないでね。
マリベル「そういえば 昔も
この塔には しゃべるスライムが
一匹いたわね。
マリベル「こいつら あのスライムの
子孫なのかしら?
ガボ「怪物って どんなヤツかな?
強えーのかなあ?
*「スラっち ガンバレ。
*「ニンゲン。スラっちノコト
タノンダゾ。
塔を出た場合
スラっち「おう きた きた。
さあ 今度こそ あの魔物を
倒しちまおうぜ。
スラっちが 仲間にくわわった!
スラっち「おっと ここは オイラに
まかせてくれよ。
スラっち「さあ いこうぜ!
スラっち「へへん!
どうだい オイラを 連れてきて
よかっただろ?
マリベル「……だいぶ 調子に
のってるわね。
スラっち「おっと そっちは
足場が もろくなってんだ。
いかないほうがいいぜ。
スラっち「オイラが せっかく
ちゅういしてやったのに……。
このドジ! マヌケ〜!
スラっち「あれ? ヤツが いねえぞ。
外に エサでも さがしに
いってんのかなあ?
スラっち「それとも オイラたちに
おそれをなして にげたのかな?
スラっち「や〜い こしぬけめ。
くやしかったら 姿を あらわせ!
スラっち「わわっ! ホントにきたっ。
スラっち「ア アンタたち
後のことは まかせたぜ。
スラっち「アンタたち 後のことは
まかせたぜ。
さあ 気合入れて 戦ってくれ!
*「グルルルル……ガァ〜!!
ギガミュータント戦
メルビン「ブキミな姿の魔物でござる。
アルスどの 何をしてくるか
わからん。気をつけるでござるよ。
マリベル「はあ〜。
よくも まあ あんな図体で
ここまで 飛んできたモンね。
ガボ「うわ〜。
ぶっさいくな 魔物だなあ。
スラっち「やった〜あ!
これで ここは元通り
オイラたち スライムの住みかだ。
スラっち「はやく このことを
仲間たちに おしえてやらなくちゃ。
ガボ「オイラ 戦ったら
ハラへっちまったよ。
はやく 町に もどろうぜ。
メルビン「魔物退治も 終わったことだし
1度 ハーメリアに もどり
アズモフ「どのに 報告するでござる。
マリベル「スラっちってば お礼も
言わずに さっさと行っちゃって……
恩知らずな スライムねえ。
スラっち「おう アンタたちか。
よく あの怪物を 倒してくれたな。
スラっち「おかげで これからは
安心して ここで くらせるよ。
ありがとな。
ガボ「あいつらも 自分たちの
住み家が とりもどせて
よかったなあ。
マリベル「ホントに 調子のいい
スライムね。アルスなんかより
よっぽど しっかりしてるわ。
*「ピピピーッ!
*「スラっちから きいたよ。
あの怪物を 倒しちゃうなんて
すごいや。
*「なにか お礼したいんだけど
ボクたち あげられるようなもの
なにも もってないんだ。
*「ホントに ごめんね。
*「スラっち ヨクヤッタ。
ニンゲンタチモ ヨクヤッタ。
エライ エライ。
アズモフ「おお アルスさん。
塔のモンスターは
退治していただけましたか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
アズモフ「そうですか! さすが アズモフ「ベックくん きいた通りです。 アズモフ「いっこくも早く ベック「ハイッ! はかせ。 |
いいえ |
アズモフ「……そうですか。まあ アズモフ「わたしも あせらず |
マリベル「……ふたりとも
行っちゃったわね…。
マリベル「ちょっと 待ちなさいよ!
約束のお礼は どうなったのよ〜!
メルビン「なんとも 研究熱心な
学者どのでござるなあ。
もう 行ってしまわれた……。
ガボ「あのおっちゃん オイラたちに
お礼を くれるとか
いってなかったっけ?
ガボ「どっか いっちまったけど
お礼を とりにいったのかなあ?
アズモフ「アルスさん。
話が ちがいます!
アズモフ「モンスターは 退治したとか
言っておいて しっかり まだ
いるじゃないですか!
アズモフ「は 早く あいつを
なんとかしてください。
アズモフ・ベック「ひゃあ!
スラっち「アルスたちじゃないか。
なんだよ そっちのおっさんは
アンタたちの 知り合いなのかい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
スラっち「それじゃあ おどろかして ベック「し 失礼な。はかせが スラっち「それじゃあ いったい ベック「そんなの おまえらに アズモフ「これこれ ベックくん。 アズモフ「わたしが ここに きたのは アズモフ「けっして 塔の中を荒らしたり スラっち「……ふ〜ん 人間ってのは ベック「ど どうでもいいだって!? ベック「……モガモガ! アズモフ「まあまあ ベックくん。 スラっち「ま いいや。 スラっち「調査なり なんなり スラっち「みんな きいたとおりだ。 アズモフ「いやあ 助かりましたよ。 アズモフ「おかげで こころおきなく アズモフ「さあ ベックくん ベック「ハイッ! はかせ。 |
いいえ |
アズモフ「そんな アルスさん。 スラっち「……ああ 言ってるぞ。 (ループ) |
メルビン「伝説に語られる塔も
いまや スライムの住み家で
ござるか……。
ガボ「結局 この塔って なんのために
作られたモンなのかなあ?
マリベル「陸地が 海に沈んだり
怪物退治したり……この塔じゃあ
いろいろなことが あったわね。
マリベル「……まったく!
どれひとつ とっても
ロクな思い出じゃないわ。
アズモフ「ふ〜む これだけの広さが
あれば この地方すべての人間を
収容することが……。
アズモフ「あっ アルスさん。
どうしたんですか?
もう 帰られたとばかり……。
アズモフ「……あっ! ああ そうでした。
お礼の石版を おわたしするのを
すっかり 忘れてましたよ。
アズモフ「なにせ ようやく
この塔を 調査できるというので
こうふんしてしまって……。
アズモフ「いやはや 申し訳ない。
例の石版は ハーメリアの地下にある
私の倉庫に おいてあります。
アズモフ「当分は ここで調査に
集中したいので……お手数ですが
ご自分で 持っていって下さい。
マリベル「必要なことは きいたわ。
さあ アルス。ハーメリアの
地下倉庫に いそぐわよ。
アズモフ「お礼に差し上げる 石版は
ハーメリアの地下倉庫に あるので
適当に 持っていってください。
アズモフ「当分は ここで調査に
集中したいので……お手数ですが
そういうことで おねがいします。
ベック「伝説の通りだとすれば
はるか昔 老楽師は ここに
人々を ひなんさせたわけです。
ベック「なんていうか 壮大なロマンを
感じさせますよねえ。
スラっち「なんだ アルスたちか。
また きたのかよ。
スラっち「……なあ アルス。
オイラたちも アンタから見れば
モンスターなんだよな。
スラっち「人間とモンスター……もっと
仲良くできたらいいのにな。
ガボ「そうだな……。
みんな スラっちみたいなヤツなら
仲良くできんのになー。
マリベル「なによ スラっちのヤツ。
まじめなこと言っちゃって。
ねつでも あるんじゃないかしら?
*「ZZZZ……。
*「ボクたちは こうして ここで
お昼ねするのが 大好きなんだ。
*「でも こうやっていられるのも
アルスさんたちが あの怪物を
倒してくれたおかげだね。
*「ホントにありがとね。
*「ヒナタボッコ キモチイイ。
ココ トリモドセテ ホントニ
ヨカッタ。
*「うにゃ〜ん。
*「ここは アズモフ「はかせが
さまざまな 研究の材料を
しまっておられる場所だ。
*「なに? はかせが ここから
お礼の品を 持っていけと
言っただと?
*「……そういうことなら かまわんが
ここに お礼の品になるモンが
あるのか どうかはギモンだぞ?
*「この倉庫に 一般人の
役に立つものが あるとは
思えんのだがなあ……。
*「ブチュ?
まあ どうして こんなところに
人間が いるのかしらん?
*「アンタたち どこから
入ってきたのん?
マリベル「ブチュって なによ?
ブチュって……。
まったく 気持ち悪いわねえ。
*「なんだあ おまえら?
ここは オレたちの町なんだ。
とっとと 出ていきやがれ!
メルビン「なんでござるか?
ここの魔物たちは?
様子が おかしいでござる。
メルビン「……いやいや 油断は
禁物でござる。なにかのワナかも
知れんでござるからな。
マリベル「ちょっと なんなのよ
ここは? 魔物は いるけど
おそいかかってこないし……。
ガボ「おお? なんか ここ
おもしろそうじゃねーか?
*「プオー プオー!
デテケ。人間 デテケ。
ココ オデノ スミカ!
*「ビチャ ビチャ!
*「ウギョ ギョ ギョ!
*「われわれは あらそいごとは
好まん。ただ この海底の町で
しずかに くらしていたいだけだ。
*「だから 人間よ。
くれぐれも この町の存在は
他言してくれるなよ。
*「チョッキン!
この世界のどこかに モンスターを
集めた楽園が あるそうだな。
*「なんでも そこでは なにも
しなくても 食い物が
もらえるとか……。
*「いいなあ。オレも
そんなとこで くらしてみたいよ。
マリベル「なまけ者な魔物も
いるもんねー。 なんかアルスの
おじさん 見てるみたいだわ。
メルビン「おそってこないのはいいが
どうも ここの魔物は シャキっと
してないでござるなあ。
*「ぶちゅちゅ。
まあ! アンタ なかなか
いい男ね。
*「アタシ好みだわん。
ぶちゅちゅ。
ガボ「へへへ……。
オイラ いい男だなんて
言われたの 初めてだぁ。
メルビン「ひええ……。
カンベンでござるぅ!
*「ガシャン ガシャン!
*「海の魔神さまは この下の部屋に
いらっしゃる。
*「だが あのお方は 人間が
おキライだからな……。
命がおしくば 近づかんことだ。
*「この間 海底を さんぽしてたら
へんてこな石を みつけたんだ。
*「えっ その石を どうしたかって?
グラコスさまに あげちゃったよ。
*「グラコスさまは 変わったものを
集めるのが シュミだからね。
マリベル「ヘンテコな石?
マリベルさまは もうお見通しよ。
例のアレに まちがいないわね。
*「……こんなところで 人間が
なにをしている?
*「われは 海の魔神グラコス5世。
偉大なる わが先祖グラコス1世は
人間によって うたれたという。
グラコス「それゆえ われは
人間がきらいだ。だが 同時に
人間をおそれてもいる……。
グラコス「おまえらは 本気にさせると
案外 手強い連中だからな。
グラコス「しかし こうして 目の前に
人間が 現れた以上
すておくわけにもいかぬ。
グラコス「わが前に 姿をさらしたのが
不運よ。うらむならば
自分のうかつさを うらむがよい!
グラコス5世戦
ガボ「なんか どっかで
見たことのある 魔物だなあ。
メルビン「あやつの先祖を 倒したのは
アルスどのたちでござるか。
さすがでござるな。
マリベル「あたしたちが 自分の先祖の
カタキだとは 知らないでしょうけど
これも 因縁ってヤツよね。
グラコス「ま 待て! われの負けだ。
こうさんする!
われの宝も くれてやろう。
グラコス「だ…だから 命は
命だけは たすけてくれ!
われは まだ 死ぬわけにはいかぬ。
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
グラコス「……ふう。やはり 人間は グラコス「あやうく 先祖と 同じ グラコス「……われの宝を やるという グラコス「よし! この よくわからん アルスは ふしぎな石版?を グラコス「ほれ よくわからんだろう? グラコス「もし 万が一 そうだったら |
いいえ |
グラコス「そんな……ま 待て! グラコス「海の魔神の宝を やろうと グラコス「だから…な? (ループ) |
マリベル「なんか 情けない
海の魔神ねえ。
マリベル「こんなのの手下だなんて
あの連中も なんか 哀れよね。
メルビン「クチほどにもないヤツ……
まあ われらの敵では
なかったでござるな……。
ガボ「ご先祖を 倒したのが
オイラたちだって 知ったら
アイツどうすんのかなあ?
グラコス「われが おまえたちに
負けたこと。手下どもには
くれぐれも だまっててくれよ。
グラコス「くれてやった宝には
口止め料も ふくまれておるのだぞ。
メルビン「口止め料でござるか……。
まあ もらってしまったものは
仕方ないでござるな。
*「あれっ?
おまえたち あの方に会ったのに
無事なのか?
*「……おかしいなあ。
グラコスさま 人間ギライが
なおったんだろうか?
*「あれっ? その石 ボクが
グラコスさまに あげたやつ……。
えっ もらったの?
*「すごいなあ。
人間なのに グラコスさまと
なかよくなっちゃうなんて!
*「ここは いだいなる海の魔神さまが
おさめる町だよ。
*「それにしても 人間が ここに
来るなんて ひさしぶりだなあ。
*「ウゲゲッ。この海のどこかには
海底王ってヤツが いるらしいな。
*「ずいぶん えらそうな名前だが
いったい何者なんだろうな?
ウゲゲッ。
マリベル「海底王……たしかに
えらそうな名前だわ。 きっと
いばりくさった ヤなヤツね。
メルビン「海底王……はて?
どこかで きいたような
きかなかったような……?
*「あれっ あんたたち 人間かい?
へえ〜 はじめて見たよ。
*「人間ってのは 地上で
くらしてるって きいたけど
こんな深海に 来られるなんて……。
*「じつは 水中でも 息が
できるんじゃないの?
マリベル「こんなところに あるお城って
いったい誰が 住んでいるのかしら?
ガボ「見てみ アルス。
ちっこくて かわいい城だな。
オイラの家に ぴったりだぞ!
*「プルプルッ!
ぼく 悪いスライムじゃないよ。
*「ここのあるじの メダル王さまと
みんなで仲良く暮らしているんだ。
*「せっかく来たんだから 王さまに
ごあいさつして おいきよ!
マリベル「こうやってみると
スライムも なかなか
かわいいものだわね。
ガボ「ほかの魔物も こんなふうに
人間の味方なら いいのになあ。
メルビン「スライムも よおく見ると
なかなか あいきょうのある
顔をしているで ござるな。
*「プルプルッ!
ここは メダル王さまの お城だよ!
*「メダル王さまは ちいさなメダルが
大好きなんだ。
*「ちいさなメダルを見つけたら
王さまのとこまで持っておいでよ。
*「冒険の役に立つ
とっても すてきな品物と
交換してもらえるよ!
*「プルプルッ!
ここは お城の 図書館だよ。
*「神と魔王に関する いろいろな情報が
書かれた本が いっぱいあるから
見ていってごらん!
*「メダル王さまが 世界中から集めた
宝物は どれもこれも よそでは
手には入らない 珍しいものばかり!
*「小さなメダルを たくさん集めて
早く 交換してもらうといいよ!
アルスは 本だなを調べた。
英雄メルビンについて
神とともに戦った英雄メルビンだが
神は 最後の決戦をまえに
彼を宝玉に封印したとされる。
神は 自らもほろびることを知り
彼を救うため そうしたのか……。
もし 後の世があるなら
宝玉を 天に近し台座にささげよ。
さすれば 英雄 めざめん!
そういえば わがメダル城の西の湖
その先に 天にもとどく高き塔を
見たことがあるのだが……。
アルスは 本だなを調べた。
神について
大魔王との最後の決戦で
神は すべてのちからを
解き放った。
そして 大魔王はほろびたが
みずからも 消滅したと言われている。
もはや 神を復活させる手だては
ないのだろうか……。
アルスは 本だなを調べた。
大魔王オルゴ・デミーラについて
かつて世界を切り取り
わがものにしようとした
大魔王オルゴ・デミーラは…
これを阻止しようとした神との
戦いのすえ ちからつき
ほろびた。神は勝利したのだ。
メダル王「よくぞ来た!
わしは 世界中にちらばるという
ちいさなメダルを 集めておる。
メダル王「わしの もとへと
ちいさなメダルを 持ってきた者には
すてきなほうびを とらせよう!
メダル王「ややっ なんと!
メダルを 持って来ておったのか。
では わしが あずかろう!
メダル王「よしよし。
たしかに ○枚のメダルを
あずかったぞよ。
メダル王「よし! それでは メダルを
○枚 集めた ほうびとして
(アイテム)を さずけようぞ!
アルスは (アイテム)を
受けとった!
メダル王「さて。現在 アルスからは
○枚の メダルを あずかっておる。
メダル王「これが○枚に なったとき
(アイテム)を さずけよう。
しっかり 集めてくるがよい!
アルスは 立て札を 読んだ。
”花を 抜かないでください。”
と書いてある。
*「死んだ親父の ハナシじゃあ
ここの家の 奥さまは 昔は
そりゃあ 美しかったそうだ。
*「今でも 雰囲気あるもんなあ。
なんとなく わかるよ。
*「にゃーご にゃーご。
美しいデザインの トロフィーだ。
スタイル・ランキング優勝
という文字が きざんである。
*「わたくしは ローズといいます。
こう見えても 若いころ 少しばかり
美ぼうを 騒がれたりもしましたのよ。
ローズ「ですが 今は この山奥で
花を 育てながら
しずかに くらしております。
ローズ「えっ? カッコよさランキング
トップに名前のある ローズとは
わたしのことか ですって?
ローズ「……ええ たしかに ずっと昔
トップを いただきましたが
まさか 今でも……?
ローズ「…そうなんですか。いまだに
わたくしが トップだったなんて
思いも しませんでしたわ。
ローズ「実際は もう こんな
おばあさんだというのに……。
ローズ「このままでは
あのランキングを 楽しみに
見ている人たちにも 悪いわ。
ローズ「なんとか しなくては……。
ローズ「…そうだわ! あなたがた
申し訳ないのだけれど 手紙を
とどけていただけないかしら?
ローズ「わたくしのような者が
ずっと 1位にいるなんて
おかしいですものね。
ローズ「ランキング協会本部あてに
登録を 消していただくための
手紙を かきますわ。
ローズ「どうか この手紙を
世界ランキング協会本部へ
とどけてくださらないかしら?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
アルスは ローズの手紙を ローズ「それでは よろしく |
いいえ |
ローズ「そうですか。 ローズ「この年老いた身で いまだに ローズ「でも 仕方ありませんわね。 |
ローズ「あら 気が変わって 手紙を
協会本部へ とどけてくださると
おっしゃるのですか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
アルスは ローズの手紙を ローズ「それでは よろしく |
いいえ |
ローズ「そうですか。 ローズ「この年老いた身で いまだに ローズ「でも 仕方ありませんわね。 |
マリベル「かつての 世界一位も
としをとったら ああなるのね。
マリベル「そりゃ たしかに 今でも
美人だけどさ……。あたしも
老化には 気をつけなくっちゃ。
メルビン「ローズどのは 今でも
充分 お美しいでござるよ。
メルビン「……と 本人を
目の前にしては なかなか
言えんでござるなあ。
ローズ「じつを もうしますと
わたくしが ここで くらしているのは
あのランキングが 原因なのです。
ローズ「あれで 有名に なったために
わたくしを ひとめ見ようと
押しかけてくる方が いまして……。
ローズ「それで このような人気のない
山奥に 引っ込んできたのです。
ローズ「でも わたくしも 今の生活は
気に入ってますので かえって
よかったのかもしれませんね。
ローズ「いずれにしても 全ては
過ぎ去った 遠い昔のことですわ。
*「ようこそ。
こちらは 世界を 評価する
世界ランキング協会の本部です。
*「おや その手紙は なんですか?
*「こ これは カッコよさ部門
伝説のチャンピオン
ローズさんの手紙じゃないですか!
*「こ こりゃあ たいへんだ!
*「おどろきましたが たしかに
これは ローズさんの手紙と
かくにんできました。
*「内容は 自分の登録を
消すようにとのことで これも
うけたまわりました。
*「以降 カッコよさランキングから
ローズさんの名前は
消すことにいたします。
*「いやあ それにしても
あのローズさんからの 手紙とは
ビックリしましたよ。
*「で どうでした?
やっぱり 今でも ローズさんは
お美しかったですか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「ほほう やはり そうですか。 |
いいえ |
*「ああ やっぱりねえ。 |
メルビン「なんだか 除名するなど
おしい気が するでござるな。
メルビン「さて……ちゃんと 手紙を
とどけた事 ローズどのに
ご報告するでござる。
マリベル「さーて 手紙も とどけたし
ローズさんに このこと
知らせておこうか。
マリベル「なにか お礼くらい
くれるかもよ。
モディーナ「ローズさんの話は ききました。
人間が 老いていくのは
悲しいけれど しかたのないこと。
モディーナ「それに だからこそ
いっしゅんの美は 尊いのですわ。
モディーナ「あなたたちも 今を
大切にして カッコよさを
みがいてくださいね。
カッコよさランキング1位の場合
*「おお あなたは!?
*「ようこそ マリベルさん
カッコよさランキング 初トップ
おめでとうございます。
*「つきましては 当協会より
トップかくとくの記念品を
おくらせていただきます。
*「かんたんな セレモニーも
おこないますので マリベルさんは
左の階段を 上ってください。
出ようとすると
*「ちょっと まってください。
記念品を うけとるまでは
勝手に 出ていかないでください。
モディーナ「あら これは これは
ようこそ いらっしゃいました。
モディーナ「あなたのような
カッコいい方が 来てくれると
ここも はなやぎますわ。
*「それでは ただいまより 新たな
カッコよさチャンピオンへの
記念品じゅよ式を はじめます。
*「新カッコよさチャンピオンの
マリベルさん。
前へ おすすみください。
*「あれが 今度の チャンピオンかあ。
さすがに カッコイイぜ。
*「キャー マリベルさん ステキ〜!
モディーナ「カッコよさチャンピオン
マリベルどの。
モディーナ「世界ランキング協会によって
あなたは カッコよさ世界一と
認定されました。
モディーナ「よって ここに 認定書と
スパンコールドレスを おくります。
マリベルは
スパンコールドレスを うけとった。
モディーナ「初トップ おめでとう。
あなたの カッコよさは
まさに 人類の 宝ですわ。
*「以上を もちまして
新カッコよさチャンピオンへの
記念品じゅよ式を おわります。
※男キャラの場合「プラチナメイル」入手。セリフは同じ
ローズ「どうやら あの手紙は ぶじ
とどけていただけたようですね。
ローズ「ぶしつけな 願いを
ききとどけてくださって
ありがとうございました。
ローズ「お礼といっても 大したことは
できませんが このガラスのくつを
どうか もらってくださいませ。
アルスは ガラスのくつを
手に入れた。
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