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※ここから先は全員パーティ内にいる前提
いない場合、そのキャラの名前やセリフはカットされる
*「アルスどの! メルビンさま!
そして お仲間の皆さん!
*「われわれは いえ 世界中の人びとが
どんなに この時を
よろこびあっていることでしょう!
*「この 天に浮かぶ 神殿からも
世界中の大地が 生き生きと
かがやきはじめたのが 分かります。
*「さあ どうぞ 中へ!
われら 神の兵 心よりの感謝をもって
皆さまを お待ちしておりました。
アイラ「うふふっ アルス。
あなた 自分が どのくらい
すごい事をやったか わかってる?
ガボ「世界中の 人だけじゃなくて
動物も 魚も みーんな
いっぱい よろこんでるぞ!
ガボ「神殿の みんなも
うれしそうな顔 してんな!
オイラも うれしいぞ〜!!
マリベル「アルス あたしたち
本当に 魔王を たおしたのよね。
本当に やったのよね?
マリベル「なんだか…… 夢みたい。
マリベル「あたし ちょっとだけ
あんたのこと 見直したわ。
アルス。
アイラ「この神殿の 人たちが
いちばん この日を
待ちわびて いたことでしょう。
アイラ「そして わたしたち
ユバールの民も……。
メルビン「わが神も きっとどこかで
この時 このよろこびを
かみしめているで ござる。
メルビン「ついに ついに
あの魔王オルゴ・デミーラめを……
このよろこび 言葉では とても……。
メルビン「アルスどの……。
メルビン「い いや その
なんでもないで ござるよ!!
*「私たちの夢は いつか
平和な大地に 足を おろして
どこまでも 歩きつづけること…
*「でも それも もう 夢じゃないのね!
ああ アルスさん…そして 皆さん
本当に ありがとうございました!
*「ボクたちは この空の上の神殿で
生まれ そして 今まで ずっと
ここで 生きてきました。
*「ああ! あの 広い世界には
どんなことが 待っているのだろう!
もう ワクワクして たまりません。
ガボ「世界中には いーっぱい
ワクワクすること あるよな!
なっ アルス。
*「あなたも この
音無き 音楽が 聞こえますね?
*「そら あの かがやかしき 命の音。
まるで 世界中が 幸せに
ふるえているようです。
*「あなた方は このすばらしき 音楽を
生み出した 詩人。
心より 尊敬もうしあげます。
アイラ「命の音…… わたしにも
聞こえるわ アルス。
アイラ「世界にあふれる 命の音。
その 声無き音楽にあわせて
今すぐにでも 踊りだしたいわ。
※メルビン不在の場合
メルビン「アルスどの!
ついに やったでござるな!
メルビン「つい さきほど この神殿に
ふしぎなチカラで みちびかれ
皆を 待っていたでござるよ。
メルビン「あの 許されざるべき魔王を
アルスどのが 倒す その場に
立ち会えなかったのは 残念じゃが…
メルビン「この メルビン しかと
心の目で 皆の戦いを
見とどけたでござる。
メルビン「さあ アルスどの
神官どのが お待ちですぞ。
*「……。
*「…ああ この胸を しめつける
よろこびを… どうしたら
あなた方に 伝えられるでしょう。
*「あなた方に たくされた 小さな
運命の光。それが こんなにも
偉大なる 平和を 生み出しました。
*「皆さんの 今までの 必死の努力には
神の存在も 奇跡も もはや
なんの 意味もないこと…。
*「あなた方は 自分のチカラで 道を
切りひらき そして 人びとを
みちびいたのです。
*「さあ おゆきなさい。
あなた方を待つ 人びとの もとへ。
*「そして お帰りなさい。
あなた方の 愛する
人びとのもとへ…。
アイラ「わたしの 帰る場所は
グランエスタードの 王さまや
姫さまの もとよ。
アイラ「アルスのことも きっと
村じゅう みんな 首を長くして
待ってると思うわ。
マリベル「急に パパとママの顔が
見たくなっちゃったわ。
ガボ「むつかしくて オイラ
よくわかんねえけど
ほめられたんだよな?
神官「あなた方は 英雄メルビンさまを
復活させ そして 世界中に大地を
とりもどし…
神官「さらに あの 敵なき 魔王
オルゴ・デミーラまでも ほろぼした。
神官「もしや あなた方こそが
神なのでは ありませぬか。
マリベル「まっ あたしの美しさは
神さまと まちがえるのも
ムリないけどね。 うふっ。
*「ああ アルスさま! メルビンさま!
地上の人びとの あんなにも
幸せな思いが 伝わってきます。
*「どうも ありがとうございました!
*「皆さまは 真の勇気をもつ人たちね。
いつか 神殿の 図書館にある
古文書で 読んだことがあります。
*「真の勇気は どんな 障害にも
打ち勝つ チカラを もっているって。
メルビン「やはり 若いおなごに
ほめられるのが
いちばん うれしいでござるな。
*「われわれ 神の兵の 生き残りは
これから どこへ ただようべきか?
*「しかし 今しばらくは なにも考えず
この 幸せに ひたっていたいものだ。
*「アルスどの そして 皆さん
本当に ありがとうございました。
メルビン「…………。
メルビン「いや なんでもないでござる。
*「わしゃ もう 耳も目も きかぬ
老いぼれじゃが 神が どこかに
おられるのだけは 感じるぞい。
*「そして 神や 精霊たちが
お前さんたちを 見守って
おられるのもな。
ガボ「精霊の みんなにも
もっぺん 会いてえなあ〜。
どこで 何してんのかな?
*「アルスさま 皆さま
あなた方こそ まことの神の兵です!
ありがとうございました!
*「今も 光を はなつ 神の石。
そして あなた方の 飛空石も
いまだに チカラを失っていません。
*「ならば 神は 今も かならず
どこかに おられると信じ 私は
研究を 続けてきました。
*「しかし この平和が あるなら
真実なんて どうだって
いいじゃありませんか!…ねえ。
メルビン「…………。
アイラ「神さまは きっと
どこかに いらっしゃるはずだわ。
ねえ アルス。
マリベル「なーによ 学者のクセに
いいかげんねえ!
マリベル「……なーんて。
うふふっ ま いっか。
*「アルスどの。われわれ 神の兵の
使命は 今日の この日まで
神の石を 守りつづけることでした。
*「しかし これからは われわれの
進むべき道を さがさねばなりません。
*「アルスどのに 負けないよう
われわれも がんばりますよ。
わっはっは!
*「ん? おお どうやら
浮島が 皆さんを お迎えに
来たようですな。
*「さあ アルスどの。
あなた方を 待っている人びとが
たくさん おられるはず。
*「どうか お元気で。
われわれも 皆さんのことは
決して 忘れません。
マリベル「世界中が あたしを
待ってる……。
マリベル「ああ ゾクゾクしちゃう!
ガボ「この神殿って ホント
フシギな所だよな〜。
*「アルスどの そして 皆さん
浮島が 皆さまを 飛空石まで
お送りいたします。
*「出発の ごじゅんびは
よろしいですか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「では どうか お気をつけて。 |
いいえ |
*「では じゅんびが できたら |
メルビン「アルスどの!
申しわけないが わしは ここで
失礼するでござるよ!
マリベル |
マリベル「ちょっ ちょっと! |
ガボ |
ガボ「えっ!? |
メルビン「皆には 本当に
世話になったでござる。
メルビン「しかし わしは 本来
アルスどのや 皆とは ちがう
時代の流れを 生きた人間。
メルビン「すまぬが 皆とは ここで
お別れするでござる。
*「はあはあ… メルビンさま!
私には どうも よく
分からないのですが…
*「神殿の 神の石が
あなたに 語りかけようと
しているようなのです。
メルビン「…そうか。
うむ。今 行くでござる。
メルビン「アルスどの。そして皆。
これまで ともに 旅ができて
本当に 楽しかったでござるよ。
メルビン「アルスどのなら
わしの 気持ちを
分かってくれるで ござろう?
いいえの場合追加 | |
---|---|
いいえの場合追加 |
メルビン「わっははは! そんなこと |
メルビン「アルスどの!
本当に 礼を 申し上げる!
どうか お元気でいてくだされ!
出ようとすると
ガボ「まだ いいだろ アルス。
もうちょっと ゆっくりしてこうぜ。
出ようとすると
マリベル「イヤったら イヤよ。
満足するまで かんしゃの言葉を
浴びるまで ここを出ないからね!
ガボ「みんな ニコニコしてるぞ。
よーし 負けないように オイラたちも
もっともっと ニコニコしようぜ。
アイラ「みんなの
よろこぶ顔を見てると
こっちまで うれしくなっちゃうね。
マリベル「感じるわ。
人々から そそがれる あつい視線は
あたしに集中してるようね。
*「ついに やりましたね!
今度こそ 世界は 真の平和を
とりもどしたんですね。
*「これは 夢なんかじゃなく
みなさんは 本当に魔王を
ほろぼしたんですね?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「ああ よかった! |
いいえ |
*「じょうだんが きついな。 |
*「ありがとうございます みなさん。
今度は みなさんのチカラを
人々のために 役立ててください。
ガボ「チカラ仕事でなら オイラは
みんなの役に立つ 自信があるぞ!
アイラ「そっか……魔物との戦いは
もう 終わったんだものね。
アイラ「わたしも 次に進むべき道を
決めないといけないわね。
*「魔王をも うちたおすチカラが
かならず人間に 秘められていると
わしは かたく信じておった。
*「だが 秘められたチカラを
引き出せるのは 日々の修行を
かかさなかった者だけだ。
*「魔王は ほろびたが とにかく
人の世は あらそいに 事かかん。
*「どうか そなたたちのチカラを
平和のために 役立ててほしい。
*「ふたたび そなたが 生き方に
迷いしときは いつなりとも
ダーマを おとずれるがいい。
*「ご苦労であったな アルス。
さあ もう ゆくがいい。
みなが 帰りを待っている。
*「ありがとうございます。
世界が ほろびを まぬがれたのも
みなさま方の おかげです。
*「ひょっひょっひょ。
わしの思ったとおりじゃて。
*「この世の闇をはらい 世界を光で
みたしてくれるのは お前たちだと
うらないにも 出ておったんじゃ。
*「いち度 失ったからこそ
平和であることの ありがたみが
身にしみて わかりました。
*「あの 魔王より強いだなんて
すげえ おひとだなや。
ガボ「オイラたちは あの魔王に
勝っちまったんだもんな。
ガボ「てことは もう この世界に
オイラたちより 強いヤツは
いないってことか?
アイラ「あの魔王を倒したってことで
特別な目で 見られるのは
ちょっとイヤかも……。
*「ややっ お前たちは!
やっぱり かしらの言ったとおりだ。
*「ダーマに来れば お前たちに
会えるかもしれねえって
かしらが 言ってたんだ。
*「かしらは 下で待ってるぜ。
エテポンゲの野郎も お前たちに
会いたがってたぜ。
マリベル「ほっときましょうよ。
山賊に かんしゃされたって
うれしくも なんともないわ。
ガボ「アオーン! やったぞ。
はやくエテポンゲに 会いにいこうぜ。
エテポンゲ「ああ やっと来たのんね!
みなさんに 食べてもらおうと思って
ウチ シチューを作ったのんね。
エテポンゲ「さめないうちに
来てくれて よかったのんね。
さあ た〜んと おあがり。
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
アルスは この世のものとは思えない 味がした! |
いいえ |
エテポンゲ「そうですのん? |
はいの場合
マリベル「バッカじゃないの。
あんたが おなかを こわしたって
あたし 知らないからね!
いいえの場合
アイラ「エテポンゲさんの シチューって
すごい色をしてたわね……。
アレ ホントに食べられるのかしら?
ガボ「ウガァ! なんでだよう。
エテポンゲが
作ってくれた料理なんだぞ。
*「魔王を倒してくれて ありがとうな。
お前たちの はたらきのおかげで
オレたち山賊の未来も 明るいぜ。
ガボ「山賊たちも
魔王がいなくなって
とっても うれしそうだな。
アイラ「平和になったのを機会に
山賊たちも 悪さをヤメてくれれば
めでたし めでたしなのにね。
*「おうおうおう 待ってたぜ。
英雄さまの ご登場じゃねえか。
*「オレ様はな お前たちなら きっと
あの けったくそ悪い魔王を
倒してくれるものだと 信じてたぜ。
*「この目に 狂いはなかったようだ。
あの日 お前たちに 石版をたくした
オレ様は 正しかったってわけだ。
*「ついつい 話が長くなっちまったが
たまにでいいから アジトの方にも
顔を見せに来てくれよな。
ガボ「カンゲキだよな。
オイラたちに会いたくて わざわざ
ダーマまで 来てくれたなんてよ。
マリベル「世界を救った あたしたちが
かつては山賊の お世話になったなんて
クチがさけても 言えないわね。
マリベル「ふう 満足したわ。
さあて 次は どこへ行って
感謝の言葉を 浴びようかしら。
アイラ「わざわざ 知らせるまでもなく
魔王が ほろんだことは ダーマの
人たちにも 伝わっていたようね。
*「うーむ あそこに たむろってる
見るからに あやしげな連中は
いったい 何者なんだ?
*「ダーマに来たときは 忘れずに
ハラごしらえしとかなきゃな。
*「でないと またいつ まともなメシに
ありつけるか 分かったもんじゃない。
エテポンゲのメシは マズイからよ……。
*「みなさんのおかげで
今日から まくらを高くして
きもちよく 寝られますよ。
*「魔王を倒してしまうほどの人なら
ぜひとも ダーマの親衛隊に
入っていただきたいものですな。
*「よっ 有名人!
かんしゃしてるぜ アルスさん。
*「魔王が ほろびることは
わしが ギャルになったときから
決まっておったんじゃい!
アイラ「ダメよ 変な目で見ちゃ。
あの おじいさんは ああやって
女装をするのが シュミなんだから。
アイラ「こういうときは 遠くから
なまあたたかい目で 見守ってやるのが
オトナとしての やさしさなのよ。
マリベル「ううっ きもち悪い。
レオタードを着た おじいさんなんて
もう2度と 見たくないわ。
*「じいさんが ギャルになったから
わしも つりあいを取るために
ナイスガイに 転職すべきかのう?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そんな 殺生な……。 |
いいえ |
*「じゃが ギャルになった じいさんが |
はいの場合
マリベル「この おばあさんも
お気の毒にね……。
いいえの場合
アイラ「わたしたちには おばあさんが
無事に ナイスガイになれるように
祈ることぐらいしか できないわね。
*「すべて みなさんのおかげです。
平和な世界を ありがとう。
*「復活した神が 魔王だと分かったとき
私 とってもショックだったわ。
*「だけど その苦しさが あったからこそ
平和になったときの よろこびが
ひとしおなのよね。
*「商売も大切だが 今は みんなと
平和になったことの よろこびを
わかちあいたいんです。
ブルジオ「おおっ お前たち!
こんなところで 会えるとは
夢にも思わなんだぞ。
ブルジオ「魔王が ほろんだと聞き
これから 息子とともに 魔王城を
見学しに行くところなのだよ。
ブルジオ「行ってみて もし気に入ったら
魔王城を わしの別荘の ひとつに
くわえてもいいと思っとる。
ブルジオ「だが 魔王城の持ち主は
いったい 今は誰になっとるのだ?
マリベル「ああ よかった。
ブルジオさんに 魔王城を
案内しろって言われなくて……。
アイラ「魔王城を 別荘にしようだなんて
わたしには お金持ちの考えることは
理解できないわ。
*「世界一の 金持ちの息子である
このボクには 世界で 一番
高価な剣こそが ふさわしいね。
ガボ「ウガア!
鼻が ヒン曲がりそうだ。
ガボ「ブルジオのオッチャンの息子は
まだフロに 入ってねえみたいだな。
*「平和になったら 武器や防具は
いらなくなると 思っていたけれど
そうでもないみたいですね。
*「この地が 闇に閉ざされたときから
ずっと 世界に光が戻ることを
私は信じていましたよ。
*「正直いって ふつうの人間が
魔王を倒してしまうなんて
いまだに 信じられません。
*「もしかして みなさんは
神がつかわした 英雄なのでは?
はい/いいえ | |
---|---|
はい/いいえ |
*「ああ やっぱり! |
マリベル「失礼しちゃうわ。
何が ああ やっぱりよ!
マリベル「世界を救ったんだから
あたしたちは 神につかわされた
英雄と 同じくらい えらいのにっ!
ガボ「おお!
この谷は あいかわらず
風が ビュンビュンだぞ!
マリベル「ねえ アルス。
あんた こういう高い場所
好きでしょ?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
マリベル「やっぱね。 |
いいえ |
マリベル「そうなの? あんたって |
出ようとすると
ガボ「アルスは せっかちだなあ。
行くんなら もっと 谷のみんなと
話してからにしようぜ!
出ようとすると
アイラ「もう行くの? せっかく
来たんだし セファーナさんと
話していきましょうよ!
*「ここは 聖風の谷です。
ややっ あなたがたは!
*「族長さまが お待ちですぞ!
さあ 急いで 族長さまの所に!
アイラ「セファーナさんに会うの
本当に 楽しみね。
あれから どうしてるかしら。
*「まあ アルスさんたち!
おいでくださるのを
お待ちしていました!
*「族長さまなら 向かいのガケの方で
アルスさんたちを
お待ちしていますわ! うふふ!
ルンタ「ブーっ! ブーっ!
*「にゃお〜ん。
*「え? 私がセファーナさまか
ですって? イヤだなあ
かんちがい ですよう!
*「族長さまの 格好が
ステキだったので
服をマネてみただけよ!
ガボ「今のが セファーナの
ねえちゃんじゃねえって
オイラには わかってたぞ。
ガボ「魔王を倒しても
アルスの おっちょこちょいは
なおらねえ みてえだな。
アイラ「格好まで マネするなんて
セファーナさんが リファ族の
みんなに 好かれてる証拠ね。
*「アルスさん!
こんど 旅のお話
いっぱい 聞かせてね!
*「あ! アルスさんだ!
わーい わーい!
*「さあ この中で
族長さまが お待ちですぞ!
*「族長さま アルスたちに会うの
すごく 楽しみにしてたぞ!
さっ 急いだ急いだ!
*「あの魔王を 倒しちまうなんて!
あんたら ホントに
この世界の 救世主さまだよ!
*「魔王の手によって ほろぼされた
北方の王国にも 街の人々が
戻ってきたのだそうです!
*「これも すべて あなたがたが
魔王を 倒してくれたおかげ。
本当に ありがとうございます!
マリベル「ほろぼされた
北方の王国って
ゼボットさんがいた国でしょ?
マリベル「人々が 戻ったんなら
あの国も 大丈夫だね。
*「かつて 自由に空を飛べたなど
リファ族には 数々の伝説が
残されています。
*「きっと 今日のこの日も
リファ族の間で 永遠に
語りつがれていくことでしょう。
*「神でさえ 果たせなかった願いを
われら 人間のチカラで
かなえてしまうなんて!
*「今 はっきり わかりました!
世界は われら人間のために
あるのだと!
セファーナ「アルスさんたち。
私です。セファーナです。
うふふ……。おどろかれましたか?
セファーナ「あなたがたが
魔王を倒したと 聞いてすぐ……
セファーナ「見てのとおり
私の背に宿っていた 翼は
消えてしまったのです。
セファーナ「きっと あの翼は
役目を終えて 本来の持ち主の元へ
戻ったに ちがいありませんわ。
セファーナ「……いえ そんなことより
アルスさんたちに お礼を
言わなくてはなりませんね。
セファーナ「世界が救われたのは
アルスさんたちの おかげです。
本当に ありがとうございました。
セファーナ「魔王はほろび……
これで とうとう 私たちに
恐れるものは 何もありませんね。
セファーナ「私たちには
風の精霊さまと…… そして
アルスさんたちがいます。
セファーナ「では アルスさん。
これからも 時々は
この谷を おたずねください。
セファーナ「われら リファ族のみなが
アルスさんたちが 来るのを
心から 楽しみにしていますわ。
マリベル「ふうん……
背中に翼ねえ。
マリベル「あたしみたいに
天使のように優しいと 翼くらい
生えるかもしれないわね。
ガボ「セファーナのねえちゃんも
リファ族のみんなも すっかり
元気そうだな! 安心したぞ!
アイラ「セファーナさんの翼
消えちゃったのね。
アイラ「きっと あの翼は
世界を 助けるために 過去から
送られてきたものだったのね。
*「かつて この谷が 魔物に
おそわれたときも ある旅人が
この谷を 救ったのだそうです。
*「そして 今度はアルスさんたちが
世界を救った!
歴史は くり返されたのです!
*「平和が こんなに
すばらしいものだなんて
今まで 知らなかったです!
*「アルスさんたち
平和な世界を ありがとう!
*「世界の平和は うれしいんだけど
え〜ん…… ルンタくんが
ちっとも 見つからないよう……。
*「あなたたち 見なかった?
かわいい 小ブタなんだけど……
*「ボクも 大きくなったら
アルスさんたち みたいに
旅を するんだ! 絶対っ!
*「魔王が 倒されたから
もう 魔王におびえる必要は
ないんだって!
*「魔王がいなくなり みんなの顔に
すっかり 笑顔が戻ったね。
*「谷の みんなの
うれしそうな顔を 見てたら
私も 長生きできそうだよ。
*「この谷にも
アルスみたいな 頼れる男が
ひとりでもいたらねえ。
*「な〜んて 今 そんなこと言ったら
バチが あたっちまうね。
*「風の精霊さまって
なんだか ちょっと想像とは
ちがう感じでしたねえ。
*「どういうふうにて……
あわわ…… そりゃ もちろん
思ったより うつくしいなあって。
*「あんたらの おかげで
この谷は 救われただよ!
*「まったく あんたら
なんて 旅人だっぺ!
*「アルスたちなら 必ず
魔王を やっつけてくれると
オレは 信じてたぞ!
*「ありがとな アルス!
お前らの名前 忘れないぜ!
*「一人は みんなのために!
みんなは 一人のために!
この精神が 大切じゃ!
*「まずは このあたりの
ゴミ拾いじゃ。あんたらも
ちょっと 手伝わんかい。
*「おお アルスたち!
私だ 私。おぼえておろう!
上の世界の リファ族の長だ!
*「本当は 上の世界の者が
こうして 下に降りてくるのは
禁止なんだがな……
*「アルスたちの顔 見たさに
つい来てしまったぞ!
わははははは!
アイラ「うふふ。
上の世界の リファ族の長も
あいかわらずみたいね。
アイラ「メザレっていえば
魔法のじゅうたんと ニセの英雄よね。
マリベル「しまった!
メザレに来るんだったら メルビンも
一緒に連れてくれば よかったわ。
マリベル「メルビンだって ニセの英雄
ラグレイが その後 どうなったのか
絶対 知りたがってるはずよ。
ガボ「そういや この村には
ニコラとラグレイっていう
おかしなヤツらが いたよな。
出ようとすると
マリベル「アイツ どうなったかな?
ほら ラグレイが 魔王退治に
行かされそうになってたじゃない。
出ようとすると
アイラ「待って アルス。
この町には会っていきたい人が
いないのかしら?
*「ようこそ おいでくださいました!
魔王を打ち倒した 立役者に
お目にかかれるなんて 光栄です。
ガボ「えへへ。
オイラたちが みんなの笑顔を
取り戻したんだよな。
マリベル「やっぱり どこへ行っても
あたしたちは有名人ね。
*「なんだなんだ?
ラグレイは みなさん方と
一緒じゃないのかね。
マリベル「かんちがいも いいとこね。
あたしたちは ラグレイと一緒に
戦ったことなんて ないわ。
ガボ「みんな なに言ってんだ!
オイラたちは ラグレイと
旅をしたことなんて ないぞ。
*「ウワサでは 魔王を倒し
世界を救ったのは みなさんだと
いうことになっていますが……。
*「もちろん 最後の決戦のときは
ラグレイさんも みなさんと一緒に
戦ったんですよね。
*「ねえ ホントなのかい?
デマじゃないんだろうね。
*「あんたたち みたいなのが
あの魔王を倒しちまうなんて
あたしゃ 今だに信じられないよ。
ガボ「すっげー苦労して
魔王を やっつけたってのに
信じてくれないなんて あんまりだ。
アイラ「魔王と戦ってる勇姿を
みんなに 見せてあげられれば
うたがう人なんて いなくなるのに。
*「英雄ラグレイに 手合わせを
申し込もうと メザレに来たのだが
ひと足 おそかったようだ。
*「ラグレイは ひと月ほど前に
魔王を退治するための旅に
出発したらしい……。
マリベル「ラグレイが 魔王退治?
どうせ 何かの じょうだんでしょ。
アイラ「ラグレイっていう戦士は
ニコラさんの家に 住んでるんでしょ?
行って たしかめてきましょうよ。
*「わしは はよう ラグレイが
メザレに戻ってくるようにと
毎日 祈っておりますのじゃ。
*「ありがとうございます。
みなさま方には なんと
お礼を言ってよいのやら……。
*「ラグレイが 出発する前の日に
ニコラんとこのメイドが ウチで
いろいろ 買い込んでいったよ。
*「わあ アルスさんだあ。
ねえねえ あくしゅしてよ!
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「わあい ありがとう。 |
いいえ |
*「うえ〜ん。 |
はいの場合
ガボ「一生 手を洗わないなんて
ばっちいから ヤメたほうがいいぞ。
いいえの場合
アイラ「ちょっとちょっと。
あくしゅぐらい してあげなよ。
へるもんじゃ ないんだしさ……。
マリベル「バカバカバカっ!
女の子を泣かすなんて サイテー。
*「今までは 魔王への恐怖が 生活の
いち部になってましたからね。
*「いきなり 平和になったと言われても
どう よろこんでいいのやら……。
*「あなたがたが 魔王を倒し
世界を救ったことも 世界中で
語りつがれてゆくんじゃろうよ。
マリベル「マリベルと その仲間たちの
大冒険が 神話となって 全世界で
永遠に語りつがれてゆくのね。
*「その若さで 世界を危機から
救うとは たいしたもんじゃ。
お前さんの行く末が 楽しみじゃのう。
*「ラグレイは 魔王との戦いで
信じ待ったんじゃないのか?
*「にゃ〜。
*「おてがらですね みなさん。
あの魔王すら 倒してしまうんだから
もう 恐いものナシですね。
*「魔王退治は つごうのいい口実で
どうせ 今までのウソが バレるのを
恐れて ラグレイは逃げ出したのよ。
*「もう 魔物が いなくなったから
これからは どこへだって
安心して旅ができるのね。
*「あの英雄が いなくなった分
食費がういて 助かってるんだけど
いいことばかりじゃないのよね。
*「英雄が 旅立ってからというもの
ニコラさまは 口数も へってきて
毎日さびしげな ご様子なんです。
*「何だかんだ言っても あの英雄は
ニコラさまの 数少ない
理解者のひとりでしたし……。
マリベル「ウッソでしょー。
ラグレイってば ホントに
魔王退治に 出かけちゃったの?
ガボ「じゃあ 今ごろ ラグレイは
魔王城の中で ウロウロしてんのか。
だったら すげー マヌケだな。
ニコラ「かつやくは聞いていますよ!
みなさんに 魔法のじゅうたんを
たくしたのは やはり正しかった。
ニコラ「英雄を復活させるだけでなく
世界まで 救ってしまうとは
なんて スゴイ人たちなんだろう。
ニコラ「みなさんと 知り合えたことを
ボクは ほこりに思ってます。
ニコラ「ただ ひとつ気がかりなのは
ラグレイどのの消息が まったく
つかめないことなんです……。
*「見事 英雄としての役目をはたし
魔王討ばつの 長く苦しい旅を終え
たったいま 戻りましたぞ。
ニコラ「そ その声は……。
ラグレイどの!
ニコラ「キズだらけではありませんか。
はやく 手当をしないと!
ラグレイ「わっはっは。
なんの これしき……。
ラグレイ「げげっ あなた方はっ!
ラグレイ「男ラグレイ 一生にいちどの
最後のお願いでありまする。
ラグレイ「どうか みなさんと共に 私も
魔王と戦ったことに してくださいっ!
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ラグレイ「ありがとうございます。 |
いいえ |
ラグレイ「ううっ そんなことを言わずに (ループ) |
アイラ「メルビンに ラグレイのことを
話してやったら おなかを かかえて
大笑いするんじゃないかしら。
アイラ「今度 メルビンと会える日が
とっても楽しみだわ。
マリベル「ラグレイってさ
みずから進んで いばらの道を
あゆんでるよね。
*「ラグレイさんが 戻ってきて
うれしいやら 悲しいやら……
とにかく ふくざつな気持ちです。
アイラ「ラグレイさんと ニコラさんを
お世話をするのって 大変なだけで
やりがいのない 仕事なんでしょうね。
ラグレイ「いやあ 魔王のイオナズンを
続けて食らったときは 正直いって
もう ダメかと思いましたよ。
ラグレイ「ね? アルスさん。
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ラグレイ「そのあとですよね 私が ラグレイ「いやあ 残念 残念。 |
いいえ |
ラグレイ「……。 |
はいの場合
マリベル「もう かばう必要ないって。
ここは いっぱつ どか〜んと
ホントのことを言っちゃいなよ。
マリベル「さあ ラグレイを
楽にしてあげましょう。
それが 親切ってもんよ。
いいえの場合
マリベル「むっ! 何なのよ あの態度。
にらまれたくらいで このマリベルが
おじけづくとでも思ってるのかしら!
ガボ「おおっ おもしれえぞ。
ラグレイの怒った顔は フグみたいだ。
ニコラ「なんて スゴイながめだろう。
私の家に 魔王を倒した英雄たちが
せいぞろいしているんですね。
マリベル「あたしたちを ラグレイなんかと
一緒にしないでほしいわ。
*「みなさんに続いて ついに
伝説の英雄も 役目を はたし
メザレに帰ってきました。
*「今日という日は 永遠に
歴史に残るでしょう!
マリベル「メザレの人たちは すっかり
ラグレイを 英雄だと信じ込んでるわ。
ああ チカラが抜けてゆく……。
アイラ「そういえば ラグレイのことを
話題にしても メルビンは いっつも
笑ってばかりだったわよね。
アイラ「なんでだろう?
ガボ「なあ
ラグレイって やっぱり強いのかな。
オイラ 勝負したくなってきたぞ!
*「ぼろぼろになった ラグレイの姿が
生命をかけた 魔王との死闘を
物語っていましたな。
*「メザレも 英雄の住む村として
みなさんの ふるさとと同じように
今後 栄えていくことでしょう。
*「英雄ラグレイ ばんざーい。
ついでにアルスも ばんざーい。
ガボ「何か くやしいぞ……。
ここでは ラグレイの方が
オイラたちより えらいみたいだな。
マリベル「ラグレイのついでに
ばんざーいって言われたって
うれしくも なんともないわよっ!
*「みなさんには 悪いけど
メザレでは やはりラグレイさんが
いち番の英雄ですわ。
*「遠目に ちらっと見ただけだが
ラグレイは ウワサにたがわぬ
戦士のようだな。
*「私のような みじゅく者が
ラグレイに 戦いをいどむには
まだ 早すぎたようだ。
*「どうも あやしいわね。
ラグレイのヤツ ほんとうに
魔王と戦ったのかしら。
*「じっさいは その辺にいる魔物を
休まず せっせと 退治していた
だけなんじゃないの。
アイラ「魔王退治はホラでも 周辺の
魔物を 退治していたみたいだから
大目にみてあげましょうよ。
マリベル「ラグレイの ウソ八百を
見抜けるだけの 知性を持った人が
ちゃんとメザレにも いたのね。
*「ちょっと 聞いたかい。
あのラグレイが ようやく
帰ってきたそうじゃないか。
*「よろいもボロボロだし 身体じゅう
キズのないところは ないって
本人は じまんしてたそうだよ。
マリベル「ねえ アルス。
あたしのほうが 女王さまより
かわいいと思うでしょ?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
マリベル「ふふん。アルスも |
いいえ |
マリベル「かわいい じゃなくて |
アイラ「みんな うれしそうだわ。
これも アルスが
がんばったおかげね。
マリベル「服は 砂まみれになるし
のどは カラカラ。
おまけに あせで びしょびしょ。
マリベル「……でも ま
そんなに悪い所でも ないわね。
この砂漠もさ。
ガボ「砂漠のみんな ずーっと
オイラたちの ともだちだよな!
また 遊びに来ような!
出ようとすると
マリベル「ちょっと アルス!
そんなに急ぐこと ないじゃない。
マリベル「もう少し
ゆっくり していきましょうよ。
出ようとすると
ガボ「なんだよ アルス。
もう 行っちゃうのか?
せっかく みんなに会えたのに。
ガボ「もうちょっと 遊んでこうぜ!
*「これはこれは 救い主さま!
おかえりなさいませ!
*「さあ 女王さまの もとへ!
ガボ「へへへ〜 救い主サマって
呼ばれっと やっぱ
ちょっとだけ はずかしいな。
アイラ「女王さまにも ちゃんと
ごあいさつ してかなくちゃね。
*「救い主さまが おみえになるのを
われわれ 首を長くして
待っておりました!
*「女王さまが お待ちかねです!
さあ 玉座まで お進みください。
*「信じる心 けだかき勇気
そして 仲間たち。
*「救い主さまは たくさんの
宝を お持ちですね。
マリベル「中でも いちばんの宝は
この マリベルさまよね。
*「ネコさんから きいたわ。
あなたたち 悪い子を
みーんな やっつけたのね!
*「ネコさんの つぎに
あなたたちが 大好きよ。
ありがとう!
*「にゃ〜ん! にゃにゃにゃ〜ん!
学者「おお おまえさんたちか。
ずいぶん ひさしぶりじゃな。
学者「ちいとばかり すごいことを
やったようじゃな。
風のウワサに 聞いておるわい。
学者「わしの家は 代々
ずーっと 学者でな。
学者「なんでも 遠い ご先祖さまが
この門に えがかれた 碑文を
見つけたのが 始まりだそうじゃ。
学者「そう この碑文……。
不思議なことに ここには
ありえないものが 残っておる。
学者「碑文の 最後に なぜか
古代文字ではなく 今の文字で
書かれた 部分が あるのじゃ!
学者「しかし 文字の書かれた年代は
他の部分と かわらん。
これは どういうことじゃ?
学者「まさか この時代より
はるか過去へと 旅立った者でも
いるというのか?
学者「そんなことは あるはずがない。
きっと 何かのまちがいだと
わしは ずーっと 思っていた。
学者「じゃが おまえさんがたを
見ていると 誰かが 時をこえ
旅したことが もしかしたら……
学者「本当に あったのではないか。
そんな気さえ してくるのじゃ。
ガボ「あの じっちゃんの
そのまた じっちゃんが
誰だったか。
ガボ「オイラには わかったもんね。
へへっ やっぱ 同じニオイが
するんだよな〜。
マリベル「ねえ アルス。
あの学者の 祖先って
もしかして……。
マリベル「ううん なんでもない。
*「ご老人 おねがいします!
あなたの 弟子にしてください!
*「フム……わたしよりも
そこらにいる ネコたちに
弟子入り したほうがいい……フム。
*「そ そんなムチャな!
*「フム……けものたち
この 砂漠の砂も すべて
神の心を 宿す……フム。
*「ネコになんて そんなぁ。
でもなあ うーむ うーむ。
マリベル「あの シャーマン
ま〜た ワケわかんないこと
言ってるわね。
ガボ「ネコは 木のぼりとか
つめとぎとか いろいろ
教えてくれるんだぞ!
*「大地も 風も すべての精霊たちの
よろこびの歌が 聞こえる……フム。
*「おまえたちの名は 風に乗り
大地に しみこんで
いつまでも 残るだろう……フム。
*「あっ 救い主さまだ!
ねえ あくしゅして くれる?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「やったぁ! |
いいえ |
*「なーんだ つまんないの。 |
長男「平和になった 今こそ
いちばん かっこいいおれが
女王さまと 結婚するんだ!
長男「3つ子と いえども
やっぱり おれが
いちばん光ってるからな!
マリベル「…………。
マリベル「救いようが ないわね。
次男「だれが なんと言おうと
3人の中で いちばん
愛されているのは おれだ!
次男「この背中に そそがれる
あつ〜い まなざしに
気づかないのか!?
ガボ「あははははっ!
3つ子の にいちゃんたち
変わってねえなぁ〜。
三男「3人の中で いちばんかしこい
おれじゃなければ
女王さまは ふりむかないさ!
三男「男のみりょくってのは まず
オツムの中身で 決まるんだ!
おまえらじゃ 話にならないね。
アイラ「……相手の気持ちが
いちばん 大事だわよね。
何より先に。
*「おっ 救い主さま!
なんでえ 砂漠だけじゃなく
世界も 救っちまったんだって?
*「ますます かっこいいねえ!
くぅ〜っ ほれるぜ!
*「にゃーん。
サイード「ひさしぶりだな アルス。
おまえたちの おかげで
砂漠も すっかり平和になった。
サイード「はじめて 会った時は
まさか 世界を救うやつには
とても見えなかったがな。
サイード「ははは! 気を悪くするな。
これでも おまえたちには
感謝しているんだ。
サイード「おまえたちが 魔王を
倒してくれたおかげで ようやく
おれも 旅に出ることが できる。
サイード「おれは ずっと
おまえたちのように 世界中を
自由に 冒険したかったんだ。
サイード「この 平和な世の中なら
兄上たちに 村をまかせても
心配ないだろう。
サイード「感謝するよ アルス。
おまえと 知り合えたことは
おれの 一生の 誇りだ。
サイード「運がよければ
また どこかで会うことも
あるだろう。
サイード「じゃあな!
マリベル「……サイードのやつ。
きっと また どこかで
会えるわよね。
アイラ「でも あの3人に
村をまかせて 平気かしら?
ちょっと 心配よね。
ガボ「あいつ すっげえ
うれしそうな顔 してたな。
よっぽど 旅に出たかったんだな。
*「神のチカラ 人のチカラ
ふたつが合わさって
魔を 打ちくだいた……。
*「救い主さま ありがとうございます。
*「われわれ 砂漠の民 すべて
みなさまもご無事を
祈って おりました。
*「救い主さま おかえりなさいませ。
族長「おお! 砂漠の救い主さま!
お元気そうで なによりです。
族長「みなさまならば きっと
魔王めも 退治してくださると
信じておりましたとも。
族長「この おいぼれも
やっと安心して 暮らせます。
ありがとうございます。
ガボ「あんまり ほめられると
背中 ムズムズしてきちまうよ。
マリベル「ふふん マリベルさまに
失敗なんて ありえないわ。
ねえ アルス。
*「この砂漠へ ようこそ
お戻りに なられました。
救い主さま。
*「女王さまは みなさまを 心より
かんげいいたします と……。
*「女王さまは みなさまと
じかに お話しになりたいと
おっしゃって おられます。
*「では わたくしは これで……。
アイラ「さあ アルス。
女王さまが 待ってらっしゃるわ。
マリベル「当たり前よ。
このマリベルさまは
砂漠と 世界の救い主なのよ。
*「女王さまが じかに
お話しされるのは 救い主さま
みなさまがた だけですわ。
女王「救い主さま……。
女王「みなさまに もう一度
お会いできる この日を
どれほど待ったことでしょう。
女王「いかなる言葉を つくそうとも
みなさまへの 感謝の気持ちは
あらわしきれません。
女王「いにしえより はるかに
伝えられてきた 救い主さまの
ご偉業の かずかず……。
女王「わが祖先 女王フェデルの世に
砂漠を 闇と魔物たちから
お救いくださったこと。
女王「そして 今ひとたび
砂漠に眠る 大地の精霊を
目ざめさせ……
女王「砂漠ばかりでなく 世界をも
お救いに なられたこと。
女王「いつ いつまでも
われら 砂漠の民 永遠に
語りついでまいりましょう。
女王「これより先 みなさまの歩む
はるかなる道に 栄光あれ。
女王「とこしえに
砂漠の民は みなさまの友。
この砂漠は みなさまの家です。
アイラ「思い出せば わたしたち
本当に長い旅を してきたのね。
マリベル「美少女マリベルと
その仲間たちの 伝説は
いつまでも 語りつがれる……。
マリベル「うふふっ。
やっぱ そうこなくっちゃね!
ガボ「砂漠が オイラたちの家って
ことはさあ いつ来ても
メシ 食わせてくれっかな?
村長「……わたしは
まちがっていました。
村長「神をうやまうことを 忘れて
村を 大きくすることしか
考えていませんでした。
村長「これからは 昔のように
炎の神をあがめ 心を豊かにして
暮らしていこうと 思います。
村長「……さあ 反省も終わったところで
今日は 何年ぶりかの ほむら祭りを
どーんと やりますぞ!
村長「すでに 用意は終わっております。
あなたがたも もちろん
参加していただけますな!
出ようとすると
アイラ「ねえ アルス
勝手に 出ていっちゃ
村長さんに 悪いわよ。
出ようとすると
マリベル「ちょっと どこ行くのよ!
せっかくだから お祭りを
楽しんで いきましょ。
出ようとすると
ガボ「アルス どうしたんだ?
オイラ まだ 食いたりないぞ!
*「いきなり お祭りの用意を
しろって 言われてもねー。
えーと えーと……。
*「おかげさまで 身体も
すっかり 良くなりましたのよ。
*「ああ こんなに お料理が
おいしいなんて 生きてるって
ほんとに すばらしいですわ!
マリベル「みんな よろこんでるわ。
あたしたちって もしかして
すごいことを やったのね!
ガボ「アルス!
これ めっちゃ うまいぞっ。
アイラ「みんなの よろこぶカオ……。
このカオが いつまでも
つづくと いいわね。
村長「いやー 祭りも いいものです。
これも いい客引きに なるかも
知れませんな。
村長「……おっと いけません。
こいつは 失言でした。
わはははははっ!
ガボ「もぐもぐ……。
アイラ「この村は きっと
これから もっと発展するわよ。
マリベル「ねえ 村長さん じつは
こりてないんじゃ ないの?
*「オレ 知ってるぜ!
あんたらが 魔王を ズバッと
やっつけたんだってな!
*「くう〜っ。
オレも 戦いたかったなあ。
*「村の者たちも 炎の神に
関心を 持ち始めています。
*「これで このエンゴウも
以前のような 静かな村に
もどるでしょう……。
*「今日は もう タダでいいや!
じゃんじゃん 飲んでってくれ!!
*「魔王は たおされ 世界は平和!
おまけに 酒は 飲みほうだいと
きたもんだ。
*「くうーっ 生きてて 良かった!
*「見て わたしのダンスを!
あなたたちのために おどるわっ。
アイラ「わたしも ちょっと
おどりたい気分かも うふふ。
*「さあさあ えんりょしないで
あんたがたも たーんと食べて
たーんと飲んで おくれ!
マリベル「いやーん。
あたし 太っちゃうかも。
ガボ「いわれなくても もう
たっくさん 食ったぞ。
まだ 食えるけどな。
*「やっぱ 男は祭りよ!
いいねえ この熱気と こうふん!
たまんねえよな。
*「考えてみりゃ 火山って
ホントに すごいよな。
*「あんな でっかい山の中に
あっつい火が ごうごう
燃えてるんだもんな。
*「神さまとかが 住んでて
おかしくないよな うん。
*「うりゃー 魔王めー。
トドメだー!
*「あっ お兄ちゃん!
魔王を やっつけたときの話を
聞かせてよ〜。
*「若いモンは ええのう!
*「えっ ホントに ボクと
つきあって くれるんですか!?
ガボ「なあ アルス
つきあうって なんだー?
*「えー だって あんたに
ハダカ 見られちゃったしー。
*「セキニン とって もらおっかなー
なんて 思ったりして……ポッ。
アイラ「まあ いろんな出会いが
あって いいわよね……。
マリベル「あたしも アルスに
セキニンとって もらおうかな。
マリベル「バカね。
じょうだんに 決まってるでしょ!
*「おう あんたらか。
魔王をたおすなんて ホネが
折れたろうなあ……。
*「よかったら この温泉を
貸し切りにしても いいぜ。
ゆっくりしてって くれよ。
*「正直いって あなたが
世界をすくう人に なるなんて
あたし ぜんぜん 思えなかったわ。
*「でも 今は ちがうの。
あなた とっても かがやいてる!
マリベル「あたしも 彼女に同感ね。
*「うむうむ 村のふんいきが
昔のように なってきおった。
よいことじゃよ。
*「これも おぬしたちの
おかげじゃな ありがとうよ。
*「これからも この村は
炎の神をあがめ この炎を
たいせつに 守っていくよ。
*「二度と 魔王なんかが
あらわれないようにね。
*「魔物に おそわれたときのキズも
もう すっかり よくなったわ。
あの戦士さんに お礼 いわなきゃ。
*「おお〜 その名は アルス〜。
世界をすくいし 栄光の勇者〜。
*「どうです アルスさん!
あなたを たたえる歌を
作ってみました!
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そうでしょう! |
いいえ |
*「すみません……。 |
イルマ「ここだけの 話なんですけど
わたしの占いに あなたがたが
魔王をたおすって 出てたんですよ!
イルマ「あっ これ パミラさまには
ナイショですからね!
マリベル「へえー イルマさんって
才能あったのね。
アイラ「次の世代の パミラさんは
イルマさんに 決まりね。
パミラ「おうおう あんたたちか。
わしも ここで 見ておったよ。
あの そうぜつな戦いを。
パミラ「いや よく戦った。
さすが わしが 見こんだだけの
ことは あるよ。
パミラ「ほんとに おつかれさん。
ゆっくりと 休むがええ。
ガボ「見てたんなら 手伝えー!
アイラ「そういえば ここには
温泉が あったわね……。
村長「さて そろそろ 祭りの
メインイベントを 始めますかな。
村長「アルスさんたちも
用意は いいですかな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
村長「では 村のみなさん 村人たち「おーっ! |
いいえ |
村長「そうですか では今しばらく |
村長「さあ アルスどの。
その たいまつの炎を 火口へ
投げ入れて ください。
いいえの場合追加 | |
---|---|
いいえの場合追加 |
村長「そんなこと おっしゃらずに |
村長「では おひとりずつ どうぞ。
アルスは たいまつを
火口に 投げいれた!
ガボ「ばいばーい!
ガボは たいまつを
火口に 投げいれた!
アイラ「炎の精霊さま ありがとう……。
アイラは たいまつを
火口に 投げいれた!
マリベル「そーれっと!
マリベルは たいまつを
火口に 投げいれた!
村長「ありがとう ございます。
では われわれも……。
村長「炎の神よ!
われら エンゴウの民は
あなたと ともに!
マリベル「あいかわらず この国って
にぎやかって いうか
おめでたいって いうか……。
マリベル「でも 今日は あたしも
歌いたい気分だわ。うふふっ。
ガボ「こ〜んにっちは〜
マーディラスの〜みんな〜
げ〜んき〜 だったか〜?
ガボ「アルスも いっしょに
歌おうぜ!
アイラ「お姫さまも ヨハンも
元気そうね。
ふふふっ なつかしいわ。
出ようとすると
マリベル「ちょっと アルス!
そんなに急ぐこと ないじゃない。
マリベル「もう少し
ゆっくり してきましょうよ。
*「ようこそ マーディラス城へ。
国民一同 みなさまを
心から かんげい いたします。
*「グレーテさまも みなさまを
首を長くして お待ちでした。
さあ 早く 姫のもとへ!
マリベル「まっ ここまで来たら
グレーテ姫にも 声くらい
かけとかないとね。
*「わがマーディラスの 平和も
みなさまの おかげです。
*「グレーテ姫さまが みなさまに
ひとこと お礼をと
おっしゃられております。
ガボ「姫さま ともだち ともだち!
アルス 会いに行こうぜ!
*「今日は 国中でお祝いなんです!
みなさん ゆっくりしていって
下さいね。
*「ああ いそがしい いそがしい。
姫さまと 長老がたと
世界を救った 勇者さんがた!
*「たいへんな お客さまに
食べていただく ごちそうだ。
腕に よりを かけなくちゃ!
ガボ「ごちそう……ゴクッ。
*「正しきものには かならず
神のご加護と 勝利とが
あたえられるのですね。
*「みなさまの勇気に みな
感謝しておりますわ。
*「やれやれ 世の中も すっかり
平和になって うれしいかぎり。
*「あとは 姫さまに だんなさまが
見つかると いいんですがねえ。
神さま お願いしますよ。
*「われら 神につかえる者
どれほど この日を
待ちわびたことでしょう。
*「かつての王 ゼッペル王と
その友 ディノ神父も……。
*「天国で よろこびを
分かちあって いるでしょう。
マリベル「……ゼッペル王に
ディノさん かあ。
いろいろ あったわよね。
マリベル「天国では きっと
王さまと 神父さん あの女の子も
みんな幸せに 暮らしてるよね。
*「ラララン うれしくって
しぜんに 体が おどりだすわ!
アイラ「わたしも なんだか
おどりたくなってきたわ。
*「うふふっ ヨハンには負けるけど
あなたも かっこいいわよ!
*「われらが〜マーディラス〜の〜
いちばんえらい〜グレーテ姫〜。
*「ルルル〜 姫こそ〜は〜
世界を〜救った〜アルスの〜
いちばんの〜ともだち〜。
*「お〜お〜 空には〜 光〜。
人々の〜笑顔〜まぶしい〜。
*「かがやける〜今日を〜
もたらせし〜者の〜名〜は〜
アルスと〜仲間〜た〜ち〜。
*「ヨハンに みなさんが
命がけで 戦っておられると
聞いてから……。
*「この おいぼれ楽師にも
なにか できることはないかと
考えました。
*「しかし 楽師には 戦うチカラが
あるはずもない。
*「無力をなげく わたしを
しかってくれたのは
他ならぬ ヨハンでした。
*「魔王におびえる 人々の心を
なぐさめることが できるのは
自分たちだけではないか。
*「なげいている ヒマがあったら
町へ出て 魔物が逃げ出すような
明るい音楽を 演奏しよう と。
*「……まさか あのヨハンに
説教をされるとは。
思っても みませんでしたよ。
*「きっと アルスさんたちと
旅をしたことで ヨハンも
思うところが あったのでしょう。
*「アルスさん どうもありがとう。
お礼に 今日は
わたしが 一曲 弾きましょう。
ガボ「楽師の じっちゃん
ずーっと にこにこしてんな。
オイラも うれしくなってくるよ。
マリベル「へ〜 あのヨハンがねえ。
ちょっとだけ 見直したわ。
アイラ「美しい音楽には 本当に
魔物を 遠ざけるチカラがあるの。
アイラ「ユバールの民たちは
旅の間 トゥーラを演奏して
身を守ったというわ。
*「アルスさんたちには
最後まで お世話になりましたな。
*「ほんとうに ありがとうございます。
お礼に 今日は
わたしが 一曲 弾きましょう。
ヨハン「よっ アルス!
今日は ビンビンかい?
おいらは 毎日ビンビンさ!
ヨハン「アンタらに 会う前はさ
おいら 毎日 ラクして
おねぇちゃんと 遊んでれば……
ヨハン「それで 幸せだと思ってた。
でも そんなんじゃ やっぱ
イマイチ つまんないわけよ。
ヨハン「アルスも お仲間も
ギンギンに 命はって
がんばってただろ?
ヨハン「おいらも フラフラしてちゃ
男がすたる!って 思ったのさ。
師匠にも おこられたしな。
ヨハン「で 心をいれかえて
マジメに トゥーラに打ちこんだら
なんと 前よりモテモテだぜ。
ヨハン「ベイビーたちも なかなか
見る目が あるってもんだ。
はっはー!
ヨハン「いくら おいらがかっこよくても
ベイビー おいらに ホレると
ヤケドするぜ。気をつけな!
マリベル「バカ言ってんじゃないわよ!
だ〜れが あんたみたいな
いいかげんなヤツ!
アイラ「あははっ そうねえ。
ヨハン「ちぇっ つれないねえ。
ヨハン「まっ おいらより ビンビンな
アルスが そばにいるんだもんな。
アルス うまくやれよ!
マリベル「ヨハンに くらべたら
アルスのが ずっとマシよ!
バッカみたい!!
マリベル「……あ って言っても
別に あんたが好きとか
そういうんじゃ ないからね。
アイラ「あはっ あいかわらずね。
ヨハンがいると いつでも
楽しい気分に なるわ。
ガボ「モテるって そんなに
うれしいのか?
オイラ よく わかんねえよ。
*「かつて この国が 魔法王国と
呼ばれていたころの 大神官が
こう 記している。
*「王と マーディラスを救った
勇者たちは いずれ
世界をも 救うであろう と。
*「ゼッペル王の治世の 勇者が
今のこの世に 生きているとは
思えぬが……。
*「もしや アルスどの。
あなたがたは 時をこえて……
いや まさか そんなことが。
アイラ「時をこえて なんて
ふつうは なかなか
信じられないわよね。
マリベル「ふふっ あの大神官さん
バッチリ予言してくれちゃって。
マリベル「勇者アルス!
……ふーん 悪くないじゃない?
ガボ「ゼッペルの王さまも
大神官の じっちゃんも
なっつかしいな〜。
ガボ「もっぺん 会いたかったな。
大臣「おお これは アルスさま!
ごかつやくは 耳に入って
おりますぞ!
大臣「やはり 姫さまが 友にと
のぞまれるほどの お方。
ただ者では なかったのですな。
大臣「今後とも グレーテさまを
よろしく お願いいたします。
ガボ「オイラたち いつまでだって
お姫さまの ともだちだよな!
グレーテ「久しいのう アルス。
このたびの 活躍 まことに
あっぱれじゃ!
グレーテ「さすがは わらわが
真実の友と 見こんだだけはある。
このグレーテ 鼻が高いぞえ。
グレーテ「そちたちと 出会うまでは
年よりどもに かこまれて
わらわの人生は ジジ色であった。
グレーテ「思い出すのう……。
はじめて アルスたちが
この城を おとずれた あの日。
グレーテ「わらわの 本当の人生は
あの日より 始まったのじゃ。
うれしやのう。
グレーテ「そちも このように
かわいらしく かしこい姫と
知り合えて うれしかろ?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
グレーテ「うむ うむ。 |
いいえ |
グレーテ「ほっほっほ。 |
グレーテ「……さて アルス。
そのほうと ふたりきりで
話したい ことがあるのじゃ。
グレーテ「下の わらわの部屋へ
ついて来てたも。
ただし ひとりきりでな!
※無視して出ることも可能
アイラ「……うふふっ。
ほらほら アルス。
早く 行ってあげたら?
ガボ「人生 ジジ色!
ガボ「でも ジジ色って なんだ?
マリベル「ふぅ〜ん ふたりきりでね。
マリベル「なにやってんの?
アルス。
さっさと 行ってあげたら?
ヨハン「ははぁ〜ん。
ヨハン「アルス ダメだろ
女心は キズつきやすいんだ。
はやく 行ってやれって!
マリベル「…………じとっ。
マリベル「アルス〜。
女心が キズつかないうちに
早く 行ってさしあげたらぁ〜?
大臣「姫さまは いったい
どこへ 行かれたのだ?
むむむ……。
ガボ「オイラ 知ってるもんね〜。
お姫さまが どこにいるか。
マリベル「まだ お姫さまと
話してないんでしょ?
さっさと 行ってきなさいよ。
ガボ「アルス お姫さま
待ってんじゃねえのか?
アイラ「あんまり 人を待たせるのは
よくないわ アルス。
早く 行ってあげたら?
グレーテ「アルス……。
もそっと 近くで
顔を 見せてたも。
グレーテ「……ふふふ なかなか
たくましい 顔つきに
なったようじゃの。
グレーテ「面食いの わらわでも
うっとりするほどじゃ。
グレーテ「わらわも もうじき
年ごろじゃ。
アルスさえ よければ……。
グレーテ「…………。
グレーテ「いや これより先は
わらわの 胸のうちに
おさめておこう。
グレーテ「アルス これからも
ちょくちょく わが国へ
遊びに来るのじゃぞ!
グレーテ「チュッ!
グレーテ「アルス これからも
ちょくちょく わが国へ
遊びに来るのじゃぞ!
グレーテ「言うことを きかぬなら
針せんぼん 飲ますゆえ
ようく 心えて おきゃれ!
マリベル「……アルス。
あんた 顔が 赤いわよ?
マリベル「いやらしいわね!
何やってたのよ。
ガボ「マーディラス おもしろいから
また来ような アルス!
アイラ「お姫さまとの 話は
終わったみたいね。
アイラ「さあ 行きましょう。
アイラ「アルス お姫さま
なんですって?
こっそり 教えてよ。
アイラ「あははっ じょうだんよ。
ふたりだけの ヒミツでしょ?
言わなくていいわよ。
ガボ「……クン クン。
あれれ? アルス なーんか
いいニオイが するぞ?
マリベル「なによ 何か用?
マリベル「……アルスが
お姫さまと 何してようと
あたしに 関係ないでしょ!
ヨハン「このこのこのっ!
うまいこと やりやがって!
なあなあ どうだった?
ヨハン「お姫サマ なんて言ってた?
ようよう この 色男〜!
マリベル「ほんっと ヨハンって
いいかげんで ムカつくわね!
マリベル「アルス! あんたも
へらへらしてんじゃないわよ。
ガボ「色男って 何だ?
アルス べつに 顔に色
ぬってねえよなあ。
アイラ「ふふふっ アルス
よかったわね。
*「あっ! 皆さん
お待ちしていた!
*「どうぞ こちら!
コスタールの皆も 待ってる!
*「さあ どうぞ!
皆 待ってる!
アイラ「このコスタール王国を
救った日が 昨日のことのように
思えるけど……。
アイラ「わたしたちは ついに
全ての元凶 魔王を 倒したのね。
ガボ「おう ホビットのみんなも
元気そうだな。
マリベル「アルス あんた
魔王を倒した 英雄なんだから
もっと シャキッとしなさいよ。
*「そこの 兵士さん
お酒は 意外と
イケナイくち なんだねえ。
*「まったく 若いのに
だらしないんだから。
*「じ 自分は〜
お酒は もう 結構であります〜。
*「この国には ふたつの伝説が
あるんだ。
*「ひとつは かつて コスタールを
すくうために たたかった
最強の海賊の話。
*「もうひとつは また コスタールと
ホビットの祖先を すくった
旅の勇者の話。
*「このふたつは ボクたち 皆の
宝物なんだって。おじいちゃんが
亡くなる前に 教えてくれたの。
*「だから これからは ボクが
もうひとつの お話を ずっと
忘れずに 伝えていくんだ!
*「それは 大魔王を たおして
世界のみんなを たすけた
アルスさんたち 勇者の お話だよ!
アイラ「アルスだけじゃなく
わたしの名前も 伝わっていくの?
なんだか 気はずかしいわね。
マリベル「特に 美しく かしこい
女勇者マリベルのことは 念入りに
伝えていってほしいわね。
ガボ「ホントは ホビットの祖先を
すくった 旅の勇者ってのも
オイラたちなんだけどな。
*「いざとなったら おれだって
武器をとって 戦おうと
思ってたけど…
*「いや やっぱり 無理だったよ。
あんたらは すごいな!
わっはっは!
*「あんたたち すごいじゃないさ!
あたし あこがれちゃうよ!
*「なんなら アルスさんの
おヨメさんに なってあげても
いいけど。
マリベル「ふ〜ん……
よかったわね アルス。
マリベル「でも あんたのおヨメさんに
なってもいいなんて あの人も
シュミが 悪いわね〜。
ガボ「おお アルス モテモテだな。
メルビンが きいたら きっと
うらやましがるぞ。
*「こうして 平和になったからには
また エッチそうな お客さんが
王さまを たずねてくるのかしら。
*「世界を すくった あんたたちなら
ここの宝は どれでも
もっていってくれ!
*「ラ〜 ルルラ〜
ああ〜 勇者よ〜
あなた〜は〜 旅の〜
*「あっ ダメですよ 聞いてちゃ!
まだ 作ってるとちゅうの 歌なのに
はずかしいじゃないですか。
*「あなた方の話は 世界中に 伝わり
語りつがれるでしょう。
*「本当に すばらしいことを
なさいましたね。
*「ああ 光じゃ!
この洞くつの中にも 光が
満ちあふれるようだ!
*「本当に ありがとうございました!
*「なにやら まわりが
さわがしいので
目が 覚めましたよ。
*「なんでも 世界が 平和に
なったとか。ほんに
ありがたいことですじゃ。
マリベル「……信じらんないわね。
今の 今まで ねてたなんて
なんて お気楽なのかしら……?
姫「あ〜あ たいくつじゃのう。
平和になったら また
お勉強ばかりの 毎日じゃ。
姫「父上は いつになったら
カジノに つれていって
くれるかの。
アイラ「平和になったんだから
カジノくらい つれてってあげれば
いいのにねえ。
ガボ「勉強ばかりの 毎日なんて
あの魔王と 戦うのより
つらいだろうなあ……。
ガボ「オイラ 考えたくもないぞ。
マリベル「つれていってもらうって
考え方が あまいのよ。
マリベル「ホントに 行きたいなら
自分から 飛び出してかなきゃ。
王「やっほ〜 旅のお客人!
元気に 旅してる?
王「今ごろ 世界中の 皆が
お客人の うわさしてるとこだよ。
もう モテモテだね〜。
王「かわいい 女の子が いたら
わしにも 紹介してくれるかな?
わっはっは!
王「いやあ 平和っていいよね!
ガボ「やっぱり コスタール王は
ああでなくっちゃな!
アイラ「平和に もどったのは
もちろん いいことだけど……。
アイラ「コスタール王の 変わりようを
見ちゃうと なんだか ちょっと
フクザツな気分なのよね。
王妃「やっと 王さまが
いつもの調子を とりもどされて
とても うれしいですわ。
王妃「アルスさま たちには
なんと お礼を
申し上げればよいか…。
マリベル「ここの 王さまって
そういう人だったのね……
あたし ちっとも知らなかったわ。
アイラ「まあ あの王さまも
人気あるみたいだし これからは
平和なんだから いいんじゃない。
ガボ「オイラは 今みたいな 王さまに
もどってくれて うれしいぞ。
長老「あんたがた 本当に
すごい お人だったんじゃのう。
長老「どれ わしも
カジノにいって ひとやま
当ててこようかいな。
ガボ「じつは 長老のじっちゃんも
カジノで 遊びたかったんだな。
*「あんたがたこそ まことの勇者だ!
また 遊びに来てくれよな。
*「皆さんのおかげで 平和が
もどりました。
ありがとうございました!
*「わしは 見た!
氷づけの 海賊船が 沈んでいたという
滝の洞くつを!
*「って アルスさんたちなら
もちろん すでに 知って
おられるでしょうな。はあ…。
マリベル「まったく 海賊船なら
とっくに 復活してるのに
今ごろ なに言ってんのかしらね。
ガボ「そっか。 ここの人たちは
マール・デ・ドラゴーンが
復活したの 知らねえんだな。
*「え? もう 帰るのか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「なら 気をつけて。 |
いいえ |
*「なら もっと ゆっくりしていって。 |
ボロンゴ「おおっ アルスさま 皆さま!
お待ちしておりました!
ボロンゴ「この ボロンゴ 皆さまの
ご案内役を つとめさせていただけて
本当に 光栄です!
ボロンゴ「ささ どうぞ
キャプテン・シャークアイの もとへ!
*「アルスさま!
シャークアイさま! ばんざーい!
*「アルスどの! そして お仲間の
皆さん! とうとう あの にくき
大魔王を ほろぼされましたな!
*「この日を わが コスタール王も
どれほど およろこびか!
*「アルスさま! あなたが
次の総領になるって 皆
ウワサしてたんですよ!
*「あとでまた 景気のいい
花火を 打ち上げさせて
もらいますからね!
シャーク「よくぞ あの いまわしき
魔の居城より もどられたな!
アルスどの!
シャーク「世界は もう 魔王の
箱庭ではない。われら人間のもとに
あなた方が とりもどしたのだからな。
シャーク「われら マール・デ・ドラゴーン
一族の者たちには 次の総領に
アルスどのが なるのではと…
シャーク「ひそかに 期待して
待っている者まで いる しまつだよ。
わっはっはっは!
シャーク「というわけで どうだ?
アルスどの。オレの後をついで
総領になってくれるか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
シャーク「わっはっは! いくら われらの シャーク「そなたには ボルカノどのという シャーク「オレには アルスどのの |
いいえ |
シャーク「はっはっは! それはそうだな。 シャーク「皆が あまりに 望むので |
シャーク「まあ オレも まだまだ
若いしな。わっはっは!
シャーク「アルスどの。われわれは
これから フィッシュベルの近くに
よって また 長い航海に出る。
シャーク「なんでも 海底王とかいう
海の王が オレたち一族に
用が あるそうなんでな。
シャーク「アルスのふるさと では
また 大きな漁の祭りが
開かれるとか。
シャーク「それを 沖から 見送って
われわれは 出発することにしよう。
シャーク「どうか 元気で。
また 海のどこかで 会うことも
あるかもしれんな。
シャーク「皆! 彼ら有志たちの姿を
よく その目に やきつけておけ!
シャーク「そして 忘れるな!
われらの心にあるのは 何ものにも
たちむかう 勇気…。
シャーク「アルスたち 勇士に
恥じない決意を もって また
新たなる航海に 出発する!!
カデル「皆の者!
キャプテン・シャークアイ そして
アルスさまたちに 敬礼!
カデル「そして 新たなる航海への
出発にむけ われらが水の精霊への
祈りを ささげる!!
※マリベル不在の場合
マリベル「やったじゃない アルス!!
マリベル「あたしが いなくて
あんたたちだけで 大丈夫かって
ちょっと不安だったけど……。
マリベル「いつまでも このあたしに
あまえてばかり いられないもんね。
マリベル「まあ これで やっと
アルスも 一人前ってわけよね。
マリベル「さあ いきましょ。
王さまが おまちかねよ!
※ガボ不在の場合
ガボ「やったな アルス!
知らせを うけて オイラ
すごく うれしかったぞ!
ガボ「魔王って どんくれえ強かった?
オイラも 戦ってみたかったぞ!
ガボ「さあ いこう アルス。
王さまが なんか ほうびを
くれるかも知んねえから。
ガボ「オイラの好物だったら いいな!
※アイラ不在の場合
アイラ「おかえり アルス!
ついに 魔王をたおしたのね!
アイラ「神を復活させることは
できなかったけど この世界に
真の平和が おとずれたのよ。
アイラ「今頃はきっと ユバールの者も
大よろこびじゃないかしら。
民族の旅は 無駄ではなかったって…。
アイラ「あらら。 バーンズ王を
あまり またせちゃいけないわね。
さあ いきましょう。
ガボ「みんな オイラたちのこと
まってたみたいだな。
こういうのって テレくさいぞ。
マリベル「フフン。みんなが
あたしたちを そんけいの目で
見てるわ。気分いいわね。
アイラ「王さまが おまちかねよ。
アルス はやく いきましょう。
城を出ると
アイラ「ねえ 王さまが おまちかねよ。
アルス はやく お城に
もどりましょうよ。
*「なんと ありがたい!
わざわざ ここにいる私にまで
お声をかけに……。かんげきです!
*「おや? どこに いかれます?
王さまたちが おまちかねですぞ!
ガボ「いいのか? こんな所で
あぶらを うってて。
王さまが まってるみたいだぞ。
アイラ「ねえ 王さまが おまちかねよ。
アルス はやく お城に
もどりましょうよ。
マリベル「そうよね。王さまなんか
またしておけば いいのよ。
マリベル「もっと いろんな人から
感謝の言葉を あびたいもんね!
出ようとすると
ガボ「おい! いくらなんでも
外まで出るのは マズイと思うぞ!
出ようとすると
マリベル「え? もしかして このまま
フィッシュベルに もどる気?
マリベル「だめよ! ちゃんと王さまにも
ほめてもらわなきゃ ソンだわっ。
*「あら あなた アルスさん!
聞いたわよ 聞いたわよ!
大魔王を たおしたんでしょっ。
*「すごいわねえ……。
で 今から王さまに?
まあ! どうしましょ!
*「そうかっ! やっと わかったぞ!
ずっと昔 うちの倉庫から
古い武器や防具が出てきたのは…
*「その昔 魔物どもと
戦っていたためなんだっ!
*「そこの人だけどさ
今ごろ 気がつくなんて
どうかしてると思うぜ。
*「ほんに ええ天気じゃのう。
こういう空が また
ながめられるとは……。
*「わしゃ 幸せ者じゃよ。
*「平和になったことだし
いずれ世界中を 旅したいものだ。
*「今や この世界には
この島だけじゃなく いろんな所が
あるわけだからなっ。
*「アルス! すごいぞ!
今頃は きっと ボルカノ父さんも
ハナ高々だよ!
*「あれ アルスじゃないか。
*「じつはなあ ぜひにと たのまれて
うちの店で ホンダラさんを
やとったんだよ。
*「あ〜あ… マスターも ホント
人が いいんだから。
ホンダラ「いらっしゃいっ!
ホンダラ「…なんだ アルスか。
おめえも すごいことをやったなあ。
さすが あの兄貴の息子だよ。
ホンダラ「でもな オレも
心を入れかえたわけよ。
はたらくって いいもんだぜ。
ホンダラ「はたらいたあとの いっぱいは
また かくべつだし それによ…
ホンダラ「ここだと 仕事中でも
飲めるってわけよ。
どうだ いいだろ ヒック……。
*「そういえば そろそろ
アミット漁の時期じゃのう。
*「今夜は きっと うたげねっ。
いっぱい お客さまが来るはずだし
さあさ おそうじ おそうじ!
*「わーい! わーい!
大魔王が たおされたよお!
わーい!
*「て さわいでたら うるさいって
ホンダラさんに こづかれたよお!
えーん えーん!
*「うちのバカ息子のオルカときたら
オレも石版をさがすぞって
とびだしちまいやがった!
*「今さら おそいってんだ。
なっ アルス。
*「あんたみたいな子が
オルカの友だちだったら
よかったのにねえ……。
*「にゃ〜ん。
*「ついに ホンダラが
仕事を はじめたのじゃよ。
*「わしは うれしゅうてのう……。
今まで あいつを見すてなかった
カイが あったというものじゃ。
*「うちの おじいちゃん。
どうして あんなにホンダラさんが
気になるのかしら?
*「じつは おじいちゃんの息子?
ま まさかよね……。
*「魔王は ほろび去りました
しかし精霊たちは いまだ
その姿を お現わしになりません。
*「神は いずこに
おわしますのでしょうか……。
*「こんな日がくるとは
ほんに ありがたいことじゃ。
*「よーし ボクも 大きくなったら
アルスさんのような
りっぱな人に なるぞー!
*「邪悪なるものの気配が失せた。
これほどまでに スガスガしい日が
かつてあっただろうか。
*「アルスどのと仲間たちよ。
そなたたちこそ 神が我らに
つかわさせた 神の子であろう。
*「ルンルンルン!
今度ね みんなで旅行にいくの!
*「なんでも よその大陸には
いい温泉が あるそうね。
ああ 楽しみ!
*「そういや最近 ホンダラのやつ
うちの母ちゃんのフロを
のぞきに こなくなったなあ。
*「うちの母ちゃん まだまだ
若くて きれいなのに
あいつも バカな男だよ。
*「今夜は きっと おまつりでちゅ。
だから お化粧するでちゅ。
*「やや! いかがなされました!?
わが王が おまちかねのはず。
早く城に もどられますように。
*「昔 この国には
こまったことが 2つあった…。
*「じゃが もう その2つとも
なくなってしまったわい。
*「さびしいのう……。
*「おや? 今 井戸の中に
変なものが 見えたような…。
気のせいかしらねえ?
なんと!
こわれた石版を みつけた!
アルスは
こわれた石版を 手に入れた。
アルスは こわれた石版を手にとって
しらべてみた。
いったい なにがあったのか
ヒビだらけで いまにも
こなごなに くだけそうだ。
*「わん! わん!
老人「おお! うれしいのう!
老人「王さまが おまちかねじゃと
いうのに わざわざ わしに
会いに来てくれるとはのう。
老人「よし! そのお礼に
いいことを教えようぞ。
老人「お前さん ここと反対側のガケに
宝箱が置かれているのを
知っとるじゃろ。
老人「なんで あんな所に
からっぽの宝箱が…と わしも
ふしぎに思っとったんじゃよ。
老人「でな 最近わかったんじゃが
どうやら あの宝箱は
時間をこえて存在するらしい。
老人「たとえば こわれた物などは
それが こわれる前の時間まで
もどることが できるようじゃ。
老人「これが どういうことかは
お前さん自身で
たしかめてみるんじゃな。
老人「ともかく! お前さんたちは
本当に よくやった!
これほど うれしいことはないぞ。
アルスは 足もとを 調べた!
古びた石のプレートには
文字が きざんである。
”われわれが この美しき無人島を
発見した 記念に
この 文字を 記す。
”この島は 楽園だ。
水も 森も 生き物も
食べ物も つきることはない。
”願わくば 世界のすべての地にも
この平和が おとずれんことを。
アルスは 宝箱を調べた。
しかし 宝箱は からっぽだった……。
この宝箱に 何か入れますか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
アルスは こわれた石版を 宝箱の中身だけを |
いいえ |
(何も起こらない) |
*「神をいつわった魔王は ついに
ほろびさりました。
*「すべては あなたがたの おかげ。
本当に ありがとうございました。
*「ほっほっ わしの占いに
ちゃーんと 出ておったよ。
おぬしたちのことはな ほほっ。
*「わーい アルスにいちゃん
バンザーイ!!
*「お帰りなさい アルス
そして おつかれさま!
兵士長「いつわりの時代は 終り
世界に 真の平和がおとずれた。
いやはや すばらしい!
兵士長「わが王も どんなに
およろこびのことかっ!
*「よーし! これからは
世界をまたにかけて 商売を
するぞおーっ!
*「この島が 闇に落とされた時は
ホント もうだめかって
思ったけどねえ。
*「アルス! お前さんたちの
おかげだよっ。
心から 感謝させてもらうよ!
*「これまでの この国の歴史は
なんだったのか?
私は 城の学者として恥ずかしい。
*「禁断の地のこと そなたらのこと…
これからは 後の世のため
正しく書きとめようぞ。
*「大魔王オルゴ・デミーラ!
この名前は 忘れたくても
忘れられそうにねえぜっ。
*「くたばっちまって
ざまあみろってんだ!
*「ささ はやく わが王の前に!
*「アルスさん ステキ……。
*「あなたたちの おかげで
私も勇気が もてるような気が
してきましたわ。
*「今夜 王さまに 私の気持ち
つたえてみようかしら……。
*「……て。たしか この前も
そう思ったのに……。
わたくしの いくじなし……。
*「おお! あなたがたこそ
まことの勇者です!
あ ありがとうございましたっ!
リーサ姫「アルス ありがとう。
お兄さまも きっと どこかで
よろこんでいると思うわ。
リーサ姫「そして これで すべてが
終わったのね。
リーサ姫「お兄さま……。
私は もっと強くなるわ。
リーサ姫「いつまでも
お兄さまっ子じゃ お兄さまに
笑われてしまうもんね。
アイラ「リーサ姫………。
大臣「さささ アルスどの!
もう よろしかろう。
大臣「わが王が 今か今かと
おまちかねですぞ!
バーンズ王「よくぞ もどった!
アルスと その仲間たちよ!
バーンズ王「このたびの そなたらの
はたらき まことに見事である!
バーンズ王「その はたらきが なくば
世界の大半は 今もって
闇にとざされ……
バーンズ王「あるいは いつわりの神を
まことの神と あがめたて……
バーンズ王「人々は 未来永劫
苦しみ続けたであろう。
バーンズ王「そなたたちこそ
この国の… いや!
全世界の救世主じゃ!
バーンズ王「思えば 始まりは
ちっぽけな出来事であったな……。
バーンズ王「あのバカ息子キーファが
わしの大切にしていた
妃の形見の指輪を持ち出し……。
バーンズ王「あの時 わしは
どれほど あいつを
どなりつけたことか……。
バーンズ王「育て方を まちがえた
とまで わしは悩んだものじゃ。
バーンズ王「しかし そのことが
今こうして 世界を救うことに
なるとは……。
バーンズ王「わしは あのバカ息子を
ほこりに思うぞ!
もちろん そなたたちもな!
バーンズ王「ささ! みなの者!
うたげじゃ! 国をあげて
盛大な祝いの うたげを開こうぞ!
その夜 グランエスタード城では
盛大な うたげが もよおされた。
フィッシュベルや 近りんの人々も呼ばれ
うたげは 夜どおし つづいた。
そして 夜が 明けた……。
マーレ「アルス!
そろそろ 起きなさい!
とっくに 夜は明けてるよ!
マーレ「そう そう!
今日は 年に いち度の
アミット漁の日 でしょ。
マーレ「父さんは もう とっくに
港に 出かけていったよ。
マーレ「したくは できたかい。
漁に初出の日に ねぼうしたんじゃ
話にならないからね。
マーレ「…………。アルス
よおく 顔を見せておくれ。
ほんとに 立派になって……。
マーレ「母さんは この日を
どんなに まっていたか…。
マーレ「アルス 今日から お前も
一人前の漁師だよ。
さあ いっといで!
マーレ「おっと いけない!
忘れるとこだったよ。
マーレ「はい アンチョビサンド。
これが 父さんの分て……
こっちが お前の分だよっ。
アルスは 2つのアンチョビサンドを
受けとった!
マーレ「気をつけて いってくるんだよ。
*「にゃ〜ん。
*「あら アルス どこにいくの?
今日は アミット漁。しかも
アルスの初出の日でしょ。
*「のんきに外へ 散歩にいくのは
どうかと思うな。
*「おや アルスじゃないか。
いろいろ話は聞かせてもらったよ。
大変なことをやりとげたそうだね。
*「えらいもんだよ。
つい この間までは
はなたれ小僧と思っとったのにな。
*「わしも 聞いたぞ。
アルスは 悪い大魔王を
やっつけてしもうたんじゃろ。
*「アルスは いまや有名人じゃの。
わしも ハナが高いぞ。
*「こうしてると 村は平和で
あの頃と なにも
変わっていないように思えます。
*「しかし 世界には もう
この島 ひとつだけではなく
そして……。
*「浜辺を 駆けぬける
キーファ王子の姿を もはや
見ることはないのですね……。
神父「アルスよ 今だから言おう。
神父「マーレが お前を産んだとき
まだ6ヶ月というのに
ずいぶん立派な赤ン坊じゃった。
神父「あの時 わしは お前が どこか
別の所から やってきたような
そんな気がして ならんかった。
神父「お前は 神が この島につかわした
赤ン坊だったのかもしれんな。
*「わーい アミット漁だ!
わーい わーい!
*「にゃん にゃん にゃん!
*「にゃ〜ご。
*「さあさ! おいしいよ!
アミットまんじゅうに
アミットせんべいだよ!
*「今日だけの 特売品だよ!
買わなきゃ ソンだよ!
*「おや アルスじゃないかっ。
そうかい 今日が初出だったな。
*「よし! お祝いだ。
持ってってくんな!
アルスは アミットまんじゅうを
1つ もらった!
*「がんばって いってくるんだぞ。
*「あら アルス おはよう。
そういえば 今日は アルスが
はじめて漁に出る日だったわね。
*「おめでとう アルス。
あなたも もう 一人前ね。
*「それに ひきかえ うちの娘ったら
朝食もとらずに どこかへ
とび出して いったきりなのよ。
*「まったく マリベルったら
どこへ いったのかしら…。
こまった娘だわ。
*「わたしは メイドっ メイドっ
わったしは かっわいい
メっイドさんっ……
*「あっ… あら アルスさん。
マリベルおじょうさまなら
どこかへ おでかけ ですだよ。
*「今日の航海は いろんな港に
寄ってくるそうだねえ。
*「前とちがって 世界中に 港町あG
あるって話だから
おみやげが 期待できるかも。
*「いつもは 朝が ニガ手なんだが
今日は 早起きして
城下町から 来ちゃったよ。
*「朝の さんぽも
たまには いいもんだな。
わっはっは。
*「あら あなたずいぶん若いわね。
この村の人? だったら やっぱり
この船にのって 漁に出るの?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「かっこいいわよ。あなた。 |
いいえ |
*「な〜んだ…。 |
*「こうして また アミット漁を
見れるなんて 夢のようですね。
*「アミットさんの身体も
だいぶ よくなったみたいだし
めでたし めでたしだよ!
*「わっはっは。
ガボにせがまれて ひさしぶりに
村まで出てきただよ。
ガボ「オイラ おっちゃんにたのんで
アミット漁の見物に 来たぞ。
ガボ「アルス!
おいしい魚を いっぱいいっぱい
まっているからな。
ガボ「気をつけて いってくるんだぞ。
アミット「おお 来たな アルス。
どうかね 漁に初出の気分は?
はいの場合追加 | |
---|---|
はいの場合追加 |
アミット「ふむ。いい目だ。 |
アミット「まあ 誰でも 初めての時は
きんちょうするものだ。
アミット「だが アルスなら きっとやれる!
アミット「よいな アルス。
ボルカノどのは 最高の漁師だ。
だが やがて お前は父をこえる。
アミット「なにせ アルスは
世界を救った男だからな。
アミット「そして いずれは
わしの娘マリベルと……
アミット「おっと! これは
余計なお世話だったかな。わっはっは。
ボルカノ「やっと来たな アルス!
よし 今日から お前も
海の男の仲間入りだ。
ボルカノ「これからは てってい的に
お前を しこむからなっ。
ボルカノ「さて まず 船内の連中に
あいさつをして来いっ!
そしたら いよいよ出航だ!
*「フィッシュベルの漁師
ボルカノといやあ この国では
知らない者がいないくらいの達人よ。
*「そんな男を 父にもったことを
ほこりに 思うんだな アルスよ。
*「そうかい! アルスも ついに
漁に出られるように
なったんだな。
*「ボルカノ船長の 子供だからって
甘くはしないから そのつもりでな。
*「おお アルスだな!
オレは この船の モリ番だ。
よろしく たのむぜっ。
*「新入りだなっ。
よし お前さんに いっちょう
言っておこう。
*「いいか? どんな時でも
無茶だけは するんじゃないよ。
無茶と勇気は 別物だからな。
コック長「航海は長い。そんな時
皆の楽しみといえば
食事くれえのもんだ。
コック長「たとえ 皿洗いでも
甘く考えちゃ いけないよ。
*「あ! アルスさんですね。
ボク この船の めし番です。
よろしく おねがいしますね。
*「シーッ!
*「大きな声で 話しかけないでよっ。
あたしが ここにいること
バレちゃうじゃないっ!
コック長「あれ? そこに
だれか いるのか?
コック長「ややっ マリベルおじょうさん!
また そんなところに
かくれたりして……。
マリベル「もう……。
いいじゃないの あたしが
漁に ついて行ったって!
マリベル「ね 見のがしてよ コック長!
あなたの 作る シチューって
最高よ! ウフフ…。
コック長「…わしに おせじを
いっても ムダですぞ。
コック長「さあ お父上に
しかられないうちに
船を おりなされ。
ボルカノ「いったい どうした?
さわがしいようだが
なにか あったのか?
コック長「あっ ボルカノ船長
じつは マリベルおじょうさんが…。
ボルカノ「…………………。
ボルカノ「わかりました。
マリベルおじょうさん。
ただし 今回かぎりですぜ。
マリベル「やったあーーっっ!!
ボルカノ「さてと そうと決まったら
いよいよ 出航だ!
アルス グズグズするなよっ!
マリベル「そうよ アルス。
グズグズするんじゃないわよっ。
コック長「やれやれ……。
マリベルおじょうさんにも
こまったものだわい。
*「出航みてえだな。
よろしくたのむぜ 新入り!
*「よーし! モリのじゅんびは
ぬかりねえぜ!
*「おお! 出航か!
きばっていこうぜっ!
ボルカノ「よーし 出航だあー!!
ボルカノ「よーし アミをあげるぞおーっ!
ボルカノ「ん? なんだ?
この石の板みてえなもんは?
ボルカノ「おい アルス これって
お前たちが 集めていた……
とは ちがうみたいだな。
ボルカノ「地図じゃなくて 文字が
彫られているぞ。なになに……
親愛なる アルスへ……
親愛なる アルスへ
オレは 今 ユバールの民
ライラたちと 旅をしている。
お前たちと別れて いったい
どれくらいたっただろうか…。
あの日以来 ジャンも姿を
消したままだ。
オレは ユバールの守り手として
ライラと結婚した。
もし これを お前が
見つけることがあったなら
親父たちに 伝えてほしい。
キーファは 元気にやっていると。
そして アルス。
どんなに はなれていても
オレたちは 友だちだよな!
キーファより
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