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Gamedesign
&
Scenario Direction
YUJI HORII
Main Character
&
Monster Design
AKIRA TORIYAMA
Music Compose
KOICHI SUGIYAMA
Program Direction
MANABU YAMANA
Art Direction
SHINTARO MAJIMA
さてと… 今日はこれくらいで
そろそろ 城にもどるとするか…。
えーと 出口は… 出口…
おっと ここだったな。
よし そっちを もちあげてくれ。
でも いいな? 家に帰っても
ここのことは 誰にもしゃべるなよ。
オレの親父にも ナイショだからな!
マリベル「ふーん そうなんだ?
じゃあ どうしても 教えられないって
いうのねっ!?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい | マリベル「だったら もう聞かないわ! |
いいえ | マリベル「ふん なによ |
マリベル「あんたたちが 何をしようと
してるか いつか きっと
あばいてみせるからっ。
マリベル「あっ いけない!
明日は 年に いち度の
アミット漁の日だったわ!
マリベル「じゃあね アルス。
また 明日ねっ!
村の外に出ようとすると
夜は 村の外に出ないほうが よさそうだ。
*「にゃーん……。
*「にゃん にゃ〜ん!
神父「おや アルスじゃないか。
ふむ…… さては また
海の向こうの 話かな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
神父「たしかに わしも 若い頃は などと よく考えたものじゃ。 神父「それで 船をしつらえて 神父「しかし 行けども 行けども 神父「やはり この世界には この島だけ。 神父「淋しい気もするがの |
いいえ |
神父「ふむ…。別の話かの? 神父「あまり 夜ふかしは 感心できんな。 神父「話は また聞くとして (会話終了) |
いいえの場合追加 | |
---|---|
いいえの場合追加 |
神父「まあ よい。 |
神父「さあ もう 家へおもどり。
明日は 年に いち度の
アミット漁の日。
神父「早起きしないと
漁の 船が 出てしまうぞ。
神父「うん どうした?
さては また 海の向こうの話かな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
神父「たしかに わしも 若い頃は などと よく考えたものじゃ。 神父「それで 船をしつらえて 神父「しかし 行けども 行けども 神父「やはり この世界には この島だけ。 神父「淋しい気もするがの |
いいえ |
神父「ふむ…。別の話かの? 神父「あまり 夜ふかしは 感心できんな。 神父「話は また聞くとして (会話終了) |
いいえの場合追加 | |
---|---|
いいえの場合追加 |
神父「まあ よい。 |
神父「さあ もう 家へおもどり。
明日は 年に いち度の
アミット漁の日。
神父「早起きしないと
漁の 船が 出てしまうぞ。
*「すやすや……。
アルスの母 マーレだ。
マーレ「…………うん?
どうしたの アルス?
マーレ「はやく ねむらないと
明日の朝 起きれないわよっ。
*「ぐがー ぐがー
アルスの父 ボルカノだ。
気持ちよさそうに ねむっている。
もう 休みますか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい | (寝る) |
いいえ | (何も起こらない) |
*「アルス!
そろそろ 起きなさい!
*「もう とっくに
夜は 明けてるよ!
マーレ「そら そら!
今日は 年に いち度の
アミット漁の日 でしょ。
マーレ「父さんは もう とっくに
アミットさんの 港へ
出かけていったよ。
マーレ「アルスも 早く 起きて
したく しなさい!
マーレ「したくは できたかい。
漁師の息子が ねぼうしたんじゃ
話にならないからね。
マーレ「早く アミットさんの港へ
行って 父さんを
手伝っておやり。
マーレ「あ ちょっと お待ち!
マーレ「父さんに これを
届けてやっておくれ。
マーレ「父さんの好きな
アンチョビサンドを
作っておいたからね。
マーレ「教会の先の アミットさんの
港まで ちゃんと 届けるんだよ。
さあ いっといで!
アルスは アンチョビサンドを
うけとった!
*「ここは フィッシュベル。
海に かこまれた 小さな村よ。
*「あら アルスじゃない。
どうしたの?
今日は アミット漁の日 なのに。
*「もう みんな アミットさんの港に
集まってる頃よ。なにしろ
年に いち度の お祭りだもんね。
*「おや アルス じゃないか。
今日は ボルカノ父さんの
手伝いを するんだろ。
*「うちの息子も やっと
アミット漁の かじとりを
させてもらえる ことに なってね。
*「これも この村いちばんの漁師
ボルカノさんの おかげじゃよ。
*「今年も また めずらしい魚が
たっぷり 食べられるのう。
ありがたや ありがたや。
*「毎年 アミット漁の日になると
神につかえる この私までが
ウキウキしてしまいますわ。
*「漁に出る みなさんに
神のご加護が ありますように。
神父「おお アルスじゃないか。
今日は 父さんの手伝いだな。
神父「しかし 早いものじゃのう…。
お前も もう16才。
こんなに 元気に 育って…
神父「マーレが お前を産んだときの
あの さわぎが 昨日のようじゃ。
神父「おや そろそろ 船の
出発の時間ではないのか?
アルスよ。
神父「港で 父さんが
待っているんだろう?
早く 行ってあげるといい。
神父「アルスよ。いくつになっても
両親を 大切にする気持ちを
忘れちゃいかんぞ。
*「にゃん にゃん にゃん!
大きな船のもけいだ。
*「あら アルス おはよう。
お父さまの お手伝いでしょ
えらいわね。
*「それに ひきかえ うちの娘ったら
朝食もとらずに どこかへ
とび出して いったきりなのよ。
*「まったく マリベルったら
どこへ いったのかしら…
こまった娘だわ。
*「わったしは メイドっ メイドっ
わったしは かっわいい
メっイドさんっ……
*「あっ… あら アルスさん。
マリベル おじょうさまなら どこかへ
おでかけ ですだよ。
*「フーッ!!
*「はい いらっしゃい!
今日だけの 特売品だよ!
買わなきゃ ソンだよ!
*なにか 買っていくかい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「はい はい *「あれ? よくみたら *「アルスに こんな品を アルスは アミットまんじゅうと *「おやじさんに よろしくな。 |
いいえ |
*「なんだ 買わないのかい? |
*「ボルカノさんのことは 城下町でも
よく ウワサしてるんだ。
*「荒れた海での いっぽん釣りは
今でも 語りぐさだよ。
*「こういう日は やっぱり
アルスの 父さんみたいに 漁師が
1ばん たのもしく見えるねえ。
*「あたしも 漁師の男と
結婚すれば よかったよ。
*「今回は また 長い航海に
なるのかしら…。
*「どうか 私の夫や 仲間のみなさんが
無事に 帰ってきますように。
*「わーい わーい!
アミットさんの お祭りだ!
*「ボク 知ってるよ!
このお祭りは アミットさんの
ひい ひい ひい ひい…
*「ひいおじいちゃんが
はじめたものなんだよね!
*「いつもは 朝が ニガ手なんだが
今日は 早起きして
城下町から 来ちゃったよ。
*「朝の さんぽも
たまには いいもんだな。
わっはっは。
*「ねえ ねえ あなたも
この村の人 なんでしょ。
やっぱり 漁師に なるの?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい | *「海の男って ス・テ・キ…。 |
いいえ | *「な〜んだ…。 |
*「船は やっぱり いいねえ!
*「なんでも 今年は ボルカノさんの
提案で すこし 北の方まで
いってみるとか…。
*「うっ… ゴホン ゴホン!
いや〜 カゼを こじらせちゃってさ。
まいったよ。ゴホ ゴホ!
*「城下町から 見習いにきて
やっと 今日から 船に
乗せてもらえることに なったのに…。
*「オレって どうして いつも
本番に 弱いんだろ。トホホ。
*「やあ アルス じゃないか。
オヤジさんが お待ちかねだぞ。
*「アルスも そろそろ
初漁に 出てもいいトシだよな。
*「ウデのいい ボルカノさんに
きっちり しこんでもらえよ!
*「ふ〜む… ボルカノどのの
意見も もっともだが 行き先の
漁場を変えるのは どうかね……
ボルカノ「いや アミットさん
この潮の流れだからこそ なんだよ。
ボルカノ「こういうのも なんだが
魚たちの ゴキゲンについちゃあ
オレら 漁師が 専門家だ。
アミット「それは もちろん
そうだがね……
アミット「ん? おや
アルスじゃないか。父さんの
手伝いに 来たんだな。
ボルカノ「うん? アルス!?
おそいじゃねえか! まったく
毎日 遊び歩いていやがって…。
ボルカノ「母さんの サンドウィッチは
もってきただろうな!
アルスは アンチョビサンド を
わたした!
ボルカノ「おほっ! これこれ!
これを 食わなきゃ
漁に出るって感じが しねえんだ。
ボルカノ「……モグモグ……。
ぐ ごほん!
ボルカノ「…なにしてんだ アルス。
ぼーっと 見てねえで 船室の
そうじでも やってこい!
アミット「やれやれ ボルカノどのは
いったん こうと いいだしたら
決して 後には引かんからな。
アミット「まあ そのかわり
自分のいったことへの
責任は かならず とる男だ。
アミット「アルスも 父さんのように
意志の強い男に なるんだぞ。
アミット「そうでなけりゃ
あらくれ者ぞろいの 海の男たちは
お前に ついて来ないだろう。
モリが たてかけられている。
アルスは 地図をながめた。
このあたりの 地図のようだ。
*「若いヤツは はりきって
仕事するのが いいところだが
それが 命とりに なることもある。
*「広大な海では いつ 何がおこるか
わからない。そんな時のために
常に 冷静でいなくてはな。
*「今回の漁は いつもの年より
すこし 北の方にまで
足を のばすことになりそうだぜ。
*「ねえ アルスさん…
ボクの気もちが わかりますか!?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい | *「気やすめは よしてくださいよ。 |
いいえ |
*「そうですよね… やっとの思いで *「ボクの気もちなんて |
*「フィッシュベルの漁師
ボルカノといやあ 城下町でも
名の知れた 達人よ。
*「そんな男を 父にもったことを
ほこりに 思うんだな アルスよ。
*「それに ひきかえ
ボルカノの弟と いやあ
城下町でも 名の知れた…
*「おっと 他人の悪口は
オレの 美学が ゆるさねえ。
聞かなかったことに してくんな。
コック長「アルスは あまり
カラダも大きくないし チカラも弱い。
船乗りとしては どうかと思うが…
コック長「ま それでも わしのように
料理が うまければ コックとしても
みんなの 役に立てる。
コック長「しょうじんして 自分自身の
特技を のばすがええ。
*「シーッ!
*「大きな声で 話しかけないでよっ。
あたしが ここにいること
バレちゃうじゃないっ!
コック長「あれ? そこに
だれか いるのか?
コック長「ややっ マリベルおじょうさん!
また そんなところに
かくれたりして……。
マリベル「もう……。
いいじゃないの あたしが
漁に ついて行ったって!
マリベル「ね 見のがしてよ コック長!
あなたの 作る シチューって
最高よ! ウフフ…。
コック長「…わしに おせじを
いっても ムダですぞ。
コック長「さあ お父上に
しかられないうちに
船を おりなされ。
コック長「ああ それから アルス
ちょうどよかった。
イモの皮むき 手伝っとくれ。
マリベル「きい〜っっ! なによ
アルスの バカっ。
マリベル「あんたと キーファ王子の
秘密の場所 バラしちゃうからっ!
コック長「おお 来たか アルス。
いや 実は もう イモの皮むきは
ほとんど 終わっとるんじゃよ。
コック長「おたがい
マリベルおじょうさんには
手を やくのう。ほっほっほ。
ボルカノ「アルス。
いよいよ 出航の時間だ。
ボルカノ「お前も 早く
漁に 出たいだろうが 今は
まだ 足手まといに すぎない。
ボルカノ「まあ あせらず しゅぎょうを
することだな。
ボルカノ「そうすりゃ お前のような
男だって いつかは りっぱな
漁師になれるさ。
ボルカノ「なんたって この オレの
息子なんだからな。
わっはっはっ!
ボルカノ「アルスよ。
オレのいない間 母さんのこと
しっかり 頼んだぞ!
アミット「出航だー!
イカリを 上げろー!
*「まったく うちの マリベルにも
こまったものだわ。
*「せっかく 家庭教師の先生に
来ていただいても いつも
にげ出してしまうし…。
*「いったい いつになったら
おしとやかな女性に
育ってくれるのかしら。
*「うつら うつら……。
マリベル「あら なんの用?
アルス。
マリベル「ふん… あんたは いいわよね。
いつかは 船に乗って この島の
外へ いけるんだもん。
マリベル「どうせ いったって まわりは
海だけしかないって言われてるけど…
マリベル「でも それって じつは
ウソかも知れないじゃん!
兵士「ああ こちらでしたか
アルスどの。
兵士「王さまが なんとしても
アルスどのと話したいと
申されて…。
兵士「いつも通り 海岸ぞいの道を
歩いて 北西の お城まで
ご足労ねがえますまいか?
兵士「お願いいたしましたぞ!
ではっ!
マリベル「フフフ…… 聞いたわよ
アルス。また お城へ
呼ばれたのね。
マリベル「あたしも いっしょに
いくわ! いいわよね?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
マリベル「あそこの 城下町には マリベル「じゃあ いくわよ! |
いいえ |
マリベル「さっきは あんたのせいで マリベル「さあ いくわよ! |
マリベルが 仲間にくわわった!
「はなす」を使っていない場合
マリベル「どうしたの アルス?
さっきから 妙に 無口じゃん。
マリベル「あたしと話したかったら
前に誰もいないとき はなすって
やれば 話し相手になってあげるよ。
マリベル「まっ あんまり おしゃべりな
男は苦手だから そんなひんぱんだと
こまっちゃうけどね。
マリベル「わかったかしら?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
マリベル「うん。だったら いいわ。 |
いいえ |
マリベル「あんた ホント とろくさいね! マリベル「あたしと話したかったら マリベル「まっ あんまり おしゃべりな マリベル「わかったかしら? (ループ) |
マリベル「なに? さっさと村を出て
お城にいくわよ!
マリベル「もう わかってると思うけど
お城は 海沿いを北西だからねっ。
*「あら マリベルったら どこへ
行くの? もうすぐ
お花の おけいこの時間。
マリベル「ちょっと アルスの家に
遊びに いくだけよ。
すぐ もどるわ ママ。
*「それなら いいけど…
あまり おそくならないようにね。
マリベル「ねえ うちのママに
わざわざ あいさつにくること
ないんじゃないの?
マリベル「あんたって どこか
イヤミったらしいのよね。
*「アルスのような やさしい男の子と
いっしょに いれば マリベルも
おしとやかに なるかもしれないけど…
*「うっ… ゴホン ゴホン!
いや〜 カゼを こじらせちゃってさ。
まいったよ。ゴホ ゴホ!
*「城下町から 見習いにきて
やっと 今日から 船に
乗せてもらえることに なったのに…。
*「オレって どうして いつも
本番に 弱いんだろ。トホホ。
マリベル「いや〜ねえ。
カゼうつされなかったかしら。
*「ボクの とうちゃんは
漁師さん だいっ!
*「お魚 いっぱい
とってきてくれるって
やくそく したんだ。
*「やれやれ 今年も 無事に
出航したねえ。
*「毎年 この時期になると
アルスが 生まれたときのことを
思い出すよ。
*「だって あのとき アミット漁で
ボルカノさんが 留守だってのに
マーレの お腹が いたみだして…
*「予定日より 4ヶ月も
早かったんだからね。いったい
どうなることかと 思ったけどさ。
*「まるまるした 大きな赤ちゃんで
みんな びっくりしたんだよ。
*「アルスは おぼえてないだろうけど
父さんも 母さんも
本当に よろこんでたっけ。
*「アルスも そろそろ
大人なんだから これからは
親孝行 してあげるんだよ。
マリベル「あ〜あ おばさんの話って
長くて いけないわよ。
マリベル「聞いてるうちに
ねちゃうかって心配したわよ。
マリベル「でも アルス。あんた
4ヶ月も 早く生まれたくせに
大きな赤ちゃんだったんだ?
マリベル「そのわりには 今は普通よね。
ふ〜ん……。
*「毎年 アミット漁の日になると
うちの カミさんが
グチをいうんで こまるよ。
*「あんたは なんで
漁師じゃないの!? とか…。
*「こういう日は 漁師が いちばん
たのもしく 見えるから
しかたないがね。ハァ…。
*「こうして 毎日が 平和に
すごせるのも 神さまが どこかで
見守ってくださるからじゃ。
*「世界は この島だけなんで
神さまも 見守りやすいじゃろうな。
ふぁっ ふぁっ ふぁ。
*「毎年 アミット漁の日になると
神につかえる この私までが
ウキウキしてしまいますわ。
*「漁に出る みなさんに
神のご加護が ありますように。
マリベル「ねえ 聞いた?
シスター ウキウキしてるって。
マリベル「あたしも 早く城下町で
ウキウキしたいなあ。
はやく いこうよ アルス。
神父「おお アルス。
アミット船は 無事に
出航したようだな。
神父「お前も いっしょに
いきたかったろうが しゅぎょうは
まだまだ これからじゃ。
神父「お前も もう16才。いつまでも
キーファ王子と 遊んでいては お前の
おじさんのように なってしまうぞ。
神父「ところで……
(教会)
マリベル「もしかして アルスは
教会に おいのりに来たわけ?
ふ〜んて感じよね……。
マリベル「神さまは いると思う?
はい/いいえ | |
---|---|
はい/いいえ | マリベル「まっ あたしは どっちでも いいけどね。 |
マーレ「おや アルス。
どこに いったかと思ってたら
マリベルさんといっしょだったのかい?
マリベル「おばさん こんにちは。
マーレ「まあ! いつ見ても マリベルさんは
しっかりしてそうで いいわねえ。
マーレ「それにくらべて アルスときたら
いつまでも たよりなくて……。
マーレ「あっ そうそう!
お城からの つかいの人に もう
会ったかい?
はい/いいえ | |
---|---|
はい/いいえ |
マーレ「王さまが お呼びのようだから マーレ「けど 王さまや キーファ王子が |
マーレ「あ それから これを
もっておゆき!
アルスは 小さな包みを
うけとった!
マーレ「小魚の つくだ煮だよ。
キーファ王子の 好物でしょ。
さあ いっておいで!
マリベル「ねえ もう いいでしょ。
早く お城に いきましょうよ。
マーレ「さて…と。男たちは 漁に
出かけたことだし 私も
ひと休み しようかしらね。
アルスのベッドがある。
休みますか?
*「ここは フィッシュベル。
海に かこまれた 小さな村です。
*「あら アルスとマリベルさん。
こんにちは! いいですね
ふたり いつも 仲がよくて。
マリベル「ふ〜ん 仲がいいか……。
まあ よく知らないと
そう見えるかもね。
*「あら アルス。
ボルカノ父さん かっこよかったね!
*「かじを とってた 私の夫には
負けるけど。ウフフ…。
マリベル「そういえば お城には
キーファ王子じゃなくて
王さまに呼ばれたんだよね。
マリベル「めずらしいわよね。
王さまが アルスに
なんの用かしら?
マリベル「お城まで 近いようで
意外と 遠いのよね。
マリベル「ひとりだと なかなか
出かける気にならなくて……。
マリベル「どうしたの アルス?
まさか お城がどこか
わからなくなったとか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
マリベル「あんた ホント マリベル「西の海ぞいを 北よ! |
いいえ |
マリベル「ふーん……。 |
マリベル「ねえ アルス。
まだ お城に 着かないの?
マリベル「もう どうしたのよ!
おしゃべりもいいけど あたしは
早く お城に着きたいの!
マリベル「ちょっと アルス!
こんな 遠くまで 連れてきて
いったい どういうつもりなのよ!
マリベル「ふう… つかれちゃった。
早く 城下町に 連れてってよね!
マリベル「なに? さっさと村を出て
お城にいくわよ!
マリベル「もう わかってると思うけど
お城は 海ぞいを北西だからねっ。
マリベル「おどろきだわね……。
こんな 森の奥に
だれか住んでるみたいじゃない。
*「ニャオ〜ン。
*「わっはっは!
そいつは おもしろい。
そうか町では そんな事が?
*「わっはっは。
やっぱり なれない人間が来ると
み〜んな逃げちまうだなや。
*「おやっ お前さんは
ひょっとして グランエスタードの
町から 来ただねか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「おおっ そうか! |
いいえ | *「じゃあ フィッシュベルの村から *「そんなら お前さんに |
*「近ごろ あちこちでひとさまに
めいわくばかり かけている
え〜と なんてったっけかな……
*「ア…ホ… ダラ……
ホ… ダラ……。
そうそう! ホンダラだ!
*「ホンダラとかいう しょうもない男が
町や村を うろついてるらしいから
気をつけなきゃ だめだぞ。
*「んっ? どうしてそんなこと
知っているんだっていう
顔をしているな。
*「わっはっは。
森の動物たちが 教えてくれるのさ。
いいや うそじゃないって。
*「森を愛し 自然を愛してさえいれば
動物たちとも 仲良くなれるし
こうして 話せるようにもなる。
*「だから こんな森のおくに
住んでいても あいつらから
いろんな話が 聞けるってわけだ。
マリベル「ちょっと アルス。
あんたの おじさんって
こんなとこでも 有名なのね……。
*「よかったら ときどき
遊びに 来るといいだよ。
*「動物たちから おもしろい話でも
仕入れたら 聞かせてやっからさ。
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