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*「そのうち 新しい島から
どんどん この国にも
人が 来るかもしれませんね。
*「そうなったら きっと
すごく 楽しくなりますよ!
キーファ「ひゃあー……。
なんだか ここに来るのも
ちょっと 久しぶりだな。
キーファ「ハンクさんとパトリックも
元気にしてるかな?
*「男たちが 本格的に
村を立てなおすってんで
私たちは 炊き出しの最中だよ。
*「いよいよ 村が生きかえるって
感じがするね。
*「あっ! あっ!
あ〜あ……こがしちゃった。
料理はニガ手……。くすん。
*「なんでも 今まで
宿屋だった所に 高い建物を
たてようって 話だよ。
*「なんか ワクワクするね。
アタシ こんな景気のいい話は
大好きだよ。
*「じいさんも 他の男たちと一緒に
行ってしもうたが…… 本当に
大丈夫じゃろうかのう?
*「神さま…… こんな あたしにも
何か村のためにできる
役目を おあたえください……。
*「パトリックのヤツ!
わたしが声を かけたのに
無視して 行っちゃったわ!
*「態度わる〜。さいて〜。
もう 遊んであげないんだ!
パトリック「アルスさんたち……。
ひさしぶりだね。
パトリック「あれから ずいぶん
マチルダを さがしたんだけど
とうとう 一度もあえなかったよ。
パトリック「もう一度だけ マチルダに
あいたかったな……。でも……
たぶん これでいいんだよね。
パトリック「マチルダのことは
もう いいんだ……。
パトリック「かんじんなのは ボクが
強くならなきゃダメってこと……
今は そんなふうに 思うんだ。
マリベル「どうやら この村は
本当にもう 安心みたいね。
マリベル「アルスも あの子を
みならって もうちょっと
しっかりしてよね。
*「今になって思えば ハンクさんの
家の方が 住みごこちが
よかったような 気もしますな。
*「とまあ それはさておき……
(武器と防具の店)
*「かつて 英雄パルナの名を
村の名前にしたように この建物には
ハンクさんの名を つけたいですな。
*「わしでも 何かチカラになれんかと
ここまで 来てみたのだが……
*「どうにも 近寄りがたいのう。
やれやれ……
年は とりたくないもんじゃ。
ハンク「アルスさんがた!
また ここに
おいでくださいましたか!
ハンク「長らく 姿を見なかったので
自分の国で たのしく暮らして
おられると 思っておりましたぞ。
ハンク「見てのとおり 村はすっかり
活気づきました。これも
アルスさんがたの おかげです。
ハンク「……そういえば
パトリックが 出ていったきり
戻ってきませんな。
ハンク「……村の中の どこかには
いるでしょう。ぜひ あの子にも
声を かけていってください。
*「ここに このあたりの森を
すべて見わたせる 見張り台を
たてるんだ。
*「大変だろうけど
みんなが チカラを合わせれば
きっと できるだろうさ。
キーファ「最初に ハンクさんと
塔に行ったときは 正直言って
ちょっとだけ こわかったよな。
キーファ「今だったら
もうちょっと 役に立てるだろうに
なんか くやしいぜ。
マリベル「やっぱり あんな暗いのより
青い空の下の方が
森の中の村って感じで いいね。
*「みんなで 見張り台を だなんて
そんな なれあいみたいなこと
オレは 大キライなんだがな。
*「農園も大事だけんど みんなが
チカラを あわせることの方が
もっと 大事だと思うっぺよ。
*「森をすべて 見わたせる建物か……
どんな姿になるのか
想像がつかないな。
*「自分の家も なおってないのに
こんなときに 見張り台を作るとは。
*「というか こんなときだから
まとめて やろうってことか……。
*「そこの人が どんな建物にするか
考えてくれてるので ボクは
やることが ないんですよね。
*「しかたないので 新しい詩でも
考えますか……
*「う〜む こうなって……
やはり 屋根のかたちは
もっと 新しい発想が……
*「ああ すいません。私は今
どんな建物にするか 考えてるので
話しかけないでください。
*「ここを見張り台にするってんで
人の出入りが はげしくて
なんだか つかれちまうよ……
*「グー……。
グー…………。
*「今でも こんなに高いのに
もっともっと 高い建物を
作るなんて……
*「そんなの 本当にできるのかなあ。
ちょっとだけ 不安ですよ。
*「んん? なんだ おまえたちは?
*「外の魔物は 少なくなったようだが
鉱山の中は まだ魔物が多い。
*「ウデに 自信がなかったら
あまり このあたりを
チョロチョロするんじゃないぞ。
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