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キーファ「う〜ん……
火山が 爆発しなかったんだから
あの村は あれでよかったんだよな。
キーファ「……ってことは これで
世界に また新しい島ができてれば
いいわけだな……。
キーファ「城の人間たちなら もう
新しい島が 現れたかどうかも
知ってるかもしれない。
キーファ「よし アルス!
すぐに 城に戻って
確認してみようぜ!
マリベル「うん 王子の言うとおり
まずは お城が先ね。
キーファ「よし アルス!
すぐに 城に戻って
確認してみようぜ!
石版に入ろうとすると
キーファ「おっ…おい アルス!
どこに 行くつもりだよ!
キーファ「すぐ城にもどって
新しい島のことを
確かめるのが 先だろっ!
キーファ「なあ アルスさあ。
新しい島が現れてるか 船で
確認したいのは わかるけど……
キーファ「じいさんのことも あるし
海に出るのは ひとまず
城に 行ってからにしないか?
マリベル「どーして あんたは
人の言ってることが
わかんないのよっ!
マリベル「まずは お城に行こうって
さっきから キーファが
言ってるじゃない!
マーレ「ああ アルス お帰り。
あら? キーファ王子と
マリベルさんも 一緒なんだね。
マーレ「ところで アルス
父さんが いつまでたっても
お城から 帰ってこないんだよ。
マーレ「あんた もしヒマだったら
お城まで 父さんのようすを
見に行ってくれないかね?
キーファ「アルスの 父さんが
まだ 帰ってないってことは……
まさか まだ会議中なのか?
キーファ「う〜ん……。
気になるよなあ。
*「やあ アルス。
えっ? またひとつ 新しい島が
世界に 現れてないかって?
*「う〜ん…… それは知らないけど
島なんて そんなポンポンと
現れるものでも ないだろうさ。
*「ウワサによると 調査団の人たちは
もう 新しい島から
戻ってきているとか。
*「どんな 報告が聞けるのか
楽しみですね。
キーファ「新しい島のことは
まだ お城から なんにも
言われていないみたいだな。
キーファ「城は いったい
どうなってるんだ?
……きになるな。
*「ふむふむ……。調査団の人たちが
戻ってきたってことは あの島は
危険な島では なかったんだな。
*「まあ キーファ王子。
キーファ王子も 調査団として
新しい島に 行かれたのですね?
キーファ「いや オレは調査団には
入れてもらってないよ。
*「まあっ そうでしたの?
ずいぶん 日焼けされているので
てっきり そうなのかと…。
*「おや? キーファ王子?
ダメですよ。いっつも
こんな所 フラフラしてちゃ。
*「新しい島が どんな島だったのか
城の方から まったく
話が ないんじゃよ。
*「ウワサでは 危険はないらしいが
なにやら 不安じゃのう。
*「ねえ キーファ王子……
こんど あたしも お城で
やとってくれないかしら?
キーファ「えっ? …わははは。
一応 親父に話しとくよ。
*「ホント!?
じゃあ 楽しみにしてるわね!
*「ええっ? ホンダラさんから
すごい聖水を もらったって?
ははは 役に立たなかっただろ?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「やっぱね。 |
いいえ |
*「へえ? あの人の売り物の中に |
*「おお キーファ王子!
王子なら 新しい島が
どんな島か 知っとるんじゃろ!
キーファ「う〜ん……。
オレのクチからじゃ
なんとも 言えないんだけどさ。
キーファ「とにかく
あぶない島じゃ なさそうだ。
心配いらないぜ じいさん。
*「そうか……。
それはそれで なんかつまらんなあ。
*「新しい島から 人が来る
様子もないし……
*「特に強い武器を仕入れる
必要は なさそうだな。
*「ウチの息子の オルカは
どうにも 軟弱でねえ。
*「将来 きっちり仕事が継げるのか
今から ちょっとだけ心配だよ。
オルカ「ああっ マリベル!
うれしいな。
また 会いに来てくれたんだね!
オルカ「……でも 今日は
ひとりじゃないのかあ。
オルカ「こんど 来るときは
ひとりで ゆっくり来なよね。
誰にも ジャマされないようにさ!
オルカ「あっ キーファ王子も
ご一緒でしたか。
こりゃどうも。エヘヘ。
マリベル「ホント オルカってば
アルスとは 正反対よね。
マリベル「なにがって?
いろいろよ。いろいろ。
*「ホンダラのヤツ しばらく 家に
おるようだが くだらん悪だくみを
考えてなければ よいのだがな…。
*「キ… キーファ王子!?
キーファ「ご…ごめん ごめん!
何日も 城をあけちまって……
すぐに 城にもどるよ。
*「い……いえ 私も いろいろと
お話は うかがっております!
*「お城にて 王さまが
お待ちかねです!
さあ どうぞ お急ぎください!
キーファ「……?
なんだあ 親父が待ってるって?
キーファ「あの じいさん
本当に 親父に
なんか言ってくれたのかな?
マリベル「あの おじいさん
まだ 家に戻ってないみたいね?
マリベル「ってことは まだ
お城に いるのかしら。
*「キ…… キーファ王子!
お帰りなさいませ!
*「王が 王子とみなさんのことを
お待ちかねですぞ!
*「グランエスタード城へ
ようこそ!
*「ああ キーファ王子でしたか!
王が 王子とみなさんのことを
お待ちかねですぞ!
兵士長「おお キーファ王子
戻られましたな。
兵士長「新しい島の 調査に行っていた
調査団が さきほど
城に戻ってまいりました。
兵士長「どうやら 新しい島には すでに
人が 住んでいたそうですが
危険はない とのことです。
キーファ「調査団が 戻ってきていて
しかも 親父が オレたちを
待ってるってことは……
キーファ「ひょっとして もうひとつの
新しい島が 見つかったってことも
ありえなくはないな。
キーファ「アルス。
覚悟を決めて 親父の所へ
行ってみるとするか。
*「えええっ!?
ホンダラさんからもらった
すごい聖水が 役立ったんですか!
*「くぅ〜っ! やっぱり ボクが先に
買っておくべきだったなあ……。
マリベル「そういえば
アルスのおじさんから もらった
すごい聖水 役には立ったけど……
マリベル「あれって いったい
なんだったのかしらね?
*「玉座の間の会議は
どうやら 終わったみたいね。
*「まあ キーファ王子。
お腹がすいたんですか?
*「食事まで もうしばらく
まってくださいね。
*「おお キーファ王子!
お帰りなさい!
*「今日は ウデによりをかけて
うまいもの 作りますからね!
*「フィッシュベルのアミットさんと
ボルカノさんは
もう 帰っちゃっただろうか?
*「いつも うまい魚を
届けてもらってる
お礼を 言いたかったのにな。
*「なぬっ!?
世界に 新しい島が
現れたじゃと?
*「ううむ……。こんな所におると
ウワサに うとくて いかんなあ。
*「キーファ王子 お帰りなさいませ!
さあっ どうぞ玉座の間へ!
*「王は 玉座の間におられます!
さあ お急ぎください!
*「新しい島は
なんでも 危険な島では
なかったそうですわね。
*「ここは 王さまのお部屋です。
おお キーファ王子も
ご一緒でしたか。
*「今は 王もリーサ姫さまも
玉座の間に おられますゆえ
こちらには だれもおられません。
*「では ひとつ このじじいが
占って しんぜよう。
こほん……。
*「ひっぴー はっぴー!
みししっぴー!
せやあ…… はいっ!
*「おおっ 見えたぞ 見えたぞ。
お前さんたちの 向かう方向には
果てしない世界が 広がっておる!
*「なにがあっても おそれずに
がんばるんじゃぞ!
船番「おお また お前さんたちか。
イカダなら 好きに使うがいいぞ。
船番「わしと あのガケっぷちの
じじいとは 若い頃からの
ケンカ仲間でな。
船番「わしらが ちょうど
お前さんたちくらいの頃……
ヤツが あの石版を見つけたのだ。
船番「そして あの石版は
禁断の地と 関係があるのじゃと
ひとりで さわいどった。
船番「だが わしには どうしても
それが 信用できんでな。
船番「もし あの時わしが信じていれば
わしらが お前さんたちの
代わり だったのかもしれん。
船番「そういうわけで あのじじいも
気の毒なんじゃ。たまには
旅の話でも聞かせてやってくれ。
マリベル「あの ガケっぷちの
おじいさんの 若い頃か……。
ぜんぜん 想像つかないわね。
キーファ「そっか……。
あの ガケっぷちのじいさんも
かわいそうにな。
キーファ「オレだって アルスが
いなかったら こんな旅は
できなかったのかもしれないしな。
*「うわっ!
急に 話しかけないでくれよっ。
*「おしっこが 足に
かかっちゃったじゃないか!
*「キーファ王子。
こんな所で 何をされているのです。
*「城に戻ったら すぐに玉座の間に
来るようにと 王さまが
おっしゃってましたよ。
*「どうやら
さきほど 調査団の船が
城に 戻ってきたようです。
*「何事もなかったところを見ると
どうやら 新しい島は
安全なのでしょうね。
*「新しく表れた島に
人が住んでる理由が
わかりますか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「えっ 本当ですか!? |
いいえ |
*「じゃあ 教えてあげましょう。 *「つまり あの島では |
*「この前 怒って 玉座の間を
飛び出していった ご老人も
この先で お待ちです。
*「さあ キーファ王子
どうぞ!
大臣「おお キーファ王子!
それに アルスたちも!
大臣「王が お待ちかねだ!
ともあれ すぐに玉座の間へ!
*「さあ キーファ王子。
王さまが お待ちかねです。
*「こちらは 玉座の間に
ございます!
リーサ姫「お兄さま お帰りなさい。
リーサ姫「お父さまから
いろいろ お話を 聞いたわ。
リーサ姫「あまり あぶないことは……
ううん…… それは
私が 言うことじゃないね。
リーサ姫「さあ お父さまが
お待ちだわ。行ってあげて。
老人「おお アルスたち。
とうとう 戻ってきたな?
老人「お前さんたちのことは わしから
王や 城のみなに話しておいたぞ。
老人「さあ 今度はお前さんたちから
言うのだ。世界に また
新しい島が 現れたはずだとな。
ボルカノ「おお アルス。
お前たちの話は そこの老人から
いろいろ 聞かせてもらったぞ。
ボルカノ「オレには いまひとつ
信じられん話だったが……
まあ それはいい。
ボルカノ「お前たちが
見聞きしてきたことを
王に 話すのが 先であろう。
アミット「おお マリベルや。
ぶじに 戻ってきたか。
アミット「お前の話は 今夜にでも
ゆっくりと聞くことにするが……
アミット「それよりも まずは
王さまに 報告を済ませておいで。
バーンズ王「キーファよ。
そして アルス マリベル
よくぞ 戻ってきた。
バーンズ王「お前たちが わしにかくれ
何をしていたかは そこの老人が
すべて 話してくれたぞ。
バーンズ王「……その老人の話が
すべて本当なら この世界には
かつて たくさんの島があり……
バーンズ王「なんらかの理由により
消えてしまった島を 世界に戻す
冒険を しているのだそうだな。
バーンズ王「そして お前たちが
再び この島に戻ったとき
新しい島が 現れるはずだ……と。
バーンズ王「正直 わしは 半分
うたがっているが 一応 調査団に
その島を 探させている。
バーンズ「もしも 本当に
新しい島が 現れていたなら……
バーンズ王「キーファ。お前のことも
そこの老人の言葉も 信じよう。
バーンズ王「はやければ 調査団も
もう まもなく戻るころだ。
……ん?
*「ちょ…調査団より
バーンズ王に 報告いたします!
バーンズ王「うむ。
*「先日 現れた北西の島より
はるか北に 新たなる島……
火山の大陸を 発見しました!
バーンズ王「よし 下がれ。
*「はっ!
バーンズ王「これで どうやら
まちがいないようだな。
バーンズ王「世界には 本当は
たくさんの島があり なぜか
この島だけが 世界に残った。
バーンズ王「そして今 われら
人間のチカラで 消えた島を
世界に 取り戻すことができる!
バーンズ王「……老人よ。すべては
そなたの 言ったとおりだったな。
老人「いかにもじゃよ。
ふぉっふぉっふぉっ。
バーンズ王「先日の会議では
そなたを信じず すまなかった。
心より わびさせてもらおう。
バーンズ王「そして キーファよ。
バーンズ王「お前たちの はたらきが
なければ このことは 永遠に
わかることは なかったかもしれん。
バーンズ王「大活躍だったな。
礼を言うぞ。だがな……
バーンズ王「キーファ。
お前が 今後も 旅をつづけることは
わしは 断じて認めん!
老人「お…王よ! それでは
約束が ちがうじゃろ!
バーンズ王「よいな キーファ。
たとえ 何があろうと お前は
将来 この国の王となる身だ。
バーンズ王「世界を 元に戻す旅は
他の人間にまかせ お前は
この国のことだけを 考えるのだ。
アミット「うむ。マリベルも
王さまの 言う通りだぞ。
アミット「お前は 女の子なんだ。
危険な旅など わしは許さん。
アミット「さあ 帰るぞ!
マリベル「パパ! ちょっと!
ちゃんと 帰るから
ひっぱらないでよ!
ボルカノ「アルスよ。オレは
むしろ お前に そんな勇気が
あったことを うれしく思うが……
ボルカノ「男なら 引き際も
かんじんだ。さあ
今日のところは 家に帰るぞ。
ボルカノ「慎重な男だとばかり
思っていたお前が こんなことを
するとは 予想外だったな……。
ボルカノ「まあ オレは バーンズ王や
アミットさんのように
頭ごなしに 反対はしないが……
ボルカノ「いずれにしても
人に心配をかけて 冒険をするのは
あまり 感心しないな。
ボルカノ「……で お前としては
どう思っているんだ?
今後も 冒険をつづけたいのか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ボルカノ「たとえ ひとりきりでも |
いいえ |
ボルカノ「そうか…… ボルカノ「見知らぬ世界に 行くなど |
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
ボルカノ「そうか…… わかった。 ボルカノ「お前も男だ。 ボルカノ「ただし 決してムリをしては |
いいえ |
ボルカノ「そうか…… ボルカノ「見知らぬ世界に 行くなど |
ボルカノ「さあ なんにせよ
今日は もう遅い。今夜は
ゆっくり寝るんだぞ アルス。
マーレ「ん?
どうしたんだい アルス。
眠れないのかい?
マーレ「いろんなことが
あったんだろう?
ムリもないかも しれないね。
マーレ「だけど ベッドで横になれば
知らないうちに 寝ちまうよ。
さあ おやすみ アルス。
家を出ようとすると
マーレ「どこに 行くつもりだい?
今日はもう 部屋に戻って
はやくに お休みよ。
マーレ「あら 起きたんだね。
おはよう アルス。
マーレ「父さんなら いつものように
船の方に 行ってるよ。
マリベル「や〜〜っと 起きたのね。
まったく どれだけ 人を待たせば
気が済むのよっ!
マリベル「……まったく
こっちは パパを説得するのに
徹夜したっていうのに!
マリベル「アルス。どーせ
あんたのことだから ひとりででも
旅に出ようとか 考えてたでしょ!
いいえを選んだ場合のみ | |
---|---|
いいえを選んだ場合のみ |
マリベル「フン! |
マリベル「言っとくけど 楽しいことを
ひとりじめ しようったって
そうは いかないんだからね!
マリベル「アルス。
当然 あたしも 一緒に行くよ!
マリベルが 仲間に くわわった!
マリベル「たしか…… ずっと北の方に
火山の大陸が どうとかって
昨日 言ってたよね。
マリベル「さて じゃあ さっそく
そこに 行くわよ アルス!
マリベル「火山の大陸に行くには
また あのボロ船を
使わなきゃダメね。
マリベル「まずは あのボロ船の所に
行きましょ。アルス。
マリベル「あ そうそう。
キーファのことだけどさ……
マリベル「あいつのことは
まあ しょうがないわよ。
あれでも 一応 王子なんだから。
マリベル「ここから先は
あたしたちだけで
行くことにしましょ。
マリベル「キーファのことは
しょうがないわよ。
あれでも 一応 王子だからね。
マリベル「とにかく あたしたちだけで
あのボロ船の所に 行きましょ。
アルス。
*「新しい島が 世界に生まれたのは
アルスさんたちの
おチカラによるものだそうですね。
*「アルスさんたちに
どうか 神のご加護があらんことを。
神父「アルスよ。
なんでも お前が 新しい島を
世界に 呼び戻したのだそうだな。
神父「もしかすると その島は 本来
世界にあるべきだった
島かも しれぬのう……。
神父「とまあ それはさておきじゃ……
(教会)
*「新しく現れた あの島は
わしゃあ てっきり まぼろしだと
思っとったんだがな……。
*「わしの予想は はずれたようじゃ。
くやしいのう。
*「おお アルス。
なんでも 大変な旅を
しておるそうじゃな。
*「なら わたしは
お前さんたちの 旅の無事を
毎日 教会で 祈ることにするよ。
マーレ「ああ アルス。
あら マリベルさんも
一緒だったの?
マーレ「マリベルさん
あんまり アミットさんに
心配をかけないようにね。
マリベル「はーい。わかってます。
*「世界に島が増えるってのは
結局 いいことだよ。
*「人が どう言おうと
あたしは あんたらのこと
おうえんするからね!
*「なんでも また 世界に
新しい島が 現れたんだそうだな。
*「しかも それは お前さんたちの
おかげなんだろ?
う〜ん なんだか すごいよなあ。
*「よおっ アルス!
聞いたぞ 聞いたぞ!
すごいじゃないか!
*「世界に 新しい島が 現れたのは
アルスたちの しわざなんだろ?
*「ボーっとして 見えるけど
さすがは ボルカノさんの息子だな。
見なおしたぞ!
*「まあ おじょうさま。
お帰りなさいまし。
*「マリベルおじょうさま
今度 わたしも 新しい島に
連れていってほしい ですだよ。
*「あら マリベル。
あなた また パパを
言い負かしたんでしょ。
マリベル「言い負かしてなんてないよ。
ちゃんと いろいろと
話し合っただけ。
*「あの人が クチで あなたに
勝てるわけないものねえ。
……まったく。
*「とにかく マリベル。
パパとの約束通り 絶対に
危険なマネをしてはダメよ。
マリベル「うん。わかってるよ。
マリベル「ママも もうちょっと
自分の娘のこと
信じてくれてもいいのに……。
*「は…… は……
はっくしょい!!
*「あ〜 ごめんごめん。
ぶ〜 次の漁までに どうにかして
このカゼを 治さないとな……。
*「よお アルス!
親父さんなら 今は船の中だぞ。
*「今度の漁は ちょっと慎重に
漁場を えらばなくては
ならないのです。
*「世界に 島が増えたことで
潮の流れも
大きく 変わるでしょうからね。
コック長「おお アルス。
ウワサは ボルカノさんからも
いろいろ 聞いているぞ。
コック長「はっきりとは 言わないが
ボルカノさんは お前が
活躍するのが うれしいみたいだな。
コック長「だから これからも
父さんを 喜ばせてやれよ。
アルス。
村を出ようとすると
マリベル「ねえ アルス。
あんた いったい
どこ 行く気なの?
マリベル「ここは ひとまず
洞くつの先の ボロ船の所に行って
火山の大陸を めざしましょ。
アルスと マリベルは
石のフタを 持ち上げようとした!
……しかし 石のフタは
まったく 動かなかった!
マリベル「ふう……。
これは あたしたちだけじゃ
どうにもならないね。
マリベル「う〜ん……
どうしたら いいのかしら。
アルス あんた 考えなさいよ。
マリベル「あたしたちだけじゃ
石のフタは どうにも
ならなそうね。
マリベル「どうしたらいいか
アルス あんた 考えなさいよ。
無視すると
キーファ「おいおい。
遅れたからって 無視するのは
あんまりなんじゃないか?
キーファ「へへへ。
どうやら 間に合ったみたいだな。
キーファ「待たせたな
アルス! マリベル!
さあ 冒険の続きと行こうぜ!
マリベル「な…なに言ってんのよ
あんた。お城の方は
どうするつもりなのよっ?
キーファ「じつはな…… へへへ
また 兵士連中の目をぬすんで
抜け出して来たんだ。
キーファ「昨日 親父に言ったんだよ。
自分の納得がいくまで オレは
何度でも 城を抜け出すってな!
キーファ「だから これでいいんだよ!
誰がなんて言っても
どうせ オレは行くんだからな。
キーファ「…と 話してても仕方ない。
昨日聞いた ずっと北の大陸に
行くつもりだったんだろ?
キーファ「よし それじゃ
はりきって 行こうぜ!
キーファが 仲間にくわわった!
マリベル「ホントに キーファって
思い込んだら どこまでもって
感じよね。
マリベル「時々 ついていけないけど
でもまあ 今回はよしってことに
しておく? アルス。
キーファ「昨日 調査団の人が言ってた
ずっと北の 火山の大陸に
行くつもりだったんだろ?
キーファ「よし それじゃ
はりきって 行こうぜ!
マーレ「ああ アルス お帰り。
みんなも あいかわらず
元気そうだね。
マーレ「旅もいいけど みんな
親に 心配をかけないよう
たまには 家に戻るんだよ。
アミット「おお マリベル。
戻ったのか……。
まったく お前には負けたぞ。
アミット「……まあ 約束は 約束だ。
わしも これ以上 アルスの旅に
ついていくことは 止めんが……
アミット「……とにかく
絶対に 危険なことだけは
しでかしてくれるなよ。
マリベル「わかってるよ。
心配しないで パパ。
マリベル「ホント…… パパも心配性で
こっちが つかれちゃうわよ。
マリベル「……ん。
まあ 仕方ないけどね。
キーファ「そっか オレだけじゃなくて
マリベルも いろいろ
苦労してるんだなあ。
ボルカノ「おお アルスか。
やはり 旅は続けるんだな?
ボルカノ「お前も男だ。
好きなように 生きるがいいさ。
ボルカノ「ましてや お前の旅は
この世界のナゾを
解き明かすかも しれんのだ。
ボルカノ「やるからには 絶対に
途中で 投げ出したりするなよ。
マリベル「アルスのお父さんだったら
きっと ああ言うと 思ったわ。
キーファ「アルスの親父さんは
話がわかる人で いいよなあ。
キーファ「それにくらべて
ウチのおやじときたら……
って この話は まあいいや。
アルスたちは ちからを合わせて
石のフタを どかした!
*「ようこそ。ここは
グランエスタードの城下町よ。
まあっ キーファ王子!
お帰りなさい!
*「世界が しだいに広がっていく……。
これが うれしくない人など
いるはずが ありませんわ。
*「アルスさんがたに
神のご加護が あらんことを……。
*「よその島から人が来ても
きちんと 満足してもらえる
宿屋でなくては なりません。
*「そう思ったら この仕事にも
張り合いが 出てきました!
ということで……
*「そういえば しばらく
ホンダラのヤツの姿を 見んのう。
*「次に会うときは すこしは
心を 入れかえておると
いいんだがのう。
*「新しい島が 現れたときの
お城の会議に あのガケっぷちの
じいさんも 呼ばれたらしいですね。
*「あの じいさんって
いったい 何者なんでしょうねえ?
*「キーファ王子 教えてくだされ!
わしのような 老人でも
調査団に はいれるじゃろか!
キーファ「う〜ん……。
なんとも言えないけど ちょっと
キビしいかもなあ。
キーファ「新しい島に 危険がないとは
言いきれない場合もあるからさ。
*「う〜む そうか……。
そう言われると なにやら
急に 恐ろしくなってきたわい。
*「すごいですよねえ。
また 世界に新しい島が
現れたんでしょ?
*「これが すべて 王子たちの
おかげなんですよね? いやあ〜
まったく すごいなあ。
*「ルンルンルン♪
あら いやだ 私ったら……。
*「この島以外でも
人々が 生活してるって考えると
なんだか ウキウキしちゃって。
*「おや お前さんたちは。
*「かつやくは 聞いてるよ
今や 町中のうわさだからな。
*「おや おじょうちゃん!
なんの用で ここに来たんだいっ!
*「オルカなら いないよっ!
2階に上がっても
ムダだからねっ!!
マリベル「な…なんなのよ!
もう アッタマくるわね!
マリベル「行くわよ アルス!
オルカになんて 頼まれたって
会いたくないわよ!
ホンダラ「おお 聞いたぜ!
なんでも 世界に島が現れるのは
お前たちのしわざなんだってな!
ホンダラ「ん…… 待てよ。
ってことは 島は これからも
次々に 現れるってわけだ……。
ホンダラ「はっ……! 今 すげえ
いいアイデアが 浮かんだのに
いきなり 忘れちまったぞ……。
マリベル「アルスのおじさん
また おかしなこと
思いつかなきゃいいけどね。
ホンダラ「新しい島が みんなの
関心を集めてる…… う〜ん
どうすりゃ 金になるんだあ?
老人「おお アルスたち。
そろそろ 来るころだと
思っとったぞ。
老人「お前さんたちには
いろいろ 話さにゃならんことも
あるようだしな。
老人「じつは お前さんたちに
たくした あの石版は ずっと昔
わしが 見つけた物なんじゃよ。
老人「あの妙な形に きょうみを
持ってな。これは なんだろうと
毎日 ずっと 考えておった。
老人「そして ある日 あの石版は
どうやら 人の作った物では
ないらしいと つきとめたのじゃ。
老人「世界に この島しかないなどと
信じてなかった わしには 石版が
なにかのヒントのように 思えてな。
老人「そして 石版の使いみちを
探すうちに わしは あの
東の禁断の地に 足を踏み入れた。
老人「じゃが 禁断の地への出入りを
よく思わなかった 先代の王……
つまり キーファ王子のじいさんだ。
老人「その 先代の王に つかまり
あの石版を 取り上げられた……
というワケなんじゃよ。
老人「もしも あのとき
お前さんたちの持ってきた古文書を
わしが 見つけていれば……
老人「そして あのときの わしに
ともに 夢を追ってくれる
友だちが いたなら……
老人「お前たちの 冒険は
わしの 役目だったのかも
しれんのう。
老人「……とまあ 今さら
こんなこと グチを言っても
どうにもならんがな。
老人「なんにせよ 神さまは
わしではなく お前さんたちを
えらんだ ということだろうな。
老人「とにかく お前さんたちの旅は
半分 わしの夢でも あるんじゃ。
気をつけて 行くんじゃぞ。
老人「そして たまには ここに来て
わしにも 旅の話など
聞かせてくれんかの。
マリベル「今さら
大マジメな話を されても
ちょっと 信じられないけど……
マリベル「でも あたしたちが
生まれるずっと前に このことに
気づいてたなんて スゴイね!
キーファ「……なるほどな。
そんなことがあったなんて
ちっとも 知らなかったな。
キーファ「よし! ときどきは
じいさんにも 旅の報告に
来ることにしような! アルス!
老人「わしだって エッチな本ばかり
見とるわけではないぞ。
まじめな話をするときだってある。
老人「とにかく お前さんたちの旅は
半分 わしの夢でも あるんじゃ。
気をつけて 行くんじゃぞ。
老人「そして たまには ここに来て
わしにも 旅の話など
聞かせてくれんかの。
*「王の話によると キーファ王子は
さんぽの最中ということです!
*「ですので お城に戻るのも
出かけられるのも
王子の ご自由にどうぞ!
*「ここは グランエスタード城です!
やや キーファ王子
お帰りなさいませ!
*「ささ どうぞ お通りください!
*「グランエスタード城は
すべての国民に 開かれた城です。
兵士長「またも 世界に新しい島が
現れたため 調査団の連中は
城に いつくヒマがない様子です。
兵士長「しかし 平和のためとあらば
やむをえません。新しい島が
危険な島だったら 困りますからな。
*「まあ キーファ王子
お帰りなさいませ。
*「聞いてますわよ。
また 世界に 新しい島が
現れたんですってね!
*「新しく表れた島から 食べたことの
ないような おいしい食材が
見つかるかも しれませんね。
*「そうなったら コックとしては
ウデがなるってモンですよ。
*「王子は 本当は さんぽではなく
アルスさんたちと
旅を してるんでしょう?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「きっと 王さまも そのことに *「王さまの前では くれぐれも |
いいえ |
*「む クチが かたいですね。 |
*「お帰りなさい キーファ王子!
旅の調子はいかが…… おっと!
*「王子は 旅ではなく
さんぽの 最中なのでしたね。
失礼しました! はっはっは!
*「おお キーファ王子
お帰りなさいませ!
*「私は 知っていますわ。
王さまは お強い方に見えて
じつは 大変な さみしがり屋。
*「だから どこへ行かれても
ときどきは 王さまの元へ
お帰りくださいね。キーファ王子。
キーファ「親父が さみしがり屋か。
まあ はずれちゃいないかも
しれないけどさ……。
キーファ「まあ こうなったら
ときどきは 城に来るのも
いいかもな。アルス。
リーサ姫「まあ お兄さま!
お城に 戻られていたのね!
リーサ姫「ねえ お兄さま。
お兄さま 本当は アルスたちと
旅を つづけるんでしょ?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
リーサ姫「やっぱり……。 |
いいえ |
リーサ姫「ううん。 |
リーサ姫「ねえ お兄さま。
お父さまが お兄さまの旅を
許さなかったこと 私はこう思うの。
リーサ姫「もちろん お兄さまが
この国の王子ということも
関係なくは ないでしょうけど……
リーサ姫「それ以上に 父親として
お兄さまを 危険に さらしたく
なかったんじゃないかな……って。
リーサ姫「だから お兄さま。
私は 旅をやめてほしいとまでは
言わないけど……。
リーサ姫「そういう
お父さまの気持ちも ちゃんと
わかってあげて ほしいの。
キーファ「リーサもなあ……。
オレだって わかってないワケじゃ
ないんだけどな。
キーファ「だけど 今のオレにとっちゃ
やっぱり この旅は 何物にも
代えられないほど大切なんだよ。
*「異常なーし!
*「おお キーファ王子
お帰りでしたか!
これは これは。
*「いや〜 やっぱり
島のある風景って いいですね。
*「どこを見ても
海ばっかりっていうのは
それはそれで良かったんですけど…
*「なんだか 世界に ボクたちだけ
取り残されたみたいで
不安になったんですよ。
*「新しい島というのは いったい
どんな所なのでしょうね……。
正直 想像がつきませんよ。
*「ずーっと 世界には
この島しかないって
思い込んでたのに……。
*「こうして 新しい島が
現れるなんて! こんな時代に
生きてられて 幸せですよ!
大臣「おお キーファ王子。
戻られましたな。
大臣「こうして ひんぱんに 王の元へ
おとずれてくだされば いずれ王も
王子のことを 理解なさるでしょう。
バーンズ王「キーファよ
さんぽから 戻ったのか。
バーンズ王「わしも あれから
いろいろと 考えたのだがな……
バーンズ王「お前ももう子供ではない。
今後 城から出ることだけは
自由としよう。
バーンズ王「だが もういちど言うが
危険な旅をすることまでは
わしは 許しておらんからな。
バーンズ王「よいな くれぐれも
アルスたちとともに
旅に出ては ならんぞ。
バーンズ王「さあ
それがわかったら どこなりと
好きな所へ 行くがいい。
マリベル「バーンズ王。
きっと ホントは キーファの旅を
許してるのよね。
マリベル「でも 王さまだから
素直に そうやって言えないのね。
キーファ「…………。
ホントに 親父も素直じゃないな。
*「あら あなたたちも 旅のかたね。
ようこそ エンゴウの村へ。
*「温泉に はいりたいなら
村の まんなかにある 井戸の下よ。
マリベル「温泉!
温泉 入りたーい!!
キーファ「なあなあ アルス
その温泉って こここ 混浴かな?
*「やあ 旅の人!
炎の山には もう行ったのかい?
村の北にある 火山のことさ。
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「おお あんたら 勇気あるなあ。 |
いいえ |
*「そっか なら いいんだ。 |
*「ここの うらない師が なんにでも
きくっていう すごい薬を
もっているって 聞きましてね。
*「はるばる やってきたんですが
なんと それは 何代も前の
うらない師の話だとか……。
*「ああ どうしよう……。
このまま 手ぶらで
もどるわけには いかないし。
*「このさいだから あの温泉のお湯を
ビンにつめて もって帰るか……。
マリベル「薬のことは あっちの
占い師のおばあさんに 聞いた方が
よさそうね。
キーファ「そうか 今の占い師は
薬は あつかってないのか。
*「ほう…… この井戸の下に
なんにでも きくという
まぼろしの 温泉が……
*「ここならば わたしの
かれかけた声も なおるかも
しれない…… よしっ。
*「こまったねえ…… そりゃ 温泉は
あたしも 好きだけど せんたくは
どこですれば いいんだい。
*「ここんとこ どうも 村の中が
さわがしくって いかんのう。
*「温泉なんぞ つくって
旅人を よびよせて
どうしようっちゅうのか……。
*「炎の神を あがめて しずかに
くらしていた むかしが
なつかしいのう。
*「んー? こんな ひるまっから
でっかい炎を ともしているのは
やっぱり ヘンかい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そうだよなあ。 |
いいえ |
*「へえ あんたには わかるのかい。 *「ぜったいに 消しちゃ |
*「おや あんたらは 旅の人だね。
もう 温泉には はいったかい?
まだなら ぜひ いってごらん。
*「あの温泉の ききめは すごいよ。
おハダは スベスベ
カラダの悪いところも バッチリさ。
マリベル「おハダ スベスベ……。
かなり いいかも。
*「あんたらは しらねえかも
しれねえが この村には
ほむら祭りって 祭りが あってな。
*「なんでも 炎の山にすむ
炎の神に ささげる それはもう
盛大な祭り なんだってよ。
*「だが オレが すみついてから
もう なん年も たつのに
祭りなんか ありゃしねえのよ。
マリベル「ふーん あのお祭り
めんどくさかったからねー。
なくなっても しょうがないかな。
キーファ「なんだ あのお祭りは
なくなっちまったのか?
そいつは 残念だな。
*「あれー? このへんにも ないや。
どこに おとしちゃったのかなー
ぼくの宝物 まんまるボタン……。
*「こうなったら パミラばあちゃんに
うらなってもらうしか ないかなー。
でも ばあちゃん お金とるしなー。
キーファ「どうする アルス。
オレたちも 探してやるか?
アルスは 立て札を 読んだ。
宿と お食事
炎の温泉亭は こちら!
*「ふあー。
温泉で あったまったあとは
もう ねるしか ないでしょう!
*「おやすみなさーい!
*「こう見えても おれっち
料理が とくいなのよ。
*「今日も 愛するワイフのために
うまいメシを つくったるぜい。
*「カレの料理って 味は まあまあ
なんだけど 見た目が ちょっと
男っぽいというか なんというか……
*「この間のシチューなんて
おイモとか ニンジンとか
丸ごと はいってたのよ。
マリベル「料理のできる 男の人って
女にとって 理想よねー。
アルス あんたも練習しなさい。
*「いらっしゃい!
できたばかりで ちいさいところ
だけど ゆっくりしてってよ。
マリベル「あら こんなとこに
酒場が できたのねー。
*「この村に こんな酒場は
にあわないと 思うんだが……
*「まあ うまい酒が 飲めるなら
おれは もんくは ないがな。
*「ダダンス ダンス
ダンダン ダンス!
*「見て!
わたしの この情熱的なダンスをっ。
キーファ「おい アルス
もうちょっと おどり
見ていこうぜー なあ。
*「さいきん 村の者たちの
炎の神への関心が うすくなって
きたようです。
*「なんと なげかわしい……
いや 旅のかたには あまり
関係のない話でしたな。
アルスは 立て札を 読んだ。
ラルドン商店へ ようこそ!
うらないも できます。
*「いらっしゃいませー!
うらない師 パミラさまの
うらないルームは こちらでーす。
*「わたしは パミラさまの
アシスタントの イルマでーす。
よろしく お願いしまーす。
*「おお お客さんか
いらっしゃい いらっしゃい
わしが うらない師のパミラだよ。
パミラ「おや? わしの名前……
なんか ヘンだったかね?
はい/いいえ | |
---|---|
はい/いいえ |
パミラ「この名は わしの家系の中でも |
パミラ「なんでも むかし
この地が わざわいに
おおわれそうになったとき……
パミラ「初代のパミラさまが
炎の神のつかいを みちびいて
わざわいを とりはらったとか。
パミラ「それに 初代のパミラさまは
薬師としても 有名だったようだ。
わしは さっぱりダメだけどね。
パミラ「おっと いけない。
あんたたち うらないにきたんだろ。
どれどれ カオを見せてごらん……
パミラ「おや… これは おどろいた。
なにも 見えないぞ。ふむ……。
パミラ「しかし あんたからは
なにやら ふしぎなチカラを
感じる……。
パミラ「どうやら そのチカラが
わしの うらないの目を
とどかなく しているようだね。
パミラ「ふう……
わしの見たとこは こんなものだね。
パミラ「さて 見料を いただこうかね。
5ゴールドに まけとくよ。
さっ はらった はらった!
アルスは しぶしぶ
5ゴールドを しはらった!
パミラ「まいど あり!
うらないたいことが あったら
また おいで。
マリベル「アルスのことなんか
見たって しょうがないから
見えないのね きっと。
キーファ「なにも 見えないって
どういうこと なんだろうな。
パミラ「おや また あんたたちか。
うらないを してほしいのかい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
パミラ「ふむ…… パミラ「おや… これは おどろいた。 パミラ「しかし あんたからは パミラ「どうやら そのチカラが パミラ「ふう…… パミラ「さて 見料を いただこうかね。 アルスは しぶしぶ パミラ「まいど あり! |
いいえ |
パミラ「じゃあ 薬かい? パミラ「初代のパミラさまなら |
*「あら?
村長に なにか ご用ですか。
村長なら 上に いますけど。
*「温泉を つくったものの
お客のいりは 今ひとつですわね。
*「やはり こんな北の地まで
足を はこんでもらうには
温泉だけじゃ よわいんですわ。
*「もっと 目玉を用意しないと。
あの火山を なんとか 見せ物に
できないものかしらね。
マリベル「あんな火山なんか わざわざ
見に来る人の 気がしれないわよ。
キーファ「おいおい あの火山を
見せ物に するだって?
村長「おお 旅のおかたですな。
いや よく いらっしゃいました。
どうですか この村は?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
村長「おお! 気にいって 村長「つぎの旅先では ぜひ 村長「たくさんのかたに この村を |
いいえ |
村長「おや お気にめして 村長「うーむ やはり もうすこし 村長「あとは もっと 旅人むけの |
マリベル「村長さん 村おこしに
必死みたいだけど……。
どうして そんなことするのかしら。
アルスは つくえの上の本を
読んでみた。
”村長心得
村長たるもの つねに
村の発展を 心がけるべし。
*「ふいーっ。
温泉あがりは やっぱり酒だな。
ヒヤで ぐぐっとな。
マリベル「えー ここ なんで
混浴なのよー。
キーファ「おっ やっぱり
ここって 混浴じゃんか。
やったな アルス!
*「くうー きくーっ!
ふろあがりの やわらかくなった
カラダに マッサージは きくのー!
*「ここだね?
ここが いいんだね?
おらおらおらっ。
*「えー ここって 混浴だったのー。
どうしよう ここで きがえるの
はずかしいなあ……。
*「でも 温泉 はいりたいなあ。
ここは 思いきって……
*「でもなあ…… はずかしいよう。
キーファ「人間 ときには勇気を
ふりしぼることも 必要だよな。
なっ アルス!
マリベル「あたしだったら
人前で ぬぐなんて
はしたないこと できないなあ。
*「ほっほっほ。
これで わしのおハダも
ピチピチのスベスベに なるかのう。
キーファ「うっぷ やなもん見た……。
*「はあ……。
混浴だって 聞いたから
ちょっと キタイしてたのに。
*「まあ 温泉は 気もちいいし
それだけでも この村に来たかいは
あったけどね。
キーファ「混浴の温泉ってのは
男の あこがれ だからな!
マリベル「やーねー 男って。
アルスも そうなんでしょ!
キーファ「ありゃ なんか
ずいぶんと さびれた感じが
するな……。
マリベル「いいかげん ここを登るのは
イヤに なっちゃったわよ……。
アルスは 立て札を 読んだ。
しかし 立て札の文字は
きたなく よごれていて 読めなかった!
*「おっと 旅の人!
ここは 炎の神さまが すむという
神聖な山なるぞ。
*「なーんてね。
今どき 神さまも へったくれも
あるもんか。
*「なんで おれが こんなところの
番人みたいなマネを しなくちゃ
いけないんだよ。
キーファ「おや あれだけ
炎の神に かんしゃを……
とか いってたのに。
*「オレは 修行中の旅の戦士だ。
あんたたちも ここの魔物あいてに
修行中かい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そうか…… この平和な世の中だ。 *「それに ここには いろんな |
いいえ |
*「そうか…… この山には *「へんな たたりに あわないうちに |
マリベル「アルス まさか
ここの 魔物と戦いに
来たんじゃ ないでしょーね!
キーファ「そうか この山には
いまだに 魔物が 住んで
いるんだな。
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