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マリベル「あー ビックリした!
あんな おっかないのは
はじめて 見たわよ!
キ−ファ「あ やっぱり おまえにも
山が火を吹くのが 見えたんだな。
なんだったんだろう あれは?
マリベル「ねえ アルス
さっさと ここから はなれましょ。
イヤな予感が するわ。
キ−ファ「もしかして どこかで
山が 火を吹いてたり
しないだろうな……。
マリベル「ま まさか この山が
ドカーンと いっちゃうわけじゃ
ないでしょうね!
キ−ファ「もしかして この山が
オレたちが はじめて ここに
来たときに見た 山なのか?
アルスは 立て札を 読んだ。
炎の山 登山道
儀式のときを のぞき
通行禁止!
*「ここから先は 通行禁止だよ。
*「おっ 今のは なかなか いい
ゆれ だったな。
*「こりゃ 今年の祭りも
ちかいな きっと!
キ−ファ「へえ 祭りがあるのか
そいつは ちょっと 楽しみだな。
マリベル「天下無敵の マリベルさまも
地震は ちょっと 苦手かも……。
*「さっきのは なかなか いい
ゆれ だったな。
*「こりゃ 今年の祭りも
ちかいな きっと!
*「おや? 見ないカオだが
あんたら 旅の人かい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「ここは われら炎の部族があがめる *「だから われら炎の部族の者以外は *「ここから ずっと *「旅のつかれを いやしたいなら |
いいえ |
*「ふふふ ウソをついてもダメさ。 |
*「ここは われら炎の部族があがめる
炎の神のもとへと つながる
神聖なる道なんだ。
*「だから われら炎の部族の者以外は
とおすわけには いかないんだ。
悪く 思わないでくれ。
*「ここから ずっと
南へ くだっていけば
エンゴウの村が 見えてくる。
*「旅のつかれを いやしたいなら
村へ むかったほうが いいな。
キ−ファ「アルス どうやら
南に村が あるらしいぞ。
マリベル「火を吹く山のことを
村に つたえに行ったほうが
いいんじゃないの アルス。
*「おっと わりいな。
こっから先は ダメだぜ。
アルスは 立て札を 読んだ。
宿と お食事
炎のつるぎ亭
キ−ファ「ふーん ずいぶんと
質素で 殺風景な村だな。
マリベル「こんな 小さな村じゃ
さっきみたいに 山が爆発したら
跡形も ないでしょうね……。
*「あらまあ!
あんたたち 旅の人かい。
めずらしいことも あるもんだ。
*「ここは エンゴウの村だよ。
なんにもない村だけど
ゆっくりしていって おくれ。
*「そうすりゃ とっても
いいモノが 見れるかも
しれないよ!
キ−ファ「いいモノだってさ。
なんだろうな アルス。
祭りのことかな?
マリベル「ちょっと アルス。
あんた まさか 変な期待を
してるんじゃ ないでしょーね!
*「うん?
なんで こんな 昼間っから
でっかい炎を ともしてるかって?
*「はっはっはっ
バカいっちゃ いけねえぜ!
*「オレたち エンゴウの民は
炎を神とあがめる 炎の部族!
炎とともに くらしているのさ。
*「この村の北に 大きな火山が
あるのは ごぞんじかしら?
はい/いいえ | |
---|---|
はい/いいえ |
*「あれこそが わたしたちの神が *「こんな北の土地でも 寒さに |
マリベル「火の山って……。
じゃあ なに? そこがドカンと
爆発しちゃうってことなの!?
キ−ファ「そうか やっぱり あれが
火山って やつなのか。
キーファ「火を吹く山なんて お話の
中でしか 聞いたことないぜ。
*「ほーっほっほっほ。
今年の 祭りのときが
ちかづいて きたのう。
*「こんなトシに なっても
祭りは わくわく するのう。
楽しみじゃなあ。
*「あらあら 炎の神さまは
今日も お元気さねえ。
*「え? 地震が こわくないか?
これは 炎の神さまが 元気に
なさっているって あかしさね。
*「こわいことなんか あるもんか。
それに この村の家は ちょっとや
そっとじゃ くずれやしないさね。
キ−ファ「オレは 地震なんて
べつに こわくもなんともないぜ。
キーファ「ん? マリベル
どうしたんだ 顔色悪いぞ?
マリベル「うるさいわね。
なんでも ないわよ!
*「クン クン……
なんか コゲくさいなあ……。
*「ハア…… 今日も また
消し炭のような 夕食か……。
*「あとで また パミラさまに
おなかの薬 もらってこなきゃ。
*「料理で なにより
たいせつなのは 火かげんなのよ。
とっても びみょうなね。
*「わたしには なんたって
炎の神が ついてるんだもの。
そのへんは もう バッチリだわ。
*「そのカッコウ……
キミたちは 旅の人だろ?
だったら 旅の話を聞かせてくれよ。
*「世界って ひろいんだろ?
楽しいことや おもしろいことが
いっぱい あるんだろ?
*「おいしいものや めずらしいもの
ちょっと おっかないものまで
なんだって あるんだよなっ?
いいえを選んだ場合のみ | |
---|---|
いいえを選んだ場合のみ |
*「ごまかしたって ダメさ。 |
*「ああ やっぱり!
いいなあ…… くっそー
オレも 旅に でたいぜっ。
*「たくさんの国 いろいろな人
それぞれの 出会い!
わくわく するよなあ。
*「でも 病気に くるしむ 母さんを
おきざりにして 旅にでるなんて
できないし……
*「あっ いけない。
母さんの薬を パミラさまに
もらいに いかなきゃ……。
マリベル「ちょっと アルス
あまり 無責任なこと
いわないほうが いいわよ。
*「若い者が 外の世界に
あこがれを もつのは
もっともな ことじゃが……
*「村の うらないババに こっそり
息子のことを たずねたら
おそろしいことを 聞かされてな。
*「このまま 旅立てば おまえの
息子は 生きて この村に
帰ることはない……とな。
*「それいらい 病気のふりをして
息子を ひきとめる毎日さ。
ゴホ ゴホ。
キ−ファ「あのバアさん 息子を
甘やかしすぎだな。
キーファ「おそれていちゃあ
なにも できないんだぜ!
*「ゆらゆらと ゆらめく炎を
見ていると 心が おちついて
きませんか?
*「ほかの国じゃ 火や炎は
破壊や暴力の道具として
とらえているようですが……
*「それは まちがいですよ。
炎は うみだすチカラなんです。
灰の中から なにかを……。
キ−ファ「オレは 炎のように
熱く生きたいと 思ってる。
キーファ「どうせ 燃えつきるなら
せいいっぱい 熱く生きるんだ。
そうだろ アルス!
アルスは 立て札を 読んだ。
よろず小物の店 ナンド屋
薬と うらないの店 パミラ
*「あらー パミラさまったら
また ぶつぶつ いいはじめて……
まったく 最近 どうかして……
*「あら お客さんですか?
パミラ印の よくきく お薬を
おもとめ それとも うらない?
はい/いいえ | |
---|---|
はい/いいえ |
*「どっちにしても ダメでしょうね。 |
*「しばらくは パミラさまに
なに いっても ムダですよ。
*「ぶつぶつぶつ……
*「ぶつぶつ……
おお…… かすかに見えて……
*「なんじゃ おぬしらは!
このパミラの ジャマをするとは
どういう つもりじゃ!
パミラ「バカ弟子は どうした!
だれも とおすなと
いっておいたで あろうが!
パミラ「あとすこしで なにかが
見えるところ じゃったのに
また やりなおしじゃ!
パミラ「だれか しらぬが
ジャマを せんといてくれ!
ぶつぶつぶつ……
マリベル「占い師には 変な人が
多いって 知ってるから
あたし べつに 気にしないわよ。
キ−ファ「やれやれ 怒られちまったな。
ここは またにしようぜ アルス。
*「こんな なにもない部屋だが
ここは この村の教会なのです。
*「われらが炎の神は ムダなものを
おきらいに なるものでしてね。
さて……
(教会)
*「そこの家は この村の長老の家だよ。
あんたたち 旅の人だろ。
あいさつくらい しといたら。
*「まあ 旅の方とは めずらしい
ぜひ 長老さまに ごあいさつを。
きっと よろこびますわ。
*「おやおや 旅のおかたかね。
こんな とおいところまで
よく きたもんだ。
*「ほっほっほ 今年の祭りは
ひさかたぶりに 旅のおかたにも
くわわって もらえそうだね。
*「祭りか?
この村じゃ 年に一度
ほむら祭りが おこなわれるんだ。
*「祭りの最後を かざる
火送りの儀が これまた
見ものでなあ。
*「あたしも 今から
楽しみで しかたないんだ。
あんたたちも 楽しみにしといで。
マリベル「祭りなんか やってる
場合じゃ ないんじゃないの?
キーファ「ほむら祭りか。
なかなか 楽しそうだな。
なっ アルス。
*「ほらほら こっから
神さまのいる お山が
見えるの!
*「すっごーいよー。
おにいちゃんたちも 見たいー?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「へへーん。 |
いいえ |
*「なーんだ |
はいの場合
マリベル「ふ……ふん これだから
お子さまは キライよ。
アルスは つくえの上の本を
読んでみた。
”村長心得
村長たるもの 村民の安定した
生活を 第一と かんがえるべし。
長老「おお おぬしたちは 旅の者か。
エンゴウの村へ よく来たのう。
おや……
長老「ふむ…… これで今日
なん度目の ゆれじゃったか。
もうすぐ…… もうすぐじゃな。
長老「おや どうしたんじゃね。
おかしなカオを して……。
なにか いいたそうじゃな?
いいえを選んだ場合のみ | |
---|---|
いいえを選んだ場合のみ |
長老「そうか? 長老「急ぎの旅で ないのなら |
いいえの場合
キーファ「おい アルス
オレたちが見た 火山のこと
話さなくて いいのか?
いいえの場合
マリベル「あら アルスって
冷たいヤツだったのね。
ま あたしは 知ってたけど。
長老「なんじゃ……
やっぱり なにか
いいたそうじゃな。
長老「いいたいことが あるなら
はっきり いってほしいんじゃが
なにか よくないことなのか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
長老「なに? 火山が ばくはつする? 長老「われらは 神の怒りを 長老「炎の部族である エンゴウの民を 長老「ましてや もうすぐ 長老「ふむ…… さては おぬしたち 長老「わははは。 長老「時がくれば 炎の神は その身を 長老「それまで この村に宿をとり 長老「そうすれば おぬしたちの |
いいえ |
長老「そうか? 長老「急ぎの旅で ないのなら (ループ) |
キ−ファ「そう かんたんには
信じてもらえない だろうなあ。
キーファ「まあ しかたないか。
少し 宿屋で休もうぜ アルス。
マリベル「はあ 汗かいちゃって
気持ち悪い……おフロ!
おフロ 入りたーい!!
長老「祭りの時は 炎の神みずからが
その身を はげしく ふるわせて
教えてくれるはずじゃ。
長老「おぬしたちも ぜひ 祭りに
くわわって ほしいでな。
しばらく 村にとどまるが よいぞ。
長老「本来なら わが家で もてなして
やりたいところじゃが 村の宿も
客が とだえて ひさしい。
長老「悪いが 泊まるのは
宿屋を つかってやってくれ。
*「おはようございます…
おや? なんでしょう。
外が さわがしいですね。
*「うーん まだ 祭りの知らせは
とどいて いませんし……。
なにか あったんでしょうか。
キーファ「うん? ほんとだ。
なんだか もめているようだぞ。
マリベル「ふわああー もう!
うるさくて 目がさめちゃったわよ。
*「外が さわがしいのは
気になりますが ここを
はなれちゃ マズイですよね。
*「なんだよ 朝っぱらから。
オレは 昼まで 寝ないと
調子が でねえんだぜ。
*「ふああー。
*「きょうの パミラばあちゃん
なんか こわいよう。
オロオロ……。
*「パミラさまったら いったい
どうしちゃったんでしょう。
*「朝から うらないを はじめたと
思ったら とつぜん 部屋を
とびだしちゃって……。
*「ほうほう 今朝も いい炎じゃ。
色も いきおいも バッチリじゃな。
いい日に なりそうじゃな。
*「ときに このさわぎは
なんじゃな?
*「なんだって?
よく 聞こえないけど
炎の山が…… なんだって?
*「ああ…… またしても
コゲくさい においが……。
*「今日の朝ごはんは
こんがり焼きたての パンなのよ。
どう この香ばしい かおり!
*「こんな 朝はやくから
なにか あったのかのう。
息子が 見にいったみたいじゃが。
*「あ……ふう……。
なーにー? なに みんな
大声 だしてるのおー?
*「炎の神が なんで そんな
あたしたちを 苦しめるような
おそろしいことを するのさ。
*「あたしたちは 炎の部族だよ。
いくら パミラさまの お言葉でも
こればっかりは 信じられないよ!
*「ちがいます!
炎は 破壊するチカラじゃ
ありませんよ!
*「そんなことが あるわけ
ありません!
*「はははは なんだよ
とうとう ボケちまったのかい。
パミラばあさんは。
*「朝っぱらから なにごとかと
思えば 炎の山が ドカンと
いくだってえ? はっははは。
マリベル「えっ 炎の山がドカンって
まさか あたしたちの見た……。
*「炎の山が……。
そんなことが…… まさか……。
*「そんな…… もし 本当に
炎の山が 爆発なんか したら
この村は どうなっちゃうのよ!
*「きっと みんな 死んじゃうわ!
そんなの イヤよ!!
わたし ぜったい 信じないわ!
パミラ「みなの者 いま一度
聞いてくれ!
わしは 見たのじゃ!
パミラ「炎の山が ぐれんの炎の柱を
ふき上げ 村が……大地が
とけた岩に のみこまれるさまを!
パミラ「火送りの儀が おわるとき
この地も おわりをむかえることと
なってしまうのじゃ!
パミラ「ほむら祭りを
おこなっては ならん。
ぜったいに ならん!
パミラ「むうっ 今のゆれはっ!
みなの者 今の地震こそが……
*「炎の神が 怒っているんです!
パミラさまが おかしなことを
いうからだ!!
*「そうだわ! 今のは きっと
祭りの知らせ なんだわ。
ほむら祭りの時が きたのよ!
*「そうだ そうだ。
祭りを やめるなんて それこそ
炎の神が ゆるしちゃ くれないぜ。
パミラ「ええい わからず屋どもめ。
わしの うらないが 信じられんと
いうのか?
はい/いいえ | |
---|---|
はい/いいえ |
パミラ「ええい! おぬしらには |
*「こればっかりは とても
信じられないわ!
そんなこと あるわけないもの!
*「そうだよ そのとおりだよ!
パミラ「ぬぬう……。
長老「そうぞうしいぞ。
いったい なにを やっておるか!
パミラ「……。
*「あの…… パミラさまが
炎の山が 爆発するって
うらないを…… そのう……。
長老「なんじゃと!
そんなバカな…… むむ……。
長老「うむ とりあえずは
おちつくのじゃ 村の者だちよ。
さわぎを 大きくするでない。
長老「旅のかたも 不安そうにしておる。
パミラよ その話は
わしの家で 聞くとしよう。
長老「気になるなら 旅のかたも
家に来られると いいぞ。
さあ ほかの者は 帰った帰った!
*「あー バカらしい。
かえって もう ひと眠り
すると すっかなー。
村人たちはある者は 不安を胸に
ある者は 不吉な うらないなど
まったく 気にせぬ様子で
いつもどおりの生活に もどっていった。
マリベル「あの占い師 タダ者じゃ
ないわね……。
キ−ファ「さあ アルス
もういちど長老に 火山のこと
話してみようぜ。
*「上の部屋で 長老さまと
パミラさまが 大声で なにか
いいあらそいを してるんです。
*「いったい なにが あったと
いうのでしょう…… オロオロ……。
*「パミラが 不吉な予言を
したらしいな。
*「あいつの予言は けっこう あたる。
村人たちが おびえなければ
いいんだけどね。
長老「なぜ あんなことを
みなの前で いったんじゃ。
パミラ「今朝 神のおつげが あった。
それを 民に つたえるのが
予言師たる わしの役目じゃ。
長老「予言師?
おぬしは 薬師では なかったかな。
長老「……まあ どちらでもよいわ。
いきなり あんな不吉な予言を
聞かされては 村の者も……
パミラ「未来は 予言の中にある。
今は その不幸な未来を
どう変えるか 考えるときじゃ!
長老「しかし ほむら祭りが
まさに おこなわれようという
このときに……
パミラ「祭りを おこなっては ならぬ。
祭りを とりやめに することが
未来を変える はじめの一歩じゃ!
長老「祭りを やめることは できん!
それこそ 村の民が 炎の神の
怒りをおそれ おびえてしまうぞ。
長老「祭りは 今夜 おこなうとする!
先ほどのゆれは まさに祭りの時が
きたという 知らせじゃ!
長老「そうじゃ! 祭りじゃ。
よい祭りを おこなえば 炎の神は
わしらを お許しになるハズじゃ!
長老「村の者たちよ!
ほむら祭りの時は きた!!
長老「今夜じゃ!
今夜 ほむら祭りを 盛大に
おこなうものと しようぞ!!
パミラ「バカめが……。
はやまりおって……。
パミラ「おぬしらは……?
そうか 旅の者じゃな。
ならば さっさと この村を……
パミラ「いや…… 見える……。
おぬしらなら できるやもしれぬ。
パミラ「おぬしら あとで
わしのところへ きてくれぬか。
よろず屋の おくじゃ。
パミラ「たのむ。
この村を すくってくれ……。
マリベル「占いは 信じないけど
あの占い師のおばあさんは
あたし 信じても いいかな。
キ−ファ「オレたちの見た あれは
どうやら 本当に これから
起こることなのかも しれないな。
長老「すまんのう 旅のかた。
パミラの うらないのことは
気に せんといてくれ。
長老「そうそう 例の祭りは
さっそく 今夜 おこなうことに
なったからの。
長老「おぬしたちにも ぜひ
参加して もらいたいからのう。
ゆっくり していっては どうじゃ。
長老「おぬしたちも なにか
思うところが ありそうじゃが
なーに 心配は いらんて。
長老「もし本当に 炎の神が お怒りに
なっていたとしてもじゃ。
祭りによって それは おさまる。
長老「なーんも 心配することは
ありゃせんのじゃて。
長老「まったく パミラのやつも
予言師など やめて 薬師に
専念すれば よいものを……。
*「聞こえましたよ 長老さまの声!
祭りの話を していたんですね。
よかった。
*「ほむら祭りが 今夜
おこなわれるって いうじゃないか。
これまた 急な話だね。
*「さっそく じゅんびに
とりかからないと……。
*「炎の山が ドカンといくなんて
予言のあとは 今夜 祭りを
やるだってえ?
*「なんか 急に いろんなことが
おこって よく わかんねえよ。
なにを どうすりゃ いいってんだ。
*「いやな予言のことは もう
忘れることにしたわ。
*「今は お祭りのしたくで
大いそがしなの。
えーと 水をくんで それから……。
*「お祭りかあ……。
はやく夜に ならないかなあ。
でも……
*「パミラばあちゃんの いってた
おっかない うらないのことも
ちょっと 気になるなあ……。
*「あんな すっごい お山が
ドカーンて ばくはつしちゃったら
どうなっちゃうのかな。
*「あの お山が なくなっちゃったら
おへやの窓からの ながめが
つまんなく なっちゃうなー。
*「炎の山が ほんとに 爆発するって
いうのなら はやく この村を
でていかないと……
*「でも 母さんが…… ちくしょう!
どうしたら いいんだっ。
*「わしゃ この村で生まれ
このトシまで くらしてきた。
*「もう この村に骨をうずめる
カクゴは できておる。
しかし 息子は まだ若いんじゃ。
*「そろそろ 本当のことを教え
旅立ちを 許すべきなのかも
しれんのじゃが……。
*「予言が あたるんじゃとしたら
どの道 息子は死ぬことになる。
どうしたら いいんじゃろうか……。
キ−ファ「自分の死に場所くらい
自分で 決めたいよなあ。
親に 決められたく ないぜ。
*「どう? ダーリン おいしい?
焼きたての こんがりパン。
*「今日も とっても
いいぐあいに 焼けたのよ。
炎の神さまの おかげねっ。
*「う……うん とっても
香ばしくって お……おいしいよ。
*「うう……
妻の愛が ニガイ……。
*「さっきの さわぎは
なんじゃったのかのう……。
*「はっ! まさか 祭りの日が
きまったとか いうんじゃ
なかろうな? どうなんじゃ?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「おおうっ そうか! |
いいえ |
*「なんじゃ ちがうのか。 |
いいえの場合
マリベル「また 無責任なことを……。
アルスって ほんとに
いいかげんね。
*「これまで パミラさまの予言が
はずれたことなんて なかったわ。
*「でも 今回だけは ぜったいに
あたりっこ ないと思うの!
あなたたちも そう思うでしょっ?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そうよねっ! |
いいえ |
*「そんなことっ! *「わたしたちが どれだけ |
はいの場合
マリベル「また 無責任なことを……。
アルスって ほんとに
いいかげんね。
*「ここは エンゴウの村だよ。
なんと 今夜 盛大に
ほむら祭りが おこなわれるよっ。
*「夜までは まだ間があるからね。
やることがないなら そこの宿屋で
休んで まつと いいわよ!
*「祭りのときにゃあ 村人全員が
たいまつに この炎をともして
炎の山へ のぼっていくんだ。
*「そんときの 炎の光の列は
とおい となりの大陸からも
見えるって 聞いたことがあるぜ。
*「まっ じっさいに この目で
見たわけじゃないから ほんとか
どうかは わかんねえけどな。
*「よいしょ よいしょ!
*「あっ すみません。
とつぜん 祭りが はじまることに
なりましたからね。
*「さっそく 炎の手入れを
していたんですよ。
祭りの主役は この炎ですからね!
*「おっと お客さん すみませんねえ。
急に 今夜 祭りが
おこなわれることに なりましてね。
*「今 そのじゅんびに
大わらわ なんですよ。
ちょっと まってもらえますか。
キ−ファ「じゅんび中か……。
しかたない 他をまわってこようぜ。
*「あたしは パミラさまの
もっとも 優秀な弟子エルマです。
エルマ「あなたがたが パミラさまの
いってた 旅のひとたちでしょ?
これからも よろしくね!
パミラ「おお きてくれたか
旅の者たちよ。
パミラ「まず 名前を聞いておこうか。
あー わしの名は もう
知っておるようじゃから よいな。
アルスは 自分の名をつげた!
キーファ「オレは キーファ。
キーファ・グランだ。
マリベル「あたしは マリベルよ。
よろしくね おばあさま。
パミラ「ふむふむ……。
では さっそくじゃが アルスよ。
おぬしは わしの予言を信じるか?
はい/いいえ | |
---|---|
はい/いいえ |
パミラ「いや おぬしらが |
パミラ「しかし 予言は未来を
つげるもの。そして未来は
変えることが できる!
パミラ「おぬしらには この村の未来を
変えてほしいのじゃ。
そのチカラが おぬしらにはある。
パミラ「どうじゃ やってくれぬか!
おぬしらにしか たのめぬこと
なんじゃよ。
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
パミラ「うむ! パミラ「炎の山へは 祭りの時を パミラ「まずは 祭りの時を パミラ「祭りは 今夜おこなわれる。 パミラ「今なら宿屋も 祭りの前で |
いいえ |
パミラ「そうか…… おぬしらこそ パミラ「やはり わしらの未来は パミラ「すまなかったな 旅の者たちよ。 |
はいの場合
キーファ「オレたちが この国の
未来を 変えられるってんなら
やってやろうぜ アルス!
はいの場合
マリベル「炎の山かあ……。
あたしは あんまり
行きたくないなあ……。
いいえの場合
キーファ「おい アルス
オレ ちょっと おまえを
見そこなったぞ。
いいえの場合
マリベル「ふん アルスの
いくじなし……。
依頼を受けた場合
パミラ「炎の山を しらべるには
祭りの時を またねばならぬ。
パミラ「祭りは 今夜おこなわれる。
それまでは 宿で休み 英気を
やしなっておくが よいじゃろう。
パミラ「今なら宿屋も 祭りの前で
浮かれておるから きっと
依頼を断った場合
パミラ「わしの予言に あらわれた
炎の神の使いは おぬしらでは
なかったようじゃ。
パミラ「やはり わしらの未来は
わしら自身の手で 切り開かねば
ならぬと いうことじゃな……。
パミラ「すまなかったな 旅の者たちよ。
宿屋で つかれをとったら
すぐに この地を はなれるがよい。
*「やあ お客さん
祭りの時間まで ひと休みして
いかれては どうですか?
*「今から 休むと ちょうど
いい感じで 祭りの時間に
おこして あげられますよ!
祭りの前だから 特別だ。
思いきって 今回は
タダで 泊めてあげますよ。
*「どうします?
休んでいかれますか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「それじゃ ごゆっくり! |
いいえ |
*「そうですか? |
*「さあ いよいよ やってきましたよ。
祭りのときが!!
*「お客さん!
すみませんけど 今日は もう
お泊めできませんからねっ!
マリベル「なによ ずいぶんと
気合が入ってるわね おじさん。
*「はあはあ…… 今年も なんとか
祭りに 間にあって よかった。
*「どんなに とおくに 行商に
でていても この祭りの日だけは
ぜったいに 帰ってきますよ。
*「この村で 生まれた者のカンでね。
なんとなく わかるんですよ
祭りが はじまるなって 日が。
*「ここは エンゴウの村だよ。
ほむら祭りは まさに今!
はじまったばかりさ。
*「はやく 火送りの儀が
はじまらねえかなあ……。
*「そうしたら オレが いちばんに
この火をもって 炎の山へ
のぼってやるのさっ。
*「今日 この日のために いい物を
たくさん しいれてきました!
さあ ぜひ 買っていってください!
*「どーもー 宿屋の主人どえーす。
おーっ あなたがたは
お客さんじゃー ないですかあー。
*「もしかして 宿に泊まりたい?
わははは ダメですよー
今日は 夜通し 飲むんれーす!
マリベル「あらら さっそく
できあがっちゃってるわよ
宿屋のおじさん。
*「戦いに あけくれた日の夜は
この いっぱいの酒が
荒れた心を うるおしてくれる。
*「ぐいっ ぷはあー。
キ−ファ「そうそう アルスは
酒を飲んじゃ ダメだぜ。
キーファ「オレたち いちおう
未成年だからな。
*「はああ 祭りは ええのう。
うまいモン食えて ええ酒 飲めて
みんなで 笑って……。
*「これで となりに
若いギャルでも すわっとったら
いうことナシ なんじゃがのー。
マリベル「たしかに あたしは
若いギャルだけど じいさんの
おとなりなんて ゴメンだわ。
*「わーい 祭りだ 祭りだ
ほむら祭りー!
もえろー もえろー。
*「まってよー バカー!
わたしの話 聞いてよー もうー。
*「この料理は ぜーんぶ わたしら
村の女が こさえたのよ。
*「今回は 祭りが 急に きまって
ホントに 大変だったんだから。
*「でも おかげで みんなも あの
イヤな予言のこと 忘れられたから
よかったのかもね。
*「もし わしが 死んだら
息子は どうするじゃろうか。
*「わしが 死ねば 息子を
ひきとめるものは なにもない。
やはり 旅にでてしまうじゃろう。
*「そして 予言どおりに……。
*「ああ わしは
どうしたら いいんじゃっ!
*「ボクも あんなふうに
おヨメさんを もらって
この村で 死ぬまで くらすのかな。
*「それは それで
しあわせ なのかも しれないな。
母さんも 安心するだろうし。
*「でも それじゃあ……
つまらない……よな……。
マリベル「バカねー そうカンタンに
おヨメさんが もらえると
思ってんのかしら。
*「はい ダーリン!
お料理 おさらに とってきたわ。
*「わたしも 村の女の人たちと
いっしょに たっくさん
お料理 つくったのよ。
*「ホラ あーんして
あーん!
*「ああ なるほど……
テーブルの はじっこにあった
ナゾの 黒い物体は オマエの……
*「なんだか イヤな予感がしたから
手をつけなかったのに けっきょく
おれが 食うハメに なるのか……。
*「えーっと あたし
長老さんに やとわれて
おどりに きたんだけど……
*「村の まん中の いっちばん
目立つトコ 子どもたちに
とられちゃって……
*「せっかく 情熱的な
ファイヤーダンスを見せようと
はりきって きたのにさ。
マリベル「あたしだって 少しぐらいは
おどれるんですからね!
マリベル「でも もったいないから
あんたたちには 見せて
あげないもんねーだ。
キ−ファ「ファイヤーダンスか。
いいねえ ぜひ おどってほしいな。
マリベル「やーねえ キーファったら
鼻の下 のびてるわよ。
キーファ「いいじゃないか たまには
色気も ほしいよなあ アルス。
マリベル「むっ それ どういう意味!
*「うんしょ うんしょ。
*「あっ わたしですか。
わたしのことは おかまいなく。
*「今 村の人 全員分の たいまつを
用意しているところです。
火送りの儀で つかいますからね。
*「へえー 旅の連中にねー。
*「どうでも いいけど
祭りのジャマだけは しないで
ほしいよなー。
エルマ「そーなのよー パミラさま
今度は 旅の連中に この村を
たすけてくれとか いっちゃってー。
エルマ「そんなの たのまなくっても
パミラさまには こーんな
優秀な弟子が いるのにさー。
返事がない。
祈りに 集中していて アルスたちの
呼びかけに 気が つかないようだ。
*「今夜は いい夜だねえ。
ぜっこうの 祭り日よりと
いうところかね。
*「祭りってのは いくつになっても
楽しくて しょうが ないよ。
*「この 楽しいときが 永遠に
つづくと いいのになあ。
長老「おうおう おぬしたちか。
どうじゃ わが村の ほむら祭りは。
楽しんで もらえとるかな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
長老「それは よかった。 長老「火送りの儀が はじまるまで |
いいえ |
長老「なんじゃ まだ 長老「おぬしたちも 心配性じゃな。 長老「この祭りによって |
*「おろろ? おひゃくさんかい?
やらなあ こんな祭りの日に
お店なんへ やってられますかって。
*「うーい ひっくっ。
おひゃくさんも そう思うれしょ。
ぐびぐび……。
依頼を受けた場合
パミラ「うむ おぬしらか。
いよいよ ほむら祭りが
はじまって しまったな。
パミラ「そして 祭りの最後
火送りの儀が おこなわれるとき
炎の山への道が 開く。
パミラ「そのときこそ おぬしらの
チカラを かりるときじゃ。
心して かかってくれ。
パミラ「まあ それまでは 祭りを
楽しんでおくのも よいじゃろう。
ハメを はずさんていどにな。
依頼を断った場合
パミラ「どうした? 祭りに あきたか。
それとも この村のため チカラを
かしてくれる気に なったのか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
パミラ「うむ! わしも 炎の神が パミラ「なにかが 炎の山で パミラ「炎の山へは 祭りの時を パミラ「この祭りの最後 パミラ「そのときこそ おぬしらの パミラ「まあ それまでは 祭りを |
いいえ |
パミラ「ああ わかった わかった パミラ「わしも ヤキが まわったか。 パミラ「こりゃ わしの予言も |
依頼を断った場合
パミラ「まあ ゆっくりと
祭りを 楽しんでいくが いいぞ。
これが 最後かも しれんからな。
*「よーっし ついに きたぜ
火送りの儀の時間が!
オレの出番は もうすぐだぜっ。
*「おやおやー おひゃくさんじゃ
ないれすかあー。
あれー?
*「おひゃくさん まだ
たいまつ もらってないれすか?
火送りの儀 はじまっちゃいますよ。
*「わらし? わらしは いいんれす。
いのこり組れすから。
マリベル「たいまつ? そんなの
あたし 持たないからね。
アルスが 持つのよ!
キ−ファ「火送りの儀か。
アルス オレたちも
参加しようぜ!
エルマ「おっととと あっぶなーい。
おっことしたら たいせつな炎が
きえちゃいますからね。
エルマ「そんなことしたら また
パミラさまに おこられちゃう。
*「なんだ まだ こんなに
料理が のこってるじゃないですか。
もったいない。
*「ぱくっ モグモグ……
うん うまい!
故郷の料理は やっぱり いいなあ。
*「ふうー 料理も たくさん食べたし
お酒も ちょっぴり飲んだし。
*「あとは この火を 炎の神さまに
お返しすれば この お祭りも
おしまいだねえ。
*「ほーほっほっ
どうじゃ わしの この炎は。
ほかのモンより おっきいじゃろ?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「ほっほっ そうじゃろ そじゃろ。 |
いいえ |
*「なに そうかの? |
*「たまにゃ 剣のかわりに
たいまつを ふりかざすのも
オツなもんさ。
*「わしゃ いちおう 病気と
いうことに なっとるんでな。
るす番じゃよ。
*「ちょっと こんな たいまつ
もたせて なにを しようっての?
*「まさか これで 家に火をつける
なーんてこと ないわよね。
*「おや? あんたら まだ
たいまつを もらってないのか?
はやく 長老に もらってきなよ。
*「長老なら 村の角にある
でかい炎のそばに いるだろうよ。
*「おヨメさんか……。
いいかも しれないな。
*「あそこの ふたりを見てたら
ちょっと うらやましくなったよ。
*「ふう…… 祭りも いよいよ
おおづめですね。
*「あっ ヤダ!
炎が 消えちゃったっ!
*「ど どうしよう。
炎が 消えちゃったよう。
*「しょうがないなあ ほら。
おれの炎を わけてやるよ。
*「ありがとう!
やさしいのね ダーリン
チュッ!
マリベル「あらあら 見せつけて
くれるわよねー ヒューヒュー。
*「はい?
あんな子どもに 火をもらせて
あぶなくないか ですって?
*「ふふふ あの子たちだって
もう何年も この村で
くらして いるんですよ。
*「火の強さも おそろしさも
じゅうぶん わかっていますわ。
*「わーい わーい
もえろー もえろー!
*「ちょっとー そんなに走ったら
火が 消えちゃうよー!
*「あれ? あなたがた まだ
たいまつを うけとってませんか?
あっ 旅のかたがたですね。
*「えーと いちおう きまりなので
長老に お許しをもらってください。
*「さて…… もうそろそろ
炎の山へ 出発する時間かね。
*「このトシになると さすがに
きびしいもんが あるんだが
こればかりは いかねばなるまいて。
長老「なんじゃ なんじゃ おぬしたち。
まだ たいまつを 手にして
おらんでは ないか。
長老「おい。
このかたたちにも たいまつを
おわたし しなさい。
*「は はい!
ただいまっ。
長老「ふむ これで 村の者たち
みなに 炎が いきわたったかな?
*「はい。
村を はなれられないものをのぞいて
全員に わたしたはずです。
長老「よろしい。
では そろそろ 火送りの儀を
はじめると しようかのう。
長老「おぬしたちにも ぜひ
参加して もらいたいからの。
用意は よいかな?
いいえを選んだ場合のみ | |
---|---|
いいえを選んだ場合のみ |
長老「みなで 炎の山へ いくだけじゃ。 長老「ここで まっとるから |
キ−ファ「おい アルス
はやいとこ 火送りの儀に
参加しようぜ。
マリベル「ウロウロしてないで
さっさと 火送りの儀とかを
はじめて もらいましょうよ。
長老「もう したくは すんだかの?
みなも そろそろ まちきれない
ようすじゃが どうかな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
長老「うむ。 *「はい。 長老「さあ みなのもの! 長老「おお われら エンゴウの民が 長老「わが民を守りし 聖なる炎 長老「われら エンゴウの民 長老「願わくば 新たな炎の守りを 長老「よし! |
いいえ |
(ループ) |
*「はあ…… あれだけ 人が
でていっちゃうと この村も
さびしく なりますね。
*「あれ? あなたがたも
炎の山へ むかったんじゃ……。
買いわすれでも ありましたか?
*「おや? おひゃくさん
すみませんけど 今日はもう
お泊めできませんよおー。
*「なんじゃ おまえさんがた。
さっさと その炎を
炎の神さまに 返してこんかね。
*「本来ならば 炎の神のしもべたる
わたしが ともに 炎の山へ
おもむかなければ なりませんが……
*「あなたがたのように わたしの
チカラを 必要とされるかたも
おられるでしょうからな。
*「おう なんでい あんたら
ずいぶん おそかったじゃねえか。
魔物にでも あっちまったのか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「そいつは おかしいな。 *「あんたら よっぽど 魔物に |
いいえ |
*「ふーん それにしちゃ |
はいの場合
マリベル「なるほどねー。
アルスたちのせいで 魔物に
おそわれるのね……なっとく。
はいの場合
キ−ファ「おかしいなあ
オレたちだけ 魔物に
おそわれたってのか?
*「はっはっは ついに!
ついに 火送りの儀が
はじまったぞ。
*「もちろん 旅人だろうが
なんだろうが とおってよし!
ああ でもな……。
*「いちおう みんな ならんでるんだ。
わりこみとかは ちょっと
かんべん してくれ。
*「まあ わりこみされたくらいで
怒るようなヤツは
エンゴウの村にゃ いないけどな。
マリベル「ふーん じゃあ
あたしたちを いちばんに
わりこませて もらいましょうよ。
*「なんで あたしが いちばん
うしろ なのよー。
あたしが よそ者だから?
*「それって 差別よ 差別!
失礼しちゃうわねー。
*「けっこう いそいで
きたんだけどなあ。
こんな うしろのほうか……。
*「うっわー ここが
神さまのいる お山かあー
すっごいなーっ。
*「前にきたときは わたし
こーんな ちっちゃかったから
よく おぼえてないんだ へへへ。
*「はやく 火山の火口 見たいよー。
きっと すっごい ようがんで
ぐらぐらって あっついんだよー。
*「ああ 炎の神さま
これからも すえ永く
わたしたちを お守りください……。
*「はあ…… なんか もう
ならぶの つかれちゃった。
まだかなあ……。
*「この 火送りの儀が おわれば
また いつもの 平和な日が
つづくんだろうな。
*「妻のつくる コゲた料理を
たいらげる毎日が…… ぐすん。
*「ほーっほっほっ
わしの この でっかい炎を
神さまに はやく お返しせねば。
*「いやあ このね……
まだか まだかと まっている
この時間が たまらんのですよ。
*「列をつくって ならぶ楽しみは
人間と アリさんにしか
わからんでしょうなあ。
*「ちぇっ なんで こんなに
またせやがるんだ。
さっさと はじめようぜ。
*「もうすぐですよ 旅のかた
火送りの儀は もうすぐ
はじまります!
*「そうすれば パミラさまの
予言も きっと……。
*「あれ? そういえば
パミラさまの姿が 見えないな。
もう 中へ はいったのかな。
*「ふふん いちばんのりは
やっぱり このオレだったぜ。
こいつだけは ゆずれねえな。
長老「みなの者 またせたな。
いよいよ これより 火送りの儀を
とりおこなう!
*「いよっ まってました!
いちばんは このオレだぜいっ。
長老「これこれ あわてるでない。
これは 炎の神に 新たな守り火を
いただくための たいせつな儀式。
長老「もっと おごそかに
しめやかに とりおこなわねば
ならんのじゃぞ…… おや?
長老「おお そこに おられるのは
旅のかたたちじゃな。
ささ こちらへ こちらへ!
*「えーっ いちばんのりは
オレだぜっ ズルイじゃねえか!
長老「まあ よいではないか。
せっかく はるばる きてくれた
旅のかたたち なんじゃぞ。
*「ちぇー。
長老「さあ こちらへ!
長老「ここが 炎の山の火口じゃよ。
この火口に おぬしたちの
もっとる たいまつを……
長老「こうやって 投げいれるんじゃ!
長老「これで 長い間 わしらを
守ってくれた炎は 神のもとへ
帰っていったというわけじゃ。
長老「さっ おぬしたちも
その炎を 神のもとへ
帰してやって くれまいか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
長老「うむ。 アルスは たいまつを キーファ「火山に 火をくべるってのも キーファは たいまつを マリベル「うわーっ ここから マリベルは たいまつを 長老「うむうむ。 長老「おぬしたちは 先に 村へ |
いいえ |
長老「ここまで きておいて (ループ) |
キ−ファ「おや むこうにいるのは
パミラさんじゃ ないかな?
マリベル「火山に 火を投げ入れるって
なんか 変な気分よね。
長老「おぬしたちの役目は
もう すんだじゃろう?
村に帰って 休むと よいぞ。
*「あんたら ズルイよなあ。
いちばんのりは このオレのはず
だったのに……。
*「オレが 火送りの儀を
すませるまで ここは
とおして やらんもんねっ。
エルマ「わわっ!
エルマ「びびび びっくりした!
急に声を かけないでください。
おっこちたら どうするんですかっ。
エルマ「パミラさまったら あたしに
こんな あぶないところを
見張ってろなんて ヒドイ!
エルマ「あ いけない。
パミラさま 目の前にいるのに
グチっちゃった……。
マリベル「ここから おっこちたら
そりゃあ 無事なわけない
でしょうねえ ふふふ。
エルマ「わわっ!
エルマ「もうっ
びっくり させないでくれって
いってるでしょう!
エルマ「ここから おっこちたら
それは もう きっと
たいへんなことに なるんですから!
依頼を受けた場合
パミラ「おぬしらか……おそかったな。
とうとう 火送りの儀が
はじまって しまいおった。
パミラ「もう 一刻のゆうよもない。
おぬしらは いそいで
この炎の山のおくへ むかうのじゃ。
パミラ「そこで きっと なにか
異変が おこっておるに
ちがいないのじゃが……。
パミラ「炎の山のおくには おそろしい
魔物たちが すむという。
あぶなくなったら ここへもどれ。
パミラ「キズは わしの薬で
あらかた なおせるじゃろう。
神官のマネごとも できるしな。
パミラ「むっ!
パミラ「ただし 時間がないことを
忘れては いかんぞ。
できるだけ いそぐのじゃ!
依頼を断り続けた場合
パミラ「とうとう 火送りの儀が
はじまって しまった……。
パミラ「この儀式が おわるとき
この村の運命も おわりとなろう。
パミラ「最後のたのみじゃ!
おぬしらのチカラを かしてくれ。
わしらの村を すくってくれっ!
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
パミラ「おお! そうか。 パミラ「もう 一刻のゆうよもない。 パミラ「そこで きっと なにか パミラ「炎の山のおくには おそろしい パミラ「キズは わしの薬で パミラ「むっ! パミラ「ただし 時間がないことを |
いいえ |
パミラ「もう よいわ……。 パミラ「炎の神によって パミラ「むっ! パミラ「おぬしらも さっさと |
依頼を断り続けた場合
パミラ「おぬしらも さっさと
この地を はなれるのじゃ。
もう 間にあわんかも しれぬがな。
キ−ファ「アルス……おまえって
ヤツは……。
マリベル「あんたが ここまで
なさけない ヤツだとは
思わなかったわよ アルス!
依頼を受けた場合
パミラ「村の者全員が たいまつを
投げ入れた時 火送りの儀は終わる。
その前に なんとかしてくれ!
キ−ファ「よし アルス
いよいよ 火山の中へ出発だ!
マリベル「火山の中へ 行くのかあ。
変なものが出たら あんたに
まかせるからね アルス!
長老「おや おぬしたち まだ
ウロウロ しておったんか?
まあ べつに かまわんのじゃが。
長老「おぬしたち まさか
パミラのやつに なにか いわれて
よけいなことを しとりゃせんな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
長老「やれやれ…… 長老「おぬしたちもじゃ! 長老「あとは しらん! |
いいえ |
長老「なら ええんじゃ。 長老「パミラの予言は はずれ |
マリベル「長老に 言ってもムダね。
いいわよ あたしたちが
なんとかして やろうじゃない!
キ−ファ「長老さんが つらい現実に
目をそむけたいのも わかるけどさ。
キーファ「それじゃ なんにも
解決しないんだよなあ。
*「パミラさまは 先に山の中へ
はいっていったらしいですね。
*「あの予言が パミラさまの
思いちがいだってことは
もうすぐ わかりますよ。
*「よしよし もうすぐ
おれの番だぜー。
*「なかなか 列が すすまなくって
イライラ しますなー。
*「このイライラが また
たまらんのですけどね。
*「おぬしらは もう
炎を 神さまに 返したんじゃな。
神さまは よろこんどったじゃろ?
*「あとすこし……
あとすこし……。
*「もうダメー!
足が ぼうに なっちゃうーっ。
*「まだかな
まだかなー。
*「あれー おにいちゃんたち
もう かえっちゃうの?
*「もっと ゆっくり
炎のお山 見てけば いいのに。
*「この祭りが おわったら
こんどは べつの大陸へ
旅に でたいなあ……。
*「かんがえように よっては
この儀式の最後をかざるのが
この あたしって わけよね。
*「それは それで
イイ感じかも。
*「おお どうだった あんたら。
火山の火口なんて
はじめて 見たろ?
*「びっくりして コシを
ぬかしたんじゃないか?
ふふふふ。
*「やれやれ……
ほむら祭りも そろそろ
おわりに ちかづいてきたな。
*「はやいとこ 村へ もどって
のこった ごちそう
腹いっぱい 食いたいもんだ。
キ−ファ「おい アルス
はやく炎の山の奥へ 行こうぜ。
時間が ないんだぞ!
マリベル「ちょっと ちょっと
こんなとこに 来てる場合じゃ
ないわよ アルス!
ゲームオーバーになった場合
*「どうしたんですか お客さん。
なにか うなされていた
ようですが……
*「まっ いやな夢だろうと
なんだろうと すぐに
わすれちゃいますよ。
*なんていったって 今日は
まちにまった 祭りのとき!
*「お客さん!
すみませんけど 今日は もう
お泊めできませんからねっ!
マリベル「なんか 気分が悪いわ……。
変な夢でも 見たのかしら。
なにも おぼえてないけど……。
キーファ「ふわああー よく寝たなあ。
ん? どうしたんだ アルス
変なカオしてさ。
パミラ「どれ ケガなぞ しとらんか?
わしに よく見せてみろ。
パミラ「ふむ この薬を のんでおけ。
キズは それで なおるじゃろう。
アルスたちは パミラの薬をのんだ!
なんと アルスたちの HPとMPが
すべて 回復した!
パミラ「よし では 今までのことを
わしに 報告せい。
パミラ「では ひきつづき
炎の山のおくを しらべてくれ。
パミラ「よいか アルス。
くれぐれも 時間のないことを
わすれるで ないぞ!
キ−ファ「アルス 溶岩なんかに
うかつに さわるなよ!
マリベル「いやーん こんなに
汗かいちゃったら あとで
大変なのにー!
キ−ファ「くうう さっすが
炎の山の中だ 暑いぜ!
マリベル「あ つ い〜!!
最後の一人でボス前に到着
*「ぬっふふふ。
もうすぐ……おわる……。
*「存在もせぬ 炎の神をあがめ
儀式をおこなうなど 人間というのは
くだらぬ生き物だ……ぬっ?
*「ぬっはははは!
時は きたっ!!
*「おろかな人間たちよ。
いつわりの炎の神の怒りに
身も心も 焼きつくされるがよい!
*「ぬっふふふふ……
*「ぬっふふふ。
もうすぐ……おわる……。
*「存在もせぬ 炎の神をあがめ
儀式をおこなうなど 人間というのは
くだらぬ生き物だ……ぬっ?
*「ぬっふふふ。
人間たちが 最後の炎を
われに あたえし時!
*「かの方に いただいた
この闇の炎のチカラ
ときはなって くれよう。
*「さすれば 火山は
いっきに 炎をふきあげ
この地を 燃やしつくす……。
*「人間たちは それを
炎の神の怒りを思い
絶望の闇に しずんでいくのだ。
*「さて そこな 人間よ。
われのジャマを しようと
いうのであろう?
*「おろかなり……。
しゃくねつの炎で 身を
こがされることを 望むとは。
*「肉も骨も たましいも
焼きつくして やろうぞ!
炎の巨人戦
キーファ「気をつけろ アルス!
こいつ きっと 炎のワザを
使ってくるぞ!!
マリベル「うわっ むちゃくちゃ
あつくるしそうなのが 出てきたわね!
*「ぬはあっ!
わ……われが このような者に
うちまかされるとはあっ。
*「ぐぬぬ…… しかし!
この闇の炎は われが 死しても
消えは せぬうっ!
*「しばし まてば 闇の炎は
かならずや そのチカラを
ときはなち……
*「ぬがあっ!!
キ−ファ「なんだ あの黒い炎は!?
上のほうに のぼっていったぞ!
マリベル「なによ なによ。
やっと 魔物をたおしたのに
これで おわりじゃないの!?
エルマ「ちょ ちょっと
なんなんですか!
あの黒い ぶきみな炎はっ。
マリベル「黒い炎……。
なんて 不気味なのかしら……。
キ−ファ「あれは 火山の奥にいた
魔物が解き放った 黒い炎だ!
くそっ いったい なんなんだ!
*「炎が 黒いなんて……
そんなことが あるはずないわ。
あれは 炎じゃないのよ きっと!
*「そうよ!
なにか 邪悪な者の たましいとか
そういったものに ちがいないわっ。
*「炎は 光をはなつものじゃ。
強く そして あたたかくな。
*「あの炎からは そんなものは
ひとつも 感じられん!
おそろしいことじゃ。
*「これが もしかして
パミラさまの予言の……。
だとすれば……
*「ほうっておけば 大変なことに!
なんとか しなくては……
でも どうすれば いいのか……。
*「あんな まがまがしい色の炎は
今まで 見たことも ありません。
いや…… 炎なのか どうか……。
*「ダーリン わたし コワイ……。
*「これは……
まさか 炎の神まで コゲて
しまったと いうのでしょうか……。
*「ちょっとー あたし まだ
たいまつ 投げてないわよー。
これ どうすれば いいの?
長老「これは いったい……。
*「おいおい なんだよ
あの 黒い炎のかたまりは!
*「この山に いったい
なにが おこったってんだよ。
パミラ「おおっ おぬしらかっ
いったい おくで なにが
あったと いうのじゃ!?
パミラ「くわしく わしに
話して 聞かせるんじゃ。
いいな?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
パミラ「……ふむ なるほどな。 パミラ「しかも このまま 長老「パミラよ あの炎を消す パミラ「そんなものが あるなら 長老「なんじゃと! パミラ「さあなあ…… パミラ「……ふん じょうだんだよ。 パミラ「……。 パミラ「…… 見えた!! パミラ「ふむ これは…… パミラ「手に なにか もっておる…… パミラ「おや…… あれは アルス。 パミラ「わしに 見えたのは パミラ「どうやら その男のもっていた パミラ「アルス おぬし |
いいえ |
パミラ「なにを バカなことを。 (ループ) |
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
パミラ「そうであろうな。 パミラ「わしらが いくよりは |
いいえ |
パミラ「いや…… そんなはずはない。 パミラ「すくなくとも おぬしは パミラ「よく思いだして その男の |
長老「わしからも たのむ!
おぬしたちのチカラで わしらを
たすけて くださらんか?
パミラ「あの黒い炎が なにかを
おこす気配は ないようじゃが……
いそいでくれ アルス!
すごい聖水を持っていない場合
マリベル「おばあさんの占いの 男って
もしかして アルスの……。
マリベル「さあ アルス さっさと
そのビンとやらを 取りに行くわよ!
すごい聖水を持っていない場合
キ−ファ「あの黒い炎を 消さないと
たしかに 安心は できないよな。
キーファ「パミラさんの占いに
心あたりはあるんだろ アルス?
すぐに そこへ 行こうぜ!
すごい聖水を持っている場合
マリベル「おばあさんの いっている
ビンって アルスのおじさんから
もらったヤツじゃない?
すごい聖水を持っている場合
キーファ「あれ そのビンって
オレたち もしかして すでに
持ってないか アルス?
すごい聖水を持っていない場合
パミラ「わしの予言が あたることは
おぬしらも しっておろう?
パミラ「こきたない部屋に
だらしのないカオの男……
そいつを さがすんじゃ。
パミラ「そして その男から
ビンを 手にいれてきてくれ!
なるべく いそいでな。
すごい聖水を持っていない場合
長老「わしは とんでもない
あやまちを おかしてしもうた。
長老「じゃが まだ とり返しはつく!
アルス おぬしたちのチカラ
かしてくれんか?
長老「パミラの予言の男は
きっと どこかにいる。
たのむ……さがしだしてくれ!
マリベル「ふん 長老さんたら
いまごろ 自分のあやまちに
気がついたようね。
キ−ファ「アルス はやく
あの黒い炎を なんとか
してやろうぜ!
*「たのむぜ あんたら!
あの黒い炎を なんとかしてくれよ!
*「なんだー みんな でてこねえな。
なんか あったのかなー。
*「きゃっ きゃっ!
*「ガオー!
火を はくぞーっ。
*「おかしいな……。
もう 火送りの儀は
おわったんじゃないのか?
*「なんだろう……
みんな また火口へ
もどっていってしまったな。
*「なあ なにか あったのか?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「……なんだって 黒い炎だって? *「いったい この炎の山に |
いいえ |
*「そうか。 |
*「なんだよー。
まだ 村へ もどんないのかよ。
*「おれ もう 腹がへって
死にそうだぜ。
すごい聖水を所持 | すごい聖水を所持していなかった | ||
---|---|---|---|
すごい聖水を所持 |
長老「なんと! そのビンは |
すごい聖水を所持していなかった |
長老「アルス! |
長老「おお…… ならば
たいまつを 投げたときのように
そのビンのチカラ ためしてくれ!
マリベル「うーん ホンダラさんの
くれたヤツなんて ほんとに
効き目あるのかしら……。
キーファ「よし さっそく
あの黒い炎を 消すとしようぜ。
すごい聖水を所持 | すごい聖水を所持していなかった | ||
---|---|---|---|
すごい聖水を所持 |
パミラ「なに? すでに そのビンを |
すごい聖水を所持していなかった |
パミラ「おお! どうやら みごと |
パミラ「ならば さっそく そのビンを
あの黒い炎に ためしてみてくれ!
パミラ「わしと長老の間に 立て!
そこが 黒い炎の ちょうど
正面じゃ!
アルスは すごい聖水を
ふりまいた!
パミラ「おお!
長老「黒い炎が 消えたぞっ。
おおっ 消えたぞっ!
パミラ「やれやれ けっきょく
最後の最後まで アルスたちの
世話に なってしまったようじゃな。
パミラ「これで もう わしの予言が
現実のものと なることは
ないじゃろう。
長老「ほんとうじゃな。
ほんとうに だいじょうぶじゃな?
パミラ「うむ。
もう 見えんよ。
炎の山が 火をふく姿はな。
長老「そうか……。
よし では みなの者
火送りの儀は ぶじ おわった!
長老「村へ もどるとしようぞ。
夜明けまで もう ひとさわぎ
すると しようでは ないか!
長老「さあ アルス!
おぬしたちは この村を
すくってくれた 英雄じゃ。
長老「村の者みんなで
おもてなしせねば ならんからの。
はやいとこ 村へ いった いった!
村へ もどった ひとびとは
それまで かすかに 感じていた不安を
すべて ふきとばしたかのように
歌いおどり さわぎつづけた。
アルスたちは 村のひとびとと
山のような料理に かこまれ
ともに 楽しんだ。
やがて 祭りの時は すぎ
そして 夜が明けた!
*「おはようございます。
いやあ きのうは ほんとうに
楽しかったですね。
*「それでは みなさん お気をつけて!
よい旅を!!
キ−ファ「アルス! 昨日は
ひさびさに ぐっすりと ねむれたな!
マリベル「昨日の夜は
楽しかったわねえ。
あたし まだ おなかが 重いわ。
*「ここは エンゴウの村だよ……って
おっと あんたたちかい!
こりゃ 失礼したよ。
*「村の救世主さまに むかって
ここは エンゴウの村だ
なーんて いっちまったよ。
マリベル「救世主さまね……。
なかなか いいひびきだわ。
*「はあ……
つぎの祭りが くるのは
いつ なんだろうなあ。
*「まちどおしいなあ……
ちくしょう。
*「今日も あったかくて
すごしやすい いい日ねー。
これも 炎の神さまの おかげねー。
*「もちろん あなたたちのカツヤクが
あったればこそ だけどねー。
*「この井戸の水って じつは
あったかい お湯なのよ。
*「だから せんたくするのに
つめたい思いを しなくて
すむんだよ ありがたいねえ。
*「パミラさまの 言うことは
やっぱり 正しかったぞい。
*「もし 炎の山が爆発しとったら
この大陸なぞ ふっとんで
なくなったかも知れん。
*「今 ここに こうしておれるのも
パミラさまと お前さん方の
おかげじゃ! 礼を言うぞい。
マリベル「だって 炎の山が爆発したら
あたしも みんなと いっしょに
死んじゃうじゃない。
マリベル「そんなの やだもん。
*「もし あんたたちが いなかったら
パミラばあさんの あの予言は
あたってたかも しれないんだろ?
*「おお おっかねえ。
オレも もうすこし マジメに
炎の神さまを あがめるとするかな。
*「やっぱり 炎は こうやって
あかあかと まっかに
もえてないと いけませんよね。
*「黒い炎なんて もう
見たくも ありませんよ。
*「おれ あんたを ひと目
見たときから その……
好きに なってしまったんだっ!
*「おれと ケッ ケッコン
してくれないか!?
マリベル「あらあら あたしたちは
おジャマみたいよ アルス。
*「ケッコンねえ……
急に いわれてもなあ……。
*「あんた どう思う?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「ふーん…… *「見た目も まあまあだし |
いいえ |
*「うーん やっぱり? *「ここで 手をうつのは |
マリベル「あら アルスに
男と女の相性なんて わかるわけ?
あたしには そうは思えないけど。
キ−ファ「ケッコンかあ…… オレは
ぜんぜん 考えたこともないや。
*「おっ 今日の このパン
コゲてなくて いい感じだ!
*「うんうん うちの妻も
やっと 料理のなんたるかが
わかってきたのかな?
*「あの黒い炎を 見てから
ちょっと 火をつかうのが
こわくなっちゃったの……。
*「今日のパン ぜんぜん
焼きかたが あまいわ……。
これじゃ ダメね。
*「最近 息子のようすが
なんか おかしいんじゃよ。
*「わしが ウソをついとるのが
バレて しまったのかのう……。
エルマ「あっ いらっしゃいませ。
パミラさまなら いつものように
おくで ぶつぶつ いってますよ。
パミラ「ぶつぶつぶつ……
パミラ「むっ… おぬしらか。
ゆうべは よく ねむれたようじゃな。
パミラ「おぬしらには ほんとうに
世話に なったからな。
なにか 礼をせねばと 思ってな。
パミラ「わしにできる礼は ないかと
ちょっと うらなっておった
ところじゃ。
パミラ「でな ひとつだけ あったよ。
わしにできる礼がな。
これを うけとってくれ。
アルスは ふしぎな石版青を
うけとった!
パミラ「なんぞ うらないの役に
たつかと思って 持っておった
ものなのじゃが……
パミラ「その石版は わしより
おぬしらに 持たれたいようじゃ。
わしの うらないは あたるでな。
パミラ「まあ なにか あったら
できるだけ チカラになるから
たまには カオを だしとくれ。
パミラ「わしは ここで おぬしらの
旅の幸運を いのっておるよ。
パミラ「まあ なにか あったら
できるだけ チカラになるから
たまには カオを だしとくれ。
*「長老さまと パミラさまって
むかし ちょっと いい仲だった
らしいじゃない?
*「過去に なにが
あったのかしらねー。
気に なるわー。
マリベル「あら 村長とパミラさんの
仲なんて すぐに わかったわよ。
おばさん まだまだね。
長老「おお おぬしたちか!
いや ほんとうに おぬしたちには
なんと 礼をいったら よいやら。
長老「わしが すなおに パミラの
予言を 信じておれば もっと
うつ手も あったのじゃろうが……。
長老「けっきょく おぬしたちに
すべてを おしつけるかたちに
なってしもうた。
長老「今となっては なぜ 炎の山に
あのような おそろしい魔物が
あらわれたのか わからぬが……
長老「それは わしらの炎の神への
かんしゃの心が たりなかった
せいなのかも しれん。
長老「これからは 今いじょうに
炎の神を あがめて くらして
いくことにしようと 思うとる。
長老「もう一度 なにか
おこったとき おぬしたちが
ここにいるとは かぎらんからな。
長老「わしらの村は わしらが
自分のチカラで 守れるように
ならなくては いかんのじゃよ。
長老「おぬしたちは 気がねなく
自分たちの 旅を つづけて
いってほしいのう。
マリベル「ほんとに あたしたちが
いなかったら 大変なことに
なってたんだから。
マリベル「もっともっと カンシャ
してもらわないとね。
キ−ファ「あの長老の ようすなら
この村は だいじょうぶだな。
*「パミラの予言とやらは
けっきょく あたったのかい?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
*「おや? ならば わしらは |
いいえ |
*「そうかい。 |
*「予言なぞ いくつもある未来の
できごとのうち たった ひとつが
見えてしまっただけ なのじゃから。
*「それに 未来なんて
ほんの ちいさな きっかけで
おおきく かわってしまうもんさね。
*「うわー ほんとだー。
炎の山が よっく 見えるなー。
すっごいや!
*「どう このながめ!
すっごいでしょっ。
*「これを 見せてあげるのは
あんたが はじめてなんだからね。
カンシャ しなさいよ。
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