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*「おお アルスどの!
お待ちしておりました!
*「炎 大地 風の精霊さまたちの
オーラが われらの船に
集まってきておいでです。
*「さあ どうぞ こちらへ!
*「キャプテン・シャークアイ!
アルスさまたちが もどられました!
シャーク「うむ!
ついに 時は 満ちたようだな。
シャーク「さあ アルスどの
はやく こちらへ!
シャーク「とうとう 待ちかねた時が
来たようだ。
シャーク「すでに 目覚めし 精霊たちの
オーラが この船を つつんでいる。
シャーク「さあ アルスどの。
水竜の剣を かかげ 精霊たちの
チカラを うけとめてくれ!
アルスは 水竜の剣を 取り出し
頭上高く かかげた!
シャーク「よし! 道は示された!
カデル! 準備はいいな!?
シャーク「光の示す 方向にむけ
出航させろ!
カデル「りょうかい しました!
出航します!
カデル「イカリを 上げろー!
全力前進ーー!!
シャーク「ここは………!
やはり 七色の入り江が 水の精霊の
源であったか!
シャーク「むっ!?
水竜の剣の光が………………!!
わたしは 水の精霊。
長い眠りの中で あなたがたを
ずっと 見守ってきました。
はるか 永き時を こえ
あなた方の 強き 光を
うけとめる この瞬間まで……。
勇気ある者たちよ。
今 ここに 炎 大地 風 水
4つのチカラが 集いました。
さあ 共に 帰りましょう。
この 闇の封印を ときはなち
わたしたちの 世界へ……!
アルス…
私の声が聞こえますね?
闇に 落とされた 大陸は
すべて この世界に 復活しました。
けれど アルス あなた方と
われわれ 精霊の役目は
まだ 終わったわけではありません。
あの 闇の世界に 精霊の源までを
おとしめた その理由を
神に 問わねば なりません。
その前に これを
渡しておきましょう。
アルスは
水のアミュレットを 手に入れた。
それは 私のアミュレットです。
さあ あなた方も われわれ精霊に
ついて おいでなさい。
神よ…… われわれの姿が
お目に とどきましょう。
われわれを 闇に 落とされしは
まことに あなたの おチカラか?
ならば あなたは 決して
神では ありますまい!
われを 呼び覚ましは そなたらか?
ならば 今いちど おのれ自身を
ふりかえるがよい。
この世に まこと 必要なのは
神である この わたしのチカラ。
わたしこそが 人びとの 願いを
現実とし 人びとに 喜びを
もたらすことが できるのじゃ。
そなたらのように 必要なきものは
すておかれるが 真実。
さあ もう 思い残すことは なかろう。
ふたたび 闇の中で
やすらかな 眠りにつくがよい。
う…… こ この光は……
おぬしたち この神に 逆らうと……
ぐはあっ……! 身体が……
ぐっ…… ぐははははあっ!
これは 面白いわ……。
なるほど おまえたち 精霊は
ただの 神の お供では なかったか。
……まあよい。
しょせん 神のまねごと など
ほんの ヒマつぶしに すぎぬ。
しかし おまえたちの チカラも
これほど 使いはたしてしまっては
もはや ぬけがらと同じこと。
後に のこるは 虫ケラのような
人間どもと 神にあやつられし
おろかな英雄のみ。
わたしに 手をふれることも
かなうまい……。
メルビン「おっとと!
あぶない所だったでござる。
メルビン「おお アルスどの!
皆も 大丈夫でござるか?
メルビン「いや とんでもないことに
なったでござる!
メルビン「あの神は どうにも
信じることができぬと 思っていたが
まさか 魔王であったとは!
メルビン「うぬう… 今すぐにでも
魔王を追って この 居城に
乗り込みたいのは やまやまだが…
メルビン「この高さでは とても
入り口まで たどりつくのは
無理でござる。
メルビン「ここは ひとまず
グランエスタードへ もどって
飛空石で 出直すがよかろう。
バーンズ王「おお アルスよ。
来てくれるのを 待っておったぞ。
バーンズ王「われらの島が 地上に
もどるやいなや 今度は 神の正体が
魔王だと判明するとは……。
バーンズ王「まったく おどろきの
連続じゃが これも そなたたちの
はたらきによるものなのであろう?
はい | いいえ | ||
---|---|---|---|
はい |
バーンズ王「やはり そうであったか。 バーンズ王「なんと 勇敢な者たちじゃ。 |
いいえ |
バーンズ王「なに 精霊のおかげだと? バーンズ王「なんと 勇敢な者たちじゃ。 |
バーンズ王「アルスよ。
王としてではなく 魔王におびえる
すべての人々の代表として 頼む。
バーンズ王「どうか あの魔王を倒し
この世界に 真の平和を
取りもどしてほしい……。
マリベル「ねえ ちょっと
取り込み中で 悪いんだけどさあ。
マリベル「パパや ママたちのことが
急に 気になってきちゃった。
マリベル「ごめん。あたしは
いったん 抜けさせてもらうわ。
村の様子を 見てこなくちゃ
マリベル「とりあえず 魔王のことは
アンタたちに まかせるわね。
バーンズ王「……と とにかく
かの魔王のチカラは あまりにも
強大じゃ。
バーンズ王「ヤツを 倒しうる者は
そなたたちにおいて 他におるまい。
くれぐれも 頼むぞ。
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